目次
エアコンから出る酸っぱいにおいの原因5つ!
エアコンをつけると出てくる酸っぱいにおいの原因は、ほこりや雑菌、カビの胞子、人間の汗、ペットのにおい、タバコを吸う方がいればヤニです。
エアコンは部屋の中の空気を吸い込んで冷やして部屋に戻すことで部屋の温度を下げる仕組みになっていますが、これらの臭いの原因となるものも部屋の空気と一緒に吸い込んでしまいます。
エアコンの内部にはフィルターがあり、空気中のほこりをエアコンの内部に入らないようにしていますが、そこに臭いの原因となるものが付着しエアコン内部の汚れとなって酸っぱいにおいを発生させてしまいます。
また、冷房や除湿機能を使用するとエアコン内部には水分が発生するので、結露となりこれも原因のひとつになっています。水分によってエアコンの内部にカビが発生し、ほこりの中の雑菌と水分が一緒になると洗濯物の生乾きのような酸っぱいにおいがエアコン内部に発生します。それがエアコンの酸っぱいにおいの最大の原因となっています。
《 ポイント 》
- エアコンの酸っぱいにおいの原因は、ほこりや雑菌、カビの胞子、人間の汗、ペットのにおい、タバコを吸う方がいればヤニの5つです。
- エアコンが部屋の空気を吸い込んで冷やす際に空気と一緒にこれらがエアコンの内部に吸い込まれ冷却時に発生する水分によって酸っぱいにおいの原因になっている。
エアコンの酸っぱいにおいを解消する方法
エアコンの酸っぱいにおいを解消する方法は3つの方法があります。
解消方法①:最低温度で1時間運転
- 部屋の窓を全て開ける。
- エアコンを16℃に設定して冷房運転させる。
- そのまま1時間放置する。
エアコンを冷房で運転するとエアコンの内部は結露してドレン配管に水が流れていきます。この水がエアコン内部の汚れを流してくれるので、酸っぱいにおいの原因となるカビや汚れなどが無くなります。
これだけで完全にエアコンの酸っぱいにおいが無くなるわけではありませんが、実際に試してみた人の多くは効果を感じているようです。エアコン内部の掃除までできないときなどにはとても有効な手段となります。
解消方法②:高温で暖房運転1時間
- 部屋の窓を全て開ける。
- エアコンを30℃に設定して暖房運転させる。
- そのまま1時間放置する。
エアコンを最大温度で暖房運転させることでエアコンの内部を高温にさせ、乾燥させることでエアコン内部のカビを死滅させる方法です。開けた窓からカビを外に追い出すことでエアコンの酸っぱいにおいを解消させる方法です。
この方法だけでエアコンの酸っぱいにおいの原因が完全に無くなるわけではありませんが、エアコン内部の掃除までできないときなどにはとても有効な手段となります。
解消方法③:窓を開けたまま運転
- 部屋の窓を全て開ける。
- 冷房でも暖房でも窓を開けたままの状態で運転させる。
- 10分間は窓を開けておきます。
エアコンをつけることで、エアコン内部に残るカビの胞子をエアコンの外に放出させます。カビの胞子を吸い込んで健康被害を起こすことがないように窓を開けておきます。
この方法はカビの胞子を死滅させるための手段ではありません。あくまでも短時間でできる一時的な対処方法と考えてください。エアコン内部の掃除までできないときなどには、とても有効な手段です。
《 ポイント 》
- エアコンの酸っぱいにおいを解消させる方法は窓を開けてエアコンを最低温度の16℃で1時間冷房運転させる
- エアコンを最高温度の30℃で1時間暖房運転させて酸っぱいにおいの原因となっているカビ菌を排除することが効果的とされている。
- 忙しい場合には窓を開けて10分間エアコンを稼働させることでも効果はある。
エアコンの酸っぱいにおいを取る掃除方法
エアコンの酸っぱいにおいを取るためにはやはりエアコン内部の掃除をしっかりやることが必要になります。
但しエアコンの内部の掃除は難しく故障の原因に鳴ってしまうことがあるので無理をしないようにしましょう。自信がない場合はエアコンの掃除をプロの業者に依頼することをおすすめします。
フィルターの掃除
内部の掃除をする前にエアコンのフィルターの掃除をしましょう。
最近のエアコンには自動で掃除をしてくれる機種も販売されているので、自分でエアコンのフィルターを掃除したことがない方もいるかも知れませんが、エアコンのフィルターは表面にほこりを溜め込んでしまいます。
フィルターを掃除することでエアコンの効きが向上し酸っぱいにおいも抑えることができます。フィルターはエアコンで最も汚れやすい部分でもあるので2週間に1回くらいのペースで汚れがないか確認して汚れがある場合は掃除をしましょう。
フィルターの掃除方法
- エアコン全面のカバーを開けフィルターを取り外す。
- 取り外したフィルターのほこりを掃除機で吸い取ります。
- フィルターの両面を丁寧に水洗いしてキレイにします。
- フィルターの水分を軽く拭き取り、陰干しをして乾燥させます。
- しっかり乾いたら元に戻します。
エアコン内部の掃除
エアコン室内機の内部は構造も複雑なので、業者並にきれいに掃除をしようと考えると周りが水濡れしないように養生したり、丁寧に分解しなければならないのでおすすめすることはできません。エアコン内部の掃除はできる範囲で無理をしないように実施しましょう。
エアコン内部の掃除
- 感電防止にエアコンの電源プラグを抜く。
- 取り外せる部品は全て取り外す。
- 取り外したルーバーやカバーなどの部品をキレイにする。
※ルーバーはエアコンの吹き出し部分の板状の風向きを変える部分です。乾いた布でしっかり汚れを拭き取りましょう。 - エアコン本体をきれいに拭く。
- 薄めた中性洗剤をつけた布で吹出口を拭く。
- 手が届く範囲をきれいに拭くことができたら水拭きをします。
- しっかり乾燥させて部品を元に戻して終了です。
エアコンのフィンやファンの掃除は取り外すことができないので、高度な技術が必要になります。フィンはとても柔らかく繊細です。徹底的にエアコンを掃除したい場合は故障の原因になるので無理をぜずプロの業者に掃除を依頼しましょう。
《 ポイント 》
- エアコンの内部は繊細で壊れやすい部品も多いので掃除の際は決して無理をしないようにする。
- エアコン内部で汚れが目立つ場所は風向きを変えるルーバー部分です。
- エアコン内部が取り外せる場合は取り外してきれいに掃除をしておく。
エアコンの酸っぱいにおいや汚れを放置した場合
エアコンの酸っぱいにおいや汚れを放置した場合、エアコンはどうなってしまうのか解説します。汚れの放置はエアコンにとって良いことはありません。
風量が弱くなり、ムラがでてしまう
フィルターにホコリが溜まってしまっている状態で放置してしまうと、エアコン内への空気がうまく取り込めなくなってしまうのでエアコンの風量が弱くなってしまったり、ムラが出てしまう原因に鳴ってしまいます。
エアコンから水漏れしてしまう
エアコン内部が汚れている状態では結露が発生してその水が漏れてきてしまいます。水漏れは設定温度を低く設定し続けてしまった場合に良く起こる現象です。
温度調整が効かない
汚れを放置しすぎてしまうとエアコン内部の熱交換器を汚してしまいます。汚れが熱交換器に及ぶと温度調整がうまく出来なくなってしまう恐れがあります。
においがひどくなる
エアコンの汚れを放置するということは酸っぱいにおいも放置することになるので、汚れが蓄積されてカビはどんどん繁殖してしまいます。そして酸っぱいにおいもどんどんひどくなるわけです。
《 ポイント 》
- エアコンの酸っぱいにおいや汚れを放置してしまうと、エアコンの機能を落としてしまう原因になる。
- エアコンの酸っぱいにおいや汚れを放置すると、故障の原因になってしまうこともある。
- エアコンから酸っぱいにおいがしてきたらそれはエアコン内部が汚れてしまっていると考えてきれいに掃除をする。
エアコンのにおいに関するQ&A
A.車のエアコンの酸っぱいにおいの原因も家のエアコンと同じくカビが原因になります。夏場に冷房を使用するとエアコン内部に結露が発生しそこにカビが発生してしまいます。
A.応急処置としてはエアコンの内部を乾燥させることが効果的なので、運転して帰宅後窓を全開にして、エアコンを最高温度で最大風量にして暖房運転を10分程度します。この方法は家のエアコンと同じ対処方法です。それ以外ではエアコンの吹出口から車用のエアコン消臭スプレーをするか、エアコンのフィルターを交換しましょう。
最後に
エアコンの酸っぱいにおいは、主にエアコンの内部に溜まってしまった汚れが原因です。
エアコンは定期的に掃除をして汚れを溜めてしまわないようにすることが快適にエアコンを使用する方法となるので、2週間に1度はフィルターをチェックして酸っぱいにおいや、汚れが無いか確認しましょう。