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トイレの掃除にキッチンハイターを使ってもいい?
キッチンハイターはトイレの掃除に使用することができます。
キッチンハイターは台所用の洗剤なのですが、色汚れを漂白したり、カビや雑菌を殺菌消毒する塩素系の次亜塩酸ナトリウムが成分に含まれていますので、トイレの汚れを落とすことができます。
トイレの汚れとなると主に黄ばみや黒ずみなどが挙げられますが、黄ばみは尿の飛び散り、黒ずみの原因はカビです。キッチンハイターの成分である次亜塩素ナトリウムには、トイレのカビを殺菌し、飛び散ってしまった尿を洗浄して漂白する効果があるとされているのでトイレ掃除に適しています。
また、トイレは便器が白い陶器でできている場合が多く、色落ちしてしまう心配もありません。
《 ポイント 》
- キッチンハイターの主成分は次亜塩素ナトリウム
- 次亜塩素ナトリウムは、トイレの黄ばみや黒ずみを除去するのに効果的
トイレをキッチンハイターで掃除をする時の注意点
キッチンハイターは強力な洗剤なのでトイレ掃除で使用するときには注意しなければいけない点がいくつかあります。確認してしっかり守って安全に使用するようにしましょう。
注意点①:混ぜると有毒ガスを発生させてしまう
キッチンハイターはアルカリ性の洗剤です。そのためキッチンハイターでトイレを掃除する際、酸性の洗剤と同時に使用したり、混ぜてしまうと有毒ガスを発生させてしまいます。
普段トイレ掃除に使用している洗剤だから大丈夫だろうと思うのは危険です。トイレ用洗剤には酸性のものもありますので、確認せずに使うのは絶対止めてください。
注意点②:換気をしながら使用する
キッチンハイターは塩素系の漂白剤です。劇物で独特のニオイも強いのでキッチンハイターでトイレ掃除の最中気分が悪くなる可能性があります。
トイレ掃除にキッチンハイターを使用するときは、換気扇を回す・窓や扉を空けるなど十分換気をしながら、マスクをつけて掃除しましょう。
注意点③:手袋を着用して掃除する
キッチンハイターは強力な洗剤で劇物です。直接肌に触れてしまうと炎症を起こしてしまったり、誤って目に入ってしまうと最悪の場合失明してしまうことも考えられます。
トイレ掃除の使用時には必ず手袋をして洗剤が飛び散らないように注意してください。
肌に直接触れてしまった場合は、すぐに水で洗い流して肌に異常が出た場合はすぐに皮膚科で受診してください。目に入ってしまった場合にはしばらく洗い流し早めに眼科で受診してください。
注意点④:服の色落ちに注意
キッチンハイターは強力な漂白剤です。トイレ掃除をするときの服装にも注意してください。飛び散った洗剤が服に付いてしまうとその部分だけ色落ちしてしまうことがあります。
大切な服の一部だけ色落ちしてしまったら悲しくなってしまいますよね?キッチンハイターを使用して掃除をする場合には色落ちしても問題ない服装で行いましょう。
《 ポイント 》
- キッチンハイターはアルカリ性
- キッチンハイターと酸性の洗剤を一緒に使うと有毒ガスが発生する危険がある
- 換気をしながら使用する、手袋をして直接触れない、服の色落ちに注意する
トイレの黒ずみをキッチンハイターでキレイにする方法
キッチンハイターをトイレの掃除に使用する場合は、トイレ全体をキレイにするのではなく、黒ずみや黄ばみ汚れをピンポイントで落とすという使用方法になります。
それでは、キッチンハイターを使用してトイレの黒ずみや黄ばみ汚れを落とす方法を紹介します。
- 掃除前の準備
キッチンハイターをトイレの掃除に使用するときは手袋とマスクを付け、トイレの窓を開けて換気をしましょう。 - 汚れの気になる部分に使用する
黒ずみや黄ばみがある便器の縁の部分や便器の底の水が溜まっているの部分や水との境目の部分に直接キッチンハイターをかけます。便器の縁の部分はキッチンハイターをかけるとそのまま底へと流れてしまうので、トイレットペーパーを敷いて染み込ませるようにして汚れへ浸透させましょう。 - 放置する
汚れにキッチンハイターを浸透させるため15分程度放置します。汚れが酷い場合は1時間程度放置しましょう。 - ブラシで汚れを落とす
キッチンハイターをかけて放置した後はブラシで擦って汚れを落としましょう。ゴシゴシと強く擦らなくても汚れは落とせます。強くこすりすぎないように注意しましょう。タンクの上の手洗器も同様の方法で掃除をしてキレイにしてください。
《 ポイント 》
- キッチンハイターを使う場合は、しっかり前準備をして安全を保ち使用する
- トイレ全体の掃除ではなく黒ずみや黄ばみ汚れの除去を目的としている
トイレの壁のカビをキッチンハイターでキレイにする方法
トイレの壁に生えてしまったカビをキッチンハイターでキレイにすることができますが、壁紙の素材によっては使用することができないので注意が必要です。
壁紙の材質はビニールクロスか紙のクロスかに分かれていて、ビニールクロスでしたらキッチンハイターを使用しても問題ないでしょう。
しかし白以外の壁紙の場合には変色してしまう恐れがあるので、キッチンハイターを使用したい場合は、トイレの目立たない場所でテストして変色することが無いか確認した上で使用しましょう。
トイレの壁紙のカビの落とし方
- 掃除前の準備
手袋をしてマスクを付けてトイレの窓を開けて換気をしましょう。カビを落とす壁の床に新聞紙を敷いてカビや洗剤が落ちても問題ないようにしておきましょう。 - キッチンハイターをかける
カビで汚れている部分にキッチンハイターをかけてスポンジで擦ってカビを落とします。凹凸がある壁紙の場合には使い古しの歯ブラシを使用すると落としやすくなります。 - 水拭きする
カビを取り除くことができたら雑巾やタオルでしっかり水拭きしたら完了です。
この手順で壁紙のカビも落とすことができますが、仕上げにエタノールスプレーを壁に吹いておくとカビの予防になりますのでおすすめです。
トイレは湿度が高くなる場所なので定期的に窓を開けて換気をするようにしてカビの予防をしましょう。
《 ポイント 》
- トイレの壁紙にできたカビを落とす際は、壁紙の素材に注意する
- 目立たない場所でテストして問題ないことを確認してからキッチンハイターを使用する
トイレにキッチンハイターを使うことに関するQ&A
A.キッチンハイターで落ちない黒ずみなどの汚れは研磨剤が含まれている洗剤を使用して擦って落としましょう。成分表に研磨剤の文字があるクレンザー系の洗剤が有効です。
A.トイレクリーニングを業者に依頼すると6,000円~10,000円掛かります。作業内容に差があるので、依頼する場合は何件か問い合わせて作業内容も確認して比較し納得のいく業者に依頼しましょう。
最後に
今回はキッチンハイターでトイレの黒ずみや黄ばみ汚れの落とし方を紹介しました。
キッチンハイターは成分に次亜塩素ナトリウムを含んでいるので、黒ずみや黄ばみ汚れを落とすときに効果的です。ただし、キッチンハイターは強力な洗剤で劇薬なので使用時にはいくつかの注意点があります。
必ず守って安全に快適でキレイなトイレを取り戻しましょう!