目次
フライパンのサビの落とし方
鉄製のフライパンはお手入れが難しそうで、しばらくの間使っていなかったらフライパンにサビが出てしまっていたという経験はないですか?
フライパンについたサビの落とし方を解説します。
用意するもの
- たわし(金属製、ナイロン製)
- 重曹
- 台所用クレンザー
- 金属製のヘラ
- サンドペーパー(サビがひどい場合に使用)
サビの落とし方
フライパンのサビを落とす方法は火を使うので、持ち手が鉄製の場合は鍋つかみを用意して、やけどをしないように注意しましょう。
サビの程度によって落とし方も異なるので、お手持ちのフライパンのサビの程度を確認してから参考にしてサビを落としてください。
軽度のサビの場合
まずは軽度のサビの落とし方から紹介します。
- 金属製のヘラを使いサビや汚れを削る
フライパンの錆びた部分を金属製のヘラで削って、フライパンに水を入れ火にかけて汚れを浮かしていきます。 - フライパンを洗う
火にかけたフライパンは熱くなっているのでやけどに注意しながら、たわしを使いフライパンを洗います。サビや汚れが目立ち気になる部分は、重曹や台所用クレンザーを使って汚れを磨きながら落とします。通常鉄製フライパンは調理後に洗うときは、フライパンに馴染んでいる油が抜けないように洗剤を使用しませんが、サビや汚れを落とすときには重曹や台所用クレンザーを使用して、しっかり丁寧に錆びを落とします。 - しっかり乾燥させる
洗い終えたフライパンは再度火にかけて、表面の鉄の細かい微小孔にまで入り込んだ水分までしっかり飛ばしましょう。火にかけて水分を飛ばすことでサビの防止に役立ちます。 - 油膜を作る
しっかり水分を飛ばして乾燥させたら、フライパンが熱い間に油をひいて、よく馴染ませれば作業終了です。
次に重度のサビの落とし方を紹介します。
重度のサビの場合
サビがひどく汚れが蓄積されたフライパンでも処分してしまう前に1度サビ落としにチャレンジしてみてください。
- フライパンを熱する
ひどくサビてしまったフライパンをガスコンロの火にかけ熱します。 - サビがひどい箇所は直火で
サビや汚れがひどい場所はフライパンの内側でも直接火をあて、サビや汚れを炭化させます。(炭化の目安は煙が出てこなくなるまで熱しましょう。) - 1度冷まして汚れを削り落とす
サビや汚れが炭化したら、1度火からおろしてフライパンを冷まします。フライパンが冷めたら、金属製のヘラを使い炭化したサビや汚れを削り落とします。 - ナイロンたわしやサンドペーパーを使い磨く
ナイロンたわしやサンドペーパーをつかって、フライパンの内側、外側のどちらもしっかり磨きます。磨き終えたらサビと汚れをしっかり洗い流します。 - しっかり乾燥させる
洗い終えたフライパンは再度火にかけて、表面の鉄の細かい微小孔にまで入り込んだ水分までしっかり飛ばしましょう。火にかけて水分を飛ばすことでサビの防止に役立ちます。 - 油膜を作る
しっかり水分を飛ばして乾燥させたら、フライパンが熱い間に油をひいて、よく馴染ませれば作業終了です。
《 ポイント 》
- 鉄製のフライパンは穴が開くまで使える。
- ほとんどの鉄製フライパンは熱してから汚れを落とす方法できれいにすることができる。
- サビがついたフライパンを捨ててしまうことはせずにきれいにできるかためしてみる。
フライパンのサビには害がある?
サビは何となく身体に悪そうなイメージがあると思いますが、実際のところフライパンにできるサビの種類と人体に対して害があるものなのか?
疑問に感じている方も多いと思うので、ここではフライパンにできるサビの種類と人体に対して害があるのか紹介します。
サビの種類1:赤錆
フライパンを見てみると赤茶色のサビがポツポツ出てしまっている…これは赤錆と言われるサビです。鉄製のフライパンに油が馴染んでいない状態で保管していた場合発生しやすいサビの種類です。
洗剤を使ってフライパンを洗ってしまい表面をコーティングしていた油を除去してしまうことでも発生します。赤錆の正体は酸化鉄です。酸化鉄は人体に対して無害です。
鉄製のフライパンに発生した程度の微量の酸化鉄でしたら、誤って口にしてしまっても問題ありません。
サビの種類2:黒錆
黒錆は鉄を熱して高温にしたときに表面にできる酸化皮膜です。黒錆が腐食を進行させてしまう赤錆から保護している状態になっています。こちらの黒錆も人体に対して無害です。
《 ポイント 》
- フライパンにできてしまうサビは2種類ある。
- フライパンできたサビを誤って口にしてしまっても健康に対する被害はない。
フライパンにサビや焦げを作らない使い方
鉄製のフライパンにサビや焦げを作らない使い方を紹介します。使い方を守ることできれいに使い続けることができます。
使い方のコツ1:使用後は必ず洗う
使用したあとの鉄製のフライパンは放置してはいけません。もちろん冷める前に洗うことはしないので、冷めるまでは放置することになりますが、冷めてからも放置してはいけません。
長時間放置してしまうと汚れがフライパンにこびりついてしまうので、焦げ付いてしまう原因となってしまいます。その汚れからサビが出てしまうこともあるので、使用後は必ず洗いましょう。
使い方のコツ2:洗剤は使用しない
使用後の鉄製フライパンを洗うときには洗剤を使用してはいけません。洗剤を使用して洗ってしまうと油膜が落ちてしまい錆びやすくなってしまったる、焦げ付きやすくなってしまいます。
使い方のコツ3:洗った後は乾燥させて油膜張り
フライパンを使用して洗ったままの状態で保管してしまうとサビが発生してしまうことがあります。洗ったフライパンは火にかけてしっかり乾燥させて、油をひいてよく馴染ませて油膜を張って保管します。
《 ポイント 》
- 鉄製フライパンの使用後は必ず洗剤を使用せず力を入れすぎないように注意する。
- 鉄製フライパンを洗った後は、しっかり乾燥させて油を馴染ませて保管する。
- 鉄製フライパンの洗い方や保管を正しくすれば、サビや次回の使用時の焦げ付きを防ぐことができる。
サビにくいフライパンおすすめ5選
リバーライト 鉄 フライパン 極 ジャパン
鉄製フライパンの長所を結集した錆びにくく、丈夫なフライパンです。強度を増した鉄製なので、金属性のお玉やヘラの使用や金属タワシでのお手入れでも耐える素材です。
柳宗理 鉄フライパン
内側と外側の両面に細かな凹凸をつけて熱伝導が良くなり食材の芯まで一気に火を通す上に油馴染みがよいマグマプレートを使用した鉄製のフライパンです。
山田 打出し 鉄 フライパン
業務用鉄中華鍋で絶大な人気の山田工業所が販売している鉄打出しフライパンで油馴染みも良く丈夫な鉄製のフライパンです。
及源 南部鉄器 フライパン
南部鉄器特有の蓄熱力で調理することでお料理は一段と美味しくしあがります。油膜を張るお手入れもあまり必要がありません。使い込むほどに馴染んで手放せなくなる一品です。
ビタクラフト フライパン
鉄の弱点である錆びやすさを窒化4層加工でクリアして、従来の鉄フライパンに必須だった面倒なお手入れの焼き入れや油ひきの手間がいらないIH対応のフライパンです。
最後に
今回は鉄製のフライパンにできたサビの落とし方からサビができないようにする使い方からフライパンにできるサビについて紹介しました。
鉄製のフライパンのサビを落としたらサビを予防するためにも湿気のない場所で保管しましょう。またしばらく使わないフライパンは新聞紙にくるんで保管しておくことできれいな状態で保管することができるので、実践してサビがでないようにフライパンを使用しましょう。