目次
トイレの黄ばみを落とすときの注意点
まずはトイレの黄ばみを落とすときの注意点を紹介します。
掃除前に便器の材質をチェック
トイレの黄ばみ掃除を開始する前にまずは便器の素材をチェックしてください。便器の素材は主に2つです。
- 陶製
- プラスチック
陶製であれば、酸性の洗剤を使って落としても問題はありません。しかし、プラスチック製の場合は注意が必要です。
合成樹脂のため素材を傷める危険性があります。プラスチック製の場合は便器を傷めないよう中性洗剤を使って落とすようにしてください。
《 ポイント 》
- 陶製であれば、酸性の洗剤を使ってOK
- プラスチック製の場合は中性洗剤を使う
混ぜると危険な洗剤もある
トイレの黄ばみを落とす酸性洗剤ですが、塩素系漂白剤と混ぜてしまうととても危険なので注意しましょう。塩素系漂白剤とはキッチンハイターなどを指します。塩素と酸性が化学反応を起こしてしまい、有毒ガスを発生させます。
また、洗剤としての効き目も弱まってしまいます。ですから、絶対に混ぜないようにしましょう。
《 ポイント 》
- 酸性洗剤と塩素系漂白剤は混ぜない
- 混ぜると効き目も弱くなる
便器やトイレ器具を傷めてしまうこともある
黄ばみを落とそうとして記載されている時間よりも長く洗剤を放置するのも止めましょう。長い間放置していると便器やトイレ器具の劣化に繋がります。1度で落ちない場合は繰り返し洗うようにしてください。
《 ポイント 》
- 長時間洗剤を放置しない
洗剤が体に付かないようにする
トイレの黄ばみを落とすときの洗剤は皮膚につかないようにしましょう。酸性洗剤や業務用の尿石除去洗剤は皮膚に付いてしまうと肌荒れの危険性があります。掃除をするときには以下のものを準備してください。
- ゴム手袋
- ゴーグル
- 長袖
- 長ズボン
もしも皮膚に付いてしまったときはすぐに水洗いするようにしてください。
《 ポイント 》
- 装備をしっかりして掃除する
- 皮膚についたらすぐに洗い流す
トイレの黄ばみを「クエン酸」と「重曹」で落とす
ここからはトイレの黄ばみを取る方法を紹介します。用意するものがあるのでしっかり読んで準備しましょう。
用意するもの
トイレの黄ばみを取るときには、以下のものを用意しましょう。
- クエン酸
- 重曹
- スプレーボトル
- ゴム手袋
- トイレブラシ
掃除方法
ここからは掃除の方法を紹介します。
- トイレの元栓を閉めてハンドルを回す
- 重曹を尿石で黄ばんでいる部分に振りかける
- 水:500mlとクエン酸:25gを合わせてスプレーボトルに注ぐ
- 3を汚れにスプレーする
- 1時間くらい放置する
- トイレブラシで磨く
- 元栓を開けてハンドルを回す
トイレのタンクの水を流すと余分な水がなくなるので、より洗剤が汚れにとどまりやすくなります。
《 ポイント 》
- 重曹をふりかけてから、クエン酸スプレーをする
- タンクの水を流す
便座裏にはクエン酸パックも効果的
トイレの黄ばみにはキッチンペーパーを被せてスプレーすることで洗剤が流れにくくなります。洗剤がとどまることで本来の効果も発揮されるので、2度洗いする面倒がなくなります。時間は30分〜1時間程度で大丈夫です。
《 ポイント 》
- キッチンペーパーを被せてスプレーすると汚れがよく落ちる
クエン酸の代用品としてお酢が使える
トイレの黄ばみを落とす際に、お酢を使うこともできます。水:お酢=2:1の割合で混ぜてスプレーボトルに入れてスプレーします。待ち時間は1時間くらいでOKです。
トイレの黄ばみを酸性洗剤「サンポール」で落とす
トイレの黄ばみにはサンポールもおすすめです。ここからはサンポールを使う際に必要なものを紹介します。
用意するもの
サンポールを使う際に必要なものを紹介します。
- サンポール
- ゴム手袋
- トイレブラシ
- ゴーグルまたはめがね
- トイレットペーパー
掃除方法
トイレの黄ばみの掃除方法は以下のとおりです。
- ゴム手袋とゴーグルまたはめがねを付ける
- トイレットペーパーを便器の中に貼り付ける
- サンポールを振りかける
- 2〜3分置いたらトイレットペーパーを取り除く
- 水で流す
- ブラシで擦る
落ちない場合は2度洗いをしてみてください。トイレットペーパーは黄ばみ汚れにサンポールを浸透させる働きがあります。
《 ポイント 》
- トイレットペーパーを貼り付けて洗う
- 落ちないときは2度洗いする
その他の市販の酸性洗剤や洗浄液
トイレの黄ばみ洗剤は他にもあります。代表的なのは以下の2つです。
業務用 デオライト
プロお墨付きの洗浄剤です。こびりついて落ちなかった汚れも簡単に落ちてしまいます。使い方は黄ばみ汚れにかけて5分放置し、水で流してこするだけです。
尿石取りスカット
ドロッとしたジェルが特徴。黄ばみに確実に洗剤をつけることができます。また、ジェルになっているので流れにくいのも嬉しいポイントです。最後にブラシでこすればあっという間に頑固な汚れが落ちてしまいます。
《 ポイント 》
- プロのお墨付きは業務用 デオライト
- ドロッとしたジェルが特徴の尿石取りスカット
落ちないトイレの黄ばみの対処法
「上記の方法を何度か試したけど全く落ちない…」なんてこともあると思います。そんなときの対策法を説明していきます。
耐水サンドペーパーを使う
トイレの黄ばみに洗剤を使っても全く落ちない場合は耐水のサンドペーパーを使いましょう。
用意するものは以下のものです。
用意するもの
- 耐水性のサンドペーパー
- ゴム手袋
- マスク
手順
- ゴム手袋・マスクを付ける
- 耐水性サンドペーパーを水につける
- 汚れている部分をこする
耐水のサンドペーパーは汚れを削り落とす効果があります。しかし、こすり過ぎてしまうと便器を傷つけてしまうので注意しましょう。手を使ってこするのに抵抗がある方は棒にサンドペーパーを巻きつけて洗ってみてください。
《 ポイント 》
- こすりすぎに注意する
- 手で洗いたくない場合は棒に巻き付ける
業者にお願いする
耐水のサンドペーパーを使って落とすのが怖い場合は、業者にトイレクリーニングをお願いするのも1つの手です。料金の相場は以下のようになっています。
- トイレクリーニングのみ:約10,000円
- トイレクリーニング+オプション:約12,000円
オプションは汚れ防止コートなどをしてもらえます。業者に頼むことのメリットとしては
- 匂いも取れること
- 傷つけることなくキレイに仕上がること
- 黄ばみ予防までしてくれること
の3つです。自分で掃除するのとどっちがメリットが多いのか考えながら、選択するようにしましょう。
《 ポイント 》
- 相場は10,000〜12,000円くらい
トイレの黄ばみに関するQ&A
ここからはトイレの黄ばみに関する質問にお答えします。掃除をするときのヒントにもなるのでぜひ目を通してみてください。
A.尿石とは尿に含まれる酸が空気に触れることで炭酸ガスと反応して、こびりついてしまうものをいいます。
A.トイレ掃除の基本の手順は次の通りです。
- タンク
- 便座
- 便器の中
- 便器外
- 壁
- 床
逆からやってしまうと雑菌がハンドルについてしまい不衛生です。手順は守るようにしましょう。
《 ポイント 》
- 尿石とは尿が空気と反応してできた汚れ
- 順番を守って掃除することが大事!
トイレの黄ばみの予防方法
最後にトイレの黄ばみの予防法を紹介します。予防できれば黄ばみがつきにくくなり、負担のかかる掃除の回数も減るのでおすすめです。
こまめに掃除をして尿石をかためない
定期的に掃除することがとても大切です。トイレの黄ばみは固まると取れにくくなります。尿石が固まってしまう前に掃除するようにしましょう。頻度としては毎日がおすすめです。用を足したついでにササッと掃除しましょう。
尿石予防グッズを使う
置き型洗浄剤や直接塗るだけの洗浄剤も今では販売されています。それらを活用することで、トイレを流すたびに洗浄できるので掃除する手間が省けます。毎日掃除するのが面倒な方は予防グッズを検討してみてください。
タンクもキレイにしておく
トイレのタンク内は見逃しがちな場所です。タンクが汚いとそのまま汚い水が便器に流れることになります。それではいくら洗っても意味はありません。タンク内のカビ汚れをキレイにすることも忘れないようにしましょう。
《 ポイント 》
- 尿石が固まる前に掃除する
- 忙しい人には予防グッズもおすすめ
- タンク内は汚いので掃除をする
最後に
今回はトイレの黄ばみの落とし方について紹介しました。トイレの黄ばみを落とすときには注意しなければならないことが多数あります。
トイレ用の洗剤は人体に悪影響を及ぼすこともあるので、注意点はきちんと頭に入れておくようにしましょう。また、黄ばみを落とす方法は複数あります。自分に合った方法を探してみてください。
予防法も活用すると掃除の頻度が下がって結果的に家事の時間を短縮できるので、ぜひ試してみてください。この記事を参考に、きれいなトイレを取り戻しましょう!