錆の落とし方!軽いものから頑固なものまで

シンクの錆

普段乗っている自転車だけでなく、家の中のものも錆びてしまうことがよくあります。見た目にも衛生的にもよくないので、捨てて買い換えるという人も少なくありません。ですが、できてしまった錆びも簡単に落とすことができることも! ここでは家庭でできる錆び落としの方法をご紹介します。大事なものは手入れで末長く愛用できる生活を手にしましょう。

軽い錆の落とし方

台所の錆

スタンドラックや自転車など、身の回りには意外に錆付いている物が多くあります。錆びてしまうと見た目が良くない上、自転車などは使い勝手が悪くなってしまうというデメリットも出てきます。ここでは錆びつき具合に合わせた錆び取りの方法を紹介していきます。

重曹で錆を落とす

重曹

キッチンシンクなどにできてしまった軽い錆は、重曹で落とすことができます。

そもそもキッチンシンクに使われているステンレスは錆びにくい素材なのですが、錆びた別の金属から移ったり、擦り傷のせいで表面の膜が剥がれてしまったりして錆が発生してしまうことがあるのです。

まずどこに錆があるのかはっきりさせるため、シンク全体の錆を落とします。食器用洗剤をスポンジに含ませ、擦り洗いをしてから水で流しましょう。

茶色い部分が分かったら、そこに重曹をかけてスポンジで擦ります。メラミンスポンジなど研磨力の強いスポンジを使うと、より効果的に錆を落とすことができます。最後に水で流してから、布巾などで乾拭きすれば完了です。

お酢で錆を落とす

お酢

重曹がない場合は、お酢を使っても錆を落とすことが可能です。

お酢を使うときは2~3倍に薄めて溶液を作り、キッチンペーパーなどにふりかけて錆の上に乗せます。そのまま10分ほど放置したらスポンジで軽く擦り、最後に水で流せば完了です。

錆を移してしまわないように、布巾で乾拭きすることも忘れないようにしましょう。包丁やはさみといった小物の錆を落とす時も、お酢が便利です。お湯にお酢を溶かし、錆部分が浸かるように浸しておくだけでOKです。10分ほど放置してから雑巾などで擦ると、それだけで落とすことができます。

長さがある包丁などをつける場合は、高さのある容器を使った方がしっかりと浸けることができるのでおすすめです。

クエン酸で錆を落とす

クエン酸

クエン酸を使った錆び取りもおすすめです。そもそも錆は空気中の酸素が金属とゆっくりと結びつき、化学変化を起こすことでできます。つまり酸化反応を起こしているということです。

酸化した金属から酸素を切り離し、錆びる前の状態に戻すことを還元作用と言いますが、クエン酸はこの働きを持っています。クエン酸は特に赤錆に効果的です。

使うときはクエン酸をしみこませた雑巾などを赤錆の上に置いておき、しばらく放置するだけです。その後、水洗いすれば錆をきれいに落とすことができます。

頑固な錆の落とし方

ワイヤーブラシで錆を擦り落とす

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頑固な錆は、金属製のワイヤーブラシで擦り取るという方法があります。ただし力を入れ過ぎると傷がついてしまうので、錆がある場所に応じて方法を考えることが大切です。ワイヤーブラシの素材にも注意しておきましょう。

鉄の錆落としには真鍮やステンレスのワイヤーブラシが使えますが、これらを柔らかいサッシなどに使うと傷だらけになってしまいます。固いワイヤーブラシの方が錆はよく落ちるものの、傷のリスクを避けるためにサッシなど傷付きやすい場所にはナイロン製のものを使いましょう。

また、ワイヤーブラシを使っても錆が落ちない場合、錆が奥まで入り込んでいる可能性があります。その場合は別の方法を探す必要があるでしょう。

専用の錆び取り剤で落とす

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磨いただけでは落ちない頑固な錆には、専用の錆び取り剤を使うのがおすすめです。錆び取り剤には磨くタイプと浸け置きタイプがあるので、錆の種類や使う場所によって選択します。

磨くタイプの錆び取り剤は、金属の表面にできた錆や汚れを落とし、表面をコーティングしてくれます。せっかく錆を削りとっても、細かい傷がついては更なる錆の原因になってしまいます。

コーティングすることで傷を埋め、錆を落としつつ予防までしてくれるのです。磨くタイプの錆び取り剤を使うときは、いらない布に取って磨いていきます。最後に綺麗な布で拭いて仕上げをするのを忘れないようにしましょう。

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錆び取り剤には浸け置きタイプもあります。リン酸やシュウ酸が含まれているタイプのもので、浸けるだけで金属の表面についた頑固な錆を取り除くことが可能です。ただしそれだけ強力なので、皮膚に付かないように気を付けるなど取り扱いには十分注意しましょう。

浸け置きタイプの錆び取り剤は酸性液のため、万が一目に入ると危険です。手袋で肌を守るだけではなく、ゴーグルも装着して完全防備で臨みます。注意書きをよく読んで、手順に従って使用していきましょう。錆びの面積が広くて浸けられないというときは、刷毛で塗っても効果的です。

錆させないための予防方法

キッチンの掃除

落とし方も大切ですが、そもそも錆ができないようにすることも大切です。場所別に、どのような予防法を取ればいいのか確認しておきましょう。

ステンレスのシンクの場合

そもそも錆びにくいと言われているステンレスのシンクに錆が発生してしまう一番の原因はもらい錆です。空き缶やヘアピンなど他の金属を湿気がある状態で長時間シンクの上に置いておくと、2つの異なる種類の金属が接触した場所から錆が生じてしまいます。

水切り籠や包丁、鍋などシンクに錆を生じさせる金属は意外に多いものです。これらを長時間濡れたままシンクに触れさせないように気を付けましょう。

シンクに付いた油汚れをそのままにしないことも重要です。ステンレスはクロムと鉄の合金ですが、このうちクロムは空気中の酸素と結合して、非常に薄い酸化皮膜を作るという性質があります。この皮膜が表面を保護するので、ステンレスは錆から守られているのです。

しかし、油汚れが表面に付いているとステンレスが酸素に触れることができず皮膜が作られなくなり、その部分が錆びやすくなってしまいます。揚げ物などを作ったときはいつもより丁寧にシンク掃除を行うようにしましょう。また、塩素系漂白剤はステンレス表面の皮膜を破壊してしまうため、使わないようにします。使ってしまった場合は大量の水で洗い流しましょう。

バイクや自転車の場合

自転車のメンテナンス

バイクや自転車の錆を予防するには、まず保管場所を工夫する必要があります。錆の発生の原因は水分です。外に出していると雨によって錆が発生してしまうので、本気で錆びさせたくないのであれば屋内に置くのが一番です。

しかしそれでは不便ですし、十分なスペースがある家庭も少ないでしょう。屋内に置くのが難しい場合でも、屋根つきの場所で保管するようにしたいものです。撥水性の高いカバーをかけるとより効果的です。それでも雨が降れば多少水分は付着してしまいます。雨が上がったら乾拭きするなど、しっかり手入れすることで大切な愛車を錆から守ることができます。

錆び取りが終わった後、錆止めクリームやスプレーを使うのも非常に大切です。錆はやはり同じ場所にできやすいものですし、錆び取りをしたあとの金属の表面は目に見えない細かい傷がたくさん付いているので、綺麗に見えても非常に錆びやすい状態になっています。

錆落としをしたところに吹き付けたり、柔らかい布でしっかりと磨き込みましょう。水気を取ることも大切ですから、濡れた状態で放置しないよう癖づけることも有効です。

効果的な錆の落とし方を考えよう

ワイヤーブラシ

放っておくと広がってしまう錆。実は重曹やお酢など身近なもので簡単に落とすことができます。できることなら頑固な錆になってしまう前、まだ軽い状態のうちに落とすようにすれば手間がかかりません。

また、錆が発生しないよう気を付けることも重要です。錆の原因は水分なので、濡れたら拭くことを習慣にして、綺麗な状態を保ちましょう。

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よくある質問

  • ステンレスについたサビを落とすには?

    ステンレスのサビを落とすには、酢が最も手っ取り早く簡単な方法です。酢と市販のクレンザーを混ぜたり、重曹と酢を組み合わせるとより効果的です。サビ汚れに重曹をまんべんなく振りかけ、その上から酢を垂らすことで、アルカリ性と酸性による化学反応が起こり、シュワシュワと発泡します。この泡の力で、細かい部分の汚れやサビを落とすことができます。

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  • サビがひどい時の落とし方は?

    頑固なサビは、金属製のワイヤーブラシでこすり落とすことができます。ただし力を入れ過ぎると傷がついてしまうので、ザビがある場所に応じて方法を考えることが大切です。真鍮やステンレスのワイヤーブラシは、鉄のサビを落とすのに使えますが、柔らかいサッシに使うと表面に傷がついてしまうので、注意が必要です。

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