正しい無水エタノールの捨て方4選と再利用方法

無水エタノール

不要になったり、使用期限が過ぎてしまったりした無水エタノールの取り扱い方法に悩んでいませんか?この記事ではエタノールの基礎知識、無水エタノールの廃棄方法、無水エタノールの再利用方法を詳細に説明していますので、扱いに困った際にぜひ参考にして下さい。

エタノールには種類がある

pharmacy bottle - alcohol or ethanol bottles in a laboratory environment

エタノールとはアルコールの一種であり、別名エチルアルコールと呼ばれます。エタノールはその純度によってさらに無水エタノール、消毒エタノールなどに分類されます。

消毒エタノールと比べて、無水エタノールは化学物質のイメージが強くなるので廃棄方法がむずかしそうな気もします。しかし、実は水に薄めるだけで簡単に捨てることができます。

まずはエタノールの種類を把握しましょう。

無水エタノール

無水エタノールとは、エタノールの純度が99.5%以上のものを指します。

エタノールは水と相性が良いので、完全に水を取り除いて100%にすることはできません。蒸留・精製したあとに、化学的な処理を加えて水分を取り除くことで、99.5%以上の純度のものがつくられています。

不純物がほとんど含まれないという特徴を活かして、医療用・化粧品や工業用の原料として使用されています。

消毒エタノール

消毒エタノールとは、消毒用に使用される、純度が70~80%あたりのエタノールのことを指します。

この純度になっている理由は、殺菌効果が高いからです。詳細なメカニズムはまだ解明されていませんが、純度が高いほど殺菌効果も強くなるというわけではないようです。

正しい無水エタノールの捨て方4選

Trash bins and assorted garbage on grey background. Recycle concept

無水エタノールは、消毒エタノールと比べて化学物質としてのイメージが強いので、普通に捨てて問題はないか、と疑問に思う人もいるでしょう。

しかし実際はとても簡単で、基本的に水に薄めて捨てれば問題ありません。それでは、具体的にどのようにして水に薄めて捨てられるかを、これから紹介していきます。

キッチンの排水口に捨てる

1つ目の捨て方は、キッチンの排水口に捨てる、という方法です。

蛇口から水を出しながら少しずつ排水口に無水エタノールを流すことで、薄めて捨てることができます。そのまま排水口に捨てても問題ない物質ですが、念のために薄めながら捨てることをおすすめします。

エタノールはビールや日本酒と同じようにお酒の主要な成分ですので、無水エタノールを薄めることで、キッチンの排水口にそのまま流しても大丈夫という考え方です。

トイレに捨てる

2つ目の捨て方は、トイレに捨てるという方法です。トイレにはもともと水が溜まっているので、少しずつ排水口に流して捨てるよりも簡単に水で薄められます。

お酒に含まれるものであることは分かっていても、やはり無水エタノールは化学物質のイメージが強かったり、臭いが気になったりして、なんとなくキッチンの排水口に捨てるのには抵抗がある方もいると思います。そんな人にもこの方法はおすすめです。

水で薄めて捨てる

3つ目の捨て方は、水で薄めて捨てる、という方法です。

具体的な方法としては、余った無水エタノールが入っている容器に直接水を入れて薄めたり、別容器に移し替えたりして水で薄めると良いでしょう。

水で薄めることで、揮発性や可燃性といった危険度が下がるため、より安心して取り扱えます。薄めたあとは、キッチンの排水口やトイレに捨ててしまって大丈夫です。

念のため捨てたあとは水を流しましょう。

無水エタノールの容器を捨てる

無水エタノールを捨てたあと、空になった容器が残ります。この容器についても普通のゴミと同じように、材質によって分別して捨てましょう。お住まいの自治体のルールに沿って廃棄してください。

容器の内側に無水エタノールが付着しています。ジュースの容器を捨てる時と同様に、容器の中はよく水洗いしてからゴミに出すようにしましょう。

無水エタノールを捨てる際にやってはいけないこと

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ここまで正しい無水エタノールの捨て方について紹介してきました。

捨て方は簡単ですが、無水エタノールは純度の高い化学物質なので、捨てる際にはいくつか注意点もあります。無水エタノールは引火性の高い液体です。捨て方に気を付けて発火させないように注意する必要があります。

ここからは捨てる際にやってはいけないことを具体的に紹介します。

容器に入れたまま捨てない

まず、無水エタノールが容器に入ったままの状態で捨ててはいけません。無水エタノールは引火性の液体なので、ちょっとした熱で発火する危険性があります。

ペットボトルに入っているジュースのような感覚で取り扱わないように注意しましょう。「正しい無水エタノールの捨て方4選」で紹介した方法で、中身を空にしてから容器を捨てましょう。

火の気のある場所に置かない

無水エタノールは温度が上がると発火する危険性が高まります。高温になる可能性が高い、火の気のある場所には置かないように注意が必要です。

直射日光の当たらない、子供の手が届かない場所に置いておきましょう。

期限が過ぎた無水エタノールを再利用する方法

掃除・若い女性

無水エタノールには使用期限が設けられています。酸化によって一部がアセトアルデヒドなどエタノール以外の物質に変化してしまい、無水エタノールの基準値である99.5%以上の純度を保てなくなるからです。

産業用など純度が求められる分野では、使用期限を過ぎたものを使用できませんが、一般家庭内の使用であれば十分再利用が可能です。

使用期限が過ぎていても捨てる前に再利用できないか検討してみましょう。

無水エタノールを掃除に使用する

無水エタノールは洗浄効果が高く、使用期限を過ぎたものでも洗剤として使用することができます。またすぐに蒸発するため、掃除したところを入念に拭き取らなくても洗剤が残らないので非常に便利です。

すぐに蒸発するほど揮発性が高いので、無水エタノールを使って掃除する際は換気をしっかり行うことが大切です。窓を開けて換気扇を回しながら作業するようにしましょう。

無水エタノールで掃除をする際に必要なもの

掃除する際には、マスクとゴム手袋を着用し、布やキッチンペーパーなどを使いましょう。

揮発性が高いため、蒸気を吸い込みやすいので掃除をする際はマスクが必要です。直接手で触ると触った部分の水分が奪われ乾燥したり、まれに皮膚にトラブルを起こしたりする場合があります。

掃除をする際はゴム手袋を着用しましょう。具体的な掃除方法は、無水エタノールを布などにしみこませて、綺麗にしたいところを拭くだけで大丈夫です。

無水エタノールで掃除できる場所

エタノールはお酒や食品にも含まれる成分なので、キッチン周りでも安心して使用できます。

具体的には、電子レンジや冷蔵庫、ガスコンロなどです。気になる油汚れもよく落とせるのでおすすめです。また、揮発性が高く拭き跡が残りにくいので、窓、鏡、洗面台、便器などの掃除にもおすすめです。

無水エタノールには水分がほぼ含まれないため、水分に弱い電化製品の掃除にも使用できます。リモコンやパソコン、オーディオ機器なども綺麗にできます。

無水エタノールを使用する際の注意点

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薄めて捨てる際や、洗剤として使いやすいように、他の容器に移し替えることもあると思います。その際は周囲に火の気がないか、換気はしっかりできているか、エタノールに溶ける容器ではないかに注意して移し替えましょう。

また、誤飲を防ぐために、移し替えた容器には中身がエタノールであることが分かるように工夫することをおすすめします。

無水エタノールの正しい捨て方を知っておこう

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無水エタノールの捨て方と再利用方法を中心に紹介してきました。記事のまとめとして、最後にもう一度確認してみましょう。

廃棄するときは、基本的に水で薄めて捨てれば大丈夫です。容器は空にして中身を水洗いしてから捨てましょう。期限切れの無水エタノールでも掃除用に再利用できます。取り扱う際は、火の気や換気に十分注意してください。

ぜひこの記事を参考にして、無水エタノールを有効活用してください

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