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換気扇のフィルターの掃除方法5選!
換気扇のフィルターはコンロの真上にあることから、どうしても油でべっとり汚れていたり、生臭いニオイがしたりと汚れの程度を見るのも怖くて何年も放置しているという方も多いかもしれません。
メーカーによりますが、換気扇の説明書ではフィルターは1ヶ月に1度の掃除を推奨しており、その際には台所用中性洗剤で洗うようにと書かれています。
毎月こまめに掃除するのであれば中性洗剤でも落ちるでしょうが、半年や1年、それ以上と年季の入った汚れには中性洗剤では太刀打ちできません。
では、年季の入ったしつこい油汚れはどうすれば落ちるのでしょうか。
①重曹で汚れを落とす
用意するものは重曹と歯ブラシやタワシなどの汚れをこすり落とすものです。実際の掃除の流れを説明していきましょう。
掃除の手順
まず、外したフィルターを乾燥した場所に置きます。ここでは、フィルターを濡らさないことが何よりも重要です。フィルターが濡れてしまうと油と水が反発し合い、余計に油汚れが落ちにくくなってしまいます。
フィルターを置いたら、上から粉末状の重曹をかけます。ここで注意すべきは重曹スプレーなどの液体状のものではなく粉状であること、さらにふりかける際は重曹をたっぷり使用することです。
重曹をかけた状態のまま、2~3時間放置します。この間に同じく換気扇周りや調理器具など、キッチン周りの掃除をすると効率が良いでしょう。
2~3時間後には重曹が汚れを吸い取っているため、歯ブラシやタワシなどでこすり落としましょう。油汚れを吸い取った重曹は黄色くボロボロになるため、汚れが落ちたか重曹の状態で確認できます。
汚れが残ってしまった場合
それでもギトギトが残っているという場合には重曹が不足しているため、もう一度ふりかけましょう。また、ボロボロになった重曹は集めて燃えるゴミとして捨てます。排水溝に流してしまうと詰まりの原因となる可能性があるため、気をつけましょう。
汚れの程度に応じてその後2回目、3回目と重曹をふりかけ、時間をおいてこすり落とすというのを繰り返します。油汚れが落ちたら、最後はぬるま湯ですすぎ洗いしましょう。
②小麦粉で汚れを落とす
小麦粉も重曹と同様に油を吸着するため、掃除に活用できます。
粉の状態のままフィルターにふりかけ、30分以上おきます。その後こすり落とし、汚れの程度に応じて何度か繰り返し、最後はぬるま湯ですすぎましょう。小麦粉に関してもこすり落とすとボロボロになるため、排水溝に流さず集めて燃えるゴミとして捨てます。
③セスキ炭酸ソーダを使う
次に紹介するのが、ナチュラルクリーニングとして重曹と同様に注目を集めているセスキです。正式にはセスキ炭酸ソーダといい、油汚れに強い特徴を持っています。さらに、重曹や小麦粉のようにこすり落とした後の粉の掃除をする必要もなく、つけおき掃除ができる点も魅力でしょう。
では、具体的な掃除方法を紹介します。
掃除の手順
40~50度のお湯12Lに対し、セスキ炭酸ソーダ大さじ3の水溶液を作りましょう。
汚れがひどい場合はお湯の温度を上げたり、セスキの分量を増やしてもいいですが、フィルターが変色する危険性があります。また、お湯を入れる際、家に大きなタライがある場合はそれを使用し、なければゴミ袋を代用してもいいでしょう。
タライを使用する場合も、油汚れが付かないようにゴミ袋などでタライを覆った上からお湯を入れると後の掃除が楽です。
水溶液の中にフィルターを浸け、1時間ほど放置します。その後ブラシでこすり、水で洗い流しましょう。頑固な油汚れもセスキによって浮き出て簡単に汚れが落ちます。
④オキシクリーンを活用する
続いて紹介するのは、オキシクリーンです。掃除だけでなく洗濯にも使用できるとあって人気を集めているオキシクリーンは酸素系漂白剤が主な成分で、油汚れを分解する特徴を持っています。そのため、換気扇のフィルターにも大きな効果が期待できるでしょう。
掃除の手順
掃除方法は、セスキと同様につけおきが一般的です。40~50度のお湯にオキシクリーンを入れます。分量は容器に記載されているため、お湯に対する適量を入れましょう。
この際、重要なのが熱いお湯であることです。温度が高くないと洗浄力が落ちるので注意が必要です。さらにオキシクリーンを入れた後、よくかき混ぜるのも忘れないようにしましょう。
つけおきはおよそ1~2時間で、汚れがふやけるのを待ちます。つけおき後、まだ油汚れが残っている部分は軽くこすり洗いしましょう。
強い発泡力で汚れを落とすオキシクリーンでの掃除は換気扇フィルターにとくに向いていると言えます。キッチンシンクに75リットルや90リットルの大き目のゴミ袋を広げ、落ちてこないように四隅をガムテープなどでシンクに貼り付けます。
その中にオキシクリーンとお湯を入れて発泡させ換気扇フィルターを漬け込むようにします。
30分ほど経ったら排水口の部分のゴミ袋をカットして、汚れた水がダイレクトに排水口に流れるようにすればシンクを汚すこともありません。
最後にフィルターを水洗いすることで細かい部分の汚れも手をかけることなく落とすことができます。
⑤アルカリ性洗剤を使う
マジックリンなどのアルカリ性洗剤は、油汚れに強い言われています。重曹やセスキなどと異なり、粉のままふりかけたり希釈したりする必要はなく、そのままスプレーするだけで良いのが大きな特徴です。
掃除方法としてはフィルターにまんべんなくスプレーし、5分おきます。その後、水をかけて洗うと汚れが落ちていきます。油汚れの程度によりますが、こすらずとも汚れが落ちる場合もあるようです。注意点として、洗剤がかなり強力なものが多いため、素手では触らないようにしましょう。
換気扇のフィルター掃除で役立つグッズ
セスキもオキシクリーンもつけ置きの際にはかき混ぜるなど手が水溶液に触れるため、手の荒れ防止のためにもゴム手袋をつけると安心です。掃除で使用するゴム手袋は滑らないのはもちろんですが、水が入ってこないように腕まで覆るものが便利でしょう。
ゴムでずり落ちてこないタイプのゴム手袋は、腕の好きな位置に止められるのが特徴です。また、衛生面から掃除で使用するゴム手袋は1回ごとに処分したいと思う方もいるかもしれません。その際には、使い捨てゴム手袋を使用するのも良いでしょう。
掃除だけでなく、子どもがいる場合には嘔吐や下痢の際にも使えるため、家にあって困ることはありません。使い捨てゴム手袋は様々な素材のものがありますが、手袋をしていてもしっかりつかめるフィット感のあるものがおすすめです。
換気扇フィルター掃除は家にある洗剤を試してみよう!
換気扇のフィルター掃除にとどまらず、掃除にはそれぞれ適した成分の洗剤があります。ここで紹介した洗剤はほとんどがアルカリ性の性質を持つもので、油汚れに強いと言われています。
専用のクリーナーは強力で汚れも落ちますが、家にあるものでも洗剤として代用可能です。身近な洗剤で、掃除をより楽しく手軽に、スッキリきれいな住まいを目指したいですね。
キッチンの換気扇フィルターはホコリがついた上に油汚れがつくと、掃除が一番大変な状態になってしまいます。
ホコリをつけないために大切なのはキッチン自体の掃除をこまめにすること。掃除機をかけてホコリがないキッチンにしましょう。
その上でフィルターは定期的に、できれば月1回程度の頻度で取り外して掃除すれば簡単に汚れが落ちるので結果的に楽に掃除できるようになりますよ。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
フィルターが詰まってしまうと今度は換気できなくなり、部屋全体が油で汚れてしまうことになるので、それは避けなくてはなりません。
酸素系漂白剤のオキシクリーンやキッチンの油汚れ専用洗剤を使って、いつでも綺麗な状態に保ってあげるようにしましょう。