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もらい錆はなぜ起きる?
ステンレスのシンクは錆にくいはずなのに、気がつくと錆ができていることがあります。これは、もらい錆によって錆ができてしまったためです。
もらい錆とは、他の錆やすい金属から錆をもらってしまうことです。
シンクであれば、調理器具を放置してしまうことで、接している部分に金属を含んだ水滴が溜まり、ステンレスに金属が付着することによって、もらい錆の原因となります。
もらい錆は落とすことができる?
シンクにもらい錆ができてしまった場合、放置すればもらい錆が内部まで侵食してしまいます。侵食が進んでしまうと、完全に落とすことは非常に困難です。
もらい錆が内部まで侵食してしまった場合には、無理にこすって落とそうとすると、ステンレスのコーティングを剥がしてしまう可能性があります。また、傷をつけてしまうと、新たな錆の原因にもなってしまうので注意しましょう。
見つけたらすぐ掃除することがコツ
侵食が進んだもらい錆は落とすことが難しいものです。無理にこすると、シンクを傷めてしまう可能性もあるので、業者に相談する方が良いでしょう。
しかし、もらい錆は早期であれば、クエン酸や重曹などを使うことで落とせます。そのため、もらい錆は見つけたときに、すぐ掃除することが落とすためのコツとなります。
もらい錆の落とし方3つ
早期のもらい錆であれば、家庭でも対策方法があります。もらい錆の落とし方にもいくつかの種類があるので、もらい錆ができてしまった場合にはいろいろと試してみましょう。
軽いものは歯磨き粉で磨く
軽いもらい錆であれば、まだ表面に付着している状態です。そのため、歯磨き粉でこすることでも落とせます。歯磨き粉であれば、もらい錆ができてしまった部分の素材に関わらず、多くの場所で使えます。
ただし、歯ブラシやたわしなどでゴシゴシと磨くと、錆ができた部分を傷つけてしまう可能性があるため、指や布で錆の部分を磨くようにしましょう。
クエン酸とクレンザーを使う
もらい錆が歯磨き粉で落ちないくらいになってくると、クエン酸やクレンザーを使って落とすことになります。まずはクリームタイプのクレンザーで磨いてみましょう。
それでも錆が落とせない場合には、錆の部分にクエン酸をかけて、20分ほどなじませます。そして、クレンザーを使って錆を磨き落とします。クエン酸をなじませた後に使うクレンザーは粉末タイプを使うと良いでしょう。
還元型漂白剤を使う
頑固なもらい錆には還元型漂白剤を使いましょう。還元型漂白剤は酸素を奪う反応によって、錆を除去します。
もらい錆に還元型漂白剤を使う場合は、熱めのお湯に還元型漂白剤を入れて、よく練ります。その還元型漂白剤を錆の部分に塗りつけて10分ほどなじませてから、歯ブラシでこすります。
たわしのような固すぎるものでこすると素材を傷めてしまうので注意しましょう。
もらい錆を落とすおすすめグッズ12選
もらい錆は油断をしているとシンクにできてしまっていることがあります。また、シンク以外にもお風呂場でもカミソリが原因でもらい錆ができてしまうこともあり、意外に多くの人がもらい錆に困っています。
もらい錆を落とすためのアイテムはたくさんあるので、いろいろと試してみて、使いやすいものを探してみましょう。
レック「茂木和哉」
レック「茂木和哉」は研磨剤入りのクレンザーです。弱酸性タイプなので、肌への優しさにも配慮されています。
もともとは温泉施設の水垢を落とすために開発された強力な水垢用洗剤ですが、錆や焦げなどにも有効です。浴室の鏡やフライパン、IHクッキングヒーター、便器の黄ばみなど、広い範囲で使えます。
花王「ハイドロハイター」
花王「ハイドロハイター」は衣料用ですが、粉末タイプの還元系漂白剤なので少し頑固になってきた錆に対しても有効です。錆専用の洗剤もありますが、洗剤としてはやや高額な部類です。
しかし、花王「ハイドロハイター」であれば手頃な値段で購入できます。頑固な錆ができたときに、ひとまず試してみても良いでしょう。
BAN-ZI「サビハイダークイック」
錆を落とすときに、錆の部分をこすることで素材に傷をつけてしまう可能性があります。しかし、BAN-ZI「サビハイダークイック」は基本的にスプレーで吹き付けるだけで錆を落とせます。
スプレーで錆に吹き付けて10分ほどでなじませると、錆を分解除去してくれます。あとは水で流すだけで錆が綺麗になります。
技・職人魂「サビ取り職人」
技・職人魂「サビ取り職人」もBAN-ZI「サビハイダークイック」と同様にスプレーで吹き付けて、錆を分解除去してくれるタイプの錆取りです。
錆に吹き付けると錆と反応して紫色に変わるので、効果の確認も簡単です。業務用に大容量もラインナップされており、プロからも支持を受ける洗剤です。
サンスター「水まわり用輝き洗剤キーラ」
サンスター「水まわり用輝き洗剤キーラ」はもともと業務用洗剤として販売されていた商品でした。そのため、その効果の範囲は広く、キッチンだけなく洗面台や浴室まで、水まわりで幅広く使えます。
また、水周り特有の嫌なニオイも抑える効果があります。キーラの真骨頂は水垢やぬめり落としのため、錆の予防としての使用が適しています。
AZ「サビアウト」
AZ「サビアウト」は、錆に塗ると化学反応を起こし、錆を除去できるようになります。錆に塗って、しばらく時間をおいて拭き取るだけで、素材を傷めることなく錆を除去できます。
スペースショット「サビ落とし・トイレクリーナー」
スペースショット「サビ落とし・トイレクリーナー」は、水回りやトイレまでカバーする錆落とし剤です。ステンレス製のシンクなら、スプレーを吹きかけて8分ほど放置すれば錆が落ちやすくなります。
TOTO「らくらく錆落し」
TOTO「らくらく錆落し」は浴槽や床についた錆を落とすことに特化した洗剤です。錆に塗って、しばらくなじませてから拭き取ることで錆を落とせます。頑固な錆に対しては数回試してみましょう。
また、浴槽の錆に使う場合には、しっかりと錆とその周りの水気を拭き取り、乾燥させてから使うようにしましょう。
カンペハピオ「復活洗浄剤 ステンレス用」
カンペハピオ「復活洗浄剤 ステンレス用」はその名前の通り、ステンレス用の錆や汚れを落としてくれます。研磨剤が入っていないので、素材を傷めにくい洗剤です。
乳酸・クエン酸といった有機酸が主成分のため、使いやすい配慮もされています。復活洗浄剤シリーズはアルミ用など素材や場所に応じた商品もあるので、使う場所に合わせて選びましょう。
アイメディア「業務用 スカッとサビ取り泡スプレー」
アイメディア「業務用 スカッとサビ取り泡スプレー」は錆に吹き付けると、紫に反応するタイプの錆取りスプレーです。泡タイプなので、浴槽やシンクの壁面などの錆にも使いやすく、プラスチックや陶器、ステンレス、アルミなど幅広く使用できます。
AZ(エーゼット) つけ置きサビアウト
AZ「つけ置きサビアウト」は、先に紹介したAZ「サビアウト」のつけ置きタイプです。6時間ほどつけておくと錆を落とせます。つけっぱなしで良いので、手軽に錆落としができます。また、工具や調理器具などの細かな部分の錆も綺麗に落とせます。
アイオン「汚れ落とし シンクまわり用 ステンレスのサビ・水垢汚れ落とし」
ちょっとしたサビ落としのために、専用の洗剤を用意するこのは面倒と感じる人もいることでしょう。そのような人は、錆落とし用のスポンジを1つ準備出ておくと便利でしょう。
アイオンのシンクまわり用のサビ落としスポンジを使えば、軽い錆は水をつけてこするだけで落とせます。使用時は力を入れすぎないように注意してください。
もらい錆を事前に防ぐ方法5つ
軽い状態でのもらい錆であれば、これまでに紹介してきた方法やアイテムを使えば意外に簡単に落とせます。しかし、洗剤を用意したり、磨いたりなどの手間がかかりるのも事実です。
また、内部まで侵食されてしまうと、落とすことが難しくなってしまうこともあります。もらい錆はできてから対処するのではなく、もらい錆ができないように事前に対策する方が望ましいと言えます。
水分をこまめに拭き取る
シンクに調理器具をそのまま置いておくと、もらい錆ができてしまうことがあります。これは濡れた調理器具を置いておくことで、塩分や汚れを含んだ水滴が接している部分に溜まってしまうことが原因の1つです。
また、単純にステンレスも濡れたままにしておくと錆びやすくなってしまいます。そのため、水分は小まめに拭き取り、清潔を保つようにしましょう。
できた錆を放置しない
錆はそのままにしておくと、どんどん広がってしまいます。広がってしまった錆は自分では落とすことが難しくなり、業者に相談しないといけなくなってしまうこともあります。
しかし、もらい錆ができ始めたばかりであれば、表面に張り付いているような状態です。この記事で紹介したような適切な方法で掃除をすれば落とせます。錆ができた場合は広がる前に対処しましょう。
錆びたヘアピンなどを放置しない
シンクに調理器具を放置しておくと、もらい錆ができてしまうことがあります。同じように、お風呂場でもカミソリやヘアピンなどを置きっぱなしにしていると、もらい錆ができてしまうことがあります。
これもシンクの場合と同様で、カミソリやヘアピンの金属成分がもらい錆の原因となってしまうからです。カミソリやヘアピンは濡れていればしっかりと水気を拭き取り、そのまま直に置かずにケースなどに入れるようにしましょう。
傷を作らない
シンクは洗い物をしたり、ゴシゴシと磨いたりなどしたときに傷がついてしまうことがあります。傷がつくとその部分は錆びやすくなってしまいます。
そのため、錆を落とすために硬いタワシなどで力強くこすってしまうと、錆は落ちてもその部分に傷がつき、新しい錆ができる原因になってしまいます。
錆落としをしているはずが、新しい錆を作っているとしたらやりきれないですよね。錆を落とす際には力任せにせず、正しい方法でなるべく素材を傷つけないようにしましょう。
コーティング
傷を作ってしまうと、その部分が錆びやすくなってしまいます。
もし、すでに傷があるという場合はコーティングによって傷を覆って対策するという方法もあります。コーティングすることで、撥水性も高まり、掃除がしやすくなって錆対策になります。
市販のコーティング剤で手軽に行っても良いですが、本格的にコーティングしてもらうために業者へ相談しても良いでしょう。
もらい錆を効果的に落とそう!
もらい錆は気がつくとできてしまっていることがあります。しかし、軽いもらい錆は正しく掃除をすれば意外に簡単に落とせます。
力任せに錆を落とすと、新しい錆の原因となってしまうこともあるので、正しい掃除方法で効果的に落とすようにしましょう。