揚げ物の油は何回使える?再利用のための保存の方法と捨てる目安

みなさんは揚げ物をした後の油をどのように処理していますか?天ぷらや唐揚げなど、大好物の料理を作ったあとの片づけや油の処理って面倒に感じますよね。天ぷら油を1回で捨てるのはもったいないと思っている方に、再利用できる回数や正しい保存方法、保存可能な期間や捨てる目安についてわかりやすくレクチャーします。

揚げ物で使った油は何回まで使える?

どんな揚げ物料理で油を作ったかによっても違ってくるのですが、揚げ物の油を再利用できる目安は3回~4回程度といわれています。

野菜の素揚げや野菜の天ぷらを揚げる時は、揚げ物油をあまり汚すことなくできるのですが、フライやから揚げなどのように肉や魚の揚げ物は、素材から出てくる成分や味付けに使った調味料によって油が汚れてしまいます。

そのため、油を繰り返して使いたい場合には、順番を工夫しながら調理するとよいでしょう。たとえ、野菜を揚げる時に1回しか使っていない油であっても、時間が経つと酸化してしまうので、きるだけ早く使い切るようにします。酸化が進んでしまった油で調理をすると、素材の風味が損なわれるだけでなく、食感も悪くなってしまいます。

揚げ物で使った油の正しい保存の方法

油ポット

揚げ物の回数を重ねればその分、油が疲れるのは当然のことです。なので、揚げ物をしたあとの油を繰り返して使うのでしたら、油を正しく保存することが大切です。

ここでは揚げ物油の保存方法について解説します。

揚げ物油の保存で準備するもの

  • 網のしゃくし(細かい網目のもの)
  • 油濾し紙(100均のコーヒーフィルターやキッチンペーパーでも可)
  • 濾し器
  • 油を保存する容器(オイルポット)

揚げ物油の保存手順

  1. 揚げカスを取る
    食材を揚げ終わったら、揚げ物油が冷めないうちに細かい網目の網じゃくしを使って揚げカスをしっかりすくい取ります。揚げカスを残したままにしておくと、油を傷める原因になります。
  2. 油をこす(濾す)
    油の保存容器(オイルポット)にこし器を置き、その上に油濾し紙やキッチンペーパーをセットします。そこへ熱が残っている状態の揚げ物油を注いでこしていきます。
  3. 冷蔵庫や冷暗所に保存
    油が完全に冷めたら蓋をして冷蔵庫、またはシンクやコンロ下にある収納可能な冷暗所で保存します。

保存のポイントと注意点

揚げ物油を入れっぱなしにしない

また鍋やフライパンの中に油を入れっぱなしにしておくと、酸化が進み油の劣化を招いてしまいます。

揚げ物油が熱いうちに濾す

なぜ熱いうちに油をこす作業するのかと言えば、油が冷めると粘りが出てしまい、こしにくくなってしまうからです。同時に小さい揚げカスも取り除くことができます。

発火に注意

揚げカスをまとめて置いておくと、発火することがありますので注意しましょう。

冷めてから蓋を閉める

熱を持った状態のままの保存容器に蓋をすると、水蒸気が発生して油に水が混入してしまいますので、冷めてから行うようにしましょう。

保存に適した容器

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ニオイがつきにくく、サビや酸にも強いホーロー素材の専用容器(オイルポット)を用意しておくと、揚げ油の酸化を防ぐことができます。

専用の容器がない場合はビンでも代用できるのですが、ここで気をつけなければいけないことは、必ず耐熱性のものを使用するということです。耐熱性ではないビンを使用すると、油の熱で割れてしまう場合があり大変危険です。

また、保管している間にゴミや虫が入ることがありますので、それを防ぐために密閉し、アルミホイルをビンの表面に巻いて光を遮断するようにしておくとよいでしょう。

揚げ物で使った油を捨てる目安

から揚げ調理中

揚げ物などで油を大量に使った後、捨てるのはもったいないからとオイルポットに保存して再利用する方は多いでしょう。ですが、揚げる回数を重ねていくとその分、油が疲れるのは当然のことです。

油は劣化していくものなので、いつかは新しいものに交換する必要があります。そこで、今回は再利用した油を、新しい油に交換する時期について紹介します。

例えば、「粘りがある」「イヤな臭いがする」「180℃に熱すると煙が出る」「加熱した時にたくさんの泡が出る」「揚げ終わった後も泡が消えない」このような状態になった時が、新しい天ぷら油に交換する時期だと思ってください。それを無視して、古い油を再利用することは控えましょう。

また、保存の方法や状態にもよりますが、期間も重要です。例え、使用回数が1回だけであったとしても、油をそのまま放置しておくと次第に酸化し劣化していく現象は同じですので、2週間~1か月経過した油はなるべく交換するようにしてください。どの程度の期間大丈夫なのかは一概には言えませんので、心配な方は使用頻度に関わらず長期間経過した油はなるべく早く交換することをおすすめします。

揚げ物で使って劣化した油の処分方法

油凝固剤

皆さんは使用後の揚げ物油をどのように処理しているのでしょうか?使い終わった油を処理せずにそのまま捨ててはいけません。川や海に流れて行ってしまい、自然環境を汚染してしまうのでしてはいけないことです。

こちらでは使用済み油の処理方法をまとめてみました。

シンクの排水口に捨てない

間違った油の処理は、水質の悪化を招くだけでなく、排水管の塩ビのパイプが油で汚れてしまい、詰まりの原因になりますので、油を流しに捨てる事は厳禁です。

紙パックを使用して捨てる

牛乳などに使われている紙パックに、新聞紙や使用済みの紙や古布などを詰め、冷ました油を少しづつ流し入れてしみ込ませます。自然発火しないように、水もしみ込ませておくと安心です。そして紙パックの口を、粘着テープ等でしっかりとめて燃えるゴミと一緒に捨てます。

ポリ袋を利用する

牛乳パックと同じ要領で、ポリ袋やレジ袋などに新聞紙・吸油性の良い紙や古布を入れ、さました油をしみ込ませます。輪ゴムや粘着テープで口をしっかり留めてから燃えるゴミと一緒に捨てます。使用済み油を入れる前に、袋に穴が開いてないか、忘れずに確認してください。

小麦粉や片栗粉を利用する

キッチンにある小麦粉や片栗粉を使って油を処分する方法があります。賞味期限が切れた小麦粉や片栗粉がご自宅にありましたら、捨てずにとっておき、油凝固剤の代用品として使ってみてください。揚げ物に使用したフライパンや鍋の中の油が冷える前に、油と同じ量の小麦粉や片栗粉を入れると、油が固まります。その固まりをビニール袋に入れて燃えるゴミとして捨てます。

油凝固剤を利用して固める

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市販の「固めるテンプル」や「油吸わせ隊」を使って手やキッチンを汚さずに、簡単に使用済み油を捨てることができます。揚げカスもそのまま一緒に固めてするっと鍋からはがれ、そのまま燃えるゴミとして処分できますので、フライパンや鍋の手入れが楽になります。

自治体で回収しリサイクルする

日本全国の自治体で天ぷら油を回収しリサイクルする活動が広まっています。市町村のWEBサイトに情報が掲載されていますので、お住まいの市町村で廃油を回収しているかどうか、確認してみてはいかがでしょうか。

古くなった揚げ物油が身体に及ぼす影響

使用した揚げ物油をそのまま放置しておくと、過酸化物や遊離脂肪酸と呼ばれる物質が増加してしまい、いわゆる酸化した油になってしまいます。酸化によって状態が良くない油を使用すると胸焼けや吐き気、お腹がゆるくなってしまう人もいるようです。

ひどい場合には、その古い油を体に摂取することで、食中毒に似た症状を起こすこともあると言われています。このように体に良い影響を与えないものは、極力避けるようにしたいですよね。

フライパンで少量の油で揚げ物をする

コロッケを調理

揚げ物は天ぷら鍋じゃなきゃ上手くできないと思っていませんか?そんな方に一度試してほしいのが、“フライパンを使った揚げ物”です。コツさえつかめば、少ない揚げ物油の量で上手に作れるし、後片付けも簡単なんです。

口径が広い

口径が広いということは、食材同士がくっついてしまう心配もなく使いやすいです。揚げ具合もしっかり観察できるので、揚げ物を油から取り出すタイミングも分かりやすく上手に仕上がります。

洗いやすい

天ぷら鍋より軽量なうえに、浅いつくりなので洗いやすいという利点もあります。油ハネ防止カバーなどいくつかパーツが付いている天ぷら鍋は、洗うのも一苦労ですが、フライパンなら後片付けが簡単にすみます。

浅型よりも深型

フライパンが浅すぎると調理中に油がハネたりして危険です。揚げ物に向くのは同じフライパンでも深型で、なるだけ厚みのあるフライパンを使うようにしましょう。厚みのあるフライパンだと温度変化も少なく、少量の油でサクッと揚げられます。

コーティングされたもの

いろんなフライパンがある中で、コーティングされているものは少ない油で調理できます。油の量が少ないと熱する時間も短くてすみますし、汚れもスルッと落ち、油の処理にも困りません。

最後に

から揚げ調理中

いかがでしたか?揚げ物油は上手に保存できれば繰り返し使うことができます。揚げ物を作った後の油の処理や保管方法が面倒だからと、揚げ物料理で悩んでいる方や諦めている方がいらっしゃいましたら、ご紹介した方法で賢く油を再利用してみましょう。そしてこれからはどんどん揚げ物レシピにチャレンジして、ご家族を笑顔にしてください。

エビフライを揚げている