目次
炊飯器ケーキが生焼けになる原因
炊飯器でケーキが生焼けになるのにはいくつか原因があります。
ケーキ作りには向いていない炊飯器を使っている
ケーキ作りには「向いている炊飯器」と「向いていない炊飯器」のタイプがあるようです。
向いている炊飯器は、「ケーキコース」がついているもの。あるいは、様々な機能や電子制御機能があるタイプではなく、昔ながらの、炊飯メインのシンプルな機能のものだそうです。
「ケーキコース」がある場合はそれを選びます。ケーキコースがない場合は「速炊き」「急速」を使用すると良いのでおすすめです。
IH圧力式の炊飯器
ケーキを焼くのに向いていない相性の悪い炊飯器は「IH圧力式の炊飯器」だそうです。ケーキはふんわりふっくら仕上げたいもの。このタイプの炊飯器は、圧力をかけてお米をふっくらと焚き上げることができます。
ケーキが生焼けになったり、2度炊きしてみても、硬くてぺしゃんこになったりと散々なようですので、このタイプの炊飯器はあまり向いていないようです。ですが「メニューから圧力を使用しないメニューを選んだら上手くいった!」という声がありましたので、このタイプの炊飯器の場合は、圧力を使用しないメニューを選んでみてください。
ヒートセンサー付きの炊飯器
ヒートセンサー付きの炊飯器は、炊飯中の温度が一定の基準以上に高温になると、自動的に加熱をやめてしまう働きをするため、ケーキが生焼けの最大原因になります。ヒートセンサー付きの炊飯器かどうか、先に確認してみましょう。
生地の混ぜ方が不十分だった
材料がしっかり混ざっていない状態で炊飯器にかけてしまったり、メレンゲの泡立てが不十分だった場合も、膨らまなかったり、焼け具合にムラができる原因になりますので、材料はきちんと混ざりあうように注意しましょう。
《 ポイント 》
- ケーキ作りには向いている炊飯器と向いていない炊飯器のタイプがある。
- ケーキ作りに向いている炊飯器は、「ケーキコース」がついているものなど。
- ケーキを焼くのに向いていない炊飯器は、IH圧力式の炊飯器。
- ヒートセンサー付きの炊飯器でケーキを焼くと生焼けになりやすい。
- 材料がしっかり混ざっていない状態で炊飯器にかけると焼け具合にムラができる。
炊飯器ケーキが生焼けだった時の対処法
ここであきらめず、生焼けケーキを反対にひっくり返し、もう一度、炊飯器で炊飯して焼いてみましょう!
<生焼けケーキの焼き方>
- 生焼けのケーキを炊飯器から取り出し、全体をラップに包みます。
- 電子レンジで5分~8分加熱してみて、一度竹串や菜箸などを刺してしっかり熱が通ったか、加熱具合を確かめましょう。
- 生地が竹串やはしに付いてこなければ完成です。
加熱が足りなければ、数分さらに過熱して様子をみましょう。
炊飯器で両面焼きは、ものすごく時間がかかります。仕上がりの食感で好みが分かれるでしょうが、早さでいうと、②の方が確実で早いため、おススメです。
《 ポイント 》
- 生焼けケーキを反対にひっくり返し、もう一度、炊飯器で炊飯して焼
- 炊飯器で生焼けケーキの両面焼きは、ものすごく時間がかかる。
生焼けにならない炊飯器ケーキの作り方とコツ
炊飯器で生焼けにならないケーキを上手に作るコツや作り方をご紹介します。
材料・道具
- 卵(Lサイズ):4個
- 小麦粉(薄力粉)か米粉:100g
- 砂糖:100g(50g×2)
- ボウル
- ハンドミキサー(なければ泡立て器)
- ゴムヘラ
- サランラップ
作り方
- 卵を卵黄と卵白に分けて、卵白はボウルに移して冷蔵庫へ入れて冷やします。
- 卵黄をボウルに入れて砂糖50gを少しずつ加えながら、クリーム状になるまでハンドミキサーで泡立てましょう。
- 卵白が冷えたら砂糖50gを少しずつ加えながら、メレンゲ状になるまでハンドミキサーで泡立てます。
- ボウルに入れてある③の卵白に②の卵黄入れて、ヘラで切るように混ぜましょう。
- ④の生地ができたら、炊飯器のお釜の中に空気が入らないように高い位置からゆっくり生地を入れます。
- お釜をセットしたら、通常のお米を炊くのと同じで炊飯をセットします。(炊飯器にケーキ専用コースがある場合はそちらにセットする)
- ケーキが焼けたら、箸をケーキの中心に刺してみて、生の生地がつかなければ焼き上がりです。
- サランラップを平らな場所に広げて、⑦の焼きあがったケーキをとりだして、空気が入らないようにラップの上に乗せます。
- ⑧のケーキが熱いうちに、全体的に包みぴったりラップをしてから冷蔵庫へ入れて冷やせば完成です。
コツ
- 卵黄と卵白は必ず分けてから別々に泡立てる。
- 卵黄は脂質の影響で泡が消えやすいので温めてから泡立てる。
- 卵白を冷やしてから泡立てると、コシが強くてなめらかなメレンゲになる。
炊飯器でケーキを作る時の注意点
炊飯器でケーキが生焼けになる原因は以下の通りです。
調理専用コースがついていない炊飯器は、通常の白米でご飯を炊くことが専門になり、吸水から炊飯をして炊き上げてから蒸らすという工程で仕上ります。
出来上がりまでの状態は、釜の中の水が蒸発するまで、加熱してグツグツ煮込んでいく動作になっているので、基本と異なる水の量や材料を入れて炊飯すると、炊飯器から中身が吹き出す危険性や故障する原因になる可能性があります。
炊飯器はお米を炊くのに対して適した加熱や保温方法で作られているので、それ以外の食材では美味しく仕上がる以前に失敗する可能性があります。
炊飯器で失敗しやすい調理方法
真空パックやポリ袋を使った料理
真空パックやポリ袋などに入った調理は大変危険ですのでやめてください。鍋で湯煎するイメージで炊飯器のお釜に水を入れて調理すると水が沸騰したときに、袋が蒸気孔や内ふたに貼り付いて、蒸気の通り道が塞がれることで、中身が吹き出したり、炊飯器の蓋が開いて故障や火傷などの危険性があります。
大量の油を使った料理
大量の油を使った料理を炊飯器のお釜に入れて調理すると、油でお釜の温度が上がりすぎて、お釜の底が焦げついたり、炊飯器の温度センサーが誤作動を起こしたり、故障になる可能性があります。
とろみを使った料理
あんかけなどのとろみがついている料理は、熱がこもりやすく、炊飯器の温度センサーが誤作動を起こしたり、お釜の底が焦げついたり、故障になる可能性があります。
とろみ料理が吹き上がる場合があり、蒸気孔の蒸気の通り道が塞がれて、中身が吹き出したりして、火傷などの危険性があります。
葉物野菜を使った料理
葉物野菜も蒸気孔に貼りつきやすく、蒸気の通り道が塞がれて中身が吹き出し、火傷などの危険性があります。
葉物野菜以外にも、トマトなどの皮の付いた野菜も、加熱で皮が剥がれて蒸気孔に貼りつき、炊飯器の故障や火傷などの危険性があります。
膨張しやすい食材を使った料理
おでんのネタなどで使われる練り物は、加熱することで膨張して、蒸気孔の蒸気の通り道が塞がれて、炊飯器の故障や火傷などの危険性があります。
練り物以外では、豆類も加熱で泡が発生して吹きこぼれやすく、豆の皮がはがれて蒸気孔に貼りつき、炊飯器の故障や火傷などの危険性があります。
《 失敗しやすい調理方法 》
- 真空パックやポリ袋などに入った調理。
- 大量の油を使った料理。
- とろみがついている料理。
- 葉物野菜を使った料理。
- 練り物を使った料理。
最後に
調理機能付きがついていない、通常の炊飯器はお米と水を入れてご飯を炊く構造になっているので、調理機能付き炊飯器とは調理工程が異なり、炊飯器でケーキが生焼けになる可能性があります。
ケーキ焼の調理機能が付いていれば、炊飯器のお釜に直接生地を入れて簡単にケーキを焼くことができ生焼けは防げます。ですが、調理機能付き炊飯器でも注意点はありますので、調理機能付き炊飯器を正しい使用方法で生地を炊いて、生焼けにならない美味しいケーキを食べてくださいね。