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キッチン排水溝の「ぬめり」を取る掃除方法
キッチンの排水溝の掃除を怠ってしまうと嫌な汚れの代表と言える「ぬめり」が発生してしまいます。ぬめりが出てしまったキッチンの排水溝の掃除は衛生的にもよくありません。
キッチンは口にする食材や食器を扱う場所なので定期的に掃除をしてきれいで衛生的に保ちたいものです。
用意するもの
- ゴム手袋
- 台所用中性洗剤
- スポンジ
- 使い古しの歯ブラシ
掃除の手順
- ゴム手袋を装着
臭いも気になるぬめりの汚れを素手で触る気にはなれません。ゴム手袋を装着し汚さを気にしないでしっかり掃除をしましょう。ゴム手袋は手荒れの予防にもなります。 - 排水溝のカバーを外して洗う
ゴム手袋を装着したら、キッチンの排水溝のカバーを外して台所用の中性洗剤とスポンジを使用してきれいに洗いましょう。 - 排水溝のゴミ受けを外す
キッチンの排水溝のカバーの下にはネット状の筒の形をしたゴミ受けがあるので、これも外します。 - 排水溝のゴミ受けを洗う
外したゴミ受けを台所用の中性洗剤と使い古しの歯ブラシを使用してきれいに洗いましょう。ゴミ受けの裏もしっかり汚れを落としてください。 - 排水溝のトラップのフタを外す
ゴミ受けを外した状態で排水溝を覗いてみると、排水溝のトラップのフタが見えますので、そのフタを外します。ほとんどの場合そのまま抜くことはできません。左に回すと外れる場合が多いので回して外しましょう。 - 排水溝のトラップのフタを洗う
外した排水溝のトラップのフタを台所用の中性洗剤と使い古しの歯ブラシを使用してきれいに洗いましょう。表側だけではなくカップ上の内側も汚れているのでしっかり洗いましょう。 - 排水溝の中も洗う
キッチンの排水溝のフタも外してきれいに洗ったら、排水溝の中も台所用の中性洗剤とスポンジを使用してしっかり洗いましょう。奥のほうや細かい部分は使い古しの歯ブラシを使用して掃除しましょう。 - 元に戻す
各部品を外してきれいに洗ったら、外したときと逆の順に戻します。
「排水トラップのフタ」→「ゴミ受け」→「排水溝のカバー」の順 - 完了
最後に排水溝に少し水を流したら完了です。
キッチンの排水溝の汚れで気になるのはぬめりです。ぬめりの原因は雑菌です。その雑菌が残った状態では衛生的にも良くありません。キッチンは口にする食べ物を扱う場所なのでゴミ受けまでは毎日きれいにしておきましょう。
キッチン排水溝の頑固な「ぬめり」を落とす掃除方法
台所用の中性洗剤で落とすことが出来なかった頑固なぬめりを落としたい場合は台所用の中性洗剤ではなく、カビ取り用洗剤を使用しましょう。
用意するもの
- ゴム手袋
- カビ取り用洗剤(塩素系漂白剤)
主な商品名としてはカビキラーやキッチンハイターです。 - スポンジ
- 使い古しの歯ブラシ
- 洗面器またはビニール袋
掃除の手順
- 掃除をする前準備
しっかり換気をしてあるかを確認します。カビ取り用の洗剤を使用するときは、必ず換気をしながら使用するようにしましょう。換気をしてカビ取り用の洗剤と他の洗剤が混ざらないように注意してください。カビ取り用の洗剤は塩素系の漂白剤なので、他の洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスを発生させてしまいます。 - ゴム手袋を装着
台所用の中性洗剤よりも強力なカビ取り用の洗剤を使用して掃除をしますので、手あれ防止に必ずゴム手袋をしてください。 - 各部品を外す
キッチンの排水溝のカバー、ゴミ受け、排水溝トラップのフタを外します。 - 部品を洗う
外した各部品の汚れに使い古しの歯ブラシを使用して簡単に水洗いします。 - 各部品をカビ取り用洗剤に浸ける
各部品を洗って除菌するためにカビ取り用洗剤に浸けます。
※注意1※
泡タイプのカビ取り用洗剤の場合は浸け置きはしないで、そのまま各部品にスプレーしてください。
※注意2※
液体タイプのカビ取り用洗剤の場合は、洗剤のラベルに記載されている使用量を目安に洗剤を薄めて使用します。洗面器またはビニール袋に外した各部品を入れて薄めた洗剤を入れて浸け置きして放置しましょう。 - 排水溝の水を取る
キッチンの排水溝のフタを外すと中には水が溜まっているので、スポンジを使用して水を吸って中の水を無くします。 - 排水溝の中を洗う
キッチンの排水溝の中の水を取った後、カビ取り用洗剤を入れ、排水溝の中もしっかり洗いましょう。排水溝の中もぬめりは存在しています。 - 浸け置きした各部品を洗う
泡タイプのカビ取り用洗剤を使用した場合は10分。液体タイプのカビ取り用の洗剤を使用した場合は30分浸けた後、しっかりと水で丁寧に洗い流します。 - 残った汚れを洗う
各部品の細かい部分に汚れが残ってしまっている場合は、使い古しの歯ブラシを使用して擦ってしっかり汚れを落としましょう。 - 元に戻す
各部品を外してきれいに洗ったら、外したときと逆の順番に戻します。
※順番※
「排水溝トラップのフタ」→「ゴミ受け」→「排水溝のカバ」
すべて戻した後、少し水を流して排水溝トラップに水を送り込んでおきましょう。
カビ取り用洗剤(塩素系漂白剤)は、他の洗剤と混ざると有毒ガスを発生させてしまいます。使用時は必ず換気をし、他の洗剤と混ざらないように注意しましょう。
キッチン排水溝のニオイには重曹とお酢(クエン酸)
キッチンの排水溝のニオイが気になった場合は、消臭効果を持つ重曹とお酢またはクエン酸を使用して掃除しましょう。
用意するもの
- 重曹
- 酢またはクエン酸
- ゴム手袋
- 使い古しの歯ブラシ
掃除の手順
- ゴム手袋を装着
水周りのニオイもある場所の掃除になるので、ゴム手袋を装着しましょう。汚れを気にせず掃除ができますし、手あれの予防になります。 - 排水溝のカバーとゴミ受けを外し重曹で洗う
排水溝のカバーとゴミ受けを外して、重曹をふりかけて使い古しの歯ブラシを使用して丁寧に洗いましょう。 - 排水溝の中に重曹をふりかける
ゴミ受けを外して、排水溝トラップのフタが見えている状態の排水溝の中に重曹をふりかけます。重曹は排水溝のフタが重曹で見えなくなるくらいの寮をふりかけてください。
※注意※
ふりかける重曹の量が少ないと洗浄力も落ちてしまうので、キッチンの排水溝のフタが白く見えなくなるくらいたっぷりふりかけます。 - 酢、またはクエン酸をかける
ふりかけた重曹の上に酢をかけます。酢をかけると重曹がしゅわしゅわ発泡します。発泡が続く程度酢をかけたら放置します。酢のにおいが苦手な方はクエン酸を使用しましょう。重曹の上にクエン酸をふりかけてそこに水をかけると酢の時と同様しゅわしゅわ発泡します。 - 放置する
しゅわしゅわと発泡したら、その状態のまま10分~20分放置します。発泡が止まってもそのまま時間まで放置してください。放置の時間が短い場合は洗浄力が落ちてしまいますので注意してください。 - お湯で重曹と酢を流す
時間まで放置したら、お湯で重曹と酢を流しましょう。重曹が残ってしまうと掃除を終えた後で乾燥すると白い粉が付着したままになってしまうのでしっかりお湯を流しましょう。
重曹には消臭効果があります。酢やクエン酸をふりかけることで化学反応を起こして炭酸ガスを発生させますが、人体には無害です。安心して掃除しましょう。
キッチン排水溝がつまってしまったら
キッチンの排水溝がつまってしまった場合は次の方法を試してみてください。
お湯を流す
一番簡単な方法はお湯を流すことです。軽度のつまりはこれだけで解消できる可能性があります。
お湯は熱ければ熱いほど油汚れを溶かしてくれるのですが、キッチンの排水溝に使用されている排水管は塩化ビニル製で耐熱効果が弱く、高温のお湯を流すと変形してしまう恐れがあります。
お湯を流すときは温度を60度以下のお湯を使用してください。油汚れが原因のつまりはこの方法で解消することができます。
タオルを使ってつまりを解消する方法
大量のお湯をいっきに流すことで、つまりを解消する方法です。
用意するもの
- 大き目のタオル
手順
- 各部品を外す
タオルを使ってつまりを解消する方法は、まず排水溝のカバー、ゴミ受け、排水溝トラップのフタを外して、水が流れる穴が見える状態にします。 - 排水溝の穴にタオルをつめて栓をする
排水溝の穴にタオルをギュウっと、隙間がないようしっかりつめこみます。隙間ができて水が流れてしまう状態ではつまりを解消することができないので注意しましょう。 - シンクにお湯を入れる
つめこんだタオルがしっかり栓になっていることを確認した後、40度くらいのお湯をシンクに溜めます。シンクの大きさにもよりますがシンクの半分程度までは溜めましょう。(シンクが小さい場合は8割くらいまで溜めた方が効果が高いです) - お湯を流す
タオルを抜いて一気にお湯を流しましょう。大量のお湯が一気に流れ込むので、その水圧でつまりを解消することができます。
ペットボトルを使う方法
水が全く流れなくなってしまった場合はペットボトルを使用してみましょう。
この方法はペットボトルの中にある空気を、つまってしまった排水溝に送り込むことで、空気の圧力が水を押し込み、つまりを解消させる方法です。
用意するもの
- 2Lの空のペットボトル
※ペットボトルは500mlの小さなものでは効果が弱いので、2Lの大きなペットボトルを使用しましょう。
手順
- 各部品を外す
キッチンの排水溝のカバー、ゴミ受け、排水トラップのフタを外して、水が流れる穴が見える状態にします。 - ペットボトルを入れる
排水溝の穴にペットボトルの口の部分を合わせます。穴とペットボトルの口の部分は隙間が無いようにピッタリとふさぐことが重要です。 - 空気を送り込む
排水溝の穴にペットボトルをしっかり合わせたら、ペットボトルを何度かへこませて穴に空気を送り込みます。
市販のパイプクリーナーを使う
用意するもの
- 市販のパイプクリーナー
手順
- 掃除をする前準備
換気を必ずします。市販のパイプクリーナーを使用するときは、必ず換気しながら使用するようにしましょう。換気をして他の洗剤と混ざらないように注意してください。市販のパイプクリーナーは塩素系の漂白剤なので、他の洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスを発生させてしまいます。 - ゴム手袋を装着
市販のパイプクリーナーは強力な塩素系洗剤ですので、手につかないよう手あれ防止に必ずゴム手袋をしてください。 - 各部品を外す
キッチンの排水溝のカバー、ゴミ受け、排水トラップのフタの順に各部品を外して、水が流れる穴が見える状態にします。 - パイプクリーナーを入れる
キッチンの排水溝の穴にパイプクリーナーを投入し、1時間ほど放置します。 - お湯で洗い流す
キッチンの排水溝に60度程度のお湯で洗い流しましょう。 - 完了
排水溝が冷めたら、少し水を流して完了です。
市販のパイプクリーナーを使用する場合は、必ず換気をして他の洗剤が混ざらないように注意してください。
キッチン排水溝のよくあるQ&A
A.キッチンの排水溝の汚れの原因は、料理をした時や食器洗いをした時に出る野菜などのくずや油が原因となります。この汚れが雑菌の栄養源となり、雑菌やカビが繁殖するのでぬめりが発生してしまいます。
A.クリーニング業者に排水溝の掃除を依頼すると排水管までしっかりきれいに掃除をしてくれます。
A.業者による費用は人件費と高圧洗浄機を使用する排水管の長さで決まりますが、その費用は業者によって異なります。基本的な相場は約2万円ですが、依頼をする際はいくつかの業者に問い合わせをしてから比較して納得ので業者に依頼することをおすすめします。
インターネットで「排水管洗浄 口コミ」と検索すると比較サイトなどが表示されるので、口コミの意見を参考に何件か問い合わせをして業者選びをすると良い業者に巡り会えますよ。
キッチン排水溝の汚れを防止する方法
キッチンの排水溝の汚れを予防する方法を紹介します。実践してぬめりや嫌なにおいが発生しないようにしましょう。
毎日の掃除
キッチンで調理をして食器を洗った後は、ゴミ受けまではきれいに掃除しておきましょう。ゴミ受け内に食べ物のカスが残っている状態になっていますと雑菌が繁殖しやすい状況になってしまいます。
食器を洗ったら、残りの泡を使って捨てる使用済みのラップなどをスポンジの代わりに使って擦って洗えばきれいになります。
毎日の掃除がむずかしくても、食べ物のカスをゴミ受けないに残さないように捨てて、数日に1度はしっかり洗いましょう。食べ物のカスを捨てるのを簡単にするには水切りネットをゴミ受けにかけておくと便利です。
油を流さない
キッチンの排水溝に流す油が多いとその分掃除の手間も増えてしまうので、油の多い料理を食べた後の食器は、そのまま洗うのではなく、キッチンペーパーで油を拭き取ってから洗うことで排水溝の汚れを減らすことができます。
アルミホイル
アルミホイルを10cmほどカットして丸めてゴミ受けに入れておくと、アルミホイルの持つ金属イオンが雑菌やカビの発生を防止しぬめり汚れを抑えてくれます。ゴミ受けに入れたアルミホイルは1週間程度で取り替えましょう。
アルミホイルをゴミ受けに入れてその上から水きりネットをゴミ受けにかけて使用すれば、片付けも簡単で生ゴミによる汚れも防止できるのでおすすめです。
最後に
キッチンのお手入れは使用後に何をしておくかが重要です。
基本的に毎日食器を洗った後はゴミ受けに食べ物のカスを残さず捨てて、60度のお湯を流して油汚れを流し、数日に1度はきれいに掃除しましょう。また、月に2回は排水溝トラップまで掃除して清潔に保ちましょう。