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年忌法要、いつまですべき?
大切な家族の年忌法要は、できるだけ長く続けたいと思う人もいるでしょう。しかし、法要を行う人は年々歳を重ねるので、長く年忌法要を行うにつれて老齢化していきます。そこで知っておきたいのが、いつまで年忌法要を行うべきかという点です。
一般的に年忌法要は、三十三回忌を最後にすることが多いです。
- 仏教で故人が極楽浄土に行ける年数が経過したため
- 故人を知っている人が減るため
昨今では、十七回忌以降の年忌法要を省略する家庭も増えています。
知っておきたい法事のマナー
法事を行うときに知っておきたいマナーは、以下のものがあります。
施主が知っておくべきマナー
施主が知っておくべきマナーは、以下のものがあります。
- 事前準備をしっかりと行う…僧侶へのお勤め依頼・案内状の作成、発送
- お斎の準備…参列者の人数がわかったら、早めに手配
- 僧侶へのお布施の準備…一周忌は3~5万円・三回忌以降は1~5万円前後
- 返礼品の手配…2,000~5,000円の、手元に残らずかさばらないものを準備(お茶など)
最初の準備として行う僧侶へのお勤め依頼と案内状の発送は、年忌法要の1か月ほど前に行うのがマナーです。僧侶の事情で当日お勤めが難しい場合は、日にちを若干ずらすこともできます。
お布施は、専用の封筒の表書きを「御布施」とし、小さなお盆または袱紗に乗せて僧侶に渡す準備をしておきましょう。
参列者が知っておくべきマナー
参列者が知っておくべきマナーは、以下の通りです。
- 案内状に早めに返事をする
- お香典の準備…故人との関係や地域によって金額が異なるので、親族など質問しやすい人に確認して準備しておく
- 洋服の準備…女性は黒を基調としたワンピース、男性はスーツに地味な色のネクタイが基本
- 数珠の準備
案内状に「平服でお越しください」と記載されていても、年忌法要に私服で行くのはマナー違反になります。喪に服していることがわかる服装で参列しましょう。
弔い上げの注意点
弔い上げとは、年忌法要を全て終了することを指します。三十三回忌または五十回忌で行うのがよいとされていますが、昨今は少子高齢化が進み、親族が遠方に散っていることもあるので、弔い上げを早める家庭も少なくありません。
弔い上げを行うときの注意点は、独断で弔い上げをしないことです。僧侶や親族に相談しましょう。
また、弔い上げを行う際は喪服で参列します。会食もお肉やお魚のメニューを用意して、故人が極楽浄土に向かう門出を祝いましょう。永代供養の準備を行うことも、忘れないよう注意してください。
まとめ
年忌法要を行うときは、事前準備をしっかりとしておくことが重要です。弔い上げを行う際も、注意点を確認しマナー違反をしないように心がけてください。