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押入れをクローゼットにするには?
部屋に収納スペースがなく、洋服が上手くしまえないということはないでしょうか。そういった場合には、押入れをクローゼットにしてみるのはいかがでしょうか。押入れは工夫次第でクローゼットとしても利用できます。
自宅にあまり活用できていない押入れがある場合は、リノベーションやDIYでクローゼットにしてしまうのも良いでしょう。この記事では押入れをクローゼットにする方法について紹介していきます。
持ち家ならリノベーションの検討を
持ち家なら、思い切って業者に依頼してリノベーションしてしまうのも良いでしょう。本格的にクローゼットにするなら扉を付けたり棚を作ったりする必要がありますが、その分費用がかかります。
しかし中身だけを簡易的なクローゼットにするなら、ポールの取り付けだけでもクローゼットとして使えるので、大幅に費用を抑えられます。まずは業者に見積もりを依頼して、金額を確認してから検討すると良いでしょう。
DIYでクローゼット化する
業者に依頼しなくても、自分でDIYすれば押入れをクローゼットに変身させることも可能です。
どのくらい手を入れるかによって費用も変わりますが、中に突っ張り棒を取り付けたり、ハンガーラックを置いたりするだけなら費用は数千円程度でもできるでしょう。
扉を取り付けるのは費用だけでなく手間がかかりますが、中身を見えないようにするだけならふすまを外して代わりにカーテンで隠すだけでも良いでしょう。
DIYで押入れをクローゼット化するアイデア
DIYで押入れをクローゼットにする方法は、いろいろなパターンが考えられます。DIYでも工夫次第で、押入れとは思えないおしゃれなデザインのクローゼットに変身させられるでしょう。
ここではDIYで押入れをクローゼット化するアイデアをご紹介しますので、DIYの参考にしてみてはいかがでしょうか。
ふすまをカーテンに変える
押入れの中をどれだけクローゼットに近づけても、外側のふすまは「押入れ」を強く感じさせてしまいます。
ふすまを外し、カーテンに変えるだけでも印象はガラッと変わります。ふすまをカーテンに変えるだけなら、カーテンレールを取り付けるだけで済むので簡単です。
ただし賃貸住宅では原状回復に注意しましょう。
原状回復とは、退去するときに借りた時の状態に戻すことです。ほとんどの賃貸契約は原状回復が前提になっています。穴をあけてカーテンレールを取り付けてしまうと、修復費用を請求される可能性が高いため、突っ張り式を使うなどDIYの方法には気を付けましょう。
押入れにハンガーラックを入れる
押入れに市販のハンガーラックを入れるだけで、そのままクローゼット代わりにできます。
ただし押入れは上下に仕切られているため、ロングコートやワンピースなどの長さのあるものはかけられません。ハンガーラックは上の段に置いた方が洋服が取りやすいのでおすすめです。下の段には収納ケースを置いて、使わない服をしまっておくのも良いでしょう。
突っ張り棒をつける
突っ張り棒を取りつければ、ハンガーをかけるポールとして活用できます。ただし、ネジやクギを使ってポールを取り付けるよりも耐荷重はありません。服をたくさんかけすぎないよう注意が必要です。
また、ふすまを外した部分に突っ張り棒を取り付けて、サイズを合わせた布を下げれば、カーテン代わりにも使えます。
ディアウォールなどで棚をつくる
ディアウォールは室内に柱を作れる便利なアイテムです。工具なども不要で壁に穴を開けないため、賃貸でも安心して利用できます。
ディアウォールを使えば突っ張り棒と同じ要領で、押入れの中に簡単に棚を作れます。押入れの中に棚があれば、収納できるものの幅も広がるでしょう。
ディアウォール以外にもホームセンターに行けば使えるアイテムが売っていますので、チェックしてみると良いでしょう。
押入れを収納以外に使うアイデア
押入れの使い方は収納だけに限りません。空いている押入れをそのままにしておくよりも、自分だけのワークスペースやペットハウスなど、アイデア次第で活用方法はさまざまです。
ここでは押入れを収納以外に使うアイデアを紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
デスク代わりに使う
押入れにはもともと上下を分けるための棚がついているため、ほとんど改造を加えなくてもデスクとして使えます。ふすまを外して床にフローリングシートを敷くだけでも、おしゃれな雰囲気のワークスペースとして使えるでしょう。
下の段には収納ケースや、小物を収納できる引き出し付きのキャビネットを置けば、スペースを活かした自分だけの作業場ができあがります。奥行きもありますので、パソコンやカラーボックスなどを置けるのも嬉しいポイントです。
こどもの遊びスペースに
押入れを子どもが遊べるスペースに改造する方法もあります。
押入れは子どもにしてみればかなりスペースがあるので、じゅうぶん遊び場として使えるでしょう。上の段に登れる階段と滑り台をつければ、スペースをとる室内用の滑り台を購入しなくても遊べます。
また、壁やカウンターをDIYして中におままごとセットをおけば、子ども用の小さなお家で本格的なおままごとができます。
ペットハウスに使う
押入れはペットのゲージを収納することで、そのままペットハウスとしても利用できます。
ハムスターのような小さなペットはもちろん、猫や小型犬ならシートを敷いてフェンスで囲めば、広々としたペットハウスになります。
ゲージで部屋のスペースを占領することもなく、押入れならペットにとってもじゅうぶんな広さなので、余計なストレスを与えることもないでしょう。
押入れだけじゃない!収納の基礎
押入れに限らず、工夫次第で部屋のあらゆる場所は収納スペースとして活用できます。部屋に物があふれていたり、収納の仕方がわからないという方は、まずは収納の基礎を知りましょう。
ここではどんな場所にも共通する収納の基礎について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
不用品は捨てる
片づけの基本として、不用品は捨てましょう。スペースには限りがあるため、物が多すぎるとそもそも収納スペースが足りなくなります。
一つ買ったら一つ捨てるくらいの気持ちで管理していれば、一定の数をキープできます。一気に処分したいなら、一度持ち物を整理して、必要なものと不要なものに分けてしまうのが理想的です。
捨てるのを迷うようなものがあれば、一旦保留できるように迷ったもの専用ボックスを用意するのもいいアイデイアです。保留期限を決めておき、期限になったら捨てるかどうか決めると良いでしょう。
収納の定位置を決める
収納の基本は物の定位置を決めることです。片付けが苦手な人の中には、どこに何をしまえばいいのかわからない人も多いです。
その場合は、定位置を先に決めてしまいましょう。定位置は「その場所で使うものが何か」と、「どのくらい必要か」を考えます。
スペースは限られていますので、その場所で使うものを必要な数だけ収納しておきましょう。定位置が決まっていれば、使った後も同じ場所に戻すだけで済みます。片付けに困ることもありません。
定期的に不用品を見直す
片付いた状態を保つためには、定期的に不用品を見直すことが重要です。
日頃から「一つ増えたら一つ減らす」を心がけていても、物はいつの間にか増えるものです。増えた分だけ処分しなければ、また部屋は散らかってしまいます。
定期的に不用品を見直すタイミングを作ることで、何がどれくらい増えてしまったかを把握し、その都度、要らない物を処分できるようになります。不用品回収や粗大ごみの日の前など、定期的に見直すタイミングを作ると良いでしょう。
押入れ収納のコツ
押入れに物を収納する場合、いくつかのポイントを押さえることで、スペースを十分利用して最大限収納できます。また、使う時にもすぐに取り出せるようになります。
ここでは押入れ収納のコツを紹介します。押入れのスペースを上手く活用して、収納量を増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
スキマが出ないようにする
押入れは奥行きが広く、高さもかなりあるため、空きスペースが出てしまいがちです。そのため、縦横のスペースに合った収納ケースなどを利用して、できるだけすき間ができないように収納しましょう。
また、下の方はしっかり埋まっても、上の方が少しだけすき間があるといった場合には、収納袋を利用してちょっとしたすき間を埋めてしまいましょう。収納袋を利用すれば、布団などを傷めることなく収納できます。
収納アイテムは統一する
収納アイテムのジャンルはできるだけ統一して、分けて収納するようにしましょう。また、引き出し付きの収納ケースなどを利用するようにしましょう。
そうすることで、奥の方に収納しても引き出しを開けば近いアイテムが目印になるため、目的のものを見つけやすくなります。また、収納アイテムは統一した方が見た目も良くなるだけでなく、使った後で片づける場所もわかりやすくなります。
よく使うものは手前に
押入れは奥行きが非常に広いため、奥の方に入れたものは、使いにくくなってしまいます。そのため、押入れは奥と手前で使い分けることを意識しましょう。よく使うものをすべて手前に収納しておくようにすれば、使うときに困らずに済みます。
また、奥行きにぴったりなサイズの、深めの引き出し式のケースなどを置いておけば、奥のほうに入っているものでも、引き出しごと取り出しやすくなるのでおすすめです。
あまり使わないものは奥に
「よく使うものは手前に」の逆で、あまり使わないものは奥にしまいましょう。1年以上使う予定のないものは、奥へ入れてしまっても問題ありません。
また、衣替えなどでしばらく使う予定のない服は、大きめのフタつきの収納ケースに入れて下の段や奥の方にしまってもよいでしょう。
季節用品のスペースをつくる
季節用品は年に1度しか使用しません。さらにクリスマスが終わったらすぐにお正月が来るといった風に、次から次へとイベントがやって来ます。
こういった年に1回しか使わないような季節用品は奥にしまってしまいがちですが、いざというときに取り出しにくく、困ることになります。
そのため、季節用品だけのスペースをあらかじめ用意しておくようにしましょう。そうすることで、クリスマスツリーを片づけるタイミングで、同じスペースに置いてあるお正月飾りをスムーズに取り出せます。
押入れ収納に役立つグッズ
ここまでご紹介したように、押入れを活用した収納にはいくつかのポイントやコツがあります。ぜひ押入れ収納に活躍する使えるアイテムを利用して、綺麗に収納してみましょう。
ここでは振り返りの意味も含めて、押入れ収納に役立つおすすめグッズを紹介します。押入れ収納をする際の参考にしてみてください。
突っ張り棒
突っ張り棒は押入れをクローゼットとして活用するのに便利なアイテムです。ハンガーを掛けるポールの代わりにしたり、ふすまの代わりにカーテンや目隠し用の布を取り付けたりするのに使えます。
また、突っ張り棒は縦に配置し、結束バンドやワイヤーネットなどを組み合わせることで、好きな高さの棚を作ることもできます。
突っ張り棒だけでもさまざまな用途に使えるため、押入れ収納を考える場合は用意しておくと良いでしょう。
カラーボックス
押入れは奥行きが広く高さもあるため、2段や3段のカラーボックスが収納できます。
普通に縦においても良いですが、横置きもおすすめです。カラーボックスを奥に入れておけば、仕切りもできて整理整頓しやすくなります。
カラーボックスに服を畳んで入れれば、取り出しやすく、すっきりと片付きます。サイズの合う引き出しも販売されているため、別途購入するのも良いでしょう。
カラーボックスは収納ケースとは使い勝手も異なりますので、用途ごとに分けて使うと良いでしょう。
ワイヤーラック・ワイヤーネット
ワイヤーラックやワイヤーネットを使えば、押入れの中に便利な仕切りを作れます。ワイヤーラックはそのまま入れておくだけで、使いやすい仕切りや棚として利用できます。
ワイヤーネットは縦に突っ張り棒を配置し、ワイヤーネットを取り付けることで、無駄なスペースのない棚になります。隙間が空いているため、ネクタイやベルトなどもそのまま掛けられます。
ワイヤーなら目隠しにならず、何が置いてあるのか一目でわかるのもポイントです。
押入れをクローゼット化しよう!
部屋にクローゼットがない場合でも、押入れを活用することでクローゼットとして利用できます。
思い切って業者に依頼してリノベーションするのも良いですが、お金をかけずに自分でDIYするだけでも、工夫次第で十分クローゼットとして使えるようになります。
また、クギやネジを使わなくても、突っ張り棒やディアウォールなどを活用すれば、ポールを設置したり棚を作ったりできます。そのため、賃貸物件でも問題ありません。
ぜひこの記事で紹介した方法を参考に、押入れをクローゼットとして活用してみてはいかがでしょうか。