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どうしても部屋が汚くなる…なぜ?
部屋が汚いことに気がついて、張り切って大掃除しても、なぜか数日後には元の汚い状態に戻ってしまっている……そんな悩みを抱えた方は決して少なくないはずです。一体どうしてなのでしょう?
いくら片付けてもすぐに散らかる部屋。仕事から帰って家に帰る度に嫌になってしまいますよね。そして、部屋を散らかしてしまう自分自身にイライラしてきます。そんな自分とオサラバするために、今回は部屋が汚くなる人の心理的特徴などをテーマにしてみなさんにお伝えしたいと思います。
散らかった部屋から卒業するには、まずは落ち着いて自分自身と向き合うことが大切です。そうすれば、少しずつ何かが変わってくるはずです。
部屋が汚い人の心理や共通点
財布の中に不要なレシートやポイントカードがたくさん入っている人
財布の中を整理できない人って、けっこう見かけますよね。みなさんはどうでしょうか? レシートや領収書、とっくに閉店して二度と足を運ぶことのないはずの期限切れポイントカードがギッシリ詰まっていませんか?
財布の中を整理できない人は、習慣的に掃除をできない傾向があります。なぜなら、頻繁に財布の中を整理する意識が薄いからです。財布はレシートが溜まりやすく、放っておけば当然パンパンに膨れ上がります。
コマメに掃除できる人は、すぐにレシートなどを整理する習慣が身についていますが、一方で部屋が散らかるような人は、「まあ、また今度レシートを整理しようかな」という「後回し精神」があります。だから部屋の掃除もいつまでたっても後回し。部屋が散らかるのは必然なのです。
「もったいない精神」が身についている人
一昔前、「モッタイナイオバケ」なんて言葉がちょっとしたブームになりましたね。モノを大切にする心がけは大変立派です。しかし、「モノを大切にする」ことと、「不必要なモノをとっておく」ことは、まったく意味が異なります。何でもかんでも捨てずに取っておくと、どんどん家の中にモノが溢れかえります。「あれも必要、これも必要だから……」なんて考えていたら絶対に部屋は綺麗になりません。
モノを大切にすること以上に心がけなければならないのは、「いまどれが自分に必要なのか?」と自分自身に問いかけることです。「いつか必要になるかもしれない」は落とし穴です。具体的にその「いつか」が明確なら話はわかりますが、「いつかはわからないけど、その“いつか”が来るハズだ」と考えるのは絶対にやめましょう。必要になった時は、必要な分だけまた手に入れればいいのです。このメリハリの効いた発想がミソです。
ストレスをため込んで情緒が安定していない人
筆者が高校生の頃、部活の顧問が「整理整頓は心の整理。モノの乱れは心の乱れ」なんてことをよく口癖のように言っていたのを今でもよく覚えています。社会人になると、その言葉の重さをひしひしと痛感させられます。
“卵が先か、ニワトリが先か”みたいな話ですが、日頃からストレスをため込んで心の平静を保てない人は、家の環境に気を配る余裕がなく、整理整頓が出来なくなってしまいます。「仕事のことで頭がイッパイで気にかけていられない」というわけです。
あるいは逆もしかり。部屋が散らかっていると、家に帰っても落ち着くことができず、そわそわ・イライラになりがちです。その落ち着きのなさが仕事にも影響を及ぼす羽目になります。仕事のイライラを家に持ち込むのか、家のイライラを仕事に持ち込んでしまうのか、順序は関係ありません。どちらにせよ、心の状態と部屋の環境は、互いに写し鏡になっていると考えるべきです。
趣味が多い人
趣味がたくさんあるのは素晴らしいことです。しかし、多趣味の人には弱点があります。そう、「部屋がモノでいっぱいになりやすい」という弱点です。趣味が豊富だと、次から次に欲しいモノが増えていきます。
すると購入物の箱や袋、その中身が部屋に溢れかえってしまいますよね。「今度整理しよう」なんて考えていると、整理する間もなく新たにモノが増えてしまう……悪いスパイラルに陥ってしまい、最終的には整理するモチベーションすら失われていくのです。
買い物が好きな人
ショッピングが好きな人は、潜在的にストレスを抱えていると言われています。そういう人は、モノを消費することで一時的に“ハイ”になってイライラを紛らわそうとするみたいです。みなさんは心当たりがないでしょうか?
買い物をするのはもちろん個人の自由です。しかし、買い物の頻度が増えれば増えるほど、これまた趣味の話と同様に、モノ・箱・袋で部屋がいっぱいになってしまいますよね。買い物癖を治すには、まず自分自身の心に抱えている問題と向き合ったり、どうにか解消する方法を考える必要があります。
コンビニによく行く人
部屋が散らかりやすい人にかなり多く見られる特徴、それが「コンビニでよく買い物をする」です。コンビニで買った飲料や食べ物、みなさんはちゃんとゴミ箱に捨てているでしょうか? 机の上に飲みかけのペットボトルや空き缶を置いたままにしていたり、食べ終わったパンの袋や弁当ゴミを放置していないでしょうか?
ギクリとした人は、きっといるはずです。コンビニによく行き、そのゴミを放置する傾向は、部屋を散らかしやすい女性によくある特徴です(もちろん、男性にもそうした人はいますが)。ゴミをすぐに捨てないで「あとでまとめて捨てよう」と考える無精な人は、コンビニで買い物をするのを控えるか、すぐ手の届くところにゴミ箱を設置するかして、対策をしましょう。一部屋にゴミ箱を複数置くのもいいと思います。
生活習慣に乱れがある
生活習慣に乱れがある? どういうことでしょうか。端的に言うと、太り気味の女性の部屋も散らかりやすいということです。偏食気味だったり、食べたいものだけを好きなだけ食べているような人は、「自己管理」が怠慢になりがちです。
自己管理が怠慢な人に、部屋をキレイに掃除する習慣があるとはなかなか考えにくいのが実情です。ダイエットを一大決心したのをキッカケに、なぜか整理整頓に関心が向くようになったなんて話をしばしば耳にすることがあります。
実はダイエットには、「身体」だけでなく、「心」もスリムにする効果があるという心理学の研究がいくつも存在します。太り気味の自覚がある人は、部屋を掃除するだけでなく、ついでにダイエットにトライして、さっぱりとリセットすることをオススメします。
自宅に人を招かない
自宅に人をあまり呼びたがらない人っていますよね。その人はもしかしたら、部屋がかなり汚いかもしれません。部屋が汚くて人を呼べない。あるいは、人をほとんど呼ばないから部屋が汚くなる。これもまた“卵が先か、ニワトリが先か”の話になってしまいますが、どちらせによ、自分の部屋を「他人の目」で見つめる機会のない生活はけっして良くありません。しっかり掃除して、たまには知人や友人を呼んで楽しいひと時を過ごしてみてはいかがでしょう。
身なりに気を遣わない人
多くの女性はあまり当てはまらないかもしれませんが、自分の身なりに無頓着な人がたまにいます。そういう人は、清潔感とか見た目をあまり気にかけないタイプなので、部屋の掃除にも積極的な関心を示しにくいのです。
ベッド周りにモノがたくさん置いてある
意外な落とし穴がこれです。とくに、一人暮らしの方に多く当てはまるケースです。一人暮らしの女性にとって、ベッドは「生活の拠点」のようなものです。音楽を聴くときも、テレビを観るときも、本を読むときも、スマホをいじるときも、すべての行動がベッドの上で成り立ちます。これがいけないのです。
ベッドを生活の拠点にしていると、必然的にベッド周りにモノが溢れていきますよね。ベッドのすぐ近くにある小さなテーブルに目を向けてみてください。その上には、飲みかけのペットボトルや空の弁当ゴミ、食べかけのお菓子、化粧品、鏡で溢れていませんか?
そしてその周りには、コンビニの袋や脱ぎ捨てた衣服が散乱していませんか? つまりそういうことなのです。ベッドを生活の拠点にすると、まるでベッドを中心に拡がるようにしてゴミやモノが蓄積されていってしまうのです。
部屋が汚いとストレスが溜まる?
上述したように、部屋が汚いとストレスが溜まっていきます。「自分は散らかっていてもあまり気にならない」と言う人もいますが、それは勘違いです。わたしたち人間は、整理整頓されていない環境に身を置いていると、潜在的にストレスが蓄積されていきます。
そして知らず知らずのうちに、そのフラストレーションが行動や言動になって現れます。コンビニの列や電車の待ち時間ですらイライラするときはないですか? それはきっと、整理整頓が出来ていないからです。
運気にも影響が?部屋が汚いと開運もできない?
風水は、住居の環境が人の運気を左右すると考える古代中国伝来の“環境学”です。風水の見地では、部屋が雑然としている人の住まいには、「悪い気」が溜まりやすいと考えます。金運、仕事運、恋愛運。もしもこれらの運勢に関心があるなら、占い師のところに駆け込むよりも前に、まずは部屋を片付けて「心の整理」をするのが先決です。
その他にも!部屋が汚いデメリット
ホコリが溜まってアレルギーを引き起こす
最近、くしゃみが止まらないことはないですか? 花粉症の季節でもなく、かといって別段寒くもないのにやたらとくしゃみが出るときは、要注意です。ホコリで空気が汚れてアレルギー性鼻炎を発症している可能性があります。悪化する前にすぐさま部屋の換気をして掃除したほうがいいでしょう。
ハウスダストやダニが原因で様々な体調不良を引き起こす
汚い部屋は、あらゆる病気の元になり得ます。例えばハウスダストは咳や蕁麻疹などを引き起こす原因になります。ダニに噛まれると、肌がかゆくなったりかぶれたりすることもあります。体調不良や肌のトラブルを起こさないためにも、部屋は常に清潔にしてください。
汚い部屋を片付けるコツは?
まずは足元(床)から掃除する
掃除をするときは、一体どこから手をつければよいのでしょう? 達成感や充実感が得られるという意味でも、掃除をするときはまず散らかった足元からキレイにしていきましょう。床に散乱した不要なモノはゴミを片付けるだけでも、かなり見栄えが違ってきます。
断捨離を徹底する
自分の心に住み着く「モッタイナイオバケ」とオサラバするために、まずは思い切って断捨離を決行しましょう。自信がないなら、気心の知れた友人や両親を呼んで、手伝ってもらうとよいでしょう。「それ、本当に必要なの?」と自分に質問してくれる相手がいると、断捨離もはかどりますよ。
一気に掃除を終わらそうとしない
掃除が苦手な人の特徴に、「一気に掃除を終わらせようとする」があります。つまり極端なんです。本当は、掃除は一気にやるものではなくて、日頃からコツコツとマメに続けるものです。だから散らかった部屋を掃除するときも、落ち着いて身の回りのできるところから着手することが大事です。今日はココ、明日はアッチ、というように、少しずつ掃除エリアをクリアしていけばいいのです。
部屋を綺麗に片付けると生活も豊かになる
さて、みなさんいかがでしょうか。部屋が散らかるのは、自分自身の心の在り方や習慣に問題があるからです。つまり、自分を変えれば環境はドンドン変わっていくのです。モノの整理は心の整理。このことを肝に銘じて、さっそく今日から掃除にとりかかってみてください。必ず出来るはずです。