目次
ぬいぐるみの気になる匂いは落とせる!
ある日突然、ぬいぐるみの匂いに気付いてしまったらどうしますか?
買ってきたばかりの素材の匂いではなく、菌や汚れを感じさせる匂いは一度気になると放ってはおけません。ぬいぐるみは、お子さんの遊び相手になったり、抱き枕替わりになったりするので、いつでも清潔で安心して使える状態にしておきたいものですよね。
ぬいぐるみの匂いを消臭する方法はいくつかあるので、放置せずに試してみましょう。
好きなぬいぐるみほど匂ってしまうのはなぜ?
お気に入りのぬいぐるみやファブリック類に限って匂ってくる、という経験のある人は少なくないでしょう。なぜ好きなぬいぐるみほど匂ってくるのでしょう?
好きなぬいぐるみは飾っておくだけでなく、手に取ってなでたり頬ずりしたりすることも増えます。よく触ることで皮脂もつきやすく、ぬいぐるみについた汚れから雑菌も繁殖しやすくなります。
お手入れをしないとダニやほこりもいっぱいに!
あまり手に取ったりすることのないぬいぐるみも、同じ場所にずっと置いておくと、部屋の匂いを吸収してしまいます。
ぬいぐるみの素材は、ほこりもつきやすく、ダニの温床になる可能性もあります。よく手に取るぬいぐるみはもちろんですが、飾りっぱなしのぬいぐるみについても、まめにお手入れをしてあげるようにしましょう。
ぬいぐるみの匂いを落とす5つの方法
ここでは、ぬいぐるみの匂いを落とす方法を5つ紹介します。
匂いの落とす方法は、表面的な匂いを落とすものから根本的な除去につながるものまであり、自力で無理だと感じた場合には、専門家に頼れる方法もあります。
まずは、ご自分の持っているぬいぐるみの匂いを嗅ぐことから始めましょう。匂いの状態を自覚したうえで、匂い落としの方法を検討してください。
消臭剤を使う
ぬいぐるみの匂いに気付いたときには、消臭剤を使ったお手入れが一番手軽です。手間無しなので、匂いに気付いてもすぐに対応できます。
市販の除菌消臭タイプのスプレー剤を使えば、匂いのするぬいぐるみに吹きかけるだけで、匂いを消し、匂いのもとと考えられる菌も取り除けます。
子供が触れるものに化学薬品を使いたくないという場合でも、天然素材を使った市販の消臭剤もあるので安心して使えます。
重曹のパワーを使う
ぬいぐるみについた匂いのもとが、汗や皮脂汚れだとすれば、重曹を使って消臭できます。汗や皮脂汚れなどが原因で発生する匂いは酸性なので、アルカリ性の重曹で中和できるからです。
袋に入れたぬいぐるみに、重曹を直接ふりかけておけば消臭されます。重曹は掃除機で吸い取りましょう。重曹がぬいぐるみに残ってしまうのが心配なら、重曹をストッキングや布袋に入れ、ぬいぐるみと一緒にしばらく置いておきましょう。
表面の汚れを拭き取る
ぬいぐるみの匂い原因は、ぬいぐるみの表面についたホコリの場合もあります。ホコリが室内の匂いを吸収し、ぬいぐるみが匂っているように感じることもあるので、ぬいぐるみ表面の汚れを落としてみましょう。
毛足の長いぬいぐるみの場合は、ブラッシングでもホコリや汚れを落とせます。薄めた中性洗剤を浸み込ませた布やスポンジで、軽く表面をたたき洗いし、固く絞った布で洗剤を落とし、乾拭きして日陰干しします。
ぬいぐるみそのものを洗濯する
ぬいぐるみを洗濯すれば、匂いも、匂い原因となる汚れも除去できるので、根本対策になります。ぬいぐるみの素材によっては、洗濯できない場合もあるので、洗濯表示を確認したうえで取り組みましょう。
手洗いのみ可能なぬいぐるみもあれば、簡単に洗濯機で洗えるぬいぐるみもあります。ぬいぐるみの匂いが気になったら、まず洗濯表示を確認してみましょう。
プロの力を借りる
ぬいぐるみの匂いが気になるものの、自分で行うクリーニングでは安全面や型崩れなどが心配だという場合は、専門家にお任せするという方法もあります。
衣服のクリーニング屋さんではなく、ぬいぐるみ専門のクリーニングを行ってくれるプロがいます。子供が扱うものであることを前提に、人体に安全な洗剤を使うよう配慮している業者さんも多いので、安心してお任せできます。
消臭剤を使ったぬいぐるみの匂いの落とし方
ここではぬいぐるみの匂いを、消臭剤を使って落とす方法を紹介します。
市販の消臭剤を使う方法もあれば、消臭剤自体を手作りして行う方法もあります。匂いが発生しているぬいぐるみの状態や用途を考え、適した消臭剤を用いて対応しましょう。
市販の消臭スプレーを使う
匂いが発生しているぬいぐるみに、特に目立った汚れがない場合は、市販の消臭スプレーを使って匂いを消せます。強い匂いをつけて消臭するタイプのものよりも、除菌して消臭するタイプの方が適しています。
お子さんがぬいぐるみを口にする可能性がある場合は、万が一口に入れても安全であることが記載されている除菌消臭スプレーを選びます。スプレーを吹きかけたあとは、乾かしてから使ったり飾ったりしましょう。
酢と水を使う
酢はぬいぐるみに限らず「部屋干し臭」といわれる雑菌が原因となって発生する匂いに効果があります。
洗濯の「すすぎ」の際に、大さじ1~2杯程度の酢を入れます。酢には除菌・消臭効果があるので、匂いを消してくれるだけでなく、ぬいぐるみに付着した雑菌も除去してくれます。
洗濯できないぬいぐるみの場合は、薄めた酢を浸した布やスポンジで表面を叩き洗いし、固く絞った布で拭いたあとに陰干しします。
重曹を使ったぬいぐるみの匂いの落とし方
ここではぬいぐるみの匂いを、重曹を使って落とす方法を紹介します。市販されている重曹は、掃除用と食用があります。お子さんがぬいぐるみをなめたり、口に含んだりする可能性がある場合は、食用の重曹を用意しておきましょう。
ステップ1:使用するものを準備
重曹を使った消臭方法にも、いくつかの方法がありますが、ここでは「消臭」にポイントを絞り、水で洗う手順のない方法を紹介します。
重曹を使ってぬいぐるみの匂いを消臭ために、次のアイテムを準備しましょう。
- 重曹
- ビニール袋(ぬいぐるみを入れて余裕のあるサイズ)
- 掃除機
- 布やタオル(水拭き用)
ステップ2:洗うぬいぐるみを袋へ入れる
匂いを消臭したいぬいぐるみをビニール袋に入れます。ビニール袋はごみ袋やコンビニ袋で構いませんが、消臭したいぬいぐるみがすっぽり入るくらいの大きさの袋を選びましょう。
大は小を兼ねるといいますが、大きすぎる袋も重曹が余分に必要になったり、余計なスペースがありすぎて扱いづらくなったりする可能性があるので、ぬいぐるみにあった大きさの袋を見繕ってください。
ステップ3:重曹を振りかけそのまま置く
重曹を袋の中のぬいぐるみにふりかけます。ぬいぐるみの大きさや形によって、使う重曹の量は異なりますが、ぬいぐるみの表面が白くなるくらいふりかけましょう。ビニール袋の底面にうっすらと重曹が積もっている程度を目安にするのも良いでしょう。
ビニール袋の口を閉じ、振ってぬいぐるみ全体に重曹をまぶします。30分程度そのまま放置すれば消臭されます。放置時間は、重曹のパッケージ記載も参考にしましょう。
ステップ4:仕上げ
ぬいぐるみの匂いが消えたことを確認したら、ぬいぐるみから重曹を取り除きます。ビニール袋からぬいぐるみを出したら、ぬいぐるみの表面を掃除機で吸います。
掃除機で重曹を除去したあと、ぬいぐるみの表面を布やタオルで水拭きします。水拭きの際に使う布やタオルは固く絞り、なるべくぬいぐるみに水分が残らないようにします。
ぬいぐるみの洗濯方法
ぬいぐるみの匂いが気になったら、ぬいぐるみに取り付けられている洗濯タグを見て、水洗いが可能か確認しましょう。
ぬいぐるみの一部に水洗いが不可能な素材が使われていたり、中綿が特殊なものだったりすると丸洗いはできません。自己判断せずに必ず洗濯表示を確認してください。
丸洗いが可能な場合、手洗いだけでなく洗濯機でも洗えるぬいぐるみもあります。ここでは、ぬいぐるみの洗い方のポイントを紹介します。
手洗いで洗濯
手洗いは洗濯機洗いに比べ、洗う場所によって力加減を変えたり、念入りに洗ったり、細かい調整が可能です。
すすぎの際は、中綿に洗剤が残らないように水を変えてすすぎます。ぬいぐるみのやわらかな風合いを保つため、最後に柔軟剤を溶かした水で浸けおき洗いをしましょう。
脱水のみ洗濯機の脱水機能を使うこともできますが、型崩れが心配ならタオルドライをします。
洗濯機を使ったぬいぐるみの洗濯の仕方
ぬいぐるみの洗濯表示で洗濯機洗いが可能とされている場合でも、そのまま洗濯機に放り込むのではなく、洗濯ネットを使いましょう。
洗濯表示に特に記載がなくても、色落ちする可能性もあるので、初めて洗うときは、ほかの衣類と一緒に洗うのは避けましょう。
手洗いでぬいぐるみの匂いや汚れを落とす手順
ここではぬいぐるみの匂いと汚れを、手洗いで落とす手順を紹介します。
洗濯をはじめる前に、あらかじめぬいぐるみの洗濯表示で、水洗いが可能なことを確認したうえで、試してください。
事前に準備しておくもの
匂いがついてしまったぬいぐるみの手洗いを始める前に、浸けおき洗いをするためのたらいや中性洗剤・柔軟剤などを準備しておきましょう。
ぬいぐるみの手洗いに先立って準備しておいた方がよいアイテムには次のものがあります。たらいと洗剤以外は必須ではないので、準備できなかった場合はそのアイテムを使う手順をスキップしましょう。
- たらい・洗濯桶など(ない場合は、洗面台でも代用可)
- 中性洗剤(おしゃれ着洗い用があればベスト)
- 柔軟剤
- ブラシ(ブラッシング用・部分洗い用)
- タオル(複数枚)
- ぬるま湯
- 洗濯ネット
ステップ1:ホコリを落とす
ブラッシングできるぬいぐるみの場合は、ブラッシングしてあげることでぬいぐるみ表面のホコリや汚れを落とせます。長い間飾りっぱなしで、ホコリが積もった状態のぬいぐるみは、室外で軽くたたいて、積もったホコリを落としましょう。
ステップ2:ぬるま湯に洗剤を入れる
ぬるま湯に洗剤を溶かしましょう。4Lのお湯に対して、10ml程度の洗剤を投入します。洗剤液を作る分量については、使用する洗剤に記載されている手洗い用の分量を参考にしてください。
ステップ3:ぬいぐるみを浸けて優しく押し洗い
作った洗剤液に匂いのついたぬいぐるみを入れて、押し洗いします。目立った汚れのある場所は、匂いのもととなっている可能性も高いので、洗剤を浸み込ませたスポンジやブラシを使って念入りに洗いましょう。
汚れがシミになっている場合は、酵素系の漂白剤を使って部分洗いすれば、キレイに汚れが落とせます。
ステップ4:水をためてすすぐ
匂いのあるぬいぐるみの汚れを落とせたら、すすぎ洗いをします。ぬいぐるみの中綿に洗剤液が染みており、ぬいぐるみから落としたはずの汚れもまだ含まれているので、すすぎ水がきれいになるまですすぎを繰り返します。
すすぎの水を変える前に、ぬいぐるみが型崩れしない程度に絞って脱水し、次の新しい水ですすぐようにすれば、すすぎの回数が少なくてすみます。ぬいぐるみから汚れた水や洗剤の泡が出なくなったら完了です。
ステップ5:柔軟剤で仕上げる
たらいや洗濯桶に水と柔軟剤を入れて、柔軟剤の溶液を作ります。柔軟剤に記載されている水と柔軟剤の分量を参考にしましょう。柔軟剤溶液の中にぬいぐるみをしばらく浸けておきます。
ステップ6:水気を吸い取る
ぬいぐるみの脱水を行います。タオルでぬいぐるみの表面の水気をとり、タオルに包んだ状態で洗濯ネットに入れます。洗濯機の脱水機能を使って、10秒程度脱水しましょう。
洗濯機を使った脱水が心配な場合は、数枚のタオルを使ってタオルドライで水分を吸い取りましょう。
ステップ7:ブラッシングする
ぬいぐるみが乾いたら、ぬいぐるみのブラッシングをして毛並みを整えましょう。ぬいぐるみのブラッシングには、洋服のホコリを落とす洋服ブラシが使えます。
ぬいぐるみのブラッシングは、匂いが気になってきたときだけでなく、日常的なぬいぐるみのメンテナンスにも適しています。
洗濯機でぬいぐるみの匂いや汚れの落とす手順
ぬいぐるみの洗濯表示を見て、「洗濯機洗いOK」の表示があれば、ぬいぐるみの匂いを洗濯機で落とせます。表示上、洗濯機洗いができるとされていても、ぬいぐるみをそのまま洗濯機に放り込むのは適切ではありません。
ここでは、洗濯機でぬいぐるみの匂いや汚れを落とすための手順を紹介します。
ステップ1:必要なものを準備
ぬいぐるみの匂いや汚れを、洗濯機を使って落とす場合に必要になるアイテムを揃えましょう。
ぬいぐるみの洗濯表示に洗濯機の表示があっても「弱」と記載されている場合は、弱水流で洗える洗濯機が必要です。洗濯機にドライコースや手洗いコースがなければ、手洗いを検討しましょう。
- 洗剤(おしゃれ着洗い用がベスト)
- 柔軟剤
- 洗濯ネット
- タオル
ステップ2:洗うぬいぐるみはネットに入れる
匂いのあるぬいぐるみが複数ある場合でも、1体につき1つの洗濯ネットに入れましょう。複数のぬいぐるみを1つの洗濯ネットに入れると型崩れの原因になります。
ぬいぐるみの汚れが特に目立つ場所は、洗濯機で洗う前に部分的に予洗いしておきましょう。
リボンや鈴などアクセサリーがついている場合は外しておきます。ぬいぐるみは1対ずつタオルでくるんだうえで洗濯ネットに入れると、より型崩れを防げます。
ステップ3:洗濯のコースを選ぶ
匂いや汚れを落としたいぬいぐるみの洗濯表示に「弱」の文字がある場合は、弱水流の洗濯コースを選びましょう。ドライコースや手洗いコース、おしゃれ着コースなどが適しています。
ステップ4:脱水前にストップ! 手間をかけて型崩れを防止
ぬいぐるみの型崩れを防ぐためには、全自動洗濯機を使っている場合でも脱水前にコースを中断し、ぬいぐるみの形を整えてから脱水しましょう。
型崩れを防ぐためには、脱水の最中も脱水を中断して、形を整えてから再度脱水するといった手間をかけると有効です。
ステップ5:通常の洗濯より短めに脱水
ぬいぐるみの型崩れを防ぐために、脱水は10秒程度に留めましょう。脱水の回転が最高スピードに達するか達しないかぐらいの段階で脱水を終了させます。
ぬいぐるみの脱水は、完全に水分を取り切るのではなく、洗濯機から取り出したときに水が滴らない程度で構いません。
洗濯したぬいぐるみの干し方
洗濯したぬいぐるみは、手洗いの場合も、洗濯機で脱水した場合もぬいぐるみを乾燥させる作業が必要です。洗濯したぬいぐるみの大きさや脱水の程度に合わせ、型崩れしない干し方を選択しましょう。
ここでは、ぬいぐるみの干し方を紹介します。
乾燥機は使わず外干しを!
ぬいぐるみを乾燥機で乾燥させるのは避けた方がよいでしょう。脱水時間を短くし、型崩れを防いだのに、乾燥機で長時間ぬいぐるみを回転させてしまうと、型崩れさせる結果になってしまいます。
型崩れ防止のため、軽くしか脱水していないので、一般的な洗濯物よりも乾燥時間もかかり、型崩れの可能性もコストも増える結果となってしまいます。ぬいぐるみは外干しで乾燥させましょう。
平干しネットを用意
ぬいぐるみを干すときは、平干しネットがあると型崩れを防げます。セーターの型崩れを防ぐために使われることの多い平干しネットは、ぬいぐるみの型崩れ防止にも有効です。
脱水後のぬいぐるみを軽くたたいて形を整え、平干しネットの上に置く形で外干しします。平干しネットがない場合、ピンチハンガーの上に寝かせて干せば、平干しネットの代わりになります。
洗濯ネットでもきれいに干せる
平干しネットがない場合は、ぬいぐるみを洗濯ネットに入れたまま干すことで型崩れを防げます。ぬいぐるみを洗濯ネットに入れて、ピンチハンガーに洗濯ネットを吊るして干します。ピンチハンガーがない場合は、洗濯ばさみで洗濯ネットを吊るして干すことで対応可能です。
陰干しがベスト!
ぬいぐるみのダニ予防も兼ねて、直射日光にあてて乾かしたいと考える人も多いのですが、ぬいぐるみの素材は紫外線に弱いものが多く、直射日光に当てると色落ちの原因にもなります。
洗って匂いをとったあとは、なるべく早く乾かして使いたいところですが、ぬいぐるみは陰干しでじっくりと乾かすのがベストです。
半分乾いたらドライヤーを使う
ぬいぐるみを洗ったあとの乾燥は陰干しが推奨されますが、軽く脱水しただけのぬいぐるみを完全に乾かすまでには時間がかかります。きちんと乾燥させないと、再び匂いの原因を作ってしまうことにもなりかねません。
ぬいぐるみをなるべく早く乾燥させたい場合は、陰干しで半分ほど乾いたところで、仕上げの乾燥にドライヤーを使いましょう。早く乾かしたくても強風で乾燥させるのは避け、弱風を使います。
ぬいぐるみを干すときの注意点
ぬいぐるみを干すときには注意が必要です。いい加減な干し方をしてしまうと、洗濯で匂いがとれたはずのぬいぐるみから、再度匂いがしてきたり、形が崩れて元のかわいい姿ではなくなってしまったりする可能性もあります。
ここで紹介する注意点を頭に入れ、匂いをとるための洗濯が無駄にならないよう、快適な状態になるように干してあげましょう。
ぬいぐるみを直接つまんで干すのはNG
ぬいぐるみをピンチハンガーに吊るして干したり、物干しロープに洗濯ばさみで吊るしたりするのは避けましょう。
小さめのぬいぐるみの場合は、ぬいぐるみを直接ピンチではさんで吊るし干しをしても型崩れを免れることもありますが、万が一のことを考え、避けた方が無難です。
吊るし干しをする場合は、洗濯ネットに入れて洗濯ネットをピンチではさんで干します。
中まで乾いたかチェック!
ぬいぐるみの生乾きは、新たな匂いの原因になります。ぬいぐるみは表面が乾いているように感じても、中綿に水分が残っていることもあります。完全に乾燥していない状態では、カビや細菌が発生して匂いの原因となってしまいます。
中綿の湿りは外側からチェックしづらいので、十分な日数風を通してあげるか、心配ならドライヤーや乾燥機を使って中心部に風を通してあげましょう。
ぬいぐるみが完全に乾燥していなかった時の対処法
洗濯した後、乾燥させたはずのぬいぐるみから湿気を感じたり、生乾き臭を感じ始めたりしたら、ぬいぐるみが完全に乾燥していないのだと考えて対策をうちましょう。
乾燥不足で匂いがしてきた場合は、匂いの原因は汚れではなくカビや細菌なので、高い温度で乾燥させれば取り除けます。乾燥で数分乾燥させるか、ドライヤーを使って乾かしましょう。
ぬいぐるみの洗濯は梅雨時を避けて!
ぬいぐるみの匂いを取り除くための洗濯ポイントとしても挙げられていますが、ぬいぐるみを洗濯してもしっかり乾かさないと新たな匂いの原因となってしまいます。
洗濯したぬいぐるみをしっかりと乾かすためにも、梅雨時や長雨、台風の季節は避けた方がよいでしょう。ぬいぐるみには風通しの良い環境が適しています。
要注意!洗濯ができないぬいぐるみもある
ぬいぐるみの匂いをとるために、ぬいぐるみの洗濯が有効であることを紹介してきましたが、すべてのぬいぐるみが洗濯可能なわけではありません。
ぬいぐるみの洗濯を思い立ったら、必ずぬいぐるみの洗濯表示を確認してから取りかかりましょう。洗濯表示がついていないぬいぐるみや、洗濯表示が取れてしまったぬいぐるみの場合は、可能ならメーカーに問い合わせてみましょう。
自分で洗濯できないのはどんなぬいぐるみ?
ぬいぐるみに洗濯表示がついておらず、メーカーもわからないという場合は、洗えるぬいぐるみなのかは自分で判断することになります。ぬいぐるみの素材やアクセサリーなどを見て、洗濯可能かどうか判断しましょう。
ここでは、洗濯するのを避けた方がよいぬいぐるみの素材を紹介します。
色落ちするぬいぐるみ
色落ちする素材の場合は、一緒に洗ったものに色が移ってしまうだけではありません。洗濯しているぬいぐるみ自体の色が落ちてしまったり、別のところに色がついてしまったりして、本来のカラーリングとは異なったぬいぐるみになってしまうこともあります。
年代物のぬいぐるみ
年代物のぬいぐるみは、洗濯表示で「水洗い可能」となっていても、慎重に判断しましょう。
ぬいぐるみの素材として洗濯可能であっても、素材が経年劣化している可能性があります。劣化している布類は、布の強度が弱まっているので、洗濯によって破れてしまう危険性もあります。
年代物のぬいぐるみについては、洗濯表示だけでなく、触った感覚や目で見た感じなど自分の五感も使って判断しましょう。
外側と中味の素材が洗濯に適さないぬいぐるみ
洗濯表示で水洗い可となっていても、部分的に水洗いできない素材を使っている場合や、ぬいぐるみの本体や中綿に一部でも水洗いが適さない素材が使われている場合は、洗濯は避けた方が無難です。
水洗いが可能とされていても、素人ではうまく仕上げられない可能性もあるので、洗濯に適さないと判断したら、洗濯によらずに汚れや匂いを落とす方法を選択しましょう。
接着剤が使われているぬいぐるみ
ぬいぐるみの手足や顔などのパーツが接着剤で接合されている場合も、水洗いによる洗濯は避けた方がよいでしょう。水洗いをしてしまうと、使われている接着剤によっては溶けだして、パーツが外れてぬいぐるみが傷んでしまう可能性もあります。
機械が組み込まれているぬいぐるみ
「おもちゃ」に分類されるような機械仕掛けが埋め込まれているぬいぐるみは、水洗いはできません。機械仕掛けを簡単に取り外せるのであれば洗濯可能になりますが、機械が組み込まれているのなら洗濯はあきらめた方が無難です。
ビッグサイズのぬいぐるみ
洗濯機に入らないほどのビッグサイズのぬいぐるみは、たとえ洗濯表示が「水洗い可能」となっていても、洗濯はあきらめましょう。
手洗いで対応できないことはありませんが、それほど大きなぬいぐるみに水が浸み込んで重くなってしまうと、洗うにも脱水するにも扱いきれない状態になってしまいます。
消臭アイテムや洗濯でぬいぐるみの匂いを落とそう!
ぬいぐるみの匂いが気になったら、ぬいぐるみには汚れや雑菌がついているはずです。ぬいぐるみの消臭アイテムや洗濯の仕方を知っていれば、対処は難しくありません。
ぬいぐるみの匂いや汚れを落とすポイントを覚え、匂いや汚れは放置せずに、いつでもきれいな状態に保ったぬいぐるみをかわいがってあげましょう。