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冷房が30度弱でも涼しい理由
冷房の30度の風は冷たい
外の気温が30度を超えていると冷房の設定を30度にしても涼しく感じることができます。冷房から出る30度の風は生暖かい風をイメージしてしまうかも知れませんが、実際には冷たい風が出てきます。
これは冷房の設定温度を30度にした場合、部屋の温度が設定温度以上の温度になったときに、設定温度の30度まで下げる為に冷たい風を送りだすからです。
つまり、実際には30度以下の風が出てくるため涼しいと感じることができるということです。
《 ポイント 》
- エアコンの冷房運転の設定温度を30度にしても、室内が設定温度以上の場合30度以下にするために冷たい風を出すので、涼しい風が出てくる仕組みになっている。
冷房30度弱のつけっぱなしの電気代
冷房30度弱をつけっぱなしの電気代は安い
電気代を計算するときは消費電力(kw)×使用時間×電気単価(契約で異なります)で1日あたりの基本的な電気代を調べることができます。
但し、エアコンの場合は消費電力が変動しやすいので正確な金額を出すことは困難です。
エアコンの場合は設定温度を1度上げることで、約10%の電気代を節約することが出来ると言われています。30度弱に設定した場合の24時間の電気代を確認しておきましょう。消費電力はエアコンのサイズで異なります。
30度弱を24時間つけっぱなしにした場合
エアコンサイズ | 消費電力 | 1時間の電気代 | 1日の電気代 | 1ヶ月の電気代 |
6畳タイプ | 590w | 15.6円/時間 | 374円/24時間 | 11,220円/月 |
8畳タイプ | 680w | 18.0円/時間 | 432円/24時間 | 12,960円/月 |
10畳タイプ | 770w | 20.4円/時間 | 490円/24時間 | 14,700円/月 |
12畳タイプ | 1,210w | 32.0円/時間 | 768円/24時間 | 23,040円/月 |
※電気代は26円48銭で計算。東京電力従量電灯(第2段階)の料金となります。(2020年8月時点)
これは30度弱に設定した冷房を、24時間つけっぱなしにした時の電気代になります。
但し、エアコンで温度設定をして自動運転させた場合は停止している時間や、気温が上昇した場合には消費電力が変動するので正確な金額ではありません。
エアコンは起動時に1番多く電力を消費します。部屋を一気に冷やして止めて、暑く感じたらまたつけてと繰り返していると電気代は一気に高くなってしまいます。
部屋の滞在時間によっても異なりますが、自動で一定の温度にしておくことがエアコンを使用する時の電気代を節約する方法になると言われています。
エアコンの稼働時の消費電力からおよそのつけっぱなしにした場合の電気代を紹介しましたが、エアコンを自動運転させた場合は停止していたり、気温の上昇と共に稼働したりするので、消費電力は1日で一定ではありません。
あくまでも電力を消費して稼働していた場合の料金と考えて参考にしてください。
冷房30度と暖房30度の違い
冷房の設定温度30度と、暖房の設定温度30度で運転させたときに、どのような違いがあるのでしょうか?
それは、冷房するときの仕組みと暖房するときの仕組みを理解する必要があります。
冷房は部屋の温度が30度以下は稼動しない
冷房で設定温度を30度にしてエアコンを稼働するときは、室内の温度が30度以上になったときに、室内の温度を30度まで冷やして維持するための運転をします。
冷房は部屋の温度が30度以下の場合には稼働しないということになるので、室温が30度以下の冬に冷房をしてもエアコンは稼働しません。
暖房は部屋の温度が30度以上は稼動しない
逆に暖房で設定温度を30度にした場合は、室内の温度が30度以下のときに室内の温度を30度にするために暖めて維持するために運転をします。
暖房は部屋の温度が30度以上の場合には稼働しないということになるので、室温が30度以上の夏に暖房をしてもエアコンは稼働しません。
暖房の30度より冷房の30度が涼しいのは上記にある通り、冷房は室温が30度以上のときに部屋を30度まで冷やして維持する運転をするため冷たい風を出すという仕組みによるものです。
《 ポイント 》
- 冷房は設定温度まで部屋を冷やすために稼働し、暖房は設定温度まで部屋を暖めるために稼働する。
- 冷房は冷たい風が送り出されて、暖房は暖かい風が送り出される。
冷房の節約術
冷房が30度弱でも涼しい理由意外に、冷房運転の節約術を紹介します。実践することで冷房時の電気代を節約することができます。
節約術1:運転はエアコンに任せる
エアコンの設定はオートで冷房ボタンを押すだけにしておきましょう。自動的に必要に応じて強弱を使い分けて運転してくれます。
近年発売されているエアコンはより効率よく稼働して省エネ対策をされているので実はおまかせしてしまうのが一番節約になります。
起動時に暑いからと強風で20度設定で一気に冷やして、冷えたら止めて、暑く感じたらまた冷やすと繰り返す運転は1番電気代が高くなる運転方法になってしまいます。
節約術2:風の向きを上向きにする
冷房の冷たい風は上から下へと落ちてきます。風の向きを上向きに設定しておくと天井のほうから下へと冷たい風が動くので冷房の効率良く部屋全体を冷やすことができます。
節約術3:エアコンを付ける前に扇風機を使う
エアコンを付ける前に、扇風機を使って室内の温まっている空気を窓から外に逃がしましょう。
5分程度窓の外に向けて扇風機を動かすことで室内の温度が下がるので、エアコン起動時の消費電力を抑えることができるので節約になります。
節約術4:室外機の周りを塞がない
エアコンの室外機は熱を排出するための機械です。熱をしっかり排出させるため室外機の周りを塞がないようにしましょう。
室外機の周りに物を置いてしまっていたり雑草がたくさん生えている状態で放置してしまうと電気代が高くなってしまいます。定期的に室外機の周りがきれいな状態か確認してみましょう。
節約術5:室外機に直射日光を当てない
エアコンの室外機が直射日光に当たっていると高温になり効率が下がってしまいます。室外機に日除けをつけて置くだけでエアコンの電気効率が良くなります。
節約術番外編:冷えるグッズを上手に利用する
冷却タオルや冷えピタや保冷剤などを上手に使ってエアコンの使用を控えることができれば電気代の節約になります。
特に冷却タオルは水で濡らすことで水分が蒸発するときに気温を下げる効果があります。冷却タオルは何度も使うことができるので便利です。
エアコンの冷房運転の節約術を5つ紹介しました。(※番外編除く)
どれも比較的簡単に実践することができるので、やったことがない節約術があれば試してみてください。意外に効果があって電気代が節約できます。
最後に
今回は屋外の30度は暑く感じるのに、冷房を30度弱に設定したときに涼しく感じる理由と冷房を30度弱で涼しく感じる理由とつけっぱなしにした時の電気代を紹介しました。
冷房の30度弱が涼しく感じるのは、冷房の仕組みで30度以上になってしまっている室温を30度まで下げるために冷たい風を出して運転するためです。節約術を使って電気代を上手に節約して暑い夏を乗り切りましょう。