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マットレスの処分方法
マットレスの処分方法は、お住まいの環境で最適な方法が変わります。どの処分の方法が自分の生活環境に適しているのかご自身で判断してください。ここではマットレスの処分方法を詳しく解説していきます。
処分方法①:粗大ごみに出す
マットレスは、ほとんどの自治体で粗大ごみとして処分することができます。自治体によって処分費用は変わりますが、およそ1,000円~2,000円の処分費用がかかります。
粗大ごみの収集の申し込みをお住まいの自治体に依頼をするときに処分費の金額を教えてもらえるので、お近くのコンビニなどで金額分の粗大ごみ処理券のシールを購入してマットレスに貼り付けて収集場所に出します。
低反発ウレタンのマットレスの場合は丸めて紐で縛ってサイズを小さくすれば処分費用が安くなる場合があるので、粗大ごみの収集を依頼する際に確認してみましょう。
メリット
全国ほとんどの地域で粗大ごみとして処分ができ、比較的処分費用も安く設定されています。専門業者の手配、運搬する手間なども不要であるため、手軽に廃棄できます。
デメリット
市町村での廃棄になると、回収は予約制となります。粗大ごみの収集日まで自宅で保管しなければなりません。収集日当日の朝に粗大ごみの収集場所まで自分で運ばないと処分ができません。
ただし、高齢者や身体が不自由な方のみの世帯や近所に運ぶのを手伝ってもらえる人がいない方は、粗大ごみの収集の申し込みをする際に、相談しておけば運び出し収集をしてくれる自治体もあります。
処分方法②:ごみ収集センターに自分で持ち込む
粗大ごみの扱いになるのは変わりませんが、処分するマットレスを自分でごみ収集センターに持ち込む方法もあります。自分で持ち込む場合も事前にお住まいの自治体に連絡して申し込みをする必要があります。
申し込みの際に処分費を教えてもらえるので、お近くのコンビニなどで金額分の粗大ごみ処理券のシールを購入してマットレスに貼り付けてごみ収集センターに持ち込みます。
ごみ収集センターに持ち込む際には、受付で申込者の本人確認がありますので氏名・住所が確認できる運転免許証などの身分証明書が必要になります。
メリット
ご自宅近くの収集場所で収集してもらうよりも処分費用が安くなります。
デメリット
ごみ収集センターは住宅地から離れている場所にあることが多く、マットレスは大きいものなので運べるだけ車が必要になります。
積める車が無い場合はレンタカーなどの手配が必要になるので、処分費用よりも高額になってしまいます。ごみ収集センターへの持ち込みはほとんどの自治体で土曜日か日曜日は実施されません。
処分方法③:新品購入時に引き取ってもらう
新しいベッドやマットレスを購入するときに、購入するお店によっては古いベッドやマットレスを引き取ってくれるサービスをしています。
新しいものに買い替えを考えている場合は古いベッドやマットレスを引き取ってもらえるのか確認してみましょう。インターネットの通販で購入する際も不用家具の引き取りに関する項目が無いかしっかり確認しましょう。
メリット
新しい物との入れ替えになるので自分で運ぶ必要が無くなります。粗大ごみに出すときと違い、申し込みから収集までの時間的ロスが無いので古いマットレスを保管しておく必要が無くなります。無料引き取りサービスを実施しているお店で購入した場合は処分費用がかからない。
デメリット
有料で引き取るという店舗の場合は、粗大ごみとして収集してもらう場合よりも高額になってしまうことがありますので注意しましょう。また店舗によって規定が複雑に設定されていることもあるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
ニトリの場合
家具・インテリアショップであるニトリの場合、一部の条件を満たす商品を購入するときに限り引き取りサービスを利用できます。
購入した商品と同数・同サイズの物に限り税込4,400円で引き取ってくれます。このとき、引き取る物はニトリ商品でなくても対象となります。
ただし、この引き取りサービスを利用するには、購入商品が配送員設置商品とされていることが条件となります。玄関先迄納品の商品だと対象外となるためご注意ください。
マットレスの場合、玄関先迄納品の商品が大半となり、この引き取りサービスを利用できない商品も多いです。ただし、すべてがそうとは限らず、価格が高い・サイズが大きいマットレスの場合は配送員設置商品で引き取りサービスを受け付けています。
ニトリでマットレスの買い替えを検討されている方は、事前に店頭従業員かニトリネットストアのお問い合わせフォームで確認されておくことを推奨します。
処分方法④:リサイクルショップに売る
不用になるマットレスがまだまだ使用可能な状態の場合は、リサイクルショップで買い取ってもらうこともできます。
ただし、マットレスの場合は誰がどのように使用していたのかが不明で買い手が見つけづらいこともあり買い取りをしていないリサイクルショップもあります。また、マットレスは非常に大きな物になるので事前に買い取りをしているか問い合わせてみましょう。
メリット
買い取ってもらえれば処分費用がかからず、逆に収入となります。リサイクルショップによっては引き取りに来てくれるお店もあるので自分で運ぶ必要が無くなります。
デメリット
有名メーカーの物ではない場合や、ベッドの状態によって買い取りしてもらえないことがあります。またベッドのフレームが無いマットレスのみの場合は断られてしまうことがあります。
処分方法⑤:地域掲示板で譲る
インターネットの地域掲示板サービスを利用して不要になったマットレスを欲しい人を探して、譲ることで処分をする方法です。メーカー、使用歴、サイズ、汚れ箇所など明記したり写真を掲載することで、欲しいという人を見つけやすくなります。
最近ではジモティーなどのサービスもあるため、試しに使用してみるのもおすすめです。
メリット
譲ることで引き取ってもらうので、処分費用が必要ありません。
デメリット
欲しいという人が現れなければ処分することができません。いつまでに処分したいという希望がある場合は、掲載から一定期間で違う処理方法を考えることも必要になります。実物を見て写真とイメージが違うなどの理由で断られてしまう場合があります。
処分方法⑥:不用品引き取り業者に依頼
マットレスが古くて買い取ってもらえず、新品への買い替えや譲る相手もいない場合に自治体での粗大ごみ収集以外では不用品引き取り業者に依頼する方法があります。
不用品引き取り業者に依頼をすれば、部屋からの運び出しから回収まですべておこなってくれます。マットレスのサイズや戸建て住宅なのか集合住宅なのかによって費用も変わるので、依頼するときは数社に見積もりをしてもらい、納得できる費用の業者を選びましょう。
メリット
マットレスを置いてある部屋によって自分で運び出せない場合でも運び出して回収してくれます。またスケジュールも自治体回収より調整しやすいため、廃棄するまでの日数が短くなりやすいです。
デメリット
自治体の粗大ごみで処分をするときよりも処分費用は高額になってしまいます。車で家まで来てもらって運び出しの作業もあるので10,000円から15,000円になる場合があります。
業者を選ぶときの注意点
マットレスを廃棄するとき依頼する業者は、念入りに選定する必要があります。
業者によっては、不正な金額を請求してくる恐れがあります。事前に相見積もりを出してもらい、信頼できる業者であるかを吟味してから依頼されることを推奨します。
マットレスを解体して一般ゴミとして処分するには
時間と手間は掛かってしまいますが、自分でマットレスを解体して素材ごとに分別すれば通常の燃えるごみや燃えないごみで処分費用をかけずに無料でマットレスを処分することも可能です。
マットレスにはスプリング入りのものと低反発ウレタンのようなスプリングの入っていないものがあります。スプリングが入っていなければ粗大ごみの扱いにならないよう一辺が30cm以内のサイズにして何袋かに分けて入れてごみ出しすることで分別の指定日に収集してもらう事ができます。
但しごみ袋の数が大量になってしまうので注意が必要です。1度に大量に出しすぎてしまうと回収してくれない場合があります。その場合は数回に分けてごみ出ししましょう。
低反発のウレタンは自治体によって分別が変わるのでお住まいの自治体の収集日を確認してください。
スプリング(コイル)入りのマットレスの場合
自治体にもよりますがスプリング入りマットレスは、そのままだと粗大ごみとして回収してもらえない可能性があります。
スプリング入りのマットレスを廃棄するとき、スプリングを取り出して分別して捨てる必要があります。スプリング入りのマットレスの分解は素人にはなかなかむずかしい作業です。ごみ処理施設としても複数の素材が使われているスプリング入りマットレスは処分にコストがかかります。
ほこりが詰まっていたり、スプリングを切断しなければならないマットレスもあるため、下手をすると怪我を負うリスクもあります。
自治体によってはスプリング入りマットレスを粗大ごみとして廃棄できるけれど、スプリング部分は金属ごみや不燃ごみとして出す、もしくは別途手数料を徴収されるケースもあります。
マットレスの解体の途中で、やっぱりこの作業は最後までできないと諦めてしまうと片付けの手間を増やす結果になってしまうので解体する前によく考えてから作業しましょう。
スプリング(コイル)なしのマットレスの場合
ウレタンマットレスなど、内部にスプリング(コイル)が使用されていない場合は金具を取り外す手間がかかりません。細かく切り分けることで、通常のゴミ同様廃棄できます。ただし、切り分けるときホコリや繊維などが散らばるため、シートなどを敷いて作業されることをオススメします。
エアーベッド・マットレスの場合
エアーベッド・マットレスは空気によって膨らむマットレスです。そのため、通常のマットレスのように廃棄するとき大規模な解体作業は必要ありません。商品によってはハサミなどで分解できてしまいます。
ただし、廃棄するときゴミの分別は自治体によって異なります。燃えるゴミである場合もありますし、燃えないゴミの可能性もあるため捨てる前に確認しておきましょう。
マットレスの寿命
マットレスの寿命は約10年と言われています。一般的なホテルでは8年~10年ごとにマットレスを入れ替えています。約10年と言ってもマットレスの種類、品質、使用方法によって寿命は大きく変化しますのでマットレスに下記のような症状が出始めたら買い替えを考えてみましょう。
中央が凹んでしまっている
マットレスの中央部分が凹んでしまっていると腰が浮いてしまい、良い寝姿勢を保つことができなくなり身体の一部分に負担がかかって寝ても疲れが取れくなってしまいます。
睡眠には良い寝姿勢が重要になりますので、マットレスの中央が凹んでしまっている場合は処分して買い替えをおすすめします。
きしむ音がする
寝返りをうったときなどにマットレスからきしむ音がする場合は、マットレスの中のスプリングがへたってしまっていたり、曲がってしまっていることが原因になります。
マットレスの中のスプリングに不具合があると身体にも悪影響をおよぼしてしまう可能性が高くなってしまいますので、きしむ音がするマットレスは処分して買い替えをおすすめします。
スプリングが身体に触れる
マットレスの表面の詰め物がへたってしまうと、マットレス内部にあるスプリングが身体に触れることがあります。
詰め物部分をスプリングが突き破ってしまっている可能性もあり、寝ても不快感が残ってしまい身体に触れてしまっている場合は体にも悪影響をおよぼしてしまう可能性が高くなってしまいますので、スプリングが身体に触れる場合はすぐにでもマットレスは処分して買い替えをおすすめします。
まとめ
マットレスの処分について紹介しました。基本的にマットレスの処分は各自治体での粗大ごみとして処分するのが費用的にもおすすめとなります。
ただし、大きなマットレスを粗大ごみの収集場所まで指定された日に運ぶ必要があります。ご自分で運ぶのがむずかしい場合は申し込み時に相談してみたり、不用品回収業者に依頼してみたり自分に合った処分方法で適切に処分しましょう。