目次
出産祝い金のマナーと相場と贈る時期
出産祝い金は相手との関係によってだいたい決まってきますが、安すぎても高すぎてもダメ。マナー違反にならない為に出産祝い金の相場をおさえておきましょう。
出産祝い金の相場
- 兄・姉:10,000円~30,000円
- 弟・妹:10,000円~20,000円
- 友人・知人:5,000円~10,000円
- 会社関係:3,000円~10,000円
- 親戚:10,000円~30,000万円
- いとこ:5,000円~10,000円
- 父親・母親:30,000万円~100,000円
- 祖父・祖母:10,000円~100,000円
- ご近所・隣人:3,000円
出産祝い金の親の相場はあってもないようなものだと思います。親戚以外であれば、どんな関係でも出産祝い金は5,000円~10,000円を贈れば間違いないですね。
双子の場合の出産祝い金の相場
ひとり生まれた時のお祝い金の1.5倍~2倍が相場です。赤ちゃん二人分のお祝いですので、2倍を贈る方も多いですが、相手とそれほど親しいわけではなければ、1.5倍程度で大丈夫です。
相手としては二人の赤ちゃんが公平に出産祝い金をもらったと考えれば嬉しいと思いますが、場合によっては相手が高額に感じて出産祝いのお返しを用意するのに負担をかけてしまうこともあります。
出産祝い金を贈るタイミング
出産祝い金を贈るタイミングは、生後7日~30日過ぎのお宮参りの頃までがベストです。赤ちゃんが名前を決める日を「お七夜」といい、生まれてから7日目に命名するという習慣から、名前が決まる7日目以降に出産祝いを贈るのが良いとされています。
出産祝い金を贈る際の注意点
出産祝い金を贈る前に、赤ちゃんが無事生まれて、母子ともに健康であることを確認してから贈りましょう。ママや赤ちゃんに会いに自宅に訪問する場合は、出産後2週間~3週間経ってからにしましょう。産後の体調の回復は個人差がありますので必ず事前に健康状態を確認してから訪問してください。
また、自分の体調が良くないときは決して訪問しないでください。もし風邪のひきはじめだった場合、体力が回復していないママや抵抗力の無い赤ちゃんに風邪をうつすことになるかもしれませんので十分に注意してください。
地域によってはマナーが違うことがありますので、相手がお住まいの地域の風習などを事前に確認することをおすすめします。
出産祝のご祝儀袋の選び方と書き方
ご祝儀袋の種類
出産祝い金は「紅白の蝶結び(花結び)」のご祝儀袋で贈ります。蝶結びは外しても何度でも結びなおせる結び方として「何度あっても良いお祝い」に使われます。
出産祝い金を贈るご祝儀袋の書き方
出産祝い金のご祝儀袋の上の段
上の段には名目を書きます。スタンダードなのは「祝 ご出産」「祝 御出産」「ご出産祝い」で、他に「祝 ご安産」「祝 御安産」「祝 御誕生」などがあります。また、シンプルに「御祝」「お祝い」「ご出産おめでとう」でもOKです。
マナー
「祝御出産」などは4文字ですが、「死文字」といわれて縁起が悪いとされていますので、「祝」の文字の下に一文字分のスペースを空けて書きましょう。「祝 御出産」これで5文字のイメージになりますね。
出産祝い金のご祝儀袋の下の段
下の段には自分(贈り主)の名前を書きます。書く際、上の段の文字より少し小さめに書きましょう。個人の場合、苗字のみかフルネームのいずれかを書きますが、基本的に同じ年または目下には苗字のみで、目上にはフルネームで書くというマナーがあります。とは言え、どちらにしようか迷ったときはフルネームで書くことをおすすめします。
連名で贈る場合の書き方:2名~3名
複数で贈る場合、3名までなら横に並べてフルネームを書くことができます。
夫婦で贈る場合、のし袋の右側に夫の名前をフルネームで書き、夫の名前の左横に妻の名前のみ書きましょう。この際、気をつけるのは妻の名前を夫の名前の左に書くことです。右に書いている方もいらっしゃいますが気をつけましょう。
3名で書く場合、会社のように上下関係があるようでしたら右から順に地位が高い順に書きましょう。もし同僚や友人の場合は50音順でOKです。ただし、年齢差がある年上の方がいる場合は、右に年齢順に書きましょう。
4名以上は連名で書くのはNG
4名以上からは横並びで名前を書くことはできませんので気をつけましょう。4名以上は代表者1一人の名を書き、その左横に「他一同」と人数を書きます。もし、会社や部署、団体、サークルや同窓などで贈る場合は、団体名を書き、そのに「一同」の文字を書きます。4名以上で「他一同」と書いた場合、誰から贈られてかが分かりませんので、全員に氏名を書いた紙を中に入れます。
出産祝い金のご祝儀袋の中袋表
贈る金額「金○○○○円」を書きます。金額の数字は一般的に大字(旧漢数字)で書きますが、最近は通常の漢字で書く方も多く、大字(旧漢数字)でなくても問題は無いようです。また、大字では「円」を「圓」と書きますが、この字は難しいですよね。間違えそうで私も使ったことはありません。文字を間違った方が相手に失礼かと思うのですが…。いつも使い慣れている漢字で書いても問題ありませんよ。
漢字と大字
- 3,000円:三千円/ 参千円/参仟円
- 5,000円:五千円/伍仟円/ 伍阡円
- 10,000円:一万円/ 壱万円/壱萬円
- 20,000円:二万円/ 弐万円/ 弐萬円
- 30,000円:三万円/ 参万円/ 参萬円
- 50,000円:五万円/ 伍万円/ 伍萬円
- 100,000円:十万円也/拾万円/ 拾萬円也
- 200,000円:二十万円也/ 弐拾万円/弐拾萬円也
- 300,000円:三十万円也/参拾万円/参拾萬円也
- 500,000円:五十万円也 伍拾万円 伍拾萬円也
出産祝い金のご祝儀袋の中袋裏
郵便番号、住所、氏名を左端に書きます。もし、名前や住所の記入欄が印刷されている場合は、
指定通りの内容を書きましょう。
お札の入れ方
出産祝い金は新札を用意しましょう。入れ方は、中袋の表とお札の表(肖像画が描かれている面)が同じ向き(同じ上下)になるよう入れてください。
出産祝い金のお返しのマナー
出産祝い金のお返しは、出産祝い金の1/3~半額程度のものを贈ります。相手からいただいた出産祝い金より高額のものを返すのはマナー違反です。
お返しをするタイミングは出産祝い金をいただいてから1ヶ月以内に贈りましょう。また、お返しするものとして人気なのはギフトカタログです。相手が好きなものを選べるので無難ですよね。
会社から出産祝い金をもらった場合のお礼
会社の福利厚生でいただいた場合は、お返しは不要です。社員一同・部署一同などの名目でいただいた場合は、出産祝い金の1/3程度のお返しをしましょう。
みんなで分けて食べることができる日持ちの良いお菓子が無難です。みんなに配りやすいよう小袋に入ったものがいいですね。上司や同僚の場合は1/3から半額程度のお返しを贈りましょう。
自治体からの出産祝い金
赤ちゃんが生まれると出産祝い金を支給してくれる自治体がありますので、お住まいの自治体に確認しましょう。自治体が支給する出産祝い金は少子化対策のための制度ですが、出産祝い金の支給金額は自治体によってだいぶ差があります。
出産祝い金制度がある自治体はまだまだ少ないですが、少子化対策に積極的な自治体や過疎化が深刻な地域ほど出産祝い金の支給を実施しているようです。中には第3子以降から100万円以上の出産祝い金を支給している自治体もあります。
出産祝い金制度がある自治体例
・第1子10万円
・第2子10万円
・第3子50万円
・第4子100万円
・第5子以上150万円
更に、第3子以降は2〜11歳まで毎年5万円づつ、合計50万円の「健全育成奨励金」支給。医療費も0歳〜18歳まで無料です。
・第1子20万円
・第2子30万円
・第3子以降50万円
医療費も0歳〜18歳まで無料です。商品券も含めて出産祝い金として支給している自治体もあります。
・第1子 5万円(内、商品券2万円)
・第2子 10万円(内、商品券3万円)
・第3子以降100万円(内、商品券22万円)
第3子以降から出産祝い金を支給する自治体もあります。
・第3子以降20万円
ほとんどの自治体が出産ごとに出産祝い金の支給金額は増えいきますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?出産祝い金は生後7日目から1ヶ月以内に贈るのがベストですが、自宅に行って赤ちゃんに会ってから直接贈ろうと思っているうちに1ヶ月以上過ぎちゃった…なんてことがあるかもしれませんが大丈夫です。
1ヶ月を過ぎてしまっても、6ヶ月以内であれば失礼ではありませんので、遅れたお詫びのメッセージを添えて渡しましょう。