浴槽の黒ずみをキレイに落とす落とし方!風呂掃除のコツとおすすめグッズ

お風呂の黒ずみ

身体をきれいにする浴室を常に清潔に保ちたいものですよね。でも毎日のことなのでついつい掃除を簡単に済ませてサボってしまい、気付いた頃には頑固な黒ずみになっていて掃除が大変になってしまうなんてことも。高い洗剤を使ったり業者に頼んだりしなくても汚れの原因がわかれば誰でも簡単にスルッと落とせますので参考にしてください。

記事の監修
家事アドバイザー

家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。

高温になりやすく湿度も高い浴室はカビが生えやすい場所でもあります。こまめに掃除をすれば衛生的に保つことができますが、少し気を緩めてしまうと一気にカビが拡がることにもなりかねません。

まずは汚れを溜めこまないことが大切です。とくにカビにおいては増殖してしまうので、市販のカビ取り剤や塩素系の漂白剤を使うなどして見つけたらすぐに取り除きましょう。

ただしカビ取り剤も塩素系の漂白剤も混ぜたら危険。その他の洗剤類と混ざらないようにすることと、使うときは手袋マスクを着用し、換気にも留意してください。

浴槽の黒ずみをキレイに落とすには

浴槽を掃除する女性

毎日浴槽を洗っていてもいつのまにか黒ずみができてしまっていることがありませんか?見た目も悪く、いかにも健康を害しそうで心配ですし、小さなお子様がいると触ってしまわないか気になります。

すぐにでもキレイにしたいけれど全然汚れが落ちずどう掃除すればいいのかわからない、そもそもこの汚れの正体は何なの?といった疑問にお答えし、力を使わず簡単で効果的な掃除方法をご紹介します。

浴槽の黒ずみの落とし方

風呂掃除の道具

浴槽の黒ずみを除去するために効果的な4つの方法をご紹介します。それぞれ実践しやすい方法がどれかをイメージしながら見ていきましょう。

重曹で落とす方法

弱アルカリ性の重曹は環境に優しく、お子様が万一触ってしまっても安心。酸性汚れである皮脂汚れに強いのが特徴です。

残り湯にカップ1杯(約200g)ほどの重曹を溶かし入れます。お湯は温かい方が重曹の溶けがよいので入浴直後がおすすめです。

お湯をよくかき混ぜ、そのまま一晩放置するのですが、洗面器や風呂の椅子、お子様のおもちゃなどをつけ置きすると同時にお風呂グッズもキレイにできますのでぜひ湯船に入れてくださいね。

翌日シャワーで洗い流すだけでピカピカになります。汚れが気になる箇所はスポンジで軽くこすってから洗い流してください。

セスキ炭酸ソーダで落とす方法

重曹の数倍強いアルカリ性で洗浄力が非常に強く、水に溶けやすく使いやすい万能選手です。肌に優しいのも嬉しいところ。セスキ炭酸ソーダの水溶液を作っておくとあらゆるところの掃除に使えますのでお試しください。

スプレーボトルに水500mlとセスキ炭酸ソーダを小さじ1ほど入れ、浴槽に吹きかけてスポンジで軽くこすり洗い流すだけでキレイになります。他にも床や壁、排水溝や洗面器などのお風呂グッズにも効果を発揮します。

クエン酸で落とす方法

クエン酸は酸性で、アルカリ性の汚れに強いのが特徴です。こちらも肌に優しいので安心して使えますね。抗菌・消臭効果があるのも嬉しいところ。スプレーボトルに水200mlクエン酸小さじ1ほど入れ、よく振って混ぜてください。

水垢汚れに吹きかけてこするとキレイになります。こすってもなかなか取れない頑固な汚れにはキッチンペーパーにクエン酸水を染み込ませ、気になる汚れに被せてラップをし、少し放置してください。汚れが浮き出てピカピカになっていますよ。

重曹とクエン酸で落とす方法

重曹とクエン酸を混ぜると発泡し、洗浄力が高まります。先程ご紹介したクエン酸スプレーを浴槽全体に吹きかけ、粉末の重曹をまわしかけます。すぐに発泡しますのでスポンジでこすり、洗い流してください。

浴槽の黒ずみの原因

風呂場の水垢

そもそもなぜ浴槽が黒く汚れていくのか。対策を打つ前に原因を知って、予防策を探っていきましょう。

水垢

「アルカリ性」である水垢汚れは水道水に含まれるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が原因です。

これらの成分が蒸発せずに残り、白いウロコ状の汚れになって蓄積していくことで水垢汚れが生まれるのです。蓄積した水垢汚れはこすっても取れにくく、カビが繁殖することで黒カビとなり、ますます掃除が大変になります。

皮脂汚れ

「酸性」の汚れです。身体から出たアカや細かい髪の毛が浴槽のフチに付着し、水道水の成分や雑菌と混ざってできます。

皮脂が混ざったお湯を放置したり、浴槽の洗い残しから汚れが蓄積していきます。最後に入浴した人がお湯を抜いた時にシャワーを回しかけるだけで皮脂汚れがつきにくくなります。

石鹸

石鹸やシャンプーなどの成分や皮脂汚れが水道水の中の金属イオンに反応してできる汚れです。

入浴剤

入浴剤に含まれる着色料が浴槽に付き、気付かないうちに着色料が積み重なりくっきりと汚れが目立ってきます。

浴槽の黒ずみを落とす際の注意点

浴槽には様々な種類があります。黒ずみを見つけるとクレンザーや重曹などの研磨剤を使ってごしごしこすりたくなりますが、保護コーティングが剥がれてしまったり色落ちしたり、錆びてしまったりと浴槽を傷つけてしまう場合があります。傷がつくと汚れが付着しやすくなりますので浴槽の素材を確認し、洗剤選びは慎重に行ってください。

浴槽の黒ずみ掃除におすすめグッズ

ここでは浴槽を掃除するのに適したグッズを紹介していきます。

重曹

国産重曹

国産重曹 5kg(炭酸水素ナトリウム)食品添加物 [02]NICHIGA(ニチガ)

料理や掃除にも使える重曹です。皮脂汚れに強く、研磨力があるので掃除をする際には大活躍。他にもカップについた茶渋やコーヒーの頑固な汚れ、鍋の焦げ付きなど重曹を使えば安全で綺麗にできます。
浴槽の素材にアルミが含まれている場合は水と一緒に加熱すると変色する場合があるので、ご自宅の浴槽の素材に重曹が使えるか確認しておきましょう。

クエン酸

くらしのクエン酸

キッチンの掃除にもよく使われるエコな洗剤をお風呂でも。酸性の成分が浴槽にこびりついた汚れに働き、中和します。クエン酸は自然の洗剤ともいわれ、石鹸をはじめアルカリ性の汚れには高い効果を発揮します。

水垢汚れに強く、抗菌・消臭効果が期待できるので、洗面所やトイレなどお風呂場以外の場所でも活躍する一品です。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ 950g アルカリ洗浄剤 セスキ炭酸ナトリウム [06]NICHIGA(ニチガ)

1kgと大容量のセスキ炭酸ソーダが100%入っています。衣類用洗剤としても使われていますが、浴槽の掃除でも効果てきめんです。ご使用の際は、スプレーボトルに適量を水に溶かして入れて使うだけの手軽さ!

洗浄力が強く、水に溶けやすいという特徴があるので、主婦層から人気があります。手垢や血の汚れの洗浄にも使えるので、幅広いシーンで活躍します。

激落ちくん

レック 激落ち ダブルキング

レック 激落ち ダブルキング ( メラミンスポンジ )

ホームセンターやスーパーなどでも陳列されているのを目にされた方も多いのでは?こちらの商品は、ドイツで開発された新素材が使われ、スポンジに水をつけてこするだけで汚れをキレイに落とすことができます。

使いたい分だけ割って使用できるので、無駄なく使えるポイントも人気。細かな傷がつく場合がありますので確認してからご使用ください。

ユニットバスボンくん

ユニットバスボンくん

山崎産業 お風呂掃除 ブラシ 伸縮 ユニットバスボンくん 抗菌 ホワイト 174966

使い方は簡単で、洗剤を使わずとも水につけてこするだけ。アミ目繊維が汚れをしっかりとキャッチして浴槽を清潔に保ちます。

また繊維には柔らかな素材が使われているので、浴槽を傷つける心配がありません。持ち手を伸ばせば天井まで楽に掃除ができます。またヘッドの形状が半球なので、浴室の洗いにくい隅も容易に掃除が可能。

オキシクリーン

オキシクリーン

オキシクリーンEX2270g (原産国アメリカ) 酸素系漂白剤 [除菌 /消臭 /漂白] 界面活性剤入り 詰替え不要の専用プラ容器

今流行りの「オキシ漬け」で楽してキレイにしてみましょう。浴槽にお湯を張り、40〜60度のお湯にオキシクリーンを溶かすだけの手間いらず。

浴槽の掃除以外にも衣類の洗濯や台所、洗濯槽など様々なところで活用できます。常に微量の酸素を放出するため、完全に密封されていないので、取り出すはご注意ください。また開封後は蓋つきのスチールバケツなどに保管しておくと良いでしょう。

専門家による補足

近年大人気のオキシクリーン。とくに風呂場では大活躍してくれます。浴槽の中に浴槽の蓋や洗面器、そのほか風呂場用の椅子などを入れてお湯とオキシクリーンを投入するだけで一気に汚れを落としてくれます。

また排水溝に蓋をしてオキシクリーンをまき、水を貯めることで浴槽の下や床を綺麗にすることも可能です。

家事アドバイザー:矢野きくの

カビキラー

カビキラー

カビキラー カビ取り剤 特大サイズ 本体 1,000g

カビを撃退するアイテムの代表格といえばカビキラー。炭酸アクチベータが配合され、カビの撃退には抜群の効果を発揮します。同時に石鹸カスも分解してくれるので、より深いところに根付いたカビも綺麗にします。

使い方も簡単で、スプレーをひと吹きして5分ほど置いておき、後は洗い流すだけでピカピカに。たいていのカビであればこすらずとも落とせるので便利なひとしな。

浴室の床や手すりなどの掃除方法

風呂の床掃除

浴室の床は汚れが蓄積しやすい場所ですよね。いくつか掃除方法をご紹介します。まずは重曹の粉末を振りかけてこすり、洗い流す方法。汚れがひどいときは重曹ペーストがおすすめです。

作り方は、重曹3:水1ほどの割合でペースト状に練り合わせるだけ。気になる汚れに塗ってしばらく放置し、こすって洗い流します。

そして、オキシクリーンを使った「オキシ漬け」。排水溝に蓋をして、付属のスプーン2杯ほどのオキシクリーンを床に撒き、40~60℃のお湯を勢いよくかけて泡立たせます。

床がしっかりとつかるまでお湯を溜め、4時間ほど放置して流すだけ。気になる汚れはこすり洗いしてください。スッキリとキレイになりますよ。また、排水溝も汚れが溜まりやすいですね。

排水溝にカップ1杯(約200g)の重曹を振りかけ、先にご紹介したクエン酸水200mlをかけて少し放置するだけで汚れが浮き上がってきます。汚れが残っている場合は歯ブラシでこすってください。

手すりの黒ずみはメラミンスポンジでこすり洗いしてみてください。ただし、メラミンスポンジが使えない素材もありますので必ず確認してくださいね。

黒カビができている場合はこすっただけでは取れません。カビは奥深くまで根を張っているので表面をこすり取ってもまたすぐに生えてくるのです。カビにはカビ取り剤のパックがおすすめです。

キッチンペーパーにカビ取り剤を染み込ませ、ラップをして放置。あとはしっかりと洗い流してください。浴室の壁にできた黒カビにも同じ方法で撃退できます。必ず乾いた状態でパックしてくださいね。濡れていると水でカビ取り剤が薄まり効果が落ちてしまいます。

汚れを中和させることが浴槽掃除のコツ!

風呂掃除をする女性

少しサボっただけで大変になる浴室の掃除ですが、コツは「中和」させること。酸性汚れかアルカリ性汚れかを見極めて洗剤を使い分けると掃除が格段に楽になります。

入浴後に浴室の汚れを落とし、タオルでふきあげると汚れやカビはつきにくくなりますので心がけたいですね。でもうっかりと汚れを蓄積させてしまった時は今回ご紹介した掃除方法をお試しください。

専門家による補足

冒頭でも述べましたが浴室は高温多湿で汚れが溜まりやすい場所であります。毎日最後にお風呂に入った人が、シャワーを使い壁などを洗う習慣をつけましょう。飛び散った垢や石鹸かすを落とすことができ、カビの原因を減らすことができます。

また必ず換気をして浴室の湿度を下げることも大切です。窓がある浴室であれば2~3時間窓を開けて換気をし、換気扇の浴室であればできれば4~5時間はまわしてあげることで完全に湿度を下げることができます。

家事アドバイザー:矢野きくの
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よくある質問

  • お風呂掃除のやり方は?

    まずシャワーで浴槽全体にざっと水をかけます。浴室用洗剤を吹きかけ、スポンジなどでこすります。細かい部分はブラシなども使うと良いでしょう。こすり終わったらシャワーで水をかけ、汚れと洗剤を洗い流します。

    >> 詳しくはこちら

  • お風呂掃除は重曹とクエン酸どっちを使う?

    どちらも使います。用途にごとに使い分けましょう。
    ・重曹・・・皮脂やシャンプー汚れなど
    ・クエン酸・・・水垢やせっけんかす汚れなど

    >> 詳しくはこちら

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