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お弁当は前日に詰めても大丈夫?
お弁当を前日に詰めるのはOK!
お弁当を前日の夜に作っておく方も多いようですが、前日のうちにお弁当を詰めるのは基本的にOKです。
作ってから時間が経つごとに味は落ちてしまいますが、前日お弁当に詰めてから冷蔵庫に入れて腐らない対策をすれば衛生面では問題ありません。
冷蔵庫に入れて保存している間に水分が奪われてご飯が固くなってしまうものの、食べる分にはそれほど気にならないでしょう。
お弁当を前日に詰める大きなメリットは、なんといっても「時短」です。
忙しい朝の時短につながる
前日のうちに詰めておいたお弁当を、翌朝にお弁当バッグに入れるだけなので、早起きをする必要がありません。忙しい朝に子供でも簡単に準備できるので、忙しいママの負担を減らせます。
朝にご飯を炊かずにすむ
早朝にご飯を炊くのが面倒で、朝食はパンやコーンフレークが多いというご家庭が増えています。
前日の夜のうちにごはんを炊いてお弁当を詰めておくと、朝、余裕をもって支度ができるので忙しい時間帯のストレスが軽減されます。
たしかに一番美味しいのは、当日詰めたお弁当です。前日詰めたお弁当を、いかに鮮度を損なわずに美味しく食べられるかを考えながら、保存のコツをマスターしてみましょう。
《 ポイント 》
- 前日に詰めたお弁当は冷蔵庫に入れて保存する。
- お弁当を前日に詰めると忙しい朝の時間帯のストレスが軽減される。
お弁当を前日に詰めるデメリット
お弁当を前日に詰めておくと朝がとってもラクですし、ちょっと寝坊してもあせらずにすみますよね。その一方でどんなデメリットが考えられるでしょうか?
まとまった時間が必要
前日のうちに夕ご飯と一緒に作るとしたら、二食分のメニューを考えたり料理したりする時間が必要になります。夕ご飯の料理を多めに作ってお弁当にいれてもいいのですが、食材がかぶって見た目に似たようなおかずになってしまいます。
ご飯が固くなりやすい
どうしてもご飯の水分が減ってしまうため、当日の朝に炊いたごはんを詰めたお弁当と比べて、食べるころには固くなっていることが多いようです。
鮮度が落ちて衛生面が心配
例え冷暖房設備が整っている職場や学校であっても、お昼の時間まで冷蔵庫に入れておけるわけではありません。
特に気温が上がる夏場は食中毒が最も増えやすい時期なので、お弁当が傷まないように工夫する必要があります。
生ものは避けて揚げもの中心のおかずを準備したり、しっかり洗浄した調理器具を使うなど、いつも以上に心がけなければいけません。
《お弁当を前日に詰めるデメリット 》
- 二食分のメニューを考えたり料理する時間が必要。
- 水分が減ってしまうためご飯が固くなりやすい。
- お弁当が傷まないように工夫する必要がある。
お弁当を前日に詰める際の注意点
お弁当を前日に詰めておくと、翌日の朝は余裕をもって出かける支度ができますし、時短にもなる反面、デメリットもあるとわかりましたね。
そこで、前日の夜にお弁当を詰める際の注意点を把握しておきましょう。
冷ましてから蓋をして保存する
作りたてのおかずや炊きたてのご飯をそれぞれ容器に詰めた後、しっかりと冷ましてから蓋をして保存しましょう。冷まさないうちに蓋で密封してしまうと、蓋の裏に蒸発した水分がついて最悪の場合腐ってしまいます。
また、おかずとご飯を一緒に入れるタイプのお弁当箱に詰める場合、おかずとごはんの温度差があると、せっかく作ったお弁当が傷みやすくなってしまいます。
軟らかめにご飯を炊く
ご飯はお弁当に詰めることを前提に炊くようにします。食べる直前に電子レンジであたためることができない場所では、冷めて固くなったごはんを食べることになりますが、その対策として、いつもよりお米を水に浸す時間を長くしてみてください。
水分を多く含んだご飯は固くなりにくいので、浸す時間がないときにはいつもより若干多めに水を入れ、そこに料理酒やお酒をほんの少し足すと、より美味しく炊き上がります。こうすることで、冷めてもふっくらしたご飯を食べることができるでしょう。
ここで、大切なポイントをひとつ!ご飯をお弁当箱に詰めるときは、ぎゅうぎゅうに詰めずにふんわりと盛るようにして入れてください。
こうして空気の通り道を作ると冷ましやすいうえに、冷えたご飯でも程よい柔らかさを味わうことができるでしょう。
おかずは汁気を取ってから詰める
あたためることができない場所で食べる時は、汁気のないおかずの方が冷めてもおいしく頂けます。
また、水分が多いと一緒に詰めてある他のおかずに味移りしてしまうだけでなく、汁が漏れたら大変なことになってしまいます。余分な水分を吸収するおかずカップもありますので、そういったものを使うものひとつの方法でしょう。
生ものは入れない
当たり前のことですが、生の食材は間違いなく傷みますので絶対に入れてはいけません。
焼いたり揚げものにするなどして必ず火を通すか、茹でた後の水分を取ってから入れてください。彩りにミニトマトや苺を入れるなら、雑菌がついている可能性が高いヘタを取っておきましょう。
頻繁に登場する卵は半熟にならないよう気を付けてください。以上のように食材に気を配るだけでなく、菜箸や包丁など調理器具もきちんと洗浄した衛生的なものを使うように心がけてくださいね。
《 ポイント 》
- 容器に詰めた後、しっかりと冷ましてから蓋をする。
- いつもよりお米を水に浸す時間を長くするか、若干多めに水を入れて炊く。
- 弁当箱に詰めるときはぎゅうぎゅうに詰めずに空気の通り道を作る。
- 汁気のない方が冷めても美味しい。
- 生の食材は傷むので入れない。
お弁当を前日に詰めるやり方とポイント
ご飯が傷まないようにする
暑い季節になると食中毒などの感染症が至るところで多発します。その対策として、冷ましてからお弁当箱に詰める、生ものは入れないなど紹介しました。
それ以外に傷まない対策として、ご飯を炊くときに殺菌作用でご飯の劣化を防いでくれる「お酢」を入れてみてください。
酒もお酢もご飯の風味を損なわないので、いつも通りのご飯とかわりません。また、お弁当にご飯を詰めたら、日の丸弁当のように梅干しを一緒に入れておくのも効果的です。
確かに塩分量の高い梅干しは、抗菌・殺菌作用があるので、ご飯が傷まないように昔からお弁当に入れられていたようですね。梅干しは単に入れるだけなのでぜひ実行してくださいね。
保冷剤を活用して冷やす
いくら冷蔵庫に入れていても気温が高いと細菌の繁殖は活発になります。
お弁当はどうしても火を通してから時間が経った状態で食べるものなので、腐敗を遅らせる手段として保冷剤バッグで温度を下げる方法をおすすめします。
前日に詰めたお弁当のご飯を別冷蔵しておき、当日の朝に電子レンジで温めなおしてから保冷剤などで急速に冷やすと良いでしょう。
温度を常に一定に保つ
お弁当を通勤通学中で傷まないようにするには、保冷剤を使って冷蔵庫と近い環境にします。保冷剤の他にも、デザートになる一口ゼリーやフルーツなどを凍らせて、お弁当バッグに入れておくと、特にお子様は喜ぶこと間違いなしです。
抗菌シートを使う
抗菌シートはご存じですか?食中毒予防のため、抗菌シートをかぶせておくと鮮度をある程度維持してくれます。「電子レンジ不可」と書いてあるものが多いので、温めるときは忘れずに外すようにしてくださいね。
清潔なお弁当箱や調理器具を使う
食材が傷まないようにとそればかりに目がいきがちですが、お弁当箱を清潔にしておくのもとても重要なことです。前回使ったときの油汚れや食べカスが残っていると、菌が繁殖する原因となってしまいます。
とくに汚れが残りやすいのはフタについたゴムパッキンですので、毎回必ず取り外してていねいに洗うようにしましょう。使う箸や調理器具の汚れがひどい場合には漂白・殺菌などして衛生面に気を配ってくださいね。
《 ポイント 》
- お酢や梅干しでご飯の腐敗を抑える。
- 凍らせた一口ゼリーやフルーツなどを入れておく。
- 保冷剤や抗菌シートを活用する。
- お弁当箱や調理器具の衛生面に気を配る。
前日に詰めたお弁当の食べ方
冷蔵庫から出してそのまま持って行かない
前日から冷蔵庫に入れておいたお弁当を、翌朝に冷蔵庫から出してそのまま常温で持っていくというのはやめたほうがよさそうです。
なぜかと言うと、冷蔵庫から常温になった途端、鮮度も落ち食品の中にいる細菌が一気に活動し始め腐敗を早く進めてしまうからです。
なので、一度電子レンジで加熱してから持って行くように心がけてくださいね。
細菌が繁殖しない工夫が必要
細菌が活動しやすい温度帯は20~40℃なので、夏場のお弁当の中などは細菌にとって最高に繁殖しやすい環境です。
できれば、お昼になるまで冷蔵庫に保管しておければ安心なのですが、ほとんどの場合、冷蔵庫がないと思われますので、保冷剤を入れて温度を下げておくか、冷暗所に保管する工夫が必要でしょう。
《 ポイント 》
- 冷蔵庫から出して一度電子レンジで加熱してから持って行く。
- 保冷剤を入れて温度を下げておくか、冷暗所に保管する工夫が必要。
最後に
お弁当を前日に詰める際の注意点や安心して食べるためのポイントについていかがでしたでしょうか?
お弁当を前日に詰めておくと、時間も家計も節約でき心理的にうれしいメリットが詰まっています。基本的には前日からお弁当を詰めておいても大丈夫なのですが、調理直後よりも鮮度が落ちているのは確かなので、一歩間違えると食中毒を引き起こす危険性も考えられます。
今回紹介したいくつかのポイントをおさえて注意すれば、前日準備のお弁当でも安心して食べることができます。最近は外食を控えてお弁当作りに取り組む人が増えていますので、少しでも朝の負担を軽く、そして安全で美味しいお弁当作りを楽しんでくださいね。