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レアチーズケーキが固まらない原因
レシピ通りに作り、冷蔵庫で一晩寝かせたレアチーズケーキ。しかし、固まらないこともあり、ガッカリされる方が多いものです。しっかり固まらないどころか、ドロドロの水っぽい状態のままであることもあります。
実は、意外とデリケートなスイーツなんです。レアチーズケーキは、ゼラチンを使って固めますが、そのゼラチンの使い方に少しでも問題があるとレアチーズケーキは固まらないのです。
ゼラチンの種類
ゼラチンには、いくつかの種類があります。主には、
- 板ゼラチン
- 顆粒ゼラチン
- 粉ゼラチン
です。
板ゼラチンは透明度が高いため、ゼリーに使われることが多いゼラチンです。顆粒ゼラチンは、温かいものに入れて混ぜるだけで溶かすことができます。
レアチーズケーキやスイーツ作りに最も多く使われるのが粉ゼラチンです。少量から計量することができるため、はじめてのレアチーズケーキ作りにも使いやすいです。
ゼラチンの分量が少なくて固まらない
3つのゼラチンの種類をご紹介したのですが、どのゼラチンにも当てはまるのが、分量が少ないと固まらないということです。何となく固まってはいるけれどドロドロしている、なんてこともあります。
ゼラチンがしっかりと溶けていなくて固まらない
ゼラチンは、しっかりと溶かしてから使わなければなりません。レアチーズケーキが固まらない原因の多くは、ゼラチンがしっかりと溶けていなかったことにあるようです。
ゼラチンの凝固力が低下してしまい、レアチーズケーキがドロドロになってしまったり、全く固まらないということが起きてしまうのです。
ゼラチンがダマになっていて固まらない
ゼラチンがしっかりと溶けておらず、さらにはダマになっていたことが、レアチーズケーキが固まらない原因となることがあります。
ちょっとくらいダマになっていても平気と、そのまま使ってしまいませんでしたか?ダマになってしまったからといって、そのダマを取り除いてしまい、ゼラチンの量が減ってしまってのではありませんか?
凝固力が低下してしまい、レアチーズケーキが固まらない原因となってしまった可能性があります。
ゼラチンを温めすぎてしまい固まらない
ゼラチンを溶かすとき、温めすぎてしまうと、レアチーズケーキが固まらない原因になってしまうことがあります。使用するゼラチンのパッケージを必ずご確認ください。ゼラチンの正しい溶かし方が表示されています。
たとえば、「80℃のお湯に入れて溶かしてください」と表示されているゼラチンもあります。「鍋で沸騰させないようにして溶かしてください」と表示されているゼラチンもあります。
耐熱容器に水とゼラチンを入れて、しっかりと溶けるまで、電子レンジで温め続けるという方法もあります。ポイントは、温めすぎてしまわないこと、沸騰させてしまわないことです。
レアチーズケーキが固まらない原因「粉ゼラチン」の正しい溶かし方
レアチーズケーキが固まらないということが二度と起きないためにできる対処法は、粉ゼラチンの正しい溶かし方を覚えるということです。
レアチーズケーキが固まらない原因のほとんどである
- 分量を間違えないこと
- しっかりと溶かすこと
- ダマにならないこと
- 温めすぎないこと
などに注意する必要があります。
対処法1:粉ゼラチンの分量
レシピ通りに粉ゼラチンを計量したにも関わらず、ドロドロになってしまったり、固まらないことがあります。おそらく、粉ゼラチンの分量が少なかったためです。
しかし、どれくらい少なかったのか、どれくらい増やせば良いのか、自分では見極められないことがあります。そんなときは、他のレシピを参考にしてみてはいかがでしょうか。
もしくは、粉ゼラチンの量を適量に増やして作りなおしてみてください。ゼラチンは、分量が少々多くなってしまっても、寒天のようにガチガチに固まってしまうことはありません。
対処法2:粉ゼラチンをしっかりと溶かす
レシピに粉ゼラチンの溶かし方が書かれているかもしれませんが、粉ゼラチンの正しい溶かし方は、使用する粉ゼラチンのパッケージに表示されている溶かし方をご参考ください。
商品によって、正しい溶かし方が表示されています。その表示に従って溶かすことができれば、しっかりと溶かすことができます。水やお湯の量、温度にご注意ください。
対処法3:ダマにならないように溶かす
鍋に水と粉ゼラチンを入れて溶かす場合、弱火にし、しっかりと溶けるまでよくかき混ぜてください。沸騰させてはいけません。お湯に粉ゼラチンを入れて溶かす場合、ダマができてしまいやすいです。
ダマができてしまったときは、電子レンジで10秒ほど温めて、よくかき混ぜてみてください。ダマがなくなるまで繰り返すと良いです。沸騰させてしまったり、温めすぎてしまわないようにご注意ください。
対処法4:温めすぎてしまわないこと
“温めすぎる”とは、具体的にどれくらいの温度なのか。粉ゼラチンを温めすぎると固まらない理由は、熱に弱いタンパク質が変質してしまい、固まりにくくなってしまうためです。
粉ゼラチンを溶かすときの適温は、50℃から60℃であるとされています。商品のパッケージに温度の表示がない場合には、50℃から60℃で溶かすことを目安に行ってみてください。
レアチーズケーキが固まらないときにアレンジして食べる方法
レアチーズケーキが固まらないことがあれば、ぜひアレンジして食べてみてください。
固まらなかったからといって、捨ててしまってはもったいないですよね。固まらなくてもドロドロでも、レアチーズケーキをアレンジして美味しく食べることができる方法があります。
アイスクリームにアレンジして食べる
固まらなかったレアチーズケーキを冷凍庫で冷やし固めます。そうすると、アイスクリームのように食べることができます。
冷凍庫に入れてから1時間後、一度取り出し、スプーンでかき混ぜてください。そして、さらに冷やし固めます。一度かき混ぜておくことで、後でより食べやすくなります。
もし、ガチガチに固まってしまって食べにくいときは、少し時間をおいて、溶かしてから食べると良いと思います。常温でも良いですし、冷蔵庫に入れて溶かしても良いです。
チーズパンケーキにアレンジして食べる
ホットケーキミックスと混ぜて焼くと、チーズパンケーキとして食べることができます。
固まらなかったレアチーズケーキをボウルに入れ、適量のホットケーキミックスと卵1個を加えます。後は、ホットケーキを作るときのようにフライパンやホットプレートで焼くだけです。
イチゴやブルーベリーなどの甘酸っぱいフルーツを乗せて、ハチミツやメイプルシロップ、チョコレートソースなどをかけて食べてもさらに美味しいです。バターやクリームチーズとも相性が良いです。
失敗しにくいレアチーズケーキの簡単レシピ
レシピ通りに作ったのに失敗した!という方におすすめする、失敗しにくいレアチーズケーキの簡単レシピをご紹介します。レシピと作り方と手順に忠実に作っていただければ、もう二度と失敗しないはずです。
材料も必要最低限でご紹介しますので、初心者の方にも決して難しくはないと思います。
材料
- クリームチーズ:200g
- 生クリーム:200cc
- 砂糖:60g
- 粉ゼラチン:10g
- レモン果汁:大さじ3
- 水:大さじ3
- ビスケット:10枚くらい
- バター:40g
作り方と手順
- ビスケットを細かく砕き、溶かしたバターとよく混ぜておきます。
- ビスケットとバターがよく馴染んだら、型に敷き詰めます。
- ボウルにクリームチーズと入れ、なめらかになるまでよく混ぜます。
- なめらかになったクリームチーズに砂糖を少しずつ加えながらよく混ぜます。
- 生クリームを少しずつ加えながらよく混ぜます。
- レモン果汁を加えてよく混ぜます。
- 粉ゼラチンをしっかりと溶かします。(※溶かし方は、使用する粉ゼラチンのパッケージに表示されている通りに行ってください。溶かすときの温度の目安は、50℃から60℃です。パッケージに温度が表示されている場合には、その温度に従って溶かしてください。)
- しっかりと溶かした粉ゼラチンを加え、よく混ぜ合わせ、型に流し入れます。
- 冷蔵庫に入れて冷やし固めます。時間の目安は3時間程度です。
冷蔵庫から取り出したとき、ドロドロになっていたり、全く固まっていない、ということはないはずです。
何となく固まりきれていない気がするな…というときには、もうしばらく冷蔵庫の中に入れておいてみてください。十分に冷やすことができれば、問題なく固まっているはずです。
最後に
レアチーズケーキが固まらない原因はゼラチンにあることがほとんどです。
ゼラチンは動物性のタンパク質です。熱に弱く、温めすぎるとタンパク質が変質してしまい、レアチーズケーキが固まらない原因になってしまうのです。
分量や作り方に全く問題がないのであれば、ゼラチンを溶かすとき、十分に注意して行ってみてください。ポイントは“温度”です。50℃から60℃が目安です。