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かさばるコートは上手に収納しよう
コートといっても厚手の物から薄手のものまで幅広くありますが、ダウン素材のものは上手く収納しないとかさばることが多いのではないでしょうか。ハンガーにかけてそのままクローゼットに収納する場合でも、かなりの場所を取ってしまうでしょう。
そこで大切なのが、どれだけスペースを少なく収納できるかです。例えば、コート用の圧縮袋を使用すればダウン素材のものでもコンパクトになります。そうすることで、小スペースでもたくさんの洋服やコートを収納することが可能なのです。
かさばるコートは工夫とアイデア次第ですっきり収納することができます。
コートを収納する前にすべきこと
コートを収納する場合、そのままの状態で収納してしまうと虫食いやダニ、カビなどの原因になってしまうことはご存知でしょうか。特に使用した後すぐに収納してしまうと、生地が傷んでしまうこともあるのです。
クローゼットやタンスなどにしまう前に一工夫しておくだけで、状態良く保存しておくことが可能となりますので、下記の方法を実践してみてください。
乾燥させる
コートの種類によっても異なるのですが、しまう前に必ず風通しの良い場所に1日干しておいてください。しっかり乾燥させることで、カビ対策になります。
少しでも湿った状態のまま収納してしまうと、カビの原因になりますので、コートの内部までしっかり乾燥させてください。素材によっては乾燥しているように見えても、まだ湿っている場合もあります。その為1日以上干しておくことをおすすめします。
消臭や除菌対策をする
しまっていたコートを出した時、ちょっと嫌な臭いがした経験はありませんか。しまう前に消臭対策をしておくだけで、いつでも洗濯した後の状態をキープすることができます。
昨今では消臭や除菌に優れたスプレーが販売していますので、収納前にしっかり吹き掛け、その後乾燥させることでニオイ対策ができるのです。この時、しっかり乾燥させることを忘れないようにしましょう。
コートは見えなくても襟周りや袖口が汗や皮脂で汚れています。その汚れを残したまま収納すると、翌シーズンに取りだしたときに黄ばみ汚れとなり落ちづらい状況に。
家でクリーニングする際には、目で見えなくても襟周りと袖口は洗剤をつけてから専用ブラシなどを使ってしっかり汚れを落とす必要があります。洗い終わったらしっかりと乾燥させてから収納するようにしましょう。
クリーニング店に出す
自宅で洗濯するのが困難な素材のコートであれば、クリーニング店にお願いするのも良いでしょう。抗菌や防臭加工なども行ってくれるので、そのまま収納することができます。
ただし、ビニールは取り除いて収納してください。クリーニング店からビニールがかかって戻ってきたまま収納する人が多いのですが、これもコートをダメにする原因になりますので、必ず取り除いてください。
コートの収納方法とアイデア
コートの収納方法には多数ありますが、多くの方がハンガーに吊るして収納しているのではないでしょうか。今回は、タンスなし、クローゼットなしの場合の収納方法や、和室の押し入れに収納する場合などケースごとの収納方法をご紹介していきます。
1.タンスなし、クローゼットなしの場合
タンスもなく、クローゼットもない場合、部屋のどこにコートを収納すれば良いのでしょうか。
ニトリなどで販売しているハンガーラックを活用することで、ハンガーにかけた状態で保存することが可能です。昨今のハンガーラックは、二段階式になっているものもあり、丈の長いものもラクラク収納することが可能です。
ハンガーラックの下のデッドスペースには、衣替えした洋服をボックスなどに入れて収納することができます。ハンガーラックカバーなども販売しているので、目隠しもできるので、タンスやクローゼットがない場合にはこの方法をおすすめします。
2.和室の押し入れに収納する場合
クローゼットではなく押し入れに収納したい場合には、突っ張り棒を活用してください。
押し入れの中には、ハンガーをかける場所というものが存在していないことが多いのですが、吊るす場所がないのであれば作ってしまえばいいのです。
30キロぐらいまで吊るすことが可能な突っ張り棒を押し入れの内部に突っ張り、そこにハンガーをかけるだけでクローゼットのように活用することが可能です。
ただし、押し入れの場合、高さがないので、ロングコートなど長いものには向いていません。ロングコートを収納する際には、ハンガーを2個使用し、裾部分を1つのハンガーにかけると上手に収納できるでしょう。
3.便利グッズを活用する
コートや洋服を収納する時に便利な圧縮袋ですが、これは100円ショップなどでも購入することができる便利アイテムです。かさばるダウンコートなどは1センチ程度のサイズにまでスリム化することができますので、狭いスペースでも収納できるでしょう。
専用の圧縮袋に入れ、掃除機で空気を吸い取るだけですぐにできるので、活用してみてください。また、子供のコートは大人用のハンガーではなく、子供用のハンガーに吊るしてあげるとちょうどよく収納することが可能です。サイズが小さい場合は、折り目が付かないようにかるく畳み、圧縮袋に入れて保存しましょう。
コートの収納に便利なグッズ
コート収納に便利なグッズをご紹介していきます。
MAWA(マワ) 人体ハンガー
コートを吊るすのに適しており「すべらない」と評判のハンガーです。特殊なノンスリップ加工がされているから、どんな洋服でも滑り落ちにくくなっています。人体近い形なので衣類の型崩れも予防することができる上に、ハンガーの厚さが1センチ。狭いスペースでも場所を取らないハンガーなのです。
ワードローブ カバー付き クローゼット収納 ハンガーラック
クローゼットや押し入れがなくても活用できるアイテムです。自分で組み立てる手間はありますが、作りがしっかりしているので収納力は抜群です。
コートや洋服だけではなく、鞄などの小物も置けるので簡易クローゼットとして利用してみてください。使わなくなれば解体することができるのも人気の理由。
ふとん圧縮袋 衣類圧縮袋 布団収納袋 6枚入
吊るすことができる圧縮袋ですので、コートの収納に適しています。付属のポンプを利用することができるので、掃除機がなくても問題なく圧縮することができるのです。布団やまくらなどを圧縮することができますし、吊るして収納ができるので狭いスペースも活用することができるでしょう。
コートを収納する時にやるべきではない行為
コートを収納する際にやめておくべきことをご紹介していきます。
濡れた状態で保存
使った後すぐにクローゼットに吊るし、そのままの状態で次のシーズンまで出さなかった場合、カビが生えている可能性が極めて高いと言えます。
クローゼット内は湿度が保たれやすい環境なので、除湿剤などを置いておかないとすぐにカビてしまいます。ましてや濡れたコートというのは、カビの温床です。収納する際には必ず乾燥させてからしまうようにしましょう。
隙間なく収納しない
隙間なくコートを収納すると、風通しが悪くなります。カビや虫食いの原因にもなりやすい上に、生地通しが擦れてしまい生地を傷めてしまいますのでやめましょう。
クローゼットの空気を入れ替える
クローゼットは湿度が保たれやすい場所の一つですので、コートを収納する前にはしっかり空気を入れ替えるようにしましょう。また、除湿剤などを設置しておいたり、定期的に風通しを良くしてあげることが大切です。
まとめ
かさばりやすいコートの収納方法について紹介してきました。押し入れしかない人でも便利なグッズを利用するだけでクローゼットと同じように収納することができますし、タンスがなくても簡易クローゼットを作ることもできます。
圧縮袋やハンガーなどを活用すれば狭いスペースでも上手に収納することができるので是非実践してみてください。
クローゼットや押し入れはどうしても湿度が高くなりがちです。市販の除湿剤を使う場合は満タンになったらすぐに取り換える必要がありますが、なかなかそこまでやっている人は見られません。
クローゼットや押し入れの湿度を下げ、コートを良い状態で保管しておくために、理想的なのが除湿器です。月に2回ほどクローゼットや押し入れの中で除湿器をかけることで、良い状態でコートを保管することが可能です。
決して安くないコートですから、正しくメンテナンスと保管をして長く良い状態で着られるようにしましょう。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
ホームクリーニングする場合でも汚れをしっかり落とし、乾燥させた状態で保管することが大切です。またコートの詰め込みすぎは風通しが悪くなりカビの原因にもなりますので、便利グッズを上手に利用して限られたスペースでもゆとりをもって収納するようにしましょう。