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トイレタンクの掃除の方法
トイレのタンクの中は常に水がたまっていて湿気が充満してる場所なのでカビが発生しやすい環境になっています。カビや汚れを含んだ水を流すことによって便器も汚れてしまうのでトイレのタンクの中を定期的に確認してキレイに掃除をしましょう。
カビは肺炎、喘息、アレルギーの原因になって身体にも悪影響を及ぼしますので、トイレのタンクの中の掃除をして清潔に保ちましょう。トイレの水が何だか臭うような場合はタンクの中が汚れていますのでしっかり掃除しましょう。
準備するもの
- 中性洗剤(トイレマジックリンなど)
- お掃除シート(トイレクイックルなど)
- 使い古しの歯ブラシ
- 持つところが長くて細いブラシ
- スポンジ
- マイナスドライバー
- バケツや洗面器
- ゴム手袋
掃除の手順
- トイレの止水栓を閉める
トイレのタンクのフタを外して掃除を始める前にタンクから床などに繋がっている止水栓をマイナスドライバーを使って閉めます。止水栓はトイレのタンクに水を供給しています。止水栓を閉めずにトイレのタンクのフタを外して掃除をすると、タンクの中にある浮き球を動かしてしまい給水ホースから水が出て、トイレの床や壁が水浸しになってしまう恐れがあります。フタを外す前に必ず止水栓を閉めましょう。 - トイレのタンクのフタを外す
トイレのタンクのフタは、フタに手洗い器が付いているタイプとフタのみのタイプがあります。フタのみのタイプはフタを真上に持ち上げるだけで外せます。手洗い器が付いているタイプはフタと給水ホースが繋がっているので真上に持ち上げた後、給水ホースを外してフタを外します。陶器のフタを落としたりして割ってしまうと使えなくなるので、不安定な場所には置かないようにして安定している場所に置きます。フタの内側はすでに汚れていると思うのでゴム手袋をして作業しましょう。 - 内蓋を外す
内蓋はトイレによって無いタイプもありますが、内蓋があるタイプは取り外します。フタに手洗い器が付いているタイプの場合は内蓋に給水ホースが通っている場合があるので慎重に外しましょう。 - トイレのタンクの中の汚れに洗剤をかける
タンクの中の掃除は水面より上から下へと掃除をします。水を流してから掃除をするのではなく、水がたまっている状態で中性洗剤をかけます。トイレのタンクの中はパイプや溝が入った部品も多くそのような場所には汚れがたまっているのでしっかり洗剤をかけておきましょう。 - タンクの中の汚れを掃除
トイレのタンクの内壁などの面積が広い場所はスポンジで掃除します。トイレのタンクの中の細かいパーツは使い古しの歯ブラシを使ってこすって汚れを落とします。プラスチック製のパーツもあるので強くこすりすぎてしまうと傷をつけてしまうので丁寧にやさしくこすります。 - タンクの中の水を抜く
トイレのレバーを動かして水を抜きます。水を流すと泡と汚れで見えなかったトイレのタンクの底が見えます。洗剤をかけた後、手を伸ばしてスポンジや歯ブラシでこすって汚れを落とします。持つところが長くて細いブラシを使うと手が届きにくい場所や隅まで掃除がしやすいです。 - タンクの中のすすぎ
止水栓で閉めて給水を止めているのでバケツや洗面器に水を入れてトイレのタンクの中をすすぎます。何度か繰り返してタンクの中に洗剤や汚れが残らないようにすすぎましょう。 - 内蓋を洗う
外しておいた内蓋はお風呂場でキレイに洗うことをおすすめします。中性洗剤をかけてスポンジでやさしくこすって汚れを落とします。細かい部分は歯ブラシを使ってきれいに汚れを落としましょう。汚れが落ちたらシャワーで全体をすすぎます。 - タンクのフタを洗う
トイレのタンクのフタもお風呂場でキレイに洗いましょう。実はフタの裏側が大変汚れています。中性洗剤をかけてしっかりスポンジでこすり汚れを落としましょう。汚れが落ちたらシャワーで全体をすすぎます。 - 乾燥させて元に戻す
キレイに洗った内蓋とトイレのタンクのフタをしっかり乾燥させて、外したときと逆の手順で元に戻します。手洗い器が付いているタイプのフタは給水ホースの位置を確認して慎重にはめてください。 - トイレの止水栓を開ける
止水栓を開けて水が流れるのを確認できたら掃除完了です。
簡単手軽なトイレタンクの掃除方法
トイレのタンクのフタを外さずに簡単手軽にトイレのタンク掃除をする方法もあります。ホームセンターやドラッグストアーで購入できるトイレのタンク用に洗剤を使用します。
使い方は手洗い器のあるタイプのフタは手洗い器の穴から洗剤をトイレのタンクの中に入れて放置するだけです。(手洗い器が無いタイプはフタを外して洗剤を入れます)
洗剤を入れるとトイレのタンクの中で泡が発生して、この泡で汚れを落とします。2時間ほど放置したら水を流すだけで洗浄完了します。
但しこの方法では水がたまっている部分までしか泡が届かないので、それより高い部分が汚れている場合はフタをはずしてブラシでキレイにこすらないときれいにできないという弱点があります。トイレのタンク用の洗剤の成分は過炭酸ナトリウムなので、オキシクリーンや酸素系漂白剤で代用可能です。
しっかりトイレのタンクの中の掃除をするのは手間も掛かりますので面倒で放置しがちになってしまうかと思いますが、月1回くらいの頻度でトイレのタンク用の洗剤を利用して手軽で簡単に掃除をする事をおすすめします。
トイレタンク専用の洗浄剤を使った場合も、トレイの蓋の裏などは拭き掃除で綺麗にしてあげる必要があります。何もしないでいると蓋の裏の部分にぬめりが出てきて臭いのもととなることも。
目立った汚れがない場合は、濡れ雑巾で拭くだけでも汚れを落とすことができます。トイレタンクの蓋も定期的に掃除するべき場所であることを覚えておいてください。
トイレタンクの汚れ予防方法
重曹のつけ置き
カップ1杯の重曹を粉状のままトイレのタンクのフタを外して中に入れて数時間放置して浸け置きし水を流すだけです。数時間トイレを使用しない時間ができる就寝前に重曹をタンクに入れて起きたら流すという使い方をすれば手間も負担もなく重曹の持つ消臭効果や、黒カビの成分のタンパク質を分解する効果で、黒ずみなどの予防ができます。
月1回の頻度で行うようにしましょう。タンク用の洗剤で掃除をするのと半月ずらして実施するとタンクをキレイに保てますしより効果的です。
※重曹はごく弱いアルカリ性のなのでトイレのタンク内の掃除にも使用できますが、使用後はしっかりと水を流すことを忘れないでください。
除菌スプレー
除菌スプレーを吹きかけておけばカビ菌の増殖を抑えてくれます。除菌スプレーは家庭内の色々な場所で使うこともできるので1つあると便利ですよ。
トイレタンクの掃除の注意点
塩素系漂白剤や酸性の洗剤を使うとトイレのタンク内の樹脂やゴムを劣化させる可能性があるので注意してください。中性に近い成分の酸素系漂白剤を使うようにしましょう。
トイレの材質によって酸性やアルカリ性の洗剤の使用ができないものがあります。 取り扱い説明書やトイレに貼ってある注意書きをしっかり確認してください。使用しないでくださいと書かれている洗剤を使って掃除をするとトイレの破損につながってしまう恐れがあります。
トイレタンクなどの掃除はプロの業者に依頼
トイレのタンクの中は細かい部品が多いので、適切な道具を用意しないと掃除が難しい場合があります。 使用する洗剤を間違ってしまったり、誤って部品を破損させてしまったり、ホースの装着を間違えたりすると水が止まらないなどのトラブルになってしまう可能性もあります。
そんな不安を感じたら、無理をせずプロの業者に依頼しましょう。プロの業者はトイレの構造やいろいろな汚れに対する掃除方法を熟知しています。
まとめ
トイレのタンクの中の汚れは水と一緒に便器に流れて行くので便器も汚れてしまいます。カビが発生した状態で放置をしてしまうと人体にも悪影響を及ぼします。月1度はトイレのタンクのフタを外して汚れを確認して汚れていたらきれいに掃除をして清潔に保ちましょう。
せっかく便器を綺麗に掃除していても、トイレタンクの中が汚れていると流れてくる水が汚れているので、便器の黒ずみ汚れの原因にもなりかねません。便器の中の黒ずみ汚れが頻繁に出てくる場合はトイレタンクが汚れている可能性が高いので、まずはトイレタンクの掃除から手掛けてみてください。
一度綺麗にしてしまえば、あとは市販のトイレタンク専用の洗浄剤を使えば清潔な状態を保つことができ、その結果、便器の掃除も楽になることに。
今までトイレタンクを掃除していなかった人もこれを機に是非定期的に掃除する習慣をつけてください。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
タンクの水が汚れているとそれを流した便器までも汚れてきてしまいカビが生える原因にもなりかねません。
長年トイレタンクの掃除をしていないご家庭の場合は、細かい部分まで一度拭き掃除をしてあげることをおすすめします。難しい場合は市販のトイレタンク専用の洗浄剤を定期的に使うようにしましょう。