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シンクのサビを落とす方法とは?
シンクに使われるステンレスは本来サビにくい素材です。それでも、油断しているとすぐに付いてしまうサビに悩まされている人も多いことでしょう。
シンクのサビは正しい方法で掃除をすれば、思ったよりも簡単に対処できます。
重曹を使う
重曹を使ってサビを落とす場合には、まずシンクを食器用洗剤で大まかな汚れを落としてから、重曹を使います。
シンクを洗ったら、重曹をサビの上からふりかけて、スポンジでこすります。これだけでも軽いサビであれば簡単に落とせるでしょう。
サビを落とし終わったら水で流し、乾拭きをします。水で流すことと、乾拭きを忘れてしまうと、もらいサビで再びシンクにサビが付いてしまうので注意しましょう。
メラミンスポンジを使う
重曹でサビをこする際に、スポンジにメラミンスポンジを使うと効果的です。
メラミンスポンジはメラミン樹脂という材料から作られていて、細かい網目がたくさんあり、その網目が汚れをかき出す役割を果たします。
柔らかいスポンジですが、ヤスリやたわしに近い働きをしています。汚れがよく落ちるということで、浴槽やフローリング、車などいろいろな場所で使いたくなるアイテムです。
ですが、メラミンスポンジで強くこすりすぎると物体の表面を傷つけてしまう可能性もあるので注意しましょう。
クエン酸を使う
重曹で落ちないサビに対してはクエン酸も試してみましょう。クエン酸は100mlに対して小さじ1/2程度を目安に溶かして使います。
重曹で磨いたら、クエン酸を溶かした水をスプレーボトルで吹き付けて、再度スポンジで磨くだけです。クエン酸を使った場合も水洗いと乾拭きを忘れないようにしましょう。
クエン酸は100円ショップやドラッグストアなどで手軽に購入できますが、酢やレモン汁でも代用は可能です。
クレンザーを使う
頑固そうなサビに対してはクレンザーを使ってみましょう。クレンザーは研磨剤の入った洗剤で、主にサビや焦げつきなどを掃除する際に効果的です。
研磨剤が入っているので、掃除する場所の表面を傷つけてしまう可能性があることは把握しておきましょう。また、クレンザーには「粉末タイプ」と「クリームタイプ」があり、クリームタイプの方がシンクを傷つけにくいです。
もし、クレンザーでも落ちない場合は、無理にサビを掃除しようとすることは避けましょう。あまり無理にサビを落とそうとしてしまうと、シンクを傷つけてしまいます。
どうしても落ちないサビがある場合は業者に相談することを検討してみましょう。
シンクのサビの原因
シンクのサビにはいくつかの種類があり、サビが付いてしまう原因も一つではありません。シンクにサビを付けないためにも、サビの付く代表的な3つの原因を把握しましょう。
もらい錆
空き缶や調理器具などをシンクに放置していると、これらの鉄分が水分を含んだ際に溶け出してシンクに流れ出てしまいます。その鉄分がサビの原因となります。
ステンレスであるシンク自体がサビの原因となるのではなく、他の鉄分を含む物からサビをもらってしまうことから、もらいサビと呼ばれる物です。
シンクにかかわらず、金属同士をくっつけたままにしておくと、もらいサビの原因になることがあるので注意が必要です。
こすり傷
ステンレスはサビにくい素材ですが、傷ができてしまうと表面の膜が剥がれてしまいます。
その結果、ステンレス内部に水分が侵入してサビが付く原因になります。ステンレスが傷つく原因には、ものを落とす、強くものを当ててしまうなどがあります。
また、掃除の際に強くこすりすぎることでステンレスの表面に傷ができてしまうこともあります。サビを落としたいからといって、あまり強くシンクをこすりすぎるのはよくありません。
シンクが傷つき新しいサビの原因となってしまうことがあるので注意しましょう。
水垢
水垢は水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルです。水道水の水が蒸発して、このミネラルだけが残り、堆積した物が水垢となります。
水垢ができるということは、シンクの水滴をきちんと拭き取れていないことが考えられます。
こすり傷で説明したとおり、ステンレス内部に水分が侵入するとサビが付く原因になるため、水垢ができるような環境は好ましくありません。
水垢が直接サビを呼び込むというわけではありませんが、頻繁に水垢ができるならサビも付きやすい状態であることを認識しておきましょう。
シンクのサビを予防するコツ6つ
シンクにサビが付いてしまうと掃除をしなければいけません。
軽いサビであれば意外と簡単に掃除をすることはできますが、それでもサビの掃除は面倒なもの。日頃からサビができないように予防する方がよいでしょう。
シンクのサビを予防する6つのコツを紹介します。
油分・水分を拭き取る
シンクは洗い物をするので、水分と油分が飛び散りやすい場所でもあります。
シンクで水を使ったあとに、この水分や油分をそのままにしておくと、シンクに傷があった場合、ステンレスの内側に入り込んでサビの原因となってしまいます。
シンクを使ったあとには水分と油分をしっかりと拭き取るようにしましょう。また、これらを拭き取ることは水垢の防止にもなります。
食器を放置しない
食器などの洗い物をシンクに放置しておくと、水と油が流れてシンクと接している面に溜まってしまいます。その油分と水分がシンクのサビの原因となってしまうことがあります。
また、調理器具のような金属類をシンクに放置してしまうと、もらいサビの原因にもなってしまうので注意しましょう。
シンクの掃除をこまめにする
シンクのサビを予防するために効果的な方法は、シンプルにシンクの掃除をこまめにすることです。洗い物が終わればスポンジでシンクを洗い、乾拭きするようにしましょう。
シンクを綺麗に保っていればサビを予防にもつながります。
シンクを掃除する際には柔らかいスポンジで行うようにしましょう。硬いスポンジで掃除をして、シンクの表面を傷つけてしまうと、サビの原因となってしまうので注意が必要です。
コーティングする
シンクのサビ予防には、こまめな掃除が効果的です。
ですが、毎日洗い物が終わったあとにシンクまで掃除することは大変で、なかなか続けられないという人もいることでしょう。そのような場合は、シンクの表面にコーティングを施して、水を弾くようにします。
コーティングすることで、シンクにできている傷も覆えるのでサビ予防となります。ただし、シンクのコーティングは一般の人では難しいため、業者に加工を依頼する方が無難です。
シンクのコーティングを業者に依頼した場合、その相場はおおよそ2万〜5万円ほどです。
付着した塩分をよく洗い流す
食器や調理器具などの洗い物には塩分が付着しています。塩分はステンレスを酸化させる原因となってしまうことがあります。
食器や調理器具を洗い終わったあとは、しっかりと塩分が残らないように、シンク内を洗い流すようにしましょう。また、最後にはシンク内の油分と水分は拭き取りましょう。
塩素系漂白剤もよく洗い流す
塩素系漂白剤や次亜塩素酸が配合された薬剤はステンレスを腐食させてしまう可能性があります。塩分や油分と同様に、シンク内にこれらが残らないように、使用後はしっかりと洗い流すようにしましょう。
シンクのサビを落とす際の注意点
シンクのサビを落とす際には、いくつか注意しないといけない点があります。やみくもに落とそうとしても、効果がないばかりかかえってサビを増やす原因になりかねません。
シンクのサビを落とす際の3つの注意点を確認してみましょう。
シンクの素材を確認する
シンクの素材はステンレスが使われていることが多いです。しかし、シンクはステンレス以外にも、人工大理石やホーロー、陶器などもあります。
これらはそれぞれ持っている特徴が異なり、サビやすさや掃除のしやすさ、衝撃への耐久力などが異なります。まずは素材を確認して、どのような洗剤やスポンジなどが適しているのか、日々の使い方などを把握しておくようにしましょう。
シンクの素材と洗剤が合っているか
シンクの素材を確認したら、次は洗剤選びの注意点を見ていきましょう。
ステンレスに酸性クリーナーを使ってしまうと腐食してしまう可能性があります。そのため、クエン酸を使う場合には濃度に注意が必要です。
また、人工大理石は酸性やアルカリ性に弱いため、中性洗剤を使う必要があります。これらのようにシンクの素材によって、適した洗剤が異なるため、どの洗剤を使うべきなのかを把握しておきましょう。
傷を付けないようにする
「こすり傷」で説明したとおり、シンクの傷はサビが付く大きな原因になりますシンクには傷を付けないように注意しましょう。
丈夫に見えるシンクでも、金タワシでこすってしまっては傷だらけになってしまいます。
シンクのサビを落とすおすすめ商品5選
シンクにサビが付いてしまった場合は、軽いうちに落としてしまうことが望ましいです。シンクのサビを落とすための商品はいろいろあるので、使い勝手のよい物を探してみましょう。
ハイドロハイター
こすってもなかなか落ちないサビは、無理にこすって落とそうとしてしまうとシンクに傷を付けてしまう可能性があります。なかなか落ちにくいサビは、還元性漂白剤のハイドロハイターを使いましょう。
本来は衣料用の漂白剤ですが、シンクのサビ落としにも活用できます。少量のお湯で溶かしてペースト状にし、サビの部分にパックのようにして塗りつけておくと、30分ほどでサビが落ちやすくなります。
ステンレス専用クリーナー
シンクの素材はいくつかありますが、多いのはステンレスです。ステンレス専用のクリーナーで掃除をすれば、シンクの綺麗が保ちやすく、サビも予防できます。
シンクまわり用 ステンレスのサビ・水アカ落とし
家に重曹やクエン酸などがない場合、用意することが意外と手間と感じる人もいます。そのような人は、水を付けてこするだけのタイプのサビ落としを1つ手元に置いておくとよいでしょう。
サビを見つけたときにサッと作業できるので便利です。このタイプのサビ落としは強くこすりすぎると研磨傷が発生する可能性があるので、力加減には注意しましょう。
スカッとサビ取り泡スプレー
こちらの商品は、サビを浮かせてシンクの傷を防ぐ泡スプレータイプの洗剤です。もらいサビで困っている人や、できるだけシンクをこすりたくない人は試してみてはいかがでしょうか。
商品5:激落ち ダブルキング
サビを落とす際に、重曹やクレンザーを使う場合にはメラミンスポンジが効果的です。
メラミンスポンジにはいろいろな商品がありますが、定番はやはり激落ちシリーズです。メラミンスポンジでは力を入れすぎて、シンクに細かな傷を作ってしまわないように注意しましょう。
シンクのサビを落としてピカピカに戻そう!
シンクのサビを落とす方法や注意点などを紹介してきました。
できればサビそのものを発生させないようにしたいですよね。少し手間はかかりますが、日々のお手入れを重視して、できるだけシンクのサビ予防に努めましょう。