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洗濯槽にカビが生えた!掃除する必要はある?
洗濯機の洗濯槽は湿気が溜まりやすく日光が当たらないので、どうしてもカビが発生しがちです。見た目にはそれほど気にならなくとも、角の部分などに黒い汚れが見えたら大体カビです。
カビはぬめりや嫌な臭いがあるだけでなく、放置しておくとさまざまな害があります。カビが発生した洗濯槽で洗濯をすると、洗濯物にカビが移ってしまい嫌な臭いや健康への害が出てきます。
特に洗濯物が乾いた時にはカビが空気中に飛ぶため、アレルギーが心配な赤ちゃんや、体が弱って免疫力が落ちている方の具合が悪くなる可能性があります。
皮膚のアレルギー、ぜんそく、慢性的な鼻炎などのリスクがあるそうなので、部屋干しで嫌な臭いがしたら要注意です。
洗濯槽のカビ取りをする適切な頻度
洗濯槽は汚れやすい場所と汚れづらい場所を分けると掃除がしやすいです。汚れやすい場所は頻繁に掃除を行い、汚れづらい場所は間隔を開けてに大掃除をすると負担にならずに清潔を保つことができます。
洗濯槽の中でも糸くずフィルター、乾燥フィルターは特に汚れが溜まりやすい場所となっています。ここは洗濯をする度に掃除をすると安心です。それ以外の箇所は1か月か2か月に1度くらいの頻度で大掃除をしましょう。
洗濯機の種類とカビ取り用洗剤の選び方
洗濯機には洗浄力が高い縦型洗濯機、乾燥機能の他有用な機能が多いドラム式洗濯機、頑丈でカビに強くいまだに愛用者が多い二層式洗濯機の3つが主に使用されています。これらの洗濯機は使用できる洗剤が制限される場合があるので注意が必要です。注意書きを読んで使用できるかどうかを確認しましょう。
縦型洗濯機の場合
縦型洗濯機は洗浄力が高い洗濯機です。洗濯槽の中で泡立った水が渦巻きになり、遠心力で頑固な汚れも落としてくれます。洗浄力が強い反面、乾燥には向いておらずシワができやすいという欠点もあります。縦型洗濯機の場合はほとんどの洗剤が使えるようになっているので、塩素系でも酸素系でも好きなものを選ぶことができます。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機はたたき洗いという方式で洗濯を行いますが、洗浄力は縦型洗濯機よりも落ちます。乾燥機能が非常に優秀で衣類をしっかり乾かしてくれる他、洗濯でシワができづらく節電、節水にもなるそうです。
洗浄力以外が優秀なので人気も高い洗濯機となっています。ドラム式洗濯機は酸素系の洗剤は使用不可な場合が多いです。塩素系の洗剤は大丈夫な場合が多いですが、念のため使用できるか確認しておきましょう。
二層式洗濯機の場合
二層式洗濯機は頑丈で壊れづらく、壊れても修理がしやすいという特徴があります。洗濯と脱水を分けて行えるので一度に大量の衣類が洗濯できる、業務用として使用されるケースが多いようです。
また、カビが発生しづらいというメリットもあります。二層式洗濯機は洗濯に粉石けんが推奨されていますが、液体洗剤も使用できるようです。ただし、カビ取り用洗剤の注意書きには二層式に使用可能か不明な場合が多いので、不安な場合はメーカーに問い合わせてみましょう。
洗濯槽の徹底除菌にはカビ取りクリーナーが有効
洗濯槽のカビの根絶には洗濯槽クリーナーが欠かせません。クリーナーを使えば目に見えるゴミ、目に見えない細菌などを全て取り去ることができます。クリーナーも洗剤と同様に洗濯機に合わない場合があるので注意書きを確認しましょう。クリーナーの代用品も紹介します。
塩素系クリーナーを使う場合
ハイターなど塩素系のクリーナーは非常に強い殺菌力と洗浄力があり、カビだけでなく見えない汚れや細菌まで根こそぎ分解して取り去ってくれます。塩素系の場合はほとんどの洗濯機で使えるのが魅力です。
使い方は簡単で、洗濯機にクリーナーを入れて『槽洗浄コース』を押すだけです。槽洗浄ができない洗濯機の場合は洗濯、すすぎ、脱水だけで洗浄できます。塩素系クリーナーを使用する場合は1、2か月に1回の洗浄で清潔さを保つことができます。
酸素系クリーナーを使う場合
酸素系クリーナー(オキシクリーンや過炭酸ナトリウムなど)は粉状の製品が多く、塩素系に比べると洗浄力が穏やかで衣類や肌への刺激が少ないという特徴があります。
使い方は洗濯槽に水をためてクリーナーを溶かして洗濯を行い、2〜3時間つけおきします。そうすると汚れが浮いてくるので、ゴミ取りネットなどで汚れをすくってすすぎ、脱水を行えば掃除完了です。40℃程度の温水を使うと汚れが綺麗に落ちるのでおすすめです。酸素系クリーナーは半年に1回程度の洗浄で大丈夫だそうです。
重曹を使う場合
重曹はアルカリの成分でできていて、汚れを落とす力があり色々な場所の掃除で大活躍してくれます。洗濯槽の掃除にも有効で、ドラム式などどんなタイプの洗濯槽でも使用することができます。嫌な臭いがなく肌や衣類にも優しいです。
使い方は水を洗濯槽一杯に貯めて重曹を1カップ(200cc)入れます。そしたら洗濯をして半日ほどつけおきして汚れをすくいます。この時汚れが残っていると洗濯機が故障する原因になるので、目に見える汚れは全てすくい取るようにしましょう。
次に細かい汚れを取り去るためにすすぎと脱水を2、3回繰り返して洗濯槽を乾燥させれば終了です。重曹を使う場合も酸素系クリーナーと同様にぬるま湯で洗浄力が高くなるそうです。
セスキ炭酸ソーダを使う場合
セスキ炭酸ソーダは重曹と似たような成分ですが、水に溶けやすく洗浄力が重曹よりも高いという特徴があります。重曹と同じ手順で洗浄を行うことで、洗濯槽をより綺麗にすることができます。
また、セスキ炭酸ソーダは水に綺麗に溶けるので、スプレー容器に入れて掃除道具として使うこともできます。特に油汚れには非常に高い効果を発揮するので作っておくと便利です。こちらは少ない量で効果を発揮してなかなかなくならないため、コストパフォーマンスも高いのが魅力です。
洗濯槽のカビを予防する対策
洗濯槽は生えてきたカビを綺麗になくすことも大事ですが、カビが生えないように気を付けることも重要です。ちょっとしたコツや習慣でカビが生えづらい環境にできるので、ぜひ実践して洗濯槽からカビを遠ざけていきましょう。
湿気が溜まっている
カビは湿気が高く生ぬるい場所に発生しやすいという特徴があります。そのため浴室や洗濯槽は一年中カビが発生しやすい環境です。洗濯が終わったら洗濯物をすぐに取り出し、蓋は常に開けっ放しにすると安心です。
カビの養分がある
洗濯槽に溜まった糸くず、ホコリなどの汚れはカビの養分になり、洗濯槽に溜まるとカビが発生しやすくなります。また、溶け残った洗剤も養分になるので、洗剤は適度な量を使って糸くずフィルター、乾燥フィルターをこまめに掃除するようにしましょう。
洗濯槽を綺麗にして清潔な衣類を着ましょう!
カビは頑固で根深い印象がありますが、定期的に掃除をする、洗濯用の洗剤を工夫する、定期的にクリーナーで清掃を行うことで綺麗にすることができます。
洗濯槽を綺麗に保っておくと服の嫌な臭いもなくなりますし、カビによる健康被害も遠ざけられるので掃除は非常に大切です。また、今回紹介した重曹とセスキ炭酸ソーダは家全体の掃除にもとても優秀です。
重曹は硬くこびりついた汚れに有効で、セスキ炭酸ソーダは広い範囲の拭き掃除に力を発揮します。ぜひ掃除に取り入れて楽に家中を綺麗にしていきましょう。