目次
布団をフローリングに敷くことで起きる問題3つ
布団をフローリングにそのまま直に敷くことはおすすめしません。実はフローリングに直接布団を敷くことで3つの問題が出てきますのでご紹介いたします。
1.布団に湿気がたまる
湿気が溜まる理由は2つあります。
汗
人間は一晩寝ている間にコップ1杯分(200ml)の汗をかくと言われています。この汗を敷布団が吸い取りますので、吸い取った汗は布団の下にどんどん溜まってきます。またフローリングと布団の間に空気が通る隙間がありませんので溜まった汗を発散することができずにジトジトと湿気が溜まり続けます。
結露
敷布団が体温で温かくなり、冷えたフローリングとの間に温度差が生まれます。この温度差によってフローリングが結露をおこします。この結露が出るとフローリングがびっしょり濡れます。結露は温度差で発生しますので寒い季節に結露ができやすくなるようです。
2.カビが生える
カビは湿気や汚れた場所を好んで繁殖します。また髪や皮脂やホコリを餌にしますので、フローリングの布団はカビにとっては最高のすみかになります。布団や枕に根付いたカビを吸い込むことを想像してみてください。とても気持ち悪いですね。
カビを吸い込むことでノドや目がかゆくなったり、アレルギーや肺炎を起こす可能性もあります。もっと怖いのは吸い込んだカビが肺で増殖し肺の病気になることです。カビによる健康被害を甘く見ないほうがいいですね。
3.布団にダニが発生する
ダニもカビも繁殖条件は同じで、温度が20℃~30℃で湿度が60%以上になると急に活発に増殖してきます。ダニは噛むだけでなくダニの死骸・糞・抜け殻など(ダニアレルゲン)で色々なアレルギーや感染症が起きる可能性がありますので注意しましょう。
布団やフローリングについたカビを落とす方法
布団にカビが生えた時の対処法をご紹介します。
重曹で布団のカビを取る
用意するもの
- 重曹:大さじ2杯程度(重曹水を作ります)
- 消毒用エタノール(カビの殺菌に使用します)
- キッチンペーパーまたはティッシュ(カビの拭き取りに使用します)
- 雑巾またはタオル(洗剤のお湯拭きに使用します)
- スプレーボトル2本(重曹水やエタノールを入れます)
- ゴム手袋・マスク(カビの吸引防止)
手順
- 重曹水スプレーを作る
スプレーボトルにぬるま湯又は水200mlと重曹小さじ2杯を入れ、上下にしゃかしゃか振って重曹を溶かします。※重曹はぬるま湯の方が溶けやすいです。 - エタノールスプレーを作る
スプレーボトルに水20mlと消毒用エタノール80mlを入れ、上下に振って混ぜます。 - カビを拭き取る
水で湿らせたキッチンペーパー(ティッシュでもOK)で布団表面のカビを拭き取ります。キッチンペーパーについた布団のカビが他に飛ばないようすぐビニール袋に入れて口を閉じてください。 - 曹水を吹き付ける
スプレーボトルの重曹水を、布団のカビにたっぷり吹きかけ、3分~5分ほど放置します。 - 拭き取る
布団のカビを、雑巾(またはスポンジ)でとんとんたたきながらカビを拭き取ります。 - エタノールをスプレーする
カビの部分にエタノールをたっぷり吹きかけて除菌します。 - 水分を取る
乾燥したキッチンペーパーで、たたきながら水分を取除きます。 - ドライヤーをあてる
カビをきれいに拭き取ったら、ドライヤーで湿乾させましょう。 - 天日干しする
最後に風通しの良い場所で天日干しすれば完了です。
黒いカビのシミは取れませんが、表面上のカビはほぼ除菌されます。仕上げにエタノールをかけることで殺菌だけでなくカビの防止になりますよ。
塩素系漂白剤で布団の黒カビを落す
消毒用エタノールで布団のカビを殺菌できますが、黒カビは取れません。布団の黒カビを取るには塩素系漂白剤が効果的ですが、塩素系漂白剤は布団の生地を傷め色落ちもする可能性があります。それを承知の上で塩素系漂白剤を使ってカビを落としたいという方は、キッチン用のハイター(キッチン泡ハイター)で試してみてください。
用意するもの
- キッチン泡ハイター(塩素系漂白剤)
- タオル2枚
- お湯
手順
- キッチン泡ハイターを黒い斑点に吹きかけます。
- 黒い斑点が落ちてきたら、お湯に浸したタオルでとんとんたたきながら洗剤とカビを拭き取ります。もしたたく程度では落ちないしつこいカビは歯ブラシでこすり落としてください。
- キッチン泡ハイターがなくなるまで、タオルを変えてお湯で拭きとってください。
- 布団から洗剤が消えたら、乾いたタオルでとんとんたたきながら水分を拭き取ります。
- 最後にドライヤーで湿乾させ、風通しの良い場所で日陰干しすれば完了です。
塩素系漂白剤落は肌につくとアレルギーをおこす可能性がありますので、洗剤が残っていると感じた時は、再度お湯で拭きとってくださいね。
カビ除去スプレーでカビを落す
カビ専用の掃除スプレーが市販されています。種類はさまざまですが、カビ除去スプレーをカビに吹きかけて30分ほどで落ちるスプレーもあります。ただし、色落ちする可能性が高いので注意しましょう。
フローリングのカビを除菌スプレーで落とす
フローリングのカビをアルコール除菌スプレーで取る方法です。
使用するもの
- アルコール除菌スプレー(エタノールもOK)
- キッチンペーパーまたはティッシュ
- マスク
- ゴム手袋
手順
- ゴム手袋とマスクをつける
フローリングのカビに直接触ったり吸い込まないようゴム手袋とマスクをしましょう。 - アルコール除菌スプレーを作る
スプレーボトルに水20mlと消毒用エタノール80mlを入れ、上下に振って混ぜます。 - アルコール除菌スプレーを吹きかける
カビの生えている場所にアルコール除菌スプレーをたっぷり吹き付けます。フローリングが濡れるくらいしっかりかけてください。 - 乾くのを待つ
アルコール除菌スプレーが乾くのを待ちます。※アルコール除菌スプレーを吹きかけてすぐ拭くとカビの色素が広がる可能性がありますので気をつけましょう。 - カビをふき取る
キッチンペーパーやティッシュでフローリングのカビを拭き取っていきます。※キッチンペーパーやティッシュはカビがついたらどんどん捨てて新しいものに変えます。もったいないと思って裏面ひっくり返して使うこともしないでください。 - 干して乾かす
フローリングのカビがきれいにとれたら、乾拭きし水分をしっかり乾燥させます。 - アルコール除菌スプレーを吹きかける
アルコール除菌スプレーを吹きかけて完全に乾いたら掃除は完了です。※アルコール除菌スプレーは揮発性が高いので放置していれば乾燥しますので大丈夫です。
フローリングのカビを漂白剤で落とす
使用するもの
- 衣料用漂白剤
- 洗面器
- タオルまたは布
- マスク
- ゴム手袋
手順
- ゴム手袋とマスク
フローリングのカビに直接触ったり吸い込まないようゴム手袋とマスクをしましょう。 - 漂白水を作る
洗面器に衣類用漂白剤を水やぬるま湯で5倍に薄める - 洗剤水につける
タオルまたは布に漂白水に浸し固くしぼります。 - フローリングのカビの上に敷く
フローリングのカビの上に洗剤水を含ませた布やタオルを敷いて20分~30分ほど放置します。 - 濡れ雑巾で拭く
放置後、フローリングのカビの部分を濡れた雑巾で洗剤が無くなるまで拭き取ります。この際、雑巾のカビがついた面を使いまわさないでください。 - 乾燥させる
フローリングが完全に乾くまでものをおかずに乾燥させます。
一度フローリングに染み込んだカビはフローリングの中にがっちり根を出している可能性があります。その場合、残念ながら…自分で表面を拭くだけではカビは落ちません。気になるようでしたらホームクリーニングの業者に相談してみるのも良いと思いますよ。
布団についたダニを退治する方法
ダニは夜行性で暗くなると動き出しますので、布団のダニを掃除する時は部屋を暗くしてください。夜だと勘違いしたダニが布団の上に出てきますので効率よくダニ掃除ができます。
掃除機で吸う
布団の上をゆっくり力を入れず動かしてダニを吸い取ってください。掃除機かける時は、一つの方向だけではダニの吸い残しが出てしまいます。縦に掃除をかけたら次は横。十字に掃除機をかけるのがキレイに吸い取るコツです。
高温や乾燥で退治する
ダニが好むのは、温度が20℃~28℃、湿気が60%~80%。ダニは温度が65℃以上になると死滅しますので高温グッズを使って退治します。
スチームアイロンを使う方法
- スチームアロンを最高温度にして布団にあてます。
- 最後に掃除機でダニの死骸を吸い取ってください。
注意事項
布団によってアイロンがNGの素材がありますので、必ず洗濯表記をチェックしてください。
布団乾燥機を使う
普段通りの方法・温度で布団乾燥機をかけましょう。
コインランドリーの乾燥機を利用する
コインランドリーの乾燥機は高温乾燥ですので、ダニ退治の最強の見方です。布団専用の乾燥機がありますのでぜひ使ってみてください。簡単にダニが死滅します。
布団とフローリングの湿気やカビの予防法
布団を干して乾燥させる
湿気を取るには定期的に布団を干すことが布団とフローリングの湿気取りに一番効果があります。天気の良い日にベランダなどで干しましょう。理想は週に1回~2回、数時間干すことをおすすめします。布団を干す際は布団の表と裏の両面干しましょう。
布団は毎朝畳む
朝起きて布団を畳みフローリングに空気を入れて乾燥させます。布団の畳み方にはコツがあります。朝は寝汗や結露で布団がびっしょり濡れていることもあると思いますので湿気をできるだけ早く乾燥される畳み方にしましょう。
畳み方
布団の裏面を表にめくったまま20分~30分ほど放置して布団を乾燥させましょう。
汚れをためない
汚れはカビのエサになります。汚れをためないように、こまめにシーツの交換や敷きマットを洗濯しましょう。カビの発生を少しでも抑えるために除湿マットは1週間に1度のペースで干しましょう。
除菌スプレーを吹きかける
毎朝、除菌スプレーを吹きかけましょう。
布団乾燥機をかける
布団乾燥機があれば、週に2回~3回はかけましょう。ただし、布団乾燥機の場合、厚めの布団やマットレスの場合、裏面まで完全に乾燥できない可能性があります。裏面も乾燥できるよう乾燥機の位置などを工夫しましょう。
市販のカビ対策用品を使用する
調湿シート
すのこ
コルクマット
ござ
まとめ
いかがでしたでしょうか?フローリングに布団を敷いている方で、厚めの布団やマットレスを敷いている方は「結露」に気がつかないかもしれませんね。びしょびしょになるほど結露ができるなんてショックです。
布団の湿気をためないように週に1回は布団を干して乾燥させましょう。きれいな布団でゆったり気持ちいい睡眠をとってください。