バッター液のデメリットはカロリーが増えること?3つのメリットとは

上手に揚げ物ができる「バッター液」にもデメリットがあるのを知っていますか?天ぷらや唐揚げなどの揚げ物がサクサク、中身はジューシーに仕上がり、時短にもなる便利な衣なのですが、油の吸収率が高くカロリーが増えてしまうことがネックでしょう。そこで今回は、バッター液の作り方を始め、メリット3つとデメリットについて解説します!

バッター液とは

揚げ物の衣液

バッター液とは、揚げ物の衣液のことです。この「バッター」とは、英語で「batter」と書き、小麦粉と卵に水または牛乳などを混ぜて作った衣です。揚げ物をする前の段階で、魚や鶏肉などの具材につけるものです。

この記事ではバッター液のデメリットを説明したいと思います。バッター液のデメリットは、バッター液の特徴も関係します。

普段、揚げ物料理をする場合には、小麦粉、卵、パン粉の順に衣付けをしますが、これだと多少手間がかかってしまいますよね。

バッター液を使うと、このあとパン粉をつけるだけで揚げ物ができ、きれいに仕上がるのが特長です。

液状なので具材の表面をムラなく覆ってパン粉が均一につきボリューム感が出せると、料理好きの間では話題になっているようです。

〈業務用のバッター粉がある〉
調理工程を減らして衣を厚くできるバッター液は、大量の揚げ物を作るお惣菜の店や屋台などでは、なくてはならないものです。

ちなみに、多くの店舗では業務用バッター粉(ミックス粉)が使われています。

バッター液自体に調味料を加えておくことによって、ムラなく下味をつけることができるので、とても重宝されています。

では、揚げ物にバッター液を使用するメリットとデメリットの両方をみていきましょう。

《 ポイント 》

  • バッター液とは魚や鶏肉など、揚げる前の具材につける衣。
  • 具材の表面をムラなく覆うためきれいに仕上がる。
  • 大量の揚げ物を作る惣菜店や屋台ではなくてはならないもの。

バッター液のデメリットはカロリーの増加

揚げ物

バッター液を具材につけて揚げると、衣が分厚くなりボリューム感たっぷりの食べ応えのある揚げ物に仕上がります。

ですが、小麦粉と卵が主な材料なので、衣の量が増えると糖質量やカロリーも増加してしまいます。これはバッター液のデメリットですね。

衣の厚さにも良し悪しがあって、揚げ物の吸油率は衣の厚さに比例して「素揚げ」→「から揚げ」→「天ぷら」→「フライ」の順に高まります。

このような料理でバッター液を使うと、揚げ物の吸油率が大きく左右され、カロリーが跳ね上がってしまいます。

一例をあげると、鶏もも肉に片栗粉をまぶして揚げたものだと吸油率は4%程度ですが、小麦粉と卵で作ったバッター液にパン粉をつけて揚げると、吸油率は5~10%ほど高くなってしまいます。

このように衣が厚くなると、吸油率が高まり油を多く含んでしまうので、ダイエットや脂質を制限している方にはおすすめできません。

また、食材の味を活かしたい具材にもバッター液は適していませんので、バッター液を少なめにつけることを心がけましょう。

《 ポイント 》

  • 衣が厚いと吸油率が高まりカロリーが跳ね上がってしまう。
  • 食材の味を活かしたい具材には適さない。

バッター液のメリット3つ!

揚げ物のパン粉

バッター液のデメリットをご説明しましたが、ここではバッター液を使用して揚げ物を作るメリットを3点ほど紹介しますね。

下処理が簡単で調理時間が短縮できる

一般的な揚げ物を調理する場合、具材の衣として「小麦粉」「卵」「パン粉」の順番に付けるので、手間や時間がかかります。

これに対して、バッター液を使うとパン粉をまぶすだけで、「小麦粉」と「卵」を付ける工程を省けるので、簡単に下処理ができるというわけです。

当然、洗い物も少なくて済むので、時短につながりますよね。

パン粉をきれいにつけられる

粘り気があるバッター液は具材によくからむので、その後の工程であるパン粉がきれいにつきます。

従来の「小麦粉→卵→パン粉」の順で衣をつけて調理したものに比べて、衣がしっかりとくっつく分、パン粉がサクサクと立ちます。

おまけに揚げた肉の縮みが少ないため、ジューシーな仕上がりになりますよ。ちなみに、パン粉の付け方にもコツがあって、適当につけるのではなく、ちゃんと押さえることがポイントです。

バッター液をつけた具材を広げたパン粉の上に置き、周囲のパン粉を具材の上にかけ、ギュッと押さえるようにしてつけます。そして、余分なパン粉は軽くたたいて落としておきましょう。

衣が具材からはがれるのを防ぐ

パン粉が均一に付くことで、具材から衣がはがれにくくなります。コロッケを作る場合、バッター液をまんべんなくつけると揚げた時に破裂するのを防ぐことができます。

ただし、具材にバッター液がついていない部分があるとムラになって、揚げた時に焦げることがあるので注意してくださいね。

《 ポイント 》

  • 下処理が簡単にでき、時短につながる。
  • 粘り気があり具材によくからむのでパン粉がきれいにつく。
  • パン粉が均一に付くと具材から衣がはがれにくくなる。

バッター液の作り方

卵と小麦粉

バッター液を作る際に、最もバランスが良い「材料の黄金比」を覚えておくと、簡単に整った見た目に仕上げられます。

〈材料〉

  • 卵  :1個
  • 小麦粉:大さじ4
  • 水  :大さじ2
※バッター液の材料の黄金比は、「卵1個」に対して「小麦粉大さじ4」「水大さじ2」です。

〈作り方〉

  1. 卵1個と水大さじ2をカップに入れて混ぜ合わせる。
  2. 小麦粉大さじ4を入れたボウルに、「1」を入れる
  3. 泡だて器などでダマがなくなるまで混ぜる。
    この時、手で混ぜるとダマになりにくく素早く混ぜることができるのでおすすめです。

卵がないときのバッター液の作り方

卵を使わずに、「薄力粉」と「水」だけで手軽にバッター液を作ることができます。水に薄力粉を加えたら、ダマにならないようにしっかり混ぜてくださいね。

小麦粉がない時のバッター液の作り方

片栗粉で作ったバッター液は、小麦粉を使ったものよりもサラっとした仕上がりになります。作ってから時間が経つと片栗粉が固まり沈殿してしまうので、使う直前に混ぜるようにしましょう。

卵の代わりにマヨネーズを使ったバッター液の作り方

バッター液には卵を使いますが、代わりにマヨネーズを使うことも可能です。

少量の揚げ物で、卵1個が多い時にはマヨネーズを使うと良いかもしれませんね。薄力粉を水で溶いたバッター液にマヨネーズを加えると、パン粉のつき方も良くサクサクした食感が楽しめます。

ただし、先に紹介したバッター液のメリットとデメリットは、あくまでも卵を使うタイプの場合です。マヨネーズを使ったバッター液だと、よりカロリーが増してしまいます。

残ったバッター液の処理の仕方

バッター液は、ドロドロしているので捨てる時には注意が必要です。

残ってしまったバッター液をそのままシンクの排水溝に流してしまうと、排水管の中で固まってしまうことがあります。そうならないようにバッター液の捨て方をご紹介します。

〈固形物にしてから捨てる〉
残ったバッター液をフライパンで焼いて固形物にしてから捨てます。シンクの排水溝に直接捨てるのは環境にもよくありませんので、この方法で処理するという方は多いようです。

〈燃えるごみとして捨てる〉
古い油を捨てる時と同じ捨て方です。牛乳パックに古新聞や古い布などを入れて、その中に残ったバッター液を入れます。牛乳パックの口を閉じて燃えるゴミとして捨てましょう。

〈庭に埋める〉
こちらは庭がある家に住んでいる方が行える捨て方です。庭の土を掘ってその中に埋めて処分します。

《 ポイント 》

  • 卵1個に対して小麦粉大さじ4、水大さじ2がバッター液の黄金比。
  • 卵がないときは薄力粉と水の2つの材料で作る。
  • 小麦粉の代わりに片栗粉で作るとさらっとした仕上がりに。
  • マヨネーズを使うとカロリーが増してしまう。
  • ドロドロしているバッター液を捨てるには注意が必要。

最後に

揚げ物

この記事では、揚げ物に使うバッター液のメリットとデメリットについて解説しました。

小麦粉と卵に、水などを混ぜたバッター液を作って揚げ物に使うと、時間短縮になるだけでなく、パン粉が均一に付き、衣がはがれにくくなるというメリットがあることがわかりました。

いつもなら小麦粉、卵、パン粉を一つずつ順番につけていくところですが、バッター液を使って下処理したあとにパン粉をつけるだけで、揚げ物をきれいに仕上げられます。

液状なので具材の表面をムラなく覆って均一にパン粉がつくと、ボリューム感が出て見た目もよくなります。

カロリーが高くなるので、ダイエット中の方にとってはそこだけ難点ですが、バッター液を上手く使いこなして効率よく美味しい揚げ物を作ってみましょう!

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