毛布を洗濯する適切な頻度は?洗わないとどうなる?

毛布アップ

毎日使うタオルケットや毛布ではありますが、枕カバーやシーツに比べると、どうしても洗濯する機会は減りがちです。犬や猫を飼っている場合や赤ちゃんがいる家庭だと汚れや雑菌も気になります。そもそもタオルケットや毛布はどれぐらいの頻度で洗濯すべきなのでしょうか。そこで今回は適切なタオルケットや毛布の洗濯頻度を紹介するとともに、素材別の洗濯方法などについて紹介することにします。

毛布を洗濯する頻度

天日干しされた毛布

実のところ毛布やタオルケットを洗う頻度に明確な決まりはありません。やや極端ではありますが、季節の変わり目や汚れた時が洗い時と考えて差し支えないようです。

ただ、厚生労働省が通達した「旅館業における衛生等管理要領」に、1ヶ月に1回以上の毛布の熱消毒が望ましく、さらに6ヶ月に1回の丸洗いが必要と記載されています。

一般家庭ではこの基準より少なくても問題ありませんが、洗濯頻度はこの通達を参考にした方がよさそうです。そこでここでは、目安となる季節別の洗濯頻度について紹介します。

春の場合

春は毛布やタオルケットを片付けるシーズンです。次のシーズンに汚れを持ち越さないためにも、このシーズンには必ず1回は丸洗いを実施するようにします。

丸洗いした毛布やタオルケットは少なくとも半日程度は干し、しっかりと乾燥させることが大切です。水分が残ったままの毛布やタオルケットはダニやカビの温床となるので注意しましょう。

また、春は花粉のシーズンです。この花粉もダニのエサとなるので、毛布やタオルケットをとり込む前には払い落としておくことを忘れないようにします。

冬の場合

冬は毛布やタオルケットが活躍するメインシーズンですが、押入れの中に仕舞いっぱなしになっていた毛布やタオルケットは湿気をたっぷりと吸っており、目には見えなくてもカビの胞子やダニがたくさん付着しています。

したがって使い始める前に1回はしっかりと丸洗いすることが大切です。また、人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。冬は思った以上に毛布やタオルケットが汚れやすい季節なので、シーズン中にもう1回、使い初めとあわせて合計2回は洗濯したいところです。

毛布の種類によって洗濯する頻度は異なる

いろいろな素材の毛布

生地を傷めないようにするためにも、洗う頻度は使われている素材にあわせて変えることが大切です。原則として洗濯する頻度はシーズン中に1回から2回がベストですが、使われている素材によっては家庭では洗わない方がよいタイプもあります。

そこでここでは家庭で毛布やタオルケットを洗濯する際に役立つ、素材別にわけた洗濯頻度について詳しく紹介していくことにします。

ウール

ウール素材の毛布やタオルケットは基本的に洗えません。お手入れする場合は陰干しして風に当てるようにします。ただ、ウォッシャブルタイプと表示された素材であれば洗濯することも可能です。

こちらのタイプを洗濯する場合は表示タグを参考にして洗いましょう。洗う頻度はシーズン中に1回を目安とします。洗濯後は軽くブラッシングして毛並みを整えるようにします。

シルク

シルク製のお手入れは風に当てるだけで十分です。表示タグに洗濯可能とある場合は洗濯機で洗います。洗濯可能表示がなく、汚れが目立つ場合はドライクリーニングを依頼しましょう。

また、シルク素材の毛布やタオルケットを洗濯する場合は、必ず陰干しで乾燥させるようにします。直射日光に当たると劣化や色あせの原因となるので注意が必要です。こちらの洗濯頻度もシーズン中に1回を目安とします。

アクリル

原則としてアクリル製の毛布やタオルケットも陰干しで管理します。洗濯OKの表示がある場合はこちらも洗濯機で洗うことが可能です。洗濯機で洗う場合は中性洗剤を使用します。

また、生地に特殊な素材を使用している場合、柔軟剤の使用は控えた方が無難です。場合によっては生地を傷める可能性があります。洗濯頻度はシーズン中1回が目安です。

綿

綿の毛布やタオルケットは洗濯機で洗うことが可能です。重すぎて洗濯機が回らない場合は浴槽でふみ洗いしてもよいでしょう。ふみ洗いした後は、シャワーなどを使ってすすぎ洗いをします。

干すときには、物干しざおを2本使ってM字型に干すようにすると乾きが早くなります。洗濯頻度はシーズン中2回が目安です。干す場合は直射日光を避け陰干しするようにします。

ポリエステル

ポリエステル製の毛布やタオルケットも丸洗いが可能です。ほかの素材に比べて軽くて扱いやすいので家庭でも楽に洗濯できます。ただ、ポリエステルは熱に弱い素材です。

したがって洗濯後は乾燥機の使用や直射日光を避け陰干しで乾燥させるようにします。洗濯頻度はシーズン中2回が目安です。比較的丈夫な素材なので、汚れが気になる場合は定期的に洗ってもよいでしょう。

毛布を洗濯する方法

コインランドリーの洗濯槽

毛布やタオルケットを洗濯する場合は自宅、コインランドリー、クリーニングなどを選ぶことになります。

洗う枚数が少ない場合は家庭で、枚数が多い場合や扱いが難しい素材を選択したいときにはコインランドリーやクリーニングを利用するとよいでしょう。ここでは自宅、コインランドリー、クリーニングでの洗濯方法について紹介します。

自宅

自宅で洗濯する場合は洗濯機か浴槽を利用して洗うことになります。洗濯機で洗う場合、まずはほこりを払い、汚れが気になる部分に直接洗剤をかけるようにします。

続いて汚れた面を正面にしてじゃばらに折り、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。浴槽で洗う場合は毛布が浸かる程度の水を張って洗剤を入れます。その後は何度か水を入れ替えながらふみ洗いをし、シャワーですすぎ洗いします。

コインランドリー

大きな毛布やタオルケットはコインランドリーを利用すれば楽に洗濯できます。コインランドリーを利用する場合は、事前に表示タグで洗濯や乾燥機の使用が可能かどうかをよく確認しておきましょう。

また、乾燥器を利用すれば大きな毛布やタオルケットもあっという間に乾かすことができます。ただ、ウールやポリエステルといった熱に弱い素材は乾燥機に入れず、自宅で陰干しするようにしましょう。

大型洗濯用ネット

ダイヤコーポレーション ふくらむ洗濯ネット特大50

ダイヤコーポレーション ふくらむ洗濯ネット特大50 毛布も洗える

東和産業 洗濯ネット コインランドリー用 ランドリーバッグ LL

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クリーニング

タオルケットや毛布を最も手軽に洗える方法がクリーニングの利用です。宅配クリーニングのサービスを利用すれば、わざわざお店まで毛布やタオルケットを運ぶ必要もなくなります。

また、クリーニング店によっては選択した毛布やタオルケットを預かるサービスを実施しているところもあります。こういったサービスを利用すれば、収納スペースを圧迫することなく適切に毛布やタオルケットを保管することが可能です。

毛布を洗濯しないとどうなるの?

雑菌やホコリ

毛布やタオルケットを洗濯しないままでいると雑菌やダニなどが繁殖してしまいます。とくに犬や猫といったペットを飼っている場合や汗をかくことが多い赤ちゃんがいる家庭では毛布やタオルケットが汚れやすいので注意が必要です。

洗ってない毛布やタオルケットを使い続けると健康を害する恐れもあります。とくに赤ちゃんの場合は汚れた毛布やタオルケットが肌荒れやアトピーの原因となることもあるので、できるだけ綺麗な毛布やタオルケットをかけてあげるようにしましょう。

まとめ

毛布をかぶった子供

毛布やタオルケットは頻繁に洗濯することはできません。ただ、肌に触れるものでもあるため、毛布やタオルケットを使う春や冬のシーズンには、1回か2回は洗濯する機会を設けたいところです。

洗濯する方法には家庭、コインランドリー、クリーニングなどがあります。洗濯する頻度や洗い方は素材により変わるので事前の確認も大切です。

洗ってない毛布やタオルケットは雑菌やダニなどの温床となります。とくに犬や猫といったペットや赤ちゃんがいる家庭では毛布やタオルケットも汚れやすいので注意するようにしましょう。

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よくある質問

  • 毛布を手洗いする方法は?

    1.毛布をたたいてホコリを取り、気になる汚れは洗剤の原液をつけたタオルで拭き取る
    2.浴槽にぬるま湯(30~40℃)を3分の1程度入れる
    3.ぬるま湯におしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を入れ、よく混ぜる
    4.毛布をジャバラ状に畳み、ぬるま湯に浸す
    5.浴槽に入り、毛布を足で踏んで押し洗いする
    6.お湯を抜き、毛布にしみ込んだ水を足で踏みながら絞り出す
    7.水が茶色く濁っている場合は、透明になるまで手順2~6を繰り返す
    8.浴槽にきれいなぬるま湯を張り、毛布を踏みながらすすぎ洗いをする
    9.お湯を抜き、足で踏んでしっかり水を切る。
    10.洗い終わったら、洗濯表示タグに書かれたマークに従って干す

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  • 毛布を洗濯しないとどうなる?

    毛布を洗わずに放置しておくと、細菌やダニが繁殖することがあります。特にペットを飼っている家庭や汗をかくことが多い赤ちゃんがいる家庭では、毛布が汚れやすいので注意が必要です。また、洗わない毛布を使い続けると、特に赤ちゃんにとっては健康を害する可能性があり、汚れた毛布は肌荒れやアトピー性皮膚炎を引き起こす可能性があります。

    >> 詳しくはこちら

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