目次
除光液の正しい捨て方
新聞紙と牛乳パックを使い可燃ごみで捨てる
除光液の中身の捨て方はそのまま排水口などに流してはいけません。新聞紙や古布、牛乳パックなどの容器を用意して安全な捨て方で処分しましょう。
残った除光液の捨て方
- 古布かくしゃくしゃにした新聞紙を牛乳パックなどの容器に詰めます。
- 除光液をゆっくりと流し入れて布や新聞紙にしっかりと吸いこませます。
- フタをしてさらにビニール袋に入れて口を結び可燃ごみで捨てます。
フタを開けておく
除光液の成分は揮発性のため、フタを開けてそのままにしておくと蒸発します。もしこの方法を行うのであれば、フタを開けた除光液はできたら屋外に置いて下さい。行う時間帯は昼間より夜にベランダや庭などに置いておくと良いでしょう。
外に置けば刺激臭も風に流されていきます。どうしても屋内で蒸発させる場合は、キッチンの換気扇下やお風呂場などで換気扇を回して蒸発させ換気を忘れずにして下さい。
容器の捨て方
容器については下の方にプラスチックか瓶かなど記載がありますので確認して、自治体のルールに従って処分します。瓶の容器にプラスチックのキャップが付いているケースもありますので正しく分別しましょう。
なお、ゴミの分別については各自治体によって異なりますので、正確な処分方法についてはお住いの自治体に直接問い合わせて確認をして下さい。
除光液の便利な活用法
出なくなったペンを復活させる
インクの乾燥によって書けなくなった油性ペンを除光液にしみ込ませてみましょう。乾いて固まっていた成分が溶けてまた書けるようにペンが復活します。ペンの先に除光液を少量つけて10分ほどフタをしておくだけで簡単に復活します。
スニーカーをキレイにする
スニーカーの布地についた汚れやエナメル素材についた傷汚れも除光液で落とすことが出来ます。柔らかい古布やキッチンペーパー、コットンなどに少量の除光液をつけて汚れ部分を優しくこすってみて下さい。変色が心配な場合は目立たない箇所で試してから行います。
シールを剥がしたあとのベタベタを落とす
専用のシール剥がし剤もありますが除光液を使うとシールを剥がしたあとのベタベタを落とすことが出来ます。ただし「ポリプロピレン」「ポリエチレン」のプラスチックには適用できますが「スチレン系」のプラスチック製品には使えません。
スチレン系のプラスチック製品に使うと傷んだり変色したりするので気をつけましょう。ベタベタした部分に除光液をつけて拭き取り、その後雑巾などで水拭きします。ハサミについたテープ類のベタベタを落とすのにも便利な方法です。
インクやペンの模様や汚れを消す
ガラス製にプリントされたものやインクをのせたものは、除光液を染み込ませたティッシュやコットンで消すことができます。もともと焼き付けられていたり削られている模様は当然ですが消せません。
また、ホワイトボードに書いた文字などが消えづらくなった時にも、除光液を染み込ませたティッシュやコットンで拭くとキレイに落とせます。
ペンや化粧品のシミ落とし
布などにしみ込んでしまったペンや化粧品のシミがあれば、当て布をしながら除光液を染み込ませて叩きながら落としてみましょう。この場合も変色しないか目立たない箇所で確認を忘れずにして下さい。
鏡の水垢や冷蔵庫の手あか落とし
洗面台やお風呂場の鏡などにつく白い汚れの水垢には、乾いた状態の鏡に除光液を染み込ませたティッシュや古布で磨いてみましょう。簡単にピカピカになりますが、素材によっては使用できない鏡もあります。
使用できない場合は注意書きが書かれていることが多いようですが、念のため目立たない所で確認をしてから行ってください。同様に冷蔵庫についている手あかなども除光液を染み込ませたティッシュや古布で拭くとキレイになるようです。
接着剤を皮膚から剥がす
強力な接着剤を使った時に誤って接着剤が指先などについて固まってしまった場合にも除光液で剥がすことが出来ます。除光液は皮膚を溶かしてしまうこともありますので、接着剤を剥がすときは手早くやって皮膚に負担がかからないようにして下さい。
ネイルで使ったストーンなどにも
ネイルの装飾でつけたストーンなど、裏側の部分が剥がれていなければついているマニキュアを落として再利用できます。プラスチック素材は変色の可能性があるためおすすめできませんが、ガラス製のものであれば新品と同様に使うことが出来ますので試してみるのも良いでしょう。
除光液を捨てる時の注意点
排水口には流さない
除光液はアセトンという成分が入っていますが、このアセトンという成分は消防法で危険物に指定されている刺激の強い成分です。アセトンは強い引火性と高い揮発性が特徴です。もし家の排水口に流してしまうと、下水から上水までが薬品で汚染されてしまう危険があります。
例えば マンションのような集合住宅の場合は、下の階の世帯まで水が汚染されてしまう可能性もあります。また引火性があることから量や状況によっては引火の可能性もあるかもしれません。排水口に流してはいけないということを覚えておきましょう。
換気を忘れずにする
除光液の強い刺激臭やアセトンの蒸気が目や呼吸器などに入ってしまうと頭痛やめまい、吐き気の原因になってしまうこともあります。
除光液を使う時も捨てる時も、必ず換気をしながら使用するようにしましょう。できたら吸い込むことを防止するためにも作業中は換気に加えマスクを装着すると安心です。
除光液とは
除光液はマニキュアを取り除くための溶剤で「エナメルリムーバー」「除去剤」「除去液」などとも呼ばれています。コンビニやドラッグストア、100円ショップでも手に入ります。
除光液に含まれているアセトン成分が油脂を溶かす働きがあるため、コットン等にしみ込ませてマニキュアを拭き取るようにすると簡単に落とすことが出来ます。
ただし落とすことができるのはマニキュアやネイルポリッシュと呼ばれているネイルカラーで人気のジェルネイルは除光液では落とせません。
含まれている成分のアセトンは常温では揮発性が高く空気に触れるとそのまま蒸発してしまいます。また引火性もあるため、密閉された空間で使うことは避けて十分に換気ができる場所で使うことも鉄則です。
ツンとする刺激臭や爪へのダメージが少しは抑えられるのがアセトンフリーの除光液でノンアセトンとも呼ばれています。アセトン入りの除光液に比べると爪や皮膚へのダメージは少ないですが刺激臭の成分が全く入っていないという訳ではないため、使用する際は注意が必要です。
またマイルドなためラメ入りのマニキュアを落とす際などは落ちにくく、ゴシゴシとこすってしまうと返って爪を傷めることになるので気をつけましょう。
最後に
除光液が浸み込んだ使用済みのコットンなどは、乾いていればそのまま可燃ごみとして捨てることができます。ティッシュなどと同じような扱いで良いでしょう。
ただし除光液が乾いていない使用済みのコットンはビニールなどに密閉してゴミ箱に入れておくと安心です。アセトン入りの除光液には揮発性と引火性があるため、処分の際は安全な方法で捨てるようにしましょう。