油を固める方法4つ!凝固剤の代用として使える身近なもの

油の凝固剤

凝固剤が手元にない場合は、油を固める身近なもので代用することができます。油を固めるのに使える代用品は、小麦粉、片栗粉、重曹、パン粉などです。これらの代用品を使った油の固め方と、凝固剤がない場合の油を固めずに捨てる方法についてご紹介しますので、参考にしてください。

油の凝固剤の代用品4つ!

小麦粉

揚げ物で使い終わった大量の油を固めるために凝固剤を使うのが一番簡単ですが、油を固める凝固剤が無い場合、身近なものを代用して油を固めることができます。

油を固める凝固剤の代用として使えるのは、小麦粉、片栗粉、重曹、パン粉の4つです。

小麦粉または片栗粉で油を固める

小麦粉や片栗粉は油を固める代用品になります。小麦粉と片栗粉では片栗粉の方が小麦粉より固まりやすいです。

ただし、油と同じ量を使いますので、片栗粉が足りない場合は小麦粉と片栗粉を混ぜて使ってもOKです。

〈用意するもの〉

  • 小麦粉または片栗粉 ※油と同じ分量
  • 新聞紙
  • ビニール袋

〈手順〉

  1. 揚げ油がまだ温かいうちに油と同じ分量の小麦粉を油の中に入れます。
  2. 菜箸などで小麦粉を軽くかき混ぜます。
  3. 油が冷めるまでしばらく放置します。
  4. 油がドロッと固まったらしゃもじなどで油を鍋からこそいで新聞紙に包みます。
  5. ビニール袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。

重曹で油を固める

重曹は油を固めるだけでなく鍋についたギトギト汚れを落としてくれます。重曹はアルカリ性、油は酸性で、アルカリ性は酸性を落とす働きをします。

掃除用の重曹と食品用の重曹がありますがどちらでもかまいません。

〈用意するもの〉

  • 重曹 ※油と同じ分量
  • 新聞紙
  • ビニール袋

〈手順〉

  1. 揚げ物油がまだ温かいうちに油と同じ分量の重曹を油の中に入れます。
  2. 油が冷めるまでしばらく放置します。
  3. 油が固まったらしゃもじなどで油を鍋からこそいで新聞紙に包みます。
  4. ビニール袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。

パン粉で油を固める

パン粉は一回の揚げ物で使い切らず残ってしまうことが多いです。その残ったパン粉を使うか古いパン粉や賞味期限が切れているパン粉があればそれを使いましょう。

一度封を開けたパン粉は賞味期限が過ぎていても捨てずに油を固める代用として保存しておきましょう。

〈用意するもの〉

  • パン粉 ※油と同じ分量
  • 新聞紙
  • ビニール袋

〈手順〉

  1. 揚げ物油がまだ温かいうちに油と同じ分量のパン粉を油の中に入れます。
  2. 油が冷めるまでしばらく放置します。
  3. 油が固まったらしゃもじなどで油を鍋からこそいで新聞紙に包みます。
  4. ビニール袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。

油を固めずに捨てる方法

新聞紙

油を固める凝固剤の代用として小麦粉、片栗粉、重曹、パン粉などを使いますが、少量の油などは固めずに捨てることができます。

新聞紙またはキッチンペーパーで油を捨てる

新聞紙は油を吸い取ってくれます。

〈用意するもの〉

  • 新聞紙またはキッチンペーパー
  • ビニール袋

〈手順〉

  1. 油が完全に冷めてから鍋に新聞紙やキッチンペーパーを入れて油を吸わせましょう。
  2. 油を吸わせた新聞紙やキッチンペーパーはビニール袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。

牛乳パックで油を捨てる

牛乳パックは牛乳が入っていただけあって水分に強い材質を使っています。

  • 牛乳パック
  • 新聞紙またはキッチンペーパー
  • ガムテープ
  • ビニール袋

〈手順〉

  1. 牛乳パックの中に新聞紙またはキッチンペーパーを詰め込みます。
  2. 牛乳パックの中に完全に冷めた油を流し込みます。
  3. 水を少量流し込み、新聞紙に吸わせます。
  4. 牛乳パックの口をガムテープでしっかり止めます。
  5. ビニール袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。

〈注意点①:水を入れる〉
水を吸わせる理由は、真夏で気温が高い時などは発熱して自然発火する可能性がありますので、必ず少量の水を入れてから牛乳パックの口を閉じましょう。

〈注意点②:すぐ捨てる〉
牛乳パックの内側はポリエチレンラミネートです。ポリエチレは樹脂で、水には溶けませんが油には弱い性質です。

すぐに油が溶けるわけではありませんが、長期間入れっぱなしにしておくと牛乳パックがふやけて弱くなることがありますので早めに処分しましょう。

紙おむつで油を捨てる

赤ちゃんがいるご家庭には紙おむつがあると思います。紙おむつは大量の水分を吸収するほどのポリマーが使用されていますので、大量の揚げ油も吸い取ります。

〈用意するもの〉

  • 紙おむつ
  • ビニール袋

〈手順〉

  1. ビニール袋に紙おむつを入れます。
  2. ビニール袋の中に完全に冷めた油を流し込みます。
  3. ビニール袋の口をしっかり閉じて燃えるゴミに出しましょう。

《 ポイント 》

  • 油を固めずに捨てる方法として、牛乳パック、キッチンペーパー、新聞紙、紙おむつなどを使用する。

油は固めて捨てるのが正しい?

油を排水口に流す

油を排水口に流し込むと水道管に油が付いてつまりや悪臭の原因になります。また、海や川の水質汚染の原因になりますので、揚げ物で使った大量の油は固めて捨てるのがベストです。

揚げ物で使用した油を固めるのは油専用の凝固剤や、凝固剤の代用として小麦粉や片栗粉、重曹、パン粉などがおすすめです。

固めた油は燃えるゴミに分別されるのが一般的ですが、自治体によっては異なる場合がありますので不明な時はお住まいの自治体に確認しましょう。

また、揚げ物に使用した油を固めるのではなく、リサイクル用に回収しているところに出す方法もあります。

自治体が油の回収

自治体によっては油の回収をしているところもあります。お住まいの自治体の公式サイトで確認するか、自治体に問い合わせましょう。

油回収ボックスに捨てる

揚げ物で使用した油をリサイクルするために、油の回収ボックスを設置しているスーパーもあります。お近くのスーパーに確認しましょう。

油は何回くらい使ったら固めるべき?

揚げ物に使用した油

揚げ物に使用した油は保存して2~3回ほど繰り返し使うことができますが、揚げた食材、一度に上げた数量、保存期間、保存状況などで使用できる回数は減っていきます。

捨てた方が良い油の状態をご紹介します。

黒ずんでいる

揚げ油の色が黒ずみ、保管ポットや鍋の底が見えなくなるほど汚れていたら油を捨てるタイミングです。

嫌な臭いがする

新鮮な油は臭いはしません。しかし揚げ油が古くなると嫌な臭いがしてきます。油が古いと食材の風味が悪くなりますので捨てるタイミングです。

油がドロドロする

新鮮な油はサラサラしています。しかし揚げた油がドロドロして粘りがでてきたら油が汚れていますので捨てるタイミングです。

酸化している

使用した揚げ油を長時間保存していたり、長期間空気や熱や光などにさらしていると劣化します。酸化した油はドロドロして臭くなりなすので捨てるタイミングです。

油をキレイに使うコツ

油をキレイに使うのは酸化を防ぐことが必要です。

酸化する原因は、「空気に触れる」「光に当たる」「高温」などです。揚げた後の油を鍋に入れっぱなしで長時間放置すると空気に触れて酸化し始めます。

油を保存する際は、空気に触れないよう容器のふたをしっかり閉めてください。また、光や高温を避けるために冷暗所で保管しましょう。

油が酸化して黒ずみ、臭いがしたりドロドロしてきたら油を固める凝固剤や代用品を使って捨てましょう。

最後に

揚げ物

揚げ物の種類によってはフライパンを使って少量の油で揚げ物を作ることができますので凝固剤を買い置きしていない方もいると思います。

少量の油であれば固める代用はなくてもキッチンペーパーや新聞紙に吸わせればOKですが、大量の油で揚げ物を作ったら固めることをおすすめします。凝固剤は100均でも販売していますので買い置きしておきましょう。

油を固める凝固剤の代わりになるもので一番身近なものは小麦粉でしょう。凝固剤のようにガチガチに固まることはありませんがヘラなどでこそげれば簡単に捨てることができます。

油を固める代用品は油と同じ分量が必要ですが、少ない場合は他の材料と混ぜて使ってもOKです。

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