目次
毛布を洗う前に
毛布を洗うときは、まずどんな方法で洗うべきかチェックしましょう。素材に適さない方法で洗うと、ふわふわの毛布が台無しになってしまいます。
まずは毛布の素材を確認し、ここで紹介する4つのポイントをおさえたうえで、どの洗い方が合っているのか見極めましょう。
洗い方は大きく3種類
素材別の毛布の洗い方は、以下の3通りです。
- 自宅で洗う(洗濯機・手洗い)
綿、化繊、フリース、マイクロファイバー、ウール混紡 - コインランドリーで洗う
綿、化繊、フリース、マイクロファイバー、ウール混紡 - 専門のクリーニング業者に依頼する
シルク、カシミヤ、羊毛(ウール)100%
シルクやカシミヤ、羊毛100%の毛布は自分では洗えません。たとえウォッシャブル加工されていたとしても、洗い方や干し方、乾いた後のアフターケアにとても手間がかかります。
費用がかさみますが、専門のクリーニング業者に依頼するのが安心。ウール混紡の毛布は、洗濯機洗いや手洗いができるものが多いです。
《 ポイント 》
- 毛布の素材によって洗い方が違う
- 綿・化繊・フリース・マイクロファイバー・ウール混紡の毛布は自宅で洗える
- シルク、カシミヤ、羊毛100%の毛布は専門のクリーニング店に出す
洗濯表示をチェックする
毛布に付いているタグを見ると、洗濯表示のマークが付いているはずです。タグに洗濯機マークや手洗いマークが付いていれば、自分で洗うことができます。
マークにバツがついている場合は、自分で洗うことはできません。その際は、専門のクリーニング業者に洗濯を依頼しましょう。
《 ポイント 》
- 毛布のタグに洗濯機マーク&手洗いマークがあれば自分で洗える!
- 洗濯機&手洗いマークにバツが付いていたら、専用のクリーニング業者に洗濯を依頼する
洗濯前に下処理が必要か確認する
毛布にホコリや汚れが付いていたら、毛布をパンパンとはたき、ホコリを落としておくとよいでしょう。もし目立った汚れがあれば、汚れた部分だけ水で濡らし、洗剤をしみ込ませてブラシ等でこするかつまみ洗いをしておくと、すっきりきれいになります。
ほつれや穴がある場合も下処理が必要なので、毛布を洗う前に確認しておきましょう。
《 ポイント 》
- ホコリを落とし、目立った汚れはあらかじめ部分洗いしておく!
色落ちしないか確認しておく
後染めしてある色柄ものの毛布の場合、洗うことで色落ちする場合があります。心配な方は、毛布の端っこだけ試し洗いしてみてください。色落ちしては困るようであれば、クリーニング業者に洗濯を依頼するのが賢明です。
《 ポイント 》
- 後染めの毛布は、端っこだけ洗って色落ちしないか確認しておく
- 色落ちが心配なら、クリーニング業者に洗濯を依頼する
毛布を自宅で洗う方法
毛布は衣類と違って大きく厚みがあるので、水を吸うとかなり重くなります。かならずほかの洗濯物と分けて、単品で洗いましょう。
まずは洗濯機の容量を確認してください。通常、容量が7kgの洗濯機であれば、毛布を洗うことができます。ただし2枚仕立ての毛布は重量がかなり重くなるため、手洗いをおすすめします。
それでは、洗濯機で洗う場合と手洗いする場合のそれぞれの洗い方を見ていきましょう。
洗濯機で洗う
毛布を洗濯機で洗うなら、洗濯機の種類は縦型式でもドラム式でもOK。どちらも洗濯ネットありの状態で洗ったほうが、毛布が傷みにくいです。
パナソニックの洗濯機の場合、ドラム式と縦型式の一部機種では、洗濯ネットなしで毛布を洗えます。
手順
- 毛布を横に広げて、細長くじゃばらに3つ折りにする
- 1を、さらに小さくたたむ
- 2を洗濯ネットに入れ、洗濯機に立てた状態で入れる
- おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を入れる ※水を少しためてから洗剤を入れると、よくなじむ
- 洗濯機の設定ボタンを押す ※毛布モードか手洗いモードを選択する
- 洗い終わったら、タグに書かれたマークに従って干す ※物干し竿2本を使って、M字型にして干すと乾きやすい
洗濯機の機種によって操作方法は異なります。ドラム式洗濯機なら、洗濯~乾燥まで通して仕上げることが可能です。毛布のタグに、乾燥機の使用OKのマークが付いているか、事前にチェックしておきましょう。
洗濯ネットなら、ニトリの「毛布が洗える角型洗濯ネット」がおすすめです。
ポリエステル製で、サイズは50×115cm、奥行きが1cmあります。シングルサイズの毛布なら1枚、シーツなら2~3枚入り、ファスナーの引手カバー付きなので、洗濯途中にファスナーが開くこともありません。
出典:https://www.nitori-net.jp/ec/product/8503163s/
《 ポイント 》
- 毛布は縦型式・ドラム式どちらの洗濯機でも洗える
- 洗濯ネットに毛布を入れて洗濯すると傷みにくい
- 毛布を洗うときは、じゃばらにたたむとよい
- 毛布を洗う際は中性の液体おしゃれ着用洗剤を使うのがベスト
お風呂の浴槽で洗う
洗濯機に毛布が入りきらない場合は、お風呂の浴槽の中で手洗いをすると汚れが落としやすいです。毛布を浴槽で洗う手順を見てみましょう。
手順
- 浴槽の中に、ぬるま湯(30~40℃)を3分の1ほど入れる
- ぬるま湯の中におしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を入れて、よく混ぜる
- 2に、じゃばらにたたんだ毛布を入れてお湯をしみ込ませる
- 浴槽に入り、毛布を足で踏んで押し洗いする
- お湯を抜き、毛布にしみ込んだお湯を足で踏みながら絞り出す
- お湯が茶色く濁っている場合は、透明になるまで手順1~5を繰り返す
- 最後に、浴槽にきれいなお湯を入れて、毛布を足で踏みながらすすぎ洗いをする
- お湯を抜いて、足で踏んでしっかり水気を取る
- 洗い終わったら、タグに書かれたマークに従って干す
手洗いの場合、十分に脱水をしてください。しっかり水気が取れていないと、乾ききるまでにかなり時間がかかってしまいます。
《 ポイント 》
- 足を使って押し洗いすると毛布の汚れが落ちる
- 脱水をしっかりしなければ、乾くまでに時間がかかる
毛布をコインランドリーで洗う方法
洗濯機洗いのできる毛布でも、容量の小さい洗濯機では毛布を洗うことはできません。そんなときは、コインランドリーを利用するのがおすすめ。
乾燥機にかけてもOKの素材の毛布なら、コインランドリーで乾燥仕上げまで可能です。高温風で乾燥するので、殺菌や防ダニ対策にもなります。手間がかからずふわふわに仕上がり、とても便利ですよ。
ここで、全国でチェーン展開するコインランドリー「ウォッシュハウス」で毛布を洗う場合の、一連の流れを解説します。
洗濯機は7kg、12kg、22kgコースがある
たとえばシングルの毛布1枚なら、7kgコースでOK。シングルの毛布2~3枚や2枚仕立ての毛布、ダブルの毛布を洗う場合は、12kgコースを選びましょう。
洗いの時間は30分程度で、料金は700円から。一般的に、コインランドリーで毛布を洗濯する際の値段の相場は500~700円ほどです。
毛布とお金を入れて、ボタンを押せば洗濯スタート。
《 ポイント 》
- シングル毛布1枚→7kgの洗濯機を利用
- シングル毛布2~3枚・2枚仕立て・ダブルの毛布→12kgの洗濯機を利用
- コインランドリーで毛布を洗うときの値段は、約500~700円
参考:https://www.wash-house.jp/
乾燥機で乾かす
乾燥機は、14kg・25kgコースがあります。乾燥機の使用料金は、7~10分間の乾燥で料金は100円。毛布を乾燥させる場合40~50分かかるので、料金は約700円です。
ボタンを押してあとは待つだけ。毛布の内部まで高温でしっかり乾かすことができるので、カビ予防にも効果的です。コインランドリーで毛布を洗うと、移動時間と費用がかかりますが、メリットも多いですよ。
《 ポイント 》
- 乾燥機には14kg、25kgコースがある
- 毛布の乾燥時間は40~50分で、料金は700円ほど
- コインランドリーを利用すれば毛布を短時間で乾燥できる
毛布を専門のクリーニング業者に依頼する
シルクやカシミヤ、羊毛100%の毛布や、落としきれない汚れが付いた毛布、色落ちが心配な毛布は、専用のクリーニング業者に持ち込んで洗濯と乾燥を依頼しましょう。
場合によっては取り扱ってもらえないことがあるので、事前に問い合わせておくとよいでしょう。
シーズンの終わりに布団もまとめて洗濯したい…という方には、宅配クリーニングや保管サービス付きのクリーニングがおすすめです。
店舗に持ち込む
店舗に持ち込む前に、毛布の素材や汚れの状態などを電話で詳しく伝えて、取り扱ってもらえるかどうか確認を取ってください。せっかく店舗まで持って行っても、受け付けてもらえない可能性もあります。
店舗に持ち込むときの料金の相場は、毛布1枚につき1,000円~。毛布の素材やサイズで値段が変わってきます。また、汚れ落としやシミ抜きを依頼する場合は、追加の費用が必要です。
《 ポイント 》
- 毛布を店舗に持ち込む前に、毛布の素材や状態を電話で伝えて確認しておく
- 店舗に毛布を持ち込んだ場合のクリーニング料金の相場は、毛布1枚約1,000~1,300円
宅配クリーニングを利用する
宅配クリーニングは送料が含まれるため、若干値段が高くなります。送料込みの値段の相場は、毛布1枚につき約2,000~4,000円(北海道や沖縄、離島は含まず)。
一度にたくさんの毛布を洗濯したい場合などには、とても便利です。申し込み後、自宅に送られてきた指定の梱包袋に毛布を入れて、配送すればOK。仕上がり後、毛布が自宅に届くまでに平均1~2週間かかります。
布団クリーニングの「カジタク」では、プラス1,000円追加料金を支払えば9ヵ月間毛布や布団を保管してもらえるので、収納の場所がない方はぜひ利用してみてください。
《 ポイント 》
- 宅配クリーニングは送料込みなので料金が割高
- 料金は毛布1枚につき約2,000~4,000円
- 毛布を配送後、平均1~2週間で仕上がり&自宅に届く
参考:https://www.kajitaku.com/lp/lp-00014
毛布の洗い方に関するQ&A
毛布の洗い方に関する細かい疑問にお答えします。
A.コロコロを使っても猫の毛が取れない場合は、毛玉取りブラシを使ってみてください。2~3回ブラシで軽くなでれば、毛がブラシに絡み付いて簡単に取れます。
また、水分を含んだ汚れは、まず乾いた布で吸い取ってください。その後濡れタオルを汚れた部分に押し付けてポンポンとたたき、よく拭き取ったら通常どおりの方法で洗い、陰干ししましょう。
A.嘔吐物にはウイルスが付着している可能性あり。かならずゴム手袋orビニール手袋をはめてから、ティッシュや捨ててもいい布などで固形物を取り除きます。
洗面所などで汚れた部分を水洗いしたら、1~2時間ほど浸け置き。浸け置きの際には、ウイルスを除菌できる塩素系漂白剤を加えるのが理想的ですが、色落ちするので注意して下さい。
浸け置き後は、毛布の素材に合った方法で、通常どおり洗いましょう。
A.毛布の表面に生えたカビは、エタノールや重曹と水を混ぜたスプレーを振りかけることで取れる場合があります。しかし毛布の内側に付いたカビを完全に除去するのは、容易ではありません。
専門のクリーニング業者にカビ取りを依頼するのが、間違いありません。
A.毛布を洗う頻度に決まりはありませんが、汚れやにおいが気になるときは、その都度洗いましょう。目立った汚れがなければ、最低でもワンシーズンに1回は洗うようにすると清潔な状態を維持できます。
《 ポイント 》
- 毛布に付いた猫の毛は毛玉取りブラシを使うとよく取れる
- 嘔吐などで汚れが付いた毛布は、固形物を除去→部分洗い→塩素系漂白剤を加えた水に浸け置き→通常の方法で洗う
- 内部に及ぶしつこいカビ取りは、クリーニング業者に依頼する
- 毛布は最低でもワンシーズンに1回洗うのがベスト!
まとめ:正しい洗い方でフワフワの毛布に仕上げよう
毛布を洗いたいけれどどうやって洗えばよいのかよくわからない・・・と思っていた方も多いのではないでしょうか。
シルクやカシミヤ、羊毛100%の毛布以外なら、自分で洗えるものがほとんどです。まずは自分が使っている毛布のタグをチェックしてみてください。
毛布はそれほど頻繁に洗うものではありませんが、せめてシーズンの終わりには、毛布をきれいに洗って清潔にしてから収納しましょう。次のシーズンも気持ちよく使えますよ!