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コンセントのほこりは火災の原因になる?
家のコンセントの掃除は日常的にしていますか。テレビボードの裏や洗濯機の裏のコンセントまわりにほこりは溜まっていませんか。
コンセントにほこりが溜まると、そのほこりが原因で火災になることがあります。
この記事では、コンセントのほこりがどうして火災の原因になるのか、また未然に防ぐ方法や掃除の仕方、便利グッズの紹介をしていきます。
コンセントのほこりから火災が発生しやすい場所の特徴
コンセントのほこりから火災が発生しやすい場所の特徴は、湿気やほこりが溜まりやすいところ、さらに掃除がしにくい場所です。
特に、長期間コンセントを差し込んだまま使用する洗濯機や冷蔵庫やテレビまわりなどの場所や、洗面所やキッチンなどの水まわりの付近の湿気が多い場所があげられます。
このような場所は、どの家庭にも必ずある場所なので、誰にでも起こる可能性があるため、確かな知識を付けて対策することが大切です。
トラッキング現象
トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間に溜まったほこりに湿気が加わると、プラグの間で放電が繰り返されて熱をもち発火する現象です。
つまり、コンセントやプラグに溜まったほこりとそのまわりの湿気が原因で火災を引き起こす可能性があります。
トラッキング現象は、電化製品を使っていない時や電源がオフになっている時でも起こるため、気が付かない間に起きてしまいます。そのため、思いがけない火災となり想像以上の被害になることもあります。
コンセントのほこりが原因の火災を防ぐ方法5つ
コンセントまわりにほこり溜まっていると、思わぬ火災につながります。しかしながら、このような火災は未然に防ぐことができます。
ここでは、コンセントのほこりが原因の火災を防ぐための方法を5つご紹介します。
ほこりが原因の火災を防ぐ方法1:ほこりを溜めないように定期的に掃除をする
コンセントまわりやプラグにほこりが溜まることによって、トラッキング現象が起こる危険性があるため、日頃からほこりを溜めないように掃除を行うことが重要です。
コンセントは掃除がしにくい場所にあることが多いですが、家の中のコンセントの場所をしっかりと把握し、定期的にチェックするようにしましょう。
ほこりが原因の火災を防ぐ方法2:使っていないコンセントを抜く
扇風機などの季節家電や充電器など、使っていないコンセントは抜きましょう。
使用していないのに差し込んだまま放置していると、コンセントにほこりが溜まってしまう原因にもなります。
また、コンセントを抜くことによりコンセントまわりがすっきりして掃除がしやすくなる上に、プラグを抜くことで待機電力もカットすることができます。
ほこりが原因の火災を防ぐ方法3:コンセントを使用するときはしっかり接続する
トラッキング現象はコンセントとプラグの間にほこりが溜まることで発生します。
コンセントとプラグの間に余計な隙間ができないように、コンセントを使用するときはしっかりと接続しましょう。
また、常にコンセントを接続している状態の洗濯機や冷蔵庫などの家電などは、定期的にコンセントがゆるんでいないか確認することも大切です。
ほこりが原因の火災を防ぐ方法4:たこ足配線をしない
テレビまわりなどコンセントの数が足りなくなって、たこ足配線になってしまうことがしばしば見られます。
たこ足配線は、掃除がしにくくなってほこりが溜まる原因になったり、コンセントの許容量を超えて使用すると過熱して火災につながる危険性もあります。
電化製品をひとつの場所に集中しすぎると、火災の原因になってしまう危険性があるため、たこ足配線にならないように家の中の電気配線を計画するように心がけましょう。
ほこりが原因の火災を防ぐ方法5:ほこり対策グッズを使用する
コンセントまわりは掃除がしにくい場所も多く、こまめにきれいな状態を保つことが難しいと感じることも多いでしょう。
このような場所には、ほこりなどの汚れを防止する対策グッズを活用することをおすすめします。
対策グッズには、コンセント自体をカバーする収納ボックス、ほこりの侵入をガードするシャッターの付いた電源タップ、使用していないコンセントの穴をふさぐキャップなど様々なものがあるので、用途に合ったグッズを使いましょう。
コンセントのほこりを掃除する時の注意点4つ
コンセントまわりは、複数のケーブルやコードなどで複雑な状態も多く、どのように掃除をしたら良いか戸惑うことはありませんか。
電気が通っている場所であるため、ポイントを押さえて安全に掃除を行うことが大切です。
ここでは、コンセントのほこりを掃除する時の注意点を4つご紹介します。
ほこりを掃除する時の注意点1:水気に注意する
コンセントの掃除に取り掛かる前に、コンセントまわりに水の入ったバケツやコップなど水気のものがないかをしっかり確認しましょう。
水分により、感電してしまう危険性やコンセントが破損してしまう可能性があります。
コンセントまわりを確認したら、自分自身の洋服や手先などに水分が付いていないかもよく確認してから、掃除を始めましょう。
ほこりを掃除する時の注意点2:コンセントを抜いて掃除する
水気の確認が終わったら、次にコンセントをすべて抜きましょう。
コンセントを抜いて、コンセントの穴や電源プラグの間をしっかりと掃除することが大切です。
また、コンセントを抜くときは、劣化の原因にもなるため、コードを引っ張るのではなくプラグの根元を持ってしっかりと抜くようにしましょう。この時、コンセントや電源プラグの状態をよくチェックして、破損や劣化がある場合には新しいものと交換しましょう。
ほこりを掃除する時の注意点3:ブレーカーを落として掃除する
万が一のために、ブレーカーを落としてから掃除を始めることをおすすめします。
水気もないしプラグを抜いたから大丈夫と過信するのではなく、考えられる危険を確実に回避して安全に掃除ができるようにしましょう。
ほこりを掃除する時の注意点4:金属で差込口を触らない
コンセントの穴にほこりが詰まっているからと言って、ヘアピンやクリップなど金属製の道具を使ってコンセント差込口を触ることはやめましょう。
ブレーカーを落としていれば感電などの心配はほぼありませんが、万が一にも備えて金属のもので差込口を触らないようにしましょう。
コンセントのほこりを掃除するときにあると便利なグッズ5つ
コンセントまわりの掃除の事前準備が終わったら、掃除に取り掛かりましょう。
ここではコンセントのほこりを掃除するときにあると便利なグッズとその使い方について、5つご紹介いたします。
ほこりを掃除するグッズ1:掃除機
ほこりを掃除するおすすめグッズの1つ目は、掃除機です。掃除機のヘッドを外して隙間ノズルなどに変えて、コンセントやプラグのほこりを吸いとりましょう。
ここでは、完全にすべてのほこりを取り除こうとはせずに、大きなほこりを取り除ければ十分です。
ほこりを掃除するグッズ2:ハンディモップ
ほこりを掃除するときのおすすめグッズ2つ目は、ハンディモップです。掃除機が届かないような狭い場所には、ハンディモップを使用することがおすすめです。
冷蔵庫や洗濯機の裏やテレビのコンセントまわりなど、使い捨てのハンディモップを使用すると、比較的容易に大きなほこりを取り除くことができます。
ほこりを掃除するグッズ3:エアダスター
ほこりを掃除するときのおすすめグッズ3つ目は、エアダスターです。エアダスターは、ノズルの先からエアーを放出させて、細かいほこりを吹き飛ばす道具です。
掃除機やハンディモップで大きなほこりが大体取り除けたら、次はコンセントの穴の中に入らないように、プラグにほこりが付かないように、エアダスターで吹き飛ばして細かいほこりを除去しましょう。
家庭では、使い捨ての缶スプレータイプのエアダスターが使用しやすいのでおすすめです。
ほこりを掃除するグッズ4:雑巾
ほこりを掃除するおすすめグッズ4つ目は、雑巾です。固く絞った雑巾で、コンセントや電源プラグについた細かいほこりを水拭きしてきれいにしましょう。
雑巾で水拭きすることによってほこり汚れがきれいになりますが、このとき、余分な水分が残らないように固く雑巾を絞ることがとても重要です。
もし拭き取ったあとに水分が残ってしまうと、感電やショート、コンセントや電源プラグの破損につながる可能性があるため十分注意し、拭き終わった後は電源プラグをコンセントにすぐに差し込まず、時間をおいて完全に水分がなくなってから使用してください。
ほこりを掃除するグッズ5:綿棒
ほこりを掃除するおすすめグッズ5つ目は、綿棒です。
コンセントの差込口のほこりの除去など、細かい部分のほこり掃除に使用します。
ブレーカーを落としているとは言え、コンセントの差込口に金属の道具を使用するのは非常に危険なのでやめましょう。綿棒を使用して、細かい部分に入り込んだほこりをしっかりと除去していきましょう。
コンセントのほこり対策グッズ3選
場所によりコンセントまわりは、普段からこまめに掃除することは大変な作業です。
このような場所には、事前に汚れが付きにくくなるように対策しましょう。
コンセント汚れ防止する便利なグッズを使用することをおすすめします。ここでは、コンセントのほこり対策グッズを3つご紹介します。
コンセントのほこり対策グッズ1:ELPA 安全プラグカバー AN-2018B(W)
ELPA 安全プラグカバー AN-2018B(W)は、電化製品のプラグとコンセントを保護し、ほこりと湿気の侵入を防ぎ、トラッキング現象による火災を予防します。
ゴムがよく伸びるため、差し込み部分をしっかりと覆いコンセントやプラグに汚れが付くことを防いでくれます。電源プラグに差してコンセントに繋ぐだけなので、非常に簡単に取り付けることができます。
コンセントのほこり対策グッズ2:パナソニック ザ・タップX WHA2533BKP
パナソニック ザ・タップX WHA2533BKPは、一時的な水しぶきやほこりの浸入を防ぐ安全シャッターが付いた電源タップです。
一般的な電源タップはコンセントの穴が開いている状態ですが、この電源タップはプラグが差し込まれていない時は安全シャッターが閉まっていてコンセントの穴がないため、物理的に水分やほこりが入らないように設計されています。
また、一体成型技術や防水パッキン、内側にはトラッキング現象に強い『ユリア樹脂』を、外側には『燃え広がりにくい樹脂』を採用しており、水分と熱に強い仕様になっている点もおすすめです。
コンセントのほこり対策グッズ3:ELECOM ケーブル収納ボックス EKC-BOX001WH
ELECOM ケーブル収納ボックス EKC-BOX001WHは、複数のケーブルやコードなどで雑多になりがちな電源タップまわりをきれいにすっきりと収納できるケーブルボックスです。
ボックスは優れた難燃性のプラスチックを採用しており、コンセントとプラグの間にたまりやすいほこりを防ぎ、火災防止にも役立ちます。
ボックスの天面にはゴム製のケーブルホールを2箇所設置されているため、携帯の充電ケーブルなどの日々よく利用するケーブルを通して利用することができて非常に便利です。
コンセントのほこりが原因の火災を防ぐ方法を知ろう
コンセントのほこりが原因で引き起こる火災は、その原因と対策を知ることで回避することができる可能性が高くなります。
そのため、コンセントのほこりが原因の火災を防ぐ方法を正しく知ることがとても重要です。
コンセントは目に付きにくく後回しにしてしまいがちな場所にあることが多いですが、この記事でご紹介した掃除の方法や便利グッズをぜひ参考にしてみてください。