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出しっぱなしの物を片付ける
まずは、床やテーブルの上などに出しっぱなしになっている物を片付けましょう。出しっぱなしの物が多いほど掃除がしにくいのではありませんか?
本は本棚に、カップは食器棚に、爪切りは引き出しになど、片付けというのは必要なものと不要なものを分けること、配置を変えること、整理整頓を行うことなどを言いますが、これができなければ掃除を始めることができません。
片付けが終わっていない部屋に掃除機をかけても、拭き掃除をしても、ホコリやゴミや汚れを取ることができただけで、部屋全体を見るとキレイにはなっていないですよね。
水回りの掃除
出しっぱなしの物を片付けたら、水回りから掃除を始めます。トイレやお風呂やキッチンなどです。水回りの掃除をしていると、水が床や壁に飛んでしまったりするからです。
トイレなら、便器・壁・床の順番で掃除をします。先に床を掃除してしまうと、便器を掃除しているときに水や洗剤が飛び散ってしまうことがありますよね。お風呂なら、浴室を掃除した後に洗面所(脱衣所)を掃除します。先に洗面所を掃除してしまうと、浴室の掃除をした後の濡れた足やスリッパで、また洗面所を汚してしまうかもしれないからです。
キッチンなら、まずは洗い物を済ませましょう。その後にコンロ周りや流し台を掃除し、床は最後に掃除します。水や洗剤が床に飛び散ってしまうことが多いと思うので、床が一番最後です。
上から下、奥から玄関へと掃除する
掃除をするときは、目に見えないホコリの存在を考えながら掃除すると良いです。二階の部屋から一階の部屋へ、奥の部屋から玄関へと掃除を進めていきます。ホコリは掃除中に舞い散ってしまいやすいので、上から下へ出す、奥から外に出すというイメージです。
たとえば、リビングを掃除する場合。上の方にある電気やエアコンやカーテンレールなどから掃除します。次は棚の上。次にテーブルやソファー。そして床が一番最後です。とにかく上から下へ向かって掃除することが重要なんです。
拭き掃除をしてから掃除機をかける
掃除機でホコリやゴミを吸うことから掃除を始めてしまいがちですが、掃除機の風圧でホコリが舞い上がり、部屋中もしくは家中に拡散させてしまっているかもしれません。
掃除機の前にホコリを取るためのワイパーがけをしたり、濡らしたぞうきんで拭き掃除をし、ある程度のホコリを取っておいてから掃除機をかけるのが良いです。拭き掃除・掃除機の順番で行うということです。
床掃除をするのであれば朝一番、誰も起きてきていない時間帯が効果的です。ホコリというのは一度舞い上がってから5~6時間かけて床に落ちると言われています。家族が寝静まっている間にホコリが床に集まってきているので、起きてくる前が勝負。
キャニスタータイプの掃除機の場合は、吹き出し口からの廃棄でホコリを巻き上げてしまう可能性がありますので、先にペーパーモップなどで大まかにホコリを集めておくほうが良いですが、最近はスティックタイプの掃除機を使っているご家庭も多いので、その場合は直接掃除機をかけてしまって問題ありません。
窓を開けるのは掃除の前?掃除の途中?掃除の後?
よし、掃除をするぞ!と窓を全開にしますよね。順番としてはまずNGです。窓を開けることで風が入り、家中のホコリを家中に拡散し、舞い上がらせてしまうだけです。窓を開けるタイミングは掃除の途中です。
順番で言うと“拭き掃除・窓を開ける・掃除機をかける”です。ホコリが舞い上がって拡散してしまわないように拭き掃除である程度のホコリを取りきってから窓を開けるということです。
まとめ
目に見えない場所や普段は掃除をしない場所にはホコリやゴミや髪の毛などがたまってしまっているかもしれません。そのホコリなどが普段の掃除中に舞い散っている可能性があります。どんなに掃除をしても片付けをしてもキレイになるはずがありません。
棚などはキャスターをつけてすぐに移動することができる状態にしておくと、普段から掃除がしやすくなりますし、ホコリをためずに済みます。普段の掃除にも念入りな掃除にも順番よく行うと効率よくキレイにできます。
“片付け・水回り・上から下へ・奥から外へ・拭き掃除・掃除機”この順番で行うのがおすすめです。ホコリが舞い散ってしまわないよう、窓を開けるタイミングもとても大事です。
掃除を楽にするには出しているモノを少なくすること。「扉や蓋がないものは収納と呼ばない」と意識して全てのものを扉や蓋の中に収納していくと、片付けをする必要がなくなり、掃除も億劫がらずにすることができます。
またできれば掃除しやすい素材のものので家の中をデザインするのもおすすめ。毛足の長いカーペットなどは掃除しづらいものですので、毛足の短いものにするとか、無駄なところにマットを置かないなどスッキリさせた家づくりをすれば片付けも減り、掃除の回数も少なくなりますよ。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
まず片付けと掃除は全く別のものだということを意識するようにしましょう。片付けとはモノが本来あるべきところではない場所に放置されていたりしているものを、元の場所に戻していき整える作業です。
掃除はホコリや汚れを落としていく作業になります。
なかなか掃除ができない一番の原因は部屋が片付いていないから。何もないまっさらな部屋なら掃除機をかけるのも億劫ではありませんが、散らかっているから掃除機をかけるのが面倒になってしまうのです。
だからこそ、まずは片付けを重要視し、モノは常に定位置に戻す習慣をつけ、片付け時間は不要になるくらいの状態を保つよう心がけましょう。