目次
割れたグラスを片付ける前に
用意するもの(あると便利なもの)
グラスを床に落として割ってしまった時、怪我をしないで片付けるためには、次の物を用意するのがおすすめです。
- スリッパ
- 軍手や厚手の手袋
- ビニール袋
- 新聞紙やチラシなど
- ほうきとちりとり
- 掃除機
- トング(あると便利)
- 捨ててもいい雑巾
- 使わないストッキング
- 輪ゴム
- ガムテープ
準備すること
- 手足を守るためにスリッパを履き、軍手または厚手の手袋を装着します。
- ビニール袋が破れないよう、中に新聞紙などを敷いておきます。
- 掃除機の吸い取り口に使わないストッキングをかぶせて、輪ゴムやテープで固定しておきます。(ホースの中に破片が入らないようにするため)
- 作業中も小さなお子さんやペットが近寄らないよう安全を確保しておきます。
割れたグラスの掃除手順
1)大きな破片を片付ける
まず最初に大きな破片から片付けます。大きな破片を軍手を装着した手で拾い集め、新聞紙などを敷いたビニール袋に入れていきます。
この際、グラスの破片の端は刃物のように鋭くなっている場合もありますので、気を付けて持つようにしましょう。軍手をしていても油断すると指を鋭く切ってしまうこともあるので慎重に進めて下さい。
トングがある場合はトングを使って拾うと安心です。拾ったグラスの破片は、ビニール袋の中の新聞紙の中央部分に置くようにしておけば、袋の中で新聞紙を包みながら刃先が出ないようにできます。
2)散らばった小さな破片を片付ける
大きな破片を片付けたら、次は散らばった小さな破片を片付けます。目に見えない小さな破片は意外と遠くまで飛び散っていることもあります。ほうきとちりとりで少しずつ集めていきます。
小さな破片を残したまま掃除機をかけると、ホースや本体をいためることもあるので、できる限りほうきとちりとりで集めておきましょう。
広げた新聞紙の上に集めた破片をちりとりから出し、気を付けながら新聞紙を包みガラス破片を入れた袋に一緒に入れておきます。
3)掃除機で吸い取る
ちりとりで細かい破片をできるだけ集めたら、掃除機で残っている破片を吸い取ります。
この時、そのまま掃除機を使うと吸い取ったグラスの破片でホースの中や本体が傷つくことがあります。そのため使わないストッキングを使って掃除機のホースを保護するのがおすすめです。やり方は次の通りです。
- 掃除機のヘッドを外します。
- 2重にしたストッキングを差し込み輪ゴムで留めます。
- 床をなぞるように掃除機をかけます。
- 割れたグラスを吸い終わってもスイッチは切らないようにします。
- 新聞紙の上で吸い込み口のスイッチをオフにします。
吸い終わったところでスイッチを切ると、吸い込んだ破片がまた落ちてしまうので、必ず新聞紙の上や袋の中でスイッチをオフにしてください。
4)見落とした破片があるか確認して拾う
掃除機では吸い取り切れない細かい破片や見落としている破片がないかチェックしましょう。フローリングを斜めの角度からよく見ると、刺さりこんだ小さな破片がキラキラと見えるので確認してください。
最後の仕上げは古い雑巾を濡らして水拭きをしてそのまま捨てます。または、ガムテープなど粘着効果のあるもので貼り付けて取る方法も安全です。
フローリングの木目やタイルの目地の間に入りこんだ小さな破片を取り除くのも忘れずにしましょう。
カーペット・ラグなど布製品に落ちた場合
特に毛足の長いラグなどに割れたグラスの破片が入り込んだ場合はしっかりと取り除く必要があります。間違っても、慌ててマットやカバーをはたいたりするのは控えて下さい。周囲に破片が落ちて危険です。
布製品の上でグラスが割れた場合の手順も、フローリングの上に落ちた場合と同じですが、掃除機でよく吸い取るようにします。そして最後はコロコロなどの粘着ローラーを使って細かい破片も取り除きましょう。
割れたグラスの捨て方と注意点
割れたグラスやガラスの破片は十分に気を付けてゴミに出さないととても危険です。回収の際に作業員が手を怪我したり、他のゴミと一緒に入れると衝撃でごみ袋が破け中のゴミが散らばってしまうこともあります。
ガラス類の捨て方はお住いの自治体によって回収ルールが異なりますので、確認をして正しく捨てるようにしましょう。一般的には不燃ごみとして他のゴミとは別袋に入れて中身が分かるよう表記して出すようになります。
次の注意点を参考にしてください。
- 新聞紙や厚紙で包みこみ、テープなどでしっかりと固定する
- ごみ袋に入れる際は他のゴミとは一緒にせず割れたガラス類だけを入れる
- ビニールの上に「危険」「割れ物」など表記する
割れたガラステーブルの捨て方
ガラステーブルなどはその他の素材と組み合わせて作られていることが多いため、グラスなどの小さなガラス類とは対応が変わってくることもあります。
割れたガラス部分の掃除方法については、前述した【割れたグラスの掃除手順】と同じと考えて良いでしょう。確認すべき点は、ガラステーブルの構造です。
すべてがガラス製のテーブルであればガラス類としてゴミに出すことができますが、テーブル本体が他の素材と組み合わせて作られていると「粗大ごみ」扱いになるでしょう。
サイズや素材によって料金は変わりますので、捨て方や料金は自治体の粗大ごみのルールを確認してください。
割れたガラスが大量の場合は業者に依頼する
ガラスは割れるとそれだけで人が怪我をする危険なものです。そのため、取り扱いには十分気を付けながら掃除をしたりゴミを捨てなければいけません。
多くのグラス類が一度に割れてしまった場合や、ガラスのテーブルや水槽など大きいものは安全のため民間の業者にゴミ捨てを頼むのもおすすめです。
自治体の粗大ごみは処分を依頼してもすぐに取りに来てもらえないことがほとんどです。処分に関して少しでも不安を感じるようであれば、業者に頼み自宅まで取りに来てもらいましょう。
また、窓ガラスなどが割れてしまった場合も専門業者に電話をすれば、スタッフが駆け付けその場で修理してくれるようです。
ガラス類は危ないものなので安全を第一に考えましょう。
割れたグラスに関するQ&A
A.割れたグラスは「ガラスフュージング」というさまざまなガラスを組み合わせて、器やアクセサリーを焼き上げる技法で再利用することができます。
この「ガラスフュージング」は本来であれば焼成炉を使い800℃くらいの高温で焼き上げるものです。ですが、「アートボックス5エモン」という商品があれば、趣味として自宅でレンジを使いながらガラスフュージングを楽しめます。
他にも、もう少し手軽な「ガラスの破片を使ったモザイクランプシェード」などランプを作る楽しみ方などもあります。
さいごに
普段の生活の中で誤ってグラスを割ってしまうことは誰にでもありますので、割れた時には慌てずに落ち着いて掃除をしましょう。
心配なのは地震の時に食器棚の扉が開いて、一度に多くの食器やグラスが落ちて散乱するケースです。時間帯が夜間であると、破片が散らばっているのが見えず踏んで怪我をしてしまうことも多いようです。
グラスなどのガラス類の破片は小さくても危ないものですので、食器棚の地震対策も心がけるとよいでしょう。