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お守りを処分する適切な時期
お守りの種類によって処分する時期は変わります。
- 合格祈願のお守りは「合格した時」に処分
- 病気平癒のお守りは「病気が治った時」に処分
- 縁結びのお守りは「良縁に恵まれた時」に処分
- 子授け祈願のお守りは「子供を授かった時」に処分
- 安産祈願のお守りは「無事に子供が生まれた時」に処分
上記のように目的を祈願するお守りは願いが成就した時が処分する時期になります。例えば、合格祈願のお守りでしたら希望の学校や資格などの試験が終わって、合格しても例え不合格だった場合でも、無事に受験が終わったことを報告する意味でお礼参りをしてその際にお守りを処分します。
お礼参りは試験後に合否の発表があった日から一年以内に行くのが良いとされています。交通安全のお守り、家内安全のお守り、健康祈願のお守り、学業のお守り、厄除けのお守り、開運除災のお守り、商売繁盛の守りなどの目的の時期が特に定まらないものは一般的に入手した一年後に新しいものに買い換えるのが良いとされています。
お守りは一年経過すると効果がなくなるものではないのですが、お守りは外界にさらされると徐々に効果が薄くなり効果が発揮できなくなる目安が一年とされている。という考えとお守りが汚れたりすると神様に失礼にあたるという考えから一年に一度新しいものに買い換えます。
よってお正月の初詣で買ったお守りは次の年の初詣の際に処分し新しいお守りに買い換えるのが一般的とされています。先に挙げた願いを祈願するお守りも入手から一年後には処分し新しいお守りに買い換えます。
お守りの処分は神社やお寺に返納が基本
前項では「買う」や「処分」という表現をしていましたが、実はお守りは「買う」のではなく神様や仏様から「授かる」ものなのです。そして「処分」するではなく、「お納めする」ものです。お守りをお受けした神社やお寺に返納するのが基本となります。
神社やお寺の境内にある「古札納所」、「納札所」、「古神札納所」と書かれた古いお守りや御札などを返納する場所がありますのでそこに返納します。その際は一年のご加護の感謝の気持ちをしっかりと持ちながら返納してください。
こちらは初詣に行けなかったから返納する時期を逃してしまったという事もなく一年中設置されていますので、ご都合の良い時に返納しましょう。
返納されたお守りや御札は神主さんによってまとめてお焚き上げ祈祷をしていただけます。自宅から遠い神社やお寺のお守りで返納に行けない場合は郵送してお守りを返納することも出来ます。
その際はまず郵送での返納を受け付けてくれるかを確認してください。受け付けていない神社やお寺もあります。受け付けてくれるのを確認したら郵送の準備をします。
封筒の宛名を『○○神社 御中』や『○○寺 御中』と記載し、【返納希望】や【お焚き上げ希望】と明記します。そして封筒の中に「お守り」、「お焚き上げ料」、「手紙」を入れます。「お焚き上げ料」ですが、金額に関して特に決まりはありません。
神社の神主さんや関係者に問い合わせをしても料金として教えてくれることはありません。「お気持ちで」と返答されて余計に迷ってしまします。そこで色々と調べてみたところ、基本的にはお守りの金額と同額を入れるようですが、1,000円をお焚き上げ料として添える方が多いようです。
郵便物に現金を入れる事はできないので、現金書留や定額小為替を利用しましょう。「手紙」は感謝の意を伝える文面を書きます。どのように記載すれば良いか一例を挙げますので参考にしてください。
昨年は大変お世話になりました。おかげさまで一年間無事に過ごさせていただきました有難うございます。お守りを返納させていただきますので、お焚き上げのほど宜しくお願い致します。住まいが遠隔地となりますので郵送にて失礼致します。
文章にまでしなくてもほんの一言でも構いませんので、感謝の気持ちを伝えましょう。
お守りをお受けした神社が遠方で返納に行けない場合は、お住まいの近くにあるお守りをお受けした神社と違う神社に返納しても良いとされています。但し、神社のお守りは神社へ返納しお寺のお守りはお寺へ返納してください。
お寺に返納する際の注意点は、宗派が違うお寺には失礼にあたるので返納することができません。返納する際は事前に確認してください。処分しようとしているお守りが神社の物かお寺の物かがわからない場合は、書いてある名前を確認してください。
名前の最後に「神社」、「大社」、「神宮」と書いてあれば神社のお守りになります。名前の最後に「寺」、「寺院」と書いてあるのがお寺のお守りになります。
お守りの処分を自宅でする方法
自宅に火を焚くことができる場所があれば、自宅でお守りを焼却することも可能です。但し、近所に迷惑が掛かる場合や家の中やベランダでは大変危険ですので、焼却作業は止めてください。
焼却の方法は、火を焚いてお守りをひとつまみの塩と一緒に半紙で包んでから火の中に入れます。その際に願いが成就しても成就していなくてもお守りに感謝の気持ちをもってお礼を言うのを忘れないようにしてください。
火を焚くのが難しい場合は正しくお清めをして燃えるゴミとして処分しましょう。正しいお清めの方法は下記のとおりです。
- 半紙の上にお守りを置きます。
- 塩をお守りの左に1回、右に1回、最後にもう1度左に1回かけます。
- 白い紙でお守りを包み感謝の気持ちを込めてから燃えるゴミとして処分します。
お守りの処分をどんど焼きで行う方法
どんど焼きとは小正月(1月15日)にお正月の松飾り・しめなわ・書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすという日本全国に伝わるお正月の伝統行事です。
お正月に正月飾りでお迎えした天から下りてきた歳神様がどんど焼きの煙に乗って天に帰るのをお見送りするために行われていると言われています。どんど焼き基本的に「神社に納めることができるもの」なら焼くことができます。よってどんと焼きの際に初詣で返納し忘れてしまったお守りを一緒に焼く事も可能です。
しかし、地域によってどんど焼きは正月飾りでお迎えした歳神様を見送るためのものなので正月飾りのみを燃やすということで正月飾りではないお守りを焼くのは禁止されている場合もあります。お守りの処分をどんと焼きの時に出来るかどうかはご近所の神社でご確認ください。
まとめ
お守りは授かった神社やお寺に返納するのが基本で他にも処分の方法もありますが、どの方法で処分するときも必ずお守りに感謝の気持ちを込めて処分するように心がけましましょう。