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エアコンから出る不揃いな黒い粒や塊はカビの可能性が高い
冷房の季節だからエアコンのスイッチをオンすると、エアコンから黒い粒や塊が出てくることがあります。ホコリのような黒いものが不揃いな黒い粒や塊になっている場合は、エアコン内部に発生したカビの可能性が高いです。
エアコンにはなぜカビが発生してしまうのか、カビではない場合は何なのかについても見ていきましょう。
エアコン内部にカビが発生するのはなぜ?
エアコン内部にカビが発生する原因は、エアコンのフィルターなどの掃除が行き届いていないことに加え、カビの発生率が高まる20~30℃以上の高温多湿の内部環境にあります。
そんな環境の中で貯まっていくホコリはカビにとって格好のエサと言ってもよいでしょう。部屋を快適な温度にしようとしてエアコンを稼働させるほどに、エアコン内部のカビはどんどん増えてしまうのです。
エアコンから出る揃った形の黒い粒はゴキブリのフンの場合もある
エアコンから出る黒い粒が丸っぽくて大きさが揃っている場合、ゴキブリのフンの可能性も考えられます。ゴキブリの種類によりフンの大きさや形状は異なり、黒い点や線状、黒い汁が出る場合もあります。
エアコン吹き出し口の真下に黒い粒がある場合、内部にゴキブリがいるかもしれません。狭くて暗く、排水による水分もあり、冬でも暖かくてエサになるホコリがあるエアコン内はゴキブリにとって住みやすい環境になります。
エアコンから黒い粒や塊が出たらエアコン掃除のサイン
エアコンから黒い粒や塊が出てきた時は、エアコン内部はもっと汚れた状態になっている証拠です。エアコン掃除を行うサインと考えましょう。
エアコンの内部がホコリやカビでいっぱいだとしたら、そこから吐き出された冷風や温風を直接吸い込むことになります。冷暖房の効きも悪くなるし、健康への悪影響も心配です。
黒い粒や塊が出たらエアコンの表面ではなく内部の掃除が必要となります。
エアコンから黒い粒が出た時の対策2つ
エアコンから黒い粒が出た時には、自分で掃除をするかエアコン清掃ができる業者に頼むかの2つの選択肢があります。それぞれにできることはどんなやり方か、どんな注意点があるのかについてわかりやすく解説します。
エアコンから出る黒い粒対策が上手くいけば、エアコン内部に汚れがつきにくくなり、快適な生活にもつながります。
自分で掃除をする
エアコンは自分で掃除をすることもできます。ただし黒い粒や塊の大半はエアコン内部の奥深くにできたカビなので、掃除が難しい部分も多く、無理に行うと壊れる可能性があることを覚えておきましょう。
自分で掃除するなら、フィルター掃除程度にとどめておくのが無難です。必ずコンセントを抜いてから、フィルターのゴミを掃除機で吸い取り、ホコリの舞い上がりを防ぎます。
次に裏面から水で洗い流し、洗ったら完全に乾かしてから使いましょう。
エアコン掃除を業者に頼む
エアコン掃除は思い切って専門家である業者に頼むのもおすすめです。自分だけでは掃除が難しい内部まで、しっかり汚れを取り除いてもらえて快適に使えるようになります。
家庭用の一般的なエアコンであれば、料金は1万円台が目安です。
依頼する時期は冷房使用前の4~5月ごろか、暖房使用前の9~10月ごろが比較的予約を取りやすくなっています。定期的に業者に掃除してもらうことで、エアコン本来のパフォーマンスが保たれて快適な暮らしができます。
エアコンから黒い粒を発生させないための方法3つ
エアコンから出る黒い粒の多くがカビですが、そんなカビを発生させないための方法が3つあります。
日頃からできることをきちんとやっておけばエアコンから黒い粒が発生して困ることなく快適に過ごせます。1つ1つチェックしていきましょう。
方法1:定期的に掃除をする
エアコンから黒い粒を発生させない方法の1つめは、定期的に掃除をして清潔な状態を保つことです。フィルターや吹き出し口部分の掃除は、1ヶ月に1~2回は行ってください。
フィルターよりも奥の部分、エアコンの内部は自分では行わず業者に依頼するのがベストです。1~2年に1回、お掃除機能付きならば2年に1回のペースで掃除してもらいましょう。
方法2:エアコンの送風機能を使う
エアコンの黒い粒は掃除不足によるホコリ、冷房や暖房や除湿機能を使った時に内部で生じる結露によって増えるカビがほとんどです。エアコンの送風機能を使えば、エアコン内部を乾燥できるので、カビの発生を遅らせることができます。
風を遠くに飛ばして扇風機のような働きをし、部屋を効率よく換気できるのが送風機能です。2時間ほど送風運転にすればエアコン内部が乾かせるほか、嫌なニオイも防いで黒い粒を予防できます。
方法3:加湿器を近くで使わない
エアコンの黒い粒を発生させない方法の3つめは、エアコンの近くで加湿器を使わないことです。
暖房や冷房の運転で内部が湿気だらけになるエアコンの近くで加湿器を稼働させると、黒カビの代表格であるクラドスポリウムがどんどん増えてしまいます。
温度調整ができる加湿器を使ったり、結露をこまめにふき取ったりしながら、エアコンの近くでは加湿器を使わないように工夫しましょう。
黒い粒対策以外にもある!エアコン掃除のメリット4つ
エアコンの黒い粒対策で重要なこととしてエアコン掃除をおすすめしてきましたが、エアコン掃除にはそのほかにも多くのメリットがあります。
特に知っておいてほしい4つのメリットについて解説します。
メリット1:エアコンの効きがよくなる
エアコン掃除のメリット1つめは、掃除でフィルターやフィンなどが綺麗になることでエアコンの効きがよくなることです。フィルターが汚れで詰まっていては、いくら冷房をかけても風が通りません。
フィルター奥のフィンは部屋を冷やす働きをするため、綺麗にしてあれば効率的に冷やすことができます。外に置かれた室外機も同様に綺麗にしてください。エアコンをつけても冷えない・温まらない時は掃除をしてみましょう。
メリット2:電気代が節約になる場合がある
エアコン掃除のメリットの2つめは、運転効率が上がって電気代が節約になる場合があることです。
フィルター掃除などで空気の通りがスムーズになれば、エアコンの効きが良くなるだけでなく、部屋をもっと冷やそう、温めようと余計な電力消費を防げます。
また、エアコン掃除は電気代の節約につながるだけでなく、エアコン自体を長持ちさせることにもつながるためとても経済的なのです。
メリット3:エアコン独特のにおいが減る
エアコン掃除のメリットの3つめは、カビくさかったり酸っぱかったりするエアコン独特のにおいが減ることです。エアコンがにおうのは、エアコン室内に蓄積したホコリやカビが原因です。
エアコン掃除によってその原因が取り除かれれば、エアコンをつけていてもにおいは減ります。フィルターの掃除だけでなくフィンやファン、ドレンパンなど内部の掃除を専門業者に依頼すれば、においを根本から改善できるでしょう。
メリット4:汚れによる故障が起こりにくい
エアコン掃除のメリットの4つめは、汚れによる故障が起こりにくくなることです。エアコン内部の汚れは、エアコンの効きが悪くなるだけでなくモーターなどにも大きな負担になります。
何年もエアコンを掃除していないとなると、エアコン本来の能力をまったく発揮できていないことも考えられます。エアコンセンサーやコンプレッサー、電磁弁や冷媒ガス漏れなどが原因で故障する場合もあります。エアコン掃除の際、異常がないかチェックしておきましょう。
エアコンから黒い粒が出たらエアコン掃除をしてみよう
エアコンから黒い粒が出ると嫌な気分になりますし、体にも悪影響を与える可能性があります。
暑い季節や寒い季節に快適に過ごすための必需品となったエアコンですが、内部は想像以上に汚れています。そこから出てくる空気を吸い込んでいるのが現実です。面倒くさがらずに、普段からエアコン掃除の習慣をつけましょう。
もしもエアコンから黒い粒が出た場合は、エアコン掃除が必須です。しっかりと奥まで安全に綺麗にするなら、専門業者に依頼してプロの力を借りましょう。