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園芸用の土はゴミとして処分できない
園芸用の土はゴミとして処分することができません。もともと土というのは自然の中に存在しているものですよね。自然のものは廃棄物にはならないと自治体が決めているため、ゴミとして回収してもらうことができなくなっています。
また、すべての自治体が回収不可能というわけではありません。中には、少量の土ならOKという自治体があったり、砂利を取り除けばOKという自治体もあります。砂利が混ざっていると機械が壊れてしまう原因になります。
それを防ぐためにも自治体は少量の回収にしたり、砂利を取り除いてからという対応になっているんですね。自分のお住まいの地域が受け入れ可能かまずは電話またはHPで問い合わせをしてみましょう。
園芸用の土を処分する方法
園芸用の土を処分する方法は7通りあります。お住まいの地域によっても利用できるサービスが変わってくるので、自分の依頼しやすい方法を選んでみましょう。
ホームセンターに依頼する
- 要らない土をまとめてホームセンターに持っていく
- 新しい園芸用の土を購入する
- ホームセンターで処分してもらう
この方法は土の入れ替えを検討している方におすすめな方法です。ホームセンターで回収をしてくれる対象は新しい園芸用の土を購入した方になるので、必ず購入することを前提にして持っていくようにしましょう。回収してくれるホームセンターは以下の3店舗です。
- ユニディ
- ジョイフル本田
- HOME’S
この3店舗では回収をしてもらうことが可能です。
ユニディ
ユニディでは、土を捨てる場所が用意されています。しかし、園芸用の土を買った方が対象になっているので注意しましょう。
出典:uniliv.co.jp
ジョイフル本田
ジョイフル本田では、園芸用の土を購入した際の袋に要らない土を入れて持っていくと回収してくれます。石や砂利は取り除いてから処分を頼むようにしましょう。
Q.不要になった園芸用土の引き取りはしていますか?
A.不要になった土の引き取りですが、条件付きでのサービスがございます。
当社でグリーンテック社の製品(『花と野菜の土25リットル』など)をお買い上げいただいた場合に、空いた袋に詰めていただいた不要の土をグリーンテック社が引き取る、というサービスです。袋にお詰めいただく不要の土は、石・砂利などを取り除いた「土」のみに限ります。
HOME’S
HOME’Sでは購入した土と同じ量の土を回収してくれます。購入する予定の量を持っていくようにすると1度に用事が済むのでおすすめです。
お買い上げいただいた商品と同等・同数の引取りを無料にて承ります。
対象商品:鍋・フライパン・炊飯器・電子レンジ・ポット・掃除機・石油ストーブ・石油ファンヒーター・こたつ・DVDプレーヤー・座椅子・古い土・水槽・電球・蛍光灯・ガステーブル・扇風機・空気清浄器・消火器・照明器具・アンテナ・バッテリー・自転車・カーペット・イ草・パンチカーペット・ラティス・植木鉢・布団
引用元:http://www.shimachu.co.jp/service/homecenter/disused_article.html
土を回収してくれる業者に依頼する
- 電話またはHPで申し込む
- 処分したいものの名前と大体の量を伝える
- 石や植物を分けておく
- 袋に入れる
- 回収に来てもらう
このサービスはWisteia Garden(ウィステリアガーデン)という会社がおこなっています。対象は東京都にお住まいの方。他の地域の方も回収対応している場合があるので、諦めずに1度問い合わせすることをおすすめします。
http://wisteria-garden.eco.coocan.jp/
回収してもらいたい土の石や砂利を選別することが基本ですが、Wisteia Gardenでは選別をしなくても回収してもらうことができます。その場合は少し料金が上がりますが、お金がかかってでもやってもらいたいという方は利用して損はないでしょう。
料金は基本料金と回収するものの単価と数量で決まります。だいたい10kg処分しようとすると1,000〜3,000円くらいかかります。
資源持ち込み市に持っていく
- 要らない土を袋に詰める
- 回収場所に持っていく
このサービスは東京都中央区・江戸川区、大阪府営の住吉公園や住之江公園などでおこなっています。どちらの自治体も20リットルまでという制限があります。
また、東京都の場合、利用できるのは区民だけになってしまうのでそこも注意が必要です。料金は無料で引き取ってもらうことが可能です。そこまで処分する必要がなく、とにかくお金をかけたくないなと考えている方にはおすすめの方法です。
土回収サービスに依頼する
- 土を数日間干して水分をなくしておく
- 回収プランに申し込む
- 銀行振り込みの場合料金を支払う
- 要らない土を袋に入れる
- 袋を2重にして口を縛る
- 重さを量る
- ダンボールに入れて伝票を貼って送る
土の回収.comという会社が土の回収をしてくれます。地域は関係なく全国どこに住んでいても回収してくれるので便利です。また、ダンボールに収まってしまえばどんなものでも回収してもらえます。
http://tsuti.com/
なので、植物を分けるのが面倒だと感じる方でも解体して入れてしまえばそのまま回収してもらうことができます。料金は1個2,700円です。少々お高めですが、自分で持っていく手間を考えるととても使いやすいサービスではないでしょうか。
残土処分業者に依頼する
- 要らなくなった土を土のうに入れる
- 業者に持っていく
残土処分業者とは工事現場などで出た土砂を引き取ってくれる業者です。個人では対応してくれないのではないかと考えている方も多いと思いますが、じつは対応してくれる業者もあります。
石や砂利など選別しなくても回収してくれるので選別作業をしたくないという方にはおすすめの方法です。料金は500円程度で引き取ってもらえるので大変お安く回収してもらうことができます。
農家の人に引き取ってもらう
- 農家をやっている方に交渉する
- 許可が貰えたら持って行く
この方法は、農家さんが住んでいる地域にいるという方や知り合いに農家さんがいる方限定の方法になってしまいます。依頼するときは、無理に渡そうとせず断られるかもしれないということを頭に入れながら交渉するようにしましょう。
無理に渡しても相手も嬉しくないですし、迷惑になってしまいます。また、要らなくなった土は栄養があまりないこともきちんと伝えるようにしてください。引き取ってもらえた時にはきちんとお礼をするようにしましょう。
少しずつゴミとして出していく
- コンビニやスーパーの袋を用意する
- 100〜200gずつ入れる
- 回数を分けて捨てる
ゴミとして出すことはできませんが少量ずつなら回収してもらえるところもあります。回収してもらいたい場合はきちんと石や砂利を処分するようにしてください。
石や砂利が入っていると機械が故障してしまうこともあります。なので必ず取り除くようにしてくださいね。また、量が多すぎると回収してもらえないこともあるので注意しましょう。
園芸用の土をリサイクルする方法
園芸用の土は必ずしも捨てる必要はありません。自分でもリサイクルすることが可能です。ここからはリサイクルの方法についてご紹介していきます。
- 根っこや石を取り除く
- 土をふるいにかける
- 土に水をかけてよく混ぜる
- ブルーシートの上などに広げて1週間程乾燥させる
- 肥料を混ぜたら完了
まずは、不要な根っこや石を取り除いていきます。このときにふるいを使うといちいち手で選別する必要が無いのでおすすめです。次は、もっと細かい目のふるいを持ってきて土を選別しましょう。繰り返して植物や砂利がなくなるまでやってください。
ふるいにかける作業が終わったら、土に水をかけてよく混ぜます。このときに泥団子が作れるくらいの硬さにしておきましょう。水分を含ませすぎると干しているときに土が流れてしまうので流れない程度の硬さにしておくことが大切です。混ざったらブルーシートの上に広げておきましょう。
紫外線には殺菌作用があるので土の中にある雑菌を殺してくれます。1週間程度干しておきましょう。たまに混ぜてあげるとまんべんなく土が紫外線に当たるので2〜3日の間隔で混ぜてあげましょう。
乾燥できたら肥料を混ぜて完成です。乾いた土には栄養は入っていないのできちんと肥料を混ぜてあげるようにしましょう。
さいごに
今回は園芸用の土の処分方法についてご紹介しました。最後にもう1度おさらいしましょう。園芸用の土は基本的にはゴミとして処分することができません。
しかし、地域によってはまれに回収してくれるところがあるので電話またはHPから問い合わせをするといいでしょう。園芸用の土の処分方法は7通りあります。
- ホームセンターに持っていく
- 土を回収してくれる業者に依頼する
- 持ち込み市に持っていく
- 土回収サービスに依頼する
- 残土処分業者に依頼する
- 農家の人に引き取ってもらう
- 少しずつゴミとして出していく
お住まいの地域によって使える方法が限られてくるので自分に合った方法を見つけて利用してみましょう。園芸用の土はリサイクルすることができます。必ずしも捨てなければならないというわけでもないので、余裕がある方は自分でリサイクルしてみるのも1つの手です。
この記事を参考に要らない園芸用の土を処分して、ベランダや庭をスッキリさせましょうね。土が片付くだけでもだいぶ広く感じますよ。