水筒のサビの取り方!錆の原因からカビ・茶色い汚れの対処法まで

水筒を持つ女性

みなさんはマイ水筒を持っていますか?好きなドリンクを入れておけば、お出かけもお仕事もモチベーションが上がりますよね。ところで、水筒の中はピカピカに洗えているでしょうか。水筒は洗いにくい形なので、洗浄が行き届きにくいですよね。せっかくの水筒もフタを開けて「うわ、サビ臭い!」となったら台無しです。この記事では、水筒のサビの落とし方や、サビがつかないための予防法を紹介します!

水筒のサビ(茶色い汚れ)の原因は?

ステンレス製の水筒
水筒についた汚れは早めに取り除きたいですよね。なぜ水筒にサビやカビがついてしまうのか?また、サビ・カビ以外の汚れがつく原因をそれぞれ見ていきましょう。

水に含まれる鉄分が原因

金属は水に濡れるとサビてしまうイメージがありませんか?

でも、水筒に使用される金属は、ほとんど「サビに強い素材」が使われているため、サビにくくなっています。

それでもステンレス製の水筒がサビてしまうのは、水の中に含まれる鉄分が原因。

水の中の鉄分が水筒の内側につき、その鉄分が腐食することでステンレスがサビたように見えるのです。これを「もらいサビ」と言います。

もらいサビを防ぐには、水筒を使い終わったら、水気を残さないことです。使い終わっても水を入れたまま放置したり、洗い終わった後に水を拭き取らないと、少しずつサビてしまうでしょう。

《 ポイント 》

  • 水筒に使用される金属はサビがつきにくい素材
  • サビができるのは水に含まれる鉄分が原因
  • 水筒を使わないときは内部に水を残さない

カビができている

水筒にカビが発生する原因は、飲み物と湿気のどちらかです。なぜ雑菌が繁殖してしまうのかというと、飲み物の場合は、カビが好む「糖分」や「乳製品」が入っているからです。

甘いジュースや、ミルクの入った紅茶やコーヒーを入れたまま長い間放置すると、雑菌が集まってカビが発生します。

ジュースやミルクの入った飲み物を入れたら、飲み終わったらすぐに洗ってください。「明日洗おうかな」と放っておくと、雑菌たちにとっていい環境をつくってしまうことになります。

また、洗い終わった後も注意が必要です。洗って水気が残ったまま棚にしまうと、中が蒸れてしまい雑菌の温床に。

カビが好みそうな飲み物を入れたら、長時間放置しない、洗ったらキッチリ水気を拭き取ります。この2点を忘れずに行いましょう。

《 ポイント 》

  • 洗い終わったら、水筒の中をしっかり乾かしてからしまう
  • 甘い飲み物、ミルクの入った飲み物を水筒に入れたら、長時間放置しない

茶渋がついている

水筒にお茶やコーヒーを毎日入れると、茶渋ができてしまいます。茶渋は飲み物に含まれる「ポリフェノール」が原因。

茶渋がつくと、見た目が悪いだけでなく、雑菌が増えてカビが発生する原因にもなります。おまけに簡単に落とすことができないので厄介です。

茶渋をつけないために、コーヒーや紅茶の入った水筒を使い終わったら、すぐに洗ってください。それだけで茶渋の発生を防ぐ効果があります。

それでも、コーヒーや紅茶を毎日入れていると、少しずつ茶渋がついてしまいます。茶渋が出始めたら、水筒に水とひとつまみの塩を入れてスポンジで磨けば落とせます。

茶渋が多いときは、お湯で溶かした重曹を水筒に入れて30分ほど浸け置きしましょう。ちなみに、重曹は安全のために「食用で使えるもの」を選んでください。

《 ポイント 》

  • 茶渋ができる原因はポリフェノールを含んだ飲み物を入れるため
  • 使い終わってすぐに洗えば、ある程度は茶渋の発生を防げる
  • 茶渋がたくさんついたときは、重曹水の浸け置きで落とせる

スポーツドリンクによる腐食

水筒の中のトラブルは、サビやカビ、茶渋だけではありません。

夏場や、スポーツをするときには、スポーツドリンクを水筒に入れることもありますよね。そのときに、気をつけておかなければいけないことを紹介します。

金属が溶け出すことで起こる食中毒について

2008年より以前の話ですが、「酸性の飲み物は金属を溶かすから、金属製の水筒にスポーツドリンクを入れてはいけない」と言われていました。酸性の飲み物はステンレスやアルミなどの金属を溶かすので、食中毒の原因になるからです。

現在の水筒はコーティング技術が進化したので、金属製の水筒に酸性の飲み物を入れても金属が溶けることはありません。酸性の飲み物を入れても食中毒になることはないので安心してください。

気をつけておかなければならないこと

ただし、いくらステンレスでも、長時間放置するのは好ましくありません。

水筒の内部に傷があると、そこから金属が腐食します。傷が大きく、使う頻度が多いほど腐食した部分から金属が溶け出すリスクは高くなるので注意してさい。

また、銅製の水筒は溶けるので危険です。酸性の飲みものを長時間入れたままにすると、銅が飲料に溶け出してしまいます。(過去に食中毒の事例もあります)。

スポーツドリンクやその他の酸性の液体を入れる際は、「状態の良い金属製かプラスチック製の水筒」に入れましょう!

その他の酸性の飲み物にも注意

スポーツドリンク以外の「酸性の飲み物」には、何があるのか気になりますよね。

例えば、以下の飲み物が挙げられます。

  • フルーツジュース
  • 炭酸飲料
  • 飲むお酢

これらが酸性の飲み物です。特に、炭酸飲料や乳酸菌飲料など、『ガスが発生する飲み物』はサビ以外にも問題があるので注意してください。

ガスが発生する飲み物は、長時間入れておくことで水筒の中の圧力が高まってフタが吹っ飛んだり、その拍子にフタが壊れたり、開かなくなるのです!

ですので、どんな場合でも水筒に炭酸飲料や乳酸菌飲料を入れることはおすすめしません。

《 ポイント 》

  • 傷がついた水筒に酸性の飲み物を入れるとサビる(最悪の場合、食中毒になる)
  • 状態の良い水筒なら酸性の飲み物を入れても問題ない
  • 炭酸飲料は水筒の状態にかかわらず入れてはいけない

水筒のサビの取り方

重曹とスポンジ
水筒にサビやその他の汚れが発生したときに、対処に必要な物、汚れ別の落とし方手順を説明します。

用意するもの

  • 食器用洗剤
  • クエン酸
  • お酢
  • 重曹
  • 柔らかいスポンジ
  • グラス用のスポンジ(細長い棒がついたブラシ)

以上のものをそろえてください。クエン酸・お酢・重曹は、汚れごとに使い分けます。

サビ取りの手順

サビや、その他の汚れの落とし方手順を見ていきましょう。

水筒を食器用洗剤で洗う

サビやその他の汚れを落とす前に、食器用洗剤を使って水筒を綺麗にします。先に水筒のフタやパッキンなど、外せるパーツはすべて外してください。

水筒内部を、棒つきのスポンジで優しく洗いましょう。あまり強くゴシゴシ磨くと、中の金属を傷つけてしまいます。

水筒のフタや口まわり、パッキンは汚れが残りやすいので、外してすみずみまで洗ってください。

汚れ別に浸け置き洗いする

次は浸け置き洗いです。浸け置きは、汚れ別に以下のものを使います。

  • クエン酸・お酢=サビ
  • 重曹=茶渋、カビ

以上のように使い分けますが、メーカー別で推奨する液体が異なるため、取扱説明書に目を通すと確実です。

水筒に入る容量が500mlなら、その10%(50ml)のクエン酸・重曹・お酢を入れて浸け置きしてください。浸け置き時間は30分から1時間ほどです。

浸け置き後はすすぎ洗いする

汚れが落ちたのを確認したら、最後は水で綺麗にすすぎ洗いし、乾燥させればOKです。

《 ポイント 》

  • 金属を傷つけないように優しく洗う
  • 汚れに適した液体を使用する前に、メーカーが推奨する液体があるので、取扱説明書で確認する
  • 浸け置きは30分から1時間。水ですすぎ洗いする

水筒のサビの取りの注意点

水筒のカビや茶色い汚れ(サビ)を落とすときには、3つの注意点があります。

  1. 食器洗浄機を使ってはいけない
    食器用洗浄機を使えば楽に洗えるかもしれません。ですが、高温のお湯で洗うと水筒の形がゆがんだり、塗装がハゲてしまいます。
    水筒は水洗いしましょう。
  2. 底や飲み口は汚れが残りやすい
    飲み口と底部分は、洗いにくい場所なのでどうしても汚れが残りがち。スポンジで汚れが落とせないときは、底や飲み口が洗いやすいグッズを使って洗いましょう。
  3. 塩素系漂白剤は使ってはいけない
    浸け置き洗いの際に塩素系漂白剤は使用しないでください。内部が腐食します。

《 ポイント 》

  • 食器洗浄機と塩素系漂白剤は使用しない
  • 飲み口と底部分の清掃も忘れずに行う

メーカー別!水筒のサビ取り方法

色違いの水筒
水筒の洗い方は、メーカーによっておすすめの方法があります。使う道具や手順がちょっと変わるので、人気のメーカーの洗い方を見ていきましょう。

サーモスの水筒のサビを取る場合

ぬるま湯を500ml(水筒の容量)、食酢を50ml(10%)を本体に入れて、30分間浸け置きします。その後、すすぎ洗いしてください。

サビ汚れ以外のしつこい汚れがついている場合は、酸素系漂白剤を30分間浸け置きしてすすぎ洗いをしましょう(塩素系はNGです)。

《 ポイント 》

  • サーモスの水筒は浸け置きするときに食酢とぬるま湯を使う
  • サビ以外の汚れは酸素系漂白剤で浸け置き

タイガーの水筒のサビを取る場合

水筒の飲み口まで熱湯を注ぎ、クエン酸を小さじ1杯加えて1時間待ちます。1時間たったら熱湯を捨てて、スポンジで磨いてサビを落としてください。

タイガーは茶渋用の洗浄液やクエン酸など、洗浄用の自社製品も多く販売しています。

《 ポイント 》

  • サビは熱湯とクエン酸で浸け置きして、スポンジで落とす

その他の水筒の場合

  • 象印マホウビン
    ぬるま湯(水筒の容量と同じ量)と食酢10%を入れて30分浸け置きし、その後すすぎ洗いをする
  • スタンレイ
    ぬるま湯と重曹で1時間浸け置きして、その後すすぎ洗いをする

メーカーによってお手入れの手順を公式HPで紹介しているところもあります。

その他、スケーターの水筒や、他の魔法瓶メーカーの場合も、重曹・クエン酸・お酢・酸素系漂白剤を使った洗い方が一般的です。不安に思ったときは、取扱説明書を確認すると良いでしょう。

《 ポイント 》

  • メーカーによって洗い方は異なるが、重曹・クエン酸・お酢・酸素系漂白剤を使った洗浄方法が一般的

まとめ:ピカピカの水筒で美味しいドリンクを飲もう

水筒を持つ笑顔の女性
水筒にカビ・サビ・茶渋ができてしまう原因は

  • 洗わずに放置している
  • ちゃんと乾かしていない
  • 水筒が傷ついている

のどれかです。水筒がサビないように、

  • 使ったらすぐに洗う
  • ちゃんと乾かす
  • 水筒を優しく洗う

の習慣をつけましょう。これだけで目立った汚れはほとんど防げます。

汚れが蓄積するので、月に一度は重曹や漂白剤を使って洗浄することが必要です。それでも「毎日洗うのって面倒だな」と思う人は洗うのが楽な水筒をえらびましょう。

サビに強い材質や、食器洗浄機で洗えるタイプ、口が広いタイプの水筒がおすすめです。

水筒がキレイだと、ドリンクの香りも美味しさもアップ!毎日使うものだからこそ、マイ水筒はいつでもピカピカにしてあげましょう。

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よくある質問

  • ステンレスについたサビを落とすには?

    ステンレスのサビを落とすには、酢が最も手っ取り早く簡単な方法です。酢と市販のクレンザーを混ぜたり、重曹と酢を組み合わせるとより効果的です。サビ汚れに重曹をまんべんなく振りかけ、その上から酢を垂らすことで、アルカリ性と酸性による化学反応が起こり、シュワシュワと発泡します。この泡の力で、細かい部分の汚れやサビを落とすことができます。

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  • サビがひどい時の落とし方は?

    頑固なサビは、金属製のワイヤーブラシでこすり落とすことができます。ただし力を入れ過ぎると傷がついてしまうので、ザビがある場所に応じて方法を考えることが大切です。真鍮やステンレスのワイヤーブラシは、鉄のサビを落とすのに使えますが、柔らかいサッシに使うと表面に傷がついてしまうので、注意が必要です。

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