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ヘアオイルなどの化粧品の瓶の捨て方
ヘアオイルなどの化粧品には正しい捨て方があるのをご存じですか?
ヘアオイルが入っていた容器により、処分方法が異なります。ヘアオイルが瓶に入っていた場合、ガラス瓶は不燃ごみとなりますが、瓶にヘアオイルなどの液体が残っていると回収されません。
瓶に入ったヘアオイルの捨て方
基本的に、瓶に入ったヘアオイルなど液状の化粧品を捨てる場合は、中身を瓶から取り出して分別廃棄する必要があります。
ヘアオイルを新聞紙や布に染み込ませて、燃えるゴミに出します。その後、瓶は不燃ごみとして処分してください。
ヘアオイルのほか、化粧水、乳液、リキッドファンデーションなどの液状のものは、新聞紙や布に染み込ませて捨てましょう。
ヘアオイルの瓶の正しい捨て方
ヘアオイルを取り出したら、瓶の中のヘアオイルを洗い流しますが、瓶の中は洗いにくく、油分も落ちにくいので、お湯と洗剤で洗いましょう。
瓶にお湯と食器用洗剤を数滴入れ、振って油を分解し、取り除きます。洗ったボトルはよく乾かしてから、燃えないゴミとして処分してください。
ヘアオイルを捨てる目安
ヘアオイルの多くは使用期限が明記されていませんが、一般的にヘアオイルは未開封で約3年、開封した場合は半年から1年で使用期限が切れるので、その期限を目安に廃棄してください。
《 ポイント 》
- ヘアオイルなどの化粧品の瓶の捨て方は、ヘアオイルと瓶を別々に捨てる。
- ヘアオイルを取り出した瓶は、サッと洗って乾燥させてから燃えないゴミに出す。
ヘアオイルの中身の捨て方
ヘアオイルの正しい捨て方は、基本的にヘアオイルと容器を別々に捨てます。
ヘアオイルの中身の捨て方の手順
ミネラルヘアオイルは、石油由来成分を含んでいます。なお、石油由来の成分は、環境汚染につながるため、排水は禁止されているので注意しましょう。
〈用意するもの〉
- ビニール袋または牛乳パック
- 新聞紙やティッシュ、キッチンペーパー、またはいらない布など
- 輪ゴムまたは梱包用粘着テープ
〈手順〉
- ビニール袋や牛乳パックに新聞紙、ティッシュ、キッチンペーパー、不要な布などを軽く詰める。
- 袋の中にヘアオイルを入れ、詰め物に吸収させる。
- 輪ゴムや粘着テープで口をしっかり閉じ、燃えるゴミに出す。
- ヘアオイルを抜いた容器はよく乾かしてから、燃えないゴミに出す。
ヘアオイルがドロドロして容器から流れ出ない場合は、容器にお湯と食器用洗剤少々を入れ、フタをして上下に振るか、瓶を逆さにして一晩置くとヘアオイルが垂れて溜まってきます。
〈注意点〉
容器に取りきれなかったヘアオイルが残っている場合、容器が燃えるゴミであれば、そのまま燃えるゴミに出すことができます。ただし、燃えるゴミの分別は自治体によって異なりますので、処分する前にお住まいの自治体で確認してから捨てましょう。
詰めた新聞紙やキッチンペーパーが吸収しきれないほどのヘアオイルがある場合は、上からさらに詰めたり、小麦粉を加えたりしてください。小麦粉は水分を吸収してドロドロになりますが、液体がこぼれるのを防いでくれます。
ヘアオイルを台所や洗面台の排水口、トイレに流すと、配管が詰まることがあるので注意しましょう。
《 ポイント 》
- ヘアオイルの正しい中身の捨て方は、ヘアオイルを新聞紙やティッシュ、キッチンペーパー、いらない布などに染みこませてから捨てる。
ヘアオイルの容器の捨て方
これまでヘアオイルの中身の捨て方について説明してきましたが、ここではヘアオイルを抜いた後の容器の捨て方について説明します。
プラスチック容器の場合
ヘアオイルの容器にはヘアオイルがついているので、容器の中を簡単に洗いましょう。
容器をすすぐ水にはヘアオイルが含まれているため、ヘアオイルをたくさん排水すると環境汚染につながります。そのため、ヘアオイルの容器は、水でさっと洗い流す程度にしましょう。洗った容器は乾かしてから捨ててください。
チューブ容器の場合
容器がチューブタイプの場合は、ハサミで切り落とし、中をティッシュで拭いてから捨てましょう。
プラスチックチューブの容器を可燃ごみとして分別している自治体では、ヘアオイルを取り除く必要はありませんが、不燃ごみとして分別している自治体もありますので、お住まいの自治体に確認しましょう。
瓶容器の場合
瓶の中は洗いにくく、油分も落ちにくいので、お湯と食器用洗剤で油を分解して捨てましょう。
- 瓶に約1/2までお湯を入れ、食器用洗剤を数滴垂らす。
- 瓶を上下にシャカシャカ振る。
- 中身を流す。
- 瓶をよく乾かしてから、燃えないゴミに出す。
また、この方法に卵の殻を加えて油分を取り除く方法もあります。
砕いた卵の殻とお湯、食器用洗剤を一緒に入れて上下にシャカシャカ振ると、卵の殻がたわしの役割をして油を落としてくれます。
ヘアオイル以外のオイルの捨て方
ヘアオイル以外にもさまざまなオイルがあります。ヘアオイルに処分方法があるように、他のオイルにも捨て方があります。
鉱物系オイル・ガソリン・灯油等の捨て方
鉱物系オイル、ガソリン、灯油などは、新聞紙に吸わせて捨てる方法と、廃油処理ボックスを利用する方法があります。
新聞紙などにオイルを吸わせて捨てる方法
〈用意するもの〉
- 厚めのビニール袋2~3枚
- 新聞紙やティッシュ、キッチンペーパー、いらない布など
- 輪ゴムまたは梱包用粘着テープ
〈手順〉
- ビニール袋を二重、三重にする。
- 新聞紙、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、不要な布などを軽く広げておく。
- オイルを注ぎ、詰め物に吸収させる。
- 輪ゴムや粘着テープで口をしっかり閉じる。
- 燃えるゴミに出す。
廃油処理ボックスで捨てる方法
廃油処理ボックスは、バイクや車のオイル交換時の廃油処理に便利なボックスです。
廃油処理ボックスには、油を吸収するためのおがくずや綿のシート、専用のビニール袋、段ボールがセットになっています。捨てるオイルを直接容器に注ぎ、密閉するだけなので簡単です。
【エーモン ポイパック(廃油処理箱)】
オイルライターの捨て方
オイルライターを危険物として分別している地域が多いので、お住まいの自治体に確認しましょう。自治体によっては、オイルを抜いてから捨てる決まりになっているところもあります。
オイルライターのオイルを抜く方法
- オイルライター上部のカバーを外す。
- 火打ち石などの部品を分解する。
- オイルに栓をしているノズルをピンセットなどでゆっくり引き抜く。
- ガスが抜けるまで放置する。
- 完全にオイルが抜けたら燃えないゴミに出す。
バターやマーガリンの捨て方
バターとマーガリンは食用油です。バターやマーガリンを捨てるときは、新聞紙やキッチンペーパーに包んで燃えるゴミに出しましょう。
最後に
ヘアオイルの適切な捨て方の基本は、ヘアオイルと容器を別々に捨てることです。
燃えるゴミとして処分できる容器に残ったヘアオイルが少量であれば、基本的には分別する必要はありません。
ただし、自治体によって燃えるゴミとして出せるものが異なりますので、お住まいの自治体に確認しましょう。ゴミの品目別リストは、自治体の公式ホームページで公開されています。
ゴミの出し方には「9割ルール」というものがあり、9割が可燃物であれば、燃えるゴミとして出すことができます。例えば、ボタンがついている衣服の場合、9割ルールが適用されるので、ボタンを分別する必要はありません。