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オクラが筋っぽく(固く)なる原因
オクラが筋っぽくなる原因は主に収獲するのが遅かったことです。
6cm~10cmくらいの長さに成長した頃がオクラを収獲するタイミングです。家庭でオクラを栽培する場合には、お店で買うオクラよりも少し小さいうちに収獲すると良いとされています。
収獲のタイミングを逃すと固くなる
収獲のタイミングを逃したオクラは”さや”が固くなります。種も固くなって食べることができなくなります。だんだんと筋が張ってきて“筋っぽくて固い”となります。
無人販売所で見かけるオクラには育ち過ぎてしまっているものが売られていることがあります。いつも見ているオクラよりも大きいのでは…と感じたら筋っぽい可能性が高いです。
薹が立つ(とうがたつ)
筋っぽいオクラの事を「薹が立ったオクラ」と表現することがあります。薹が立ったオクラとは、食用としての時期を過ぎてしまったオクラという意味です。つまり、オクラが筋っぽくなっているという事は、食用として美味しく食べることができる時期を過ぎてしまっているということなのです。
筋がある(固い)オクラの調理方法
筋っぽく固くなってしまったオクラの筋取りはできませんが、固くなってしまった種を取り除かなければなりません。筋があるオクラの種は固くて食べることができないだけではなく、えぐみや渋味がある可能性が高いです。
筋があるオクラは「下処理」をしっかり行うことで美味しく食べることができます。
通常よりも長めにオクラ茹でて種を取り除く
本来ならば種ごと食べることができるオクラですが、筋があるオクラの種は固くてえぐみや渋味もあり美味しくありません。通常よりも長めにオクラを茹でることで種を取り除きやすくなります。
オクラの通常の茹で時間は2分くらいです。筋があるオクラは様子を見ながら3分~4分くらい長めに茹でてみてください。
茹で上がったオクラをザルに上げてお湯を切ります。ボウルに冷水または氷水とオクラを入れて冷まし、ザルに上げて水を切った後キッチンペーパーで残った水分を拭き取ります。オクラを縦半分に切って種を取り除いたら下処理は完了です。
電子レンジで加熱する
耐熱皿に筋があるオクラを5本並べてラップをかけます。600Wで40秒加熱します。オクラを1本追加するごとに加熱時間を10秒追加します。例えば、筋があるオクラ6本なら600Wで50秒、8本なら1分10秒です。
加熱した後はキッチンペーパーに並べて冷まします。オクラを縦半分に切って種を取り除いたら下処理は完了です。
加熱した後すぐにだし汁に漬ける
茹でるもしくはレンジで加熱した後、粗熱を冷ますことなくオクラを縦半分に切って種を取り除きます。その後すぐにだし汁に浸します。加熱したばかりのオクラは大変熱いので火傷に十分に注意して行ってください。
もともと筋があるオクラですので筋っぽさが消えて無くなるというわけではありませんが、だし汁に浸したオクラは水分がたっぷりと含まれることでやわらかい食感になります。
すり下ろす
加熱し種を取り除き下処理を終えたオクラをすり鉢とすりこぎを使ってすり下ろします。トロトロ食感のペースト状にすることができ、ほとんど筋っぽさを感じることなく食べることができます。
納豆・しらす干し・長芋などと合わせて炊きたてのごはんにのせて食べるのがおすすめです。
筋がある(固い)オクラを使ったおすすめレシピ
オクラ・厚揚げ・豚ひき肉の甘煮
<材料>
- オクラ :お好みの量
- 厚揚げ :1枚
- 豚ひき肉:100g
- しょうゆ:大さじ3
- 本みりん:大さじ1
- 料理酒 :大さじ1
- 砂糖 :大さじ1
- ごま油 :適量
- 水 :1カップ
<作り方と手順>
- 筋があるオクラを茹でるもしくはレンジで加熱して下処理を済ませておきます。
- 厚揚げをザルに入れて熱湯を回しかけて油抜きをし、お好みの大きさに切ります。
- 鍋にごま油を入れて豚ひき肉を炒めます。
- オクラと厚揚げを加えて炒めます。
- 水1カップを加えてひと煮立ちさせます。
- しょうゆ・本みりん・料理酒・砂糖を加えて煮詰めて出来上がりです。
オクラのウインナーのシンプルおつまみ
<材料>
- オクラ :お好みの量
- ウインナー :お好みの量
- オリーブオイル:適量
- 塩コショウ :適量
- チーズ :お好みの量
<作り方と手順>
- 筋があるオクラを茹でるもしくはレンジで加熱して下処理を済ませておきます。
- ウインナーをお好みの大きさに切ります。
- フライパンにオリーブオイルを適量入れ、ウインナーを炒めます。
- ウインナーに美味しそうな焼き色が付いたらオクラを加えて炒めます。
- 塩コショウで味をつけ、最後にチーズを乗せて火を止め、蓋をします。
- チーズがとろけたら出来上がりです。
筋っぽいオクラの見分け方
長さ
長さが10cm以上あるオクラは筋がある可能性が高いです。収獲する時期も食べ頃の時期も過ぎてしまっています。オクラは6cm~10cmくらいの長さに成長すると収獲されます。
個人差はありますが、女性の人差し指の長さが6cm~7cmくらいありますので、オクラを購入される時は人差し指を当てて長さを確かめてみると良いです。6cmくらいの短めのオクラなら筋っぽさは一切ないでしょう。
太さ
太すぎるオクラは筋がある可能性が高いです。また、太すぎるオクラは育ち過ぎてしまったことで苦味が強い可能性が高いです。収獲する時期も食べ頃の時期も過ぎてしまっています。
個人差はありますが、筋がない食べ頃のオクラを選ぶ時は、女性の人差し指くらいの太さのオクラを選ぶと良いです。
切り口
切り口が茶色っぽくなっているオクラは筋がある可能性が高いです。収獲する時期も食べ頃の時期も過ぎてしまい古くなってしまったオクラです。切り口も含めて全体的に濃く鮮やかな緑色のオクラを選ぶと良いです。また、産毛がしっかりと残っているオクラは新鮮で食べ頃である証拠です。
オクラの正しい保存方法
冷蔵庫で保存しないこと
オクラは冷蔵庫に入れると低温障害を引き起こしてしまいます。筋ができてしまう可能性もありますし、表面に茶色っぽい斑点ができたり、栄養価が失われてしまうことがあります。
新聞紙で包んだり、野菜用の保存袋に入れるなどし、常温で冷暗所に保存しましょう。冷やして食べたい時は、食べる前に冷蔵庫や野菜室に入れて冷やすと良いです。
冷凍庫で保存したい時は…
後で加熱して食べるのであれば生のまま冷凍することができます。丸ごと冷凍しても良いですし、調理しやすい大きさに切って冷凍しても良いです。密閉できるフリーザーバッグに入れて冷凍保存するのがおすすめです。
また、茹でてから冷凍保存したい場合には、茹でたオクラを十分に冷やし、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ってから冷凍します。温かいまま冷凍したり、水分がついたまま冷凍すると、解凍した時にオクラがふにゃりとやわらかくなりすぎてしまいますのでご注意ください。
最後に
オクラが筋っぽくなる原因は、収獲する時期も食べ頃の時期も過ぎてしまったためです。本来ならば種まで食べることができるオクラですが、筋があるオクラの種は固くて食べることができません。
オクラそのものも渋味・えぐみ・苦味がある可能性が高いです。加熱して下処理を済ませた後、味見をしてみて味に問題がないようであれば調理して美味しく召し上がってみてください。
食べ頃のオクラと比べると筋が合って少々気になりますが、調理方法によっては意外と美味しく食べることができます。