本に生えたカビの除去方法!かびる原因や再発防止の予防策まで

色あせた古い本

長い間本棚にしまったままの本を久しぶりに開いたら、なんだかカビ臭くてホコリだらけ。おまけに茶色のシミまでついていて、どうしたらいいのかわからない…と、困っていませんか?大事にしていた本なら、なおさらショックですよね。でも安心してください。本に生えたカビは、自分で簡単に除去することができます。この記事では、本にカビが生える原因やカビの除去方法、カビの予防法などについて解説します。

本にカビが生える原因

たくさん本の並んだ本棚

本に生えるカビは白っぽい粉のような形状をしています。虫眼鏡で見るとまばらな菌糸で構成されており、赤・白・黄色の小さな粒が見えることも。カビ特有のイヤな臭いがします。

肉眼で見ると黄褐色の斑点状に見えるカビもありますが、黄色いカビ汚れに見えるもののなかには、カビではなく紙魚(シミ)とよばれる虫が残すシミの可能性も。紙魚の好物はカビなので、どちらにしてもカビの原因を根絶しなければいけません。

しかし、本は水回りの近くにあるわけではないのに、なぜカビが生えてしまうのでしょうか。本にカビが生える主な原因を3つ紹介します。

部屋の湿度と温度が高い

水分と空気があれば、カビはどんな場所にでも発生します。紙は湿気を吸収する性質があるため、湿気の多い部屋にある本には必然的にカビが生えやすくなるのです。

とくにカビが好むのは「室温20~30℃・湿度70~80%」の環境。梅雨の時期はカビの好む条件が揃うので、本にもカビが生えやすくなります。

梅雨の時期だけでなく、冬場も油断はできません。冬場に暖房と加湿器をつけていると、結露が発生しますよね。結露が発生する場所は、本にもカビが生えやすくなります。

《 ポイント 》

  • 本のある部屋の温度が20~30℃、湿度が70~80%だと本にカビが生えやすい

ホコリがたまっている

ホコリはカビの大好物。ホコリの多い場所にはカビも生えやすくなります。掃除が行き届いていない部屋には、自然とホコリがたまっていきますよね。

ずっと読まれていない本の天面や背面には、ホコリがたくさんたまっているはず。ホコリだらけの本はカビのエサの宝庫なので、放っておけばカビがどんどん繁殖してしまいます。

《 ポイント 》

  • 本にホコリがたまると、ホコリをエサにするカビが増殖してしまう

壁と本棚が密着している

本棚は壁際に設置されることが多いと思いますが、壁際は部屋の中でも湿気がたまりやすい場所です。

壁と本棚が密着している場所は風通しが悪く、カビが好む環境。長期にわたり壁際の本棚にしまったままの本は、カビが生えている可能性が高いです。一度チェックしてみることをおすすめします。

《 ポイント 》

  • 壁際は湿気がたまりやすい場所なので、壁に密着した本棚に置かれた本はカビが生えやすい

本に生えたカビの除去方法

積み重なった古い本

本にカビが生えているのを発見したら、いち早く除去しましょう。対処が遅れると、カビは広い範囲に増殖します。

以下の方法で、早めにカビを除去してくださいね。

カビの生えた本を隔離する

まずはじめにやることは、カビの生えた本を本棚から出して隔離することです。このとき、カビの胞子をまき散らさないように、ビニール袋に入れて移動させるといいでしょう。

《 ポイント 》

  • カビの生えた本を発見したら、カビの胞子が飛ばないようにビニール袋に入れて移動させる

本のカビを除去・殺菌する

本のカビを除去する際には、カビの胞子を吸い込まないようにマスクをつけて作業してください。さらにゴム手袋も装着しておくと安心です。

できれば晴れた日に、外で作業しましょう。それでは、本のカビを除去・殺菌するための、具体的な手順を解説します。

用意するもの

  • 消毒用エタノール(表紙や本の天地用)
  • 無水エタノール(中身の紙部分用)
  • 脱脂綿(またはいらない布)
  • 練り消し

手順

  1. 脱脂綿に消毒用エタノールを含ませて本の表紙と天地を拭く
    脱脂綿にたっぷりと消毒用エタノールを含ませます。本の表紙と天地に生えたカビを、胞子が飛ばないようにていねいに拭き取りましょう。
  2. 布に無水エタノールを含ませて本の中を拭く
    新しい脱脂綿に無水エタノールを含ませて、本の中の紙に生えたカビを拭き取ります。拭いた後の脱脂綿は、そのつどビニール袋に入れて処分しましょう。
  3. 練り消しでカビ汚れを落とす
    拭いても落ちないカビ汚れを、練り消しでやさしくこすって落とします。このときに、紙が破れないように注意してください。

《 ポイント 》

  • 表紙や本の天地のカビには消毒用エタノール、中身の紙部分のカビには無水エタノールを使う

クリーニング後の仕上げ

カビを除去できたら、仕上げをしましょう。

以下の3つの作業をおこなうことで、新たなカビの発生を防ぐことができます。

本を干す

クリーニングの後は、天日干しをおこない湿気を完全に飛ばしておきましょう。天日干しすることで、虫の発生を防ぐ効果もあります。

直射日光の当たらない風通しのいい庭やベランダに新聞紙などを敷き、本を立てて軽く広げておきましょう。天日干しは、午前10時頃から午後2時頃までにおこなってください。6時間ほど干し続けるのが理想です。

本の側面をやすりがけする

本の天地と小口(側面)は、むき出しになっていますがコーティングされていないので、カビのエサとなる手垢や汚れがつきやすく、カビが生えやすい部分です。

汚れを落としカビを防ぐには、目の細かい紙やすりでこすり削っておくといいでしょう。目の粗いやすりだと紙を傷めるので、かならず目の細かいものを選んでくださいね。

本棚を掃除する

カビの生えた本が置いてあった場所を、アルコール除菌スプレーで湿らせた脱脂綿やティッシュを使い、ていねいに拭きましょう。

本棚と壁がくっついている場合は、壁も拭いておくのがベスト。作業中と作業後しばらくの間は、部屋の換気を忘れずに。

《 ポイント 》

  • クリーニング後の本は、直射日光の当たらない風通しのいい場所で天日干しをしよう
  • 本の天地と小口部分は、仕上げに目の細かいやすりをかけるとgood!
  • カビの生えていた本の置かれた本棚は、アルコール除菌スプレーを含ませた脱脂綿やティッシュを使ってていねいに拭き上げる

手に負えないカビは業者に依頼しよう

手に負えないほどのカビが広範囲にわたり生えてしまった場合は、自分でクリーニングするのは困難です。無理な作業をおこなうことで、本を傷めてしまうかもしれません。とくに大切な資料や古い書籍のクリーニングは、専門の業者に依頼しましょう。

《 ポイント 》

  • 本に生えたカビがひどい場合は、専門の業者にクリーニングを依頼する

本のカビの予防方法

きれいなハードカバーの本

ひとたび本にカビが生えると、1冊ずつカビを取り除く作業が必要になり、手間がかかります。しかも、本にカビが生えてしまうと、カビを食べる紙魚やチャタテムシの発生を引き起こすことに。

本に生えるカビを予防するには、以下の2点を心がけましょう。

風通しをよくする

壁際に本棚がある場合は、なるべく本棚と壁の間にスペースをとるといいでしょう。思い切って本棚を部屋の中心部に置き、間仕切りのようにレイアウトするのもおすすめ。

本棚のある部屋はこまめに換気をし、除湿器やエアコンのドライ機能、扇風機などを使い、意識して空気を循環させましょう。

本同士がくっついているとカビが伝染しやすく、カビの広がるスピードも早まります。本と本の隙間を空けておくと風通しがよくなり、カビが生えにくくなりますよ。

《 ポイント 》

  • 風通しをよくして、本のある部屋の湿度を下げることでカビが生えにくくなる
  • 本棚に本を置く際は、本同士をくっつけない!

本にカビや汚れをつけないようにする

カビの胞子は菌糸を伸ばして増殖していくので、一度カビがつくとそこからカビが広がってしまいます。本に生えたカビを見つけたら、ほかの本にカビをつけないように注意しましょう。

またホコリや手垢、汗などの汚れはカビのエサになるので、本を清潔に保つことも重要です。本にホコリがつかないように、あらかじめ本の上にクリアファイルなどのカバーをのせておくのもいいでしょう。

《 ポイント 》

  • カビの繁殖を防ぐために、本にホコリや汚れをつけないよう清潔に保つ

まとめ:本にカビが生えると大変!カビ対策を徹底しよう

立てられた数冊の本

「久々にのんびり読書を楽しもう」と本を開いた瞬間にカビを発見したら、本を読む気にもなりませんよね。

ひとたび本にカビが生えると、最悪の場合、カビをエサにする紙魚やチャタテムシまで大量発生してしまいます。もし、本にカビが生えているのを発見したら、今回紹介した方法ですぐに除去してください。すっきりきれいになるはずです。

でも、1冊ずつお手入れするのは重労働なので、ふだんからカビが生えないようにしっかり対策をとっておきましょう。

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