目次
洗濯機の排水トラップとは
洗濯機の排水トラップとは、洗濯機の排水口に付いているL字型のパイプが付いた筒型の物です。中にはトラップ構造と言われる部分があります。
トラップ構造とは水を溜めて水でフタをすることで下水の臭いが部屋の中に上がってくるのを防いだり、下水道内にいるネズミや害虫が家の中に侵入してくるのを防いでくれます。
洗濯機の排水トラップは、洗濯機の排水口から排水を流すためのホースを繋ぐ部分なので、普段の生活ではなかなか目にする事が出来ない洗濯機の真下や下側の奥にあります。洗濯機の近くが何だか臭いと感じた場合は、洗濯機からの排水により排水トラップが汚れてゴミが詰まっていると考えられますので排水トラップをキレイに掃除しましょう。
排水トラップの中に水が溜まっていない状態になっていると、排水管から室内へとつながる空気の通り道ができてしまいます。空気の通り道から排水管の下水の嫌な臭いや害虫などが室内へ侵入が可能になってしまいます。
排水トラップが壊れていると水を溜めることができず、室内に下水の臭いが充満してしまいます。このような場合は、急いで業者に問い合わせをして対処してもらうことをおすすめします。
洗濯機の排水トラップの外し方
洗濯機の排水トラップを掃除するには、洗濯機の排水トラップを外さないとできません。洗濯機の排水口は洗濯機の下にある場合が多いので先に洗濯機を動かす必要があります。洗濯機の上や周辺に置いてあるものをどかし、洗濯機を移動させる場所を確保しましょう。
洗濯機を移動させる方法
準備する物
- 雑巾(捨ててもいいもの)
- バケツまたは洗面器
- ドライバー
- ゴム手袋
手順
- 洗濯機の電源とアースを外す
洗濯機の電源が入っていないことを確認してから電源プラグをコンセントから抜きます。併せてアースも外しましょう。アースはドライバーを用意しておくと簡単に外すことができます。 - 洗濯機の蛇口をしっかり閉める
洗濯機に給水するの給水ホースが付いている蛇口をしっかり閉めます。閉め忘れたままの状態で給水ホースを外してしまうと水が流れてしまうので注意しましょう。 - 給水ホースを外す
給水ホースを外す際は給水ホースの中に水が残っているので、近くにバケツや洗面器を用意してできるだけホースを傾けず上に向けたままの状態でバケツに移動させて、ホースを傾けてホースの中にある水をバケツに出します。
給水ホースを外して中の水を抜けば洗濯機を移動させることができます。
洗濯機の排水トラップの外し方
よく考えずに無理矢理排水トラップを外そうとはせずに上から順に部品を外していきましょう。
- 排水ホースを外す
洗濯機から出ている排水ホースを排水口から外します。格子状のフタが排水ホースと一体型のものは反時計回りに回すと外すことができます。 - 格子状のフタを外す
フタにはツマミが付いているので、その部分をつまむと回しやすくなります。少し回すだけでフタを外すことができます。 - 防臭パイプを外す
フタを外すと防臭パイプという筒状の部品があるので取り外します。防臭パイプにもツマミがあるので、その部分をつまみ反時計回りに少し回して持ち上げると防臭パイプを外すことができます。 - 排水ガイドを外す
防臭パイプを取り外すと排水ガイドという中央にある細い筒部品があるのでそれを取り外します。この部品は特にロックが無いのでそのまま抜き取ることができます。
洗濯機の排水ガイドまで外す排水トラップをきれいに掃除をする事ができます。
洗濯機の排水トラップの掃除の方法
外した排水トラップの各部品は茶色い汚れがついてしまっています。各部品をお風呂用の洗剤をスポンジにつけてきれいに汚れを洗い流します。各部品には細かい凹凸の部分も多く、スポンジだけでは汚れを取りきれないことが多いので、使い古しの歯ブラシを使い汚れをキレイに取り除きましょう。
お風呂用の洗剤のみで洗っても着色汚れまでは落ちない場合があります。その時はセスキ炭酸ソーダを使って汚れを取りましょう。
用意するもの
- セスキ炭酸ソーダ
- 水
- スプレーボトル(100均でも販売されています)
手順
- セスキ炭酸ソーダを水で溶かした「セスキスプレー」を作ります。スプレー式のボトルにセスキ炭酸ソーダ1gと水100mlを入れ、上下にシャカシャカ振ってよく溶かします。500mlのスプレーボトルで作る時は、水500mlに対しセスキ炭酸ソーダは小さじ1杯程度です。
- 洗濯機の排水トラップの部品にセスキスプレーを吹きつけ汚れを雑巾で拭き取ります。
セスキ炭酸ソーダは油汚れを落とすことができます。洗濯機の排水トラップにつく汚れは人間の皮脂も含まれていて油分を含んだ汚れになりますので、セスキ炭酸ソーダを使って掃除をすることで掃除用の洗剤だけでは落とすことができない沈着してしまった汚れまでキレイに取り除くことができます。
洗濯機の排水トラップを掃除しなかった場合どうなるの?
下水道からの悪臭や害虫の侵入を防いでくれる洗濯機の排水トラップですが、掃除をせずに放置してしまうと排水時に洗濯物についていた大きなゴミを流すことができずに排水トラップを詰まらせ、排水できず洗濯をしたときに脱水エラーを起こしてしまう場合があります。
洗濯機のエラーだけならまだいいのですが、排水口が詰まっていた場合には水が逆流してしまい部屋の中までも水浸しになってしまう可能性もゼロではありません!賃貸物件の場合は莫大な修繕費を請求されてしまう可能性もあるので、しばらくの間掃除していない!って気になった方はすぐ確認してみましょう。
洗濯機の排水トラップの汚れや臭いの防止法
洗濯槽を洗う
洗濯槽が汚れたまま使用していると、洗濯機からの排水に雑菌やゴミの汚れも排水トラップへと流れて溜まってしまいます。定期的に洗濯槽も洗いましょう。
また、洗濯槽を洗うことも重要ですが、洗濯をしたあとは必ず洗濯機のフタを開けて洗濯槽を乾燥させましょう。洗濯槽を乾燥させず中に湿気をこもらせたままの状態にしておくと雑菌が繁殖してしまいその汚れが排水トラップへと流れてしまいます。
お風呂の残り湯を使わない
水道代の節約にお風呂の残り湯を使用する方も多いと思いますが、お風呂の残り湯の中には多くの雑菌・皮脂・垢が含まれています。残り湯を使って洗濯をした排水には雑菌やゴミが排水トラップへと流れてしまいます。臭いや汚れの原因になってしまうので、極力残り湯を使わずに新しい水道水で洗濯をしましょう。
洗濯機の排水トラップの掃除頻度
洗濯機の排水トラップの掃除頻度は月に1回が理想です。特にドラム式洗濯機は少ない水量で洗うので、排水時の水の勢いが弱くてゴミがスムーズに流れずたまりやすくなっていますので注意しましょう。
とはいえ、洗濯機を移動しなければ掃除ができない場合は、毎月排水トラップを外して掃除するのは難しいと思いますので半年~1年に1回ほど掃除しましょう。ただし、臭いがしてきたらすぐに排水トラップを掃除しましょう。
まとめ
洗濯機の排水トラップの掃除についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
洗濯機の排水トラップは普段のお掃除では目に付かない場所ですし、なかなか手が回らない場所ですよね?洗濯機の排水トラップはゴミが溜まりやすく一度溜まるとどんどん汚れが蓄積されていきます。
定期的に掃除することによって排水のトラブルを防ぐことができますが、定期的に排水溝の掃除ができない方は、最低でも年末の大掃除の際に洗濯機を動かして排水トラップに溜まった汚れをきれいに取り除きましょう。