目次
快気祝いのお返しとは
快気祝いのお返しは、病気やケガが治った時、または退院した時に、お世話になった人たちや、お見舞いに来てくださった方々に報告と感謝の気持ちを兼ねてお返しすることです。
快気祝いのお返しのことを「快気祝い」または「快気内祝い」といいます。
「快気祝い」と「快気内祝い」の違い
「快気祝い」も「快気内祝い」も同じ内容のように思えますが、つぎのような違いがあります。
- 快気祝い・・・病気が治り、完全に治療が終わって全快した時に贈るお返し
- 快気内祝い・・・退院したもののまだ自宅療養や通院が必要であり、全快ではないけれどお見舞いに対するお返しを贈りたい場合
快気祝いのお返しを贈る時期
お世話になった方々に退院できたことをすぐにでもお知らせし、お礼を述べたいところですが、まずは帰宅後の生活に慣れ、体調も安定する1週間から10日程度経ってからがいいでしょう。
【正式な挨拶は別する】
いつまでにお返ししなくてはならないという決まりはありませんが、正式なお礼のあいさつは、体が元のように元気になってから、退院後1ヶ月の間が目安です。
ですが、その地域により異なる場合がありますので、土地の風習に従うようにしましょう。
【そもそも快気祝いは急がなくていい】
そもそも快気祝いとは元気になったという報告ですので、急ぐ必要はありません。なので、職場の方へは、退院後に一言報告を兼ねたあいさつをして、自宅療養後、職場に復帰した時にお返しするとよいでしょう。
《 ポイント 》
- 「快気祝い」とは、完全に治療が終わって全快した時に贈るお返しのこと。
- 「快気内祝い」とは、全快ではないがお見舞いに対するお返しを贈ること。
- 贈る時期は退院後1週間から1ヶ月の間が目安。
快気祝いのお返しの相場と品物
金額の目安
快気祝いのお返しの品物を贈る場合には、お見舞いでいただいたものの半額程度が目安と言われています。
快気祝いのお返しは、お見舞いいただいた友人や知人、親戚などに対して「報告」と「御礼」と「感謝」の気持ちですので、実際には1/2~1/3の範囲内が多いようです。
ただし、身内や目上の方などから、かなり高額なお祝いをいただいた際には、無理のない範囲で、ある程度の快気祝いのお返しで良いのではないでしょうか。
一般的な快気祝いのお返し商品目安は
お見舞いで戴いた金額 | 快気祝いのお返し金額 |
30,000円 | 10,000~15,000円 |
10,000円 | 3,000~5,000円 |
5,000円 | 2,000~2,500円 |
3,000円 | 1,000~1,500円 |
といったところでしょうか。
職場のように複数の方から連名でいただいた場合は、複数人で分けられるように贈答用菓子セットでも失礼にはあたりませんが、できることなら人数で割った金額の品物をそれぞれ個別に贈るのがよいのではないでしょうか?
定番品
快気祝いは「病気やケガがきれいになくなった」ことを祝うものなので、「食べて消えるもの」や「水に洗い流せるもの」を選ぶと縁起がよいとされてます。
よって、病気やケガを「二度と繰り返さない」という気持ちを込めて、あとに残らない品物を選ぶのがマナーです。
中でも手軽に食べられるお菓子や飲みものなどの食品、そして洗剤やタオルなどの日用品が定番アイテムのようですね。もしくは、せっかく健康を取り戻すことができたのですから、相手の身体を気遣った品物を選ぶといいかもしれませんね。
【縁起を考えた快気祝いのお返し】
- 「後に残らない」
- 溶けてなくという意味から、砂糖、石鹸、お菓子類など。
- 「病を洗い流す」
- 水に流すという意味から、洗剤、入浴剤、石けん、タオルなど。
- 「今、治りました」
- 完治したという意味から、今治タオル。
- 「食べて消える」
- 病気を消すという意味から、お菓子、オイルギフト、コーヒーギフト、乾麺など。
お返しでNGなもの
入院中に頂いた感謝やお礼の気持ちを表すものですので、お見舞いのお返しとしてふさわしくないものもあります。
年上の人に商品券や金券、または現金でお返しするのは失礼にあたります。
その他にも、シーツや枕、パジャマなどの寝具類は、病室を連想させてしまう縁起の悪いものというイメージをもたれてしまうでしょう。
また、基本的に後に残るものは選ばないようにしたいので、食器やインテリア、家電など長く使える品物は避けたほうがいいでしょう。
《 ポイント 》
- 快気祝いの相場はいただいたうちの1/2~1/3の範囲内が多い。
- 高額なお祝いをいただいた際には、無理のない範囲でお返しをする。
- 「後に残らない」「病を洗い流す」イメージのものを選ぶ。
- 年上の人に商品券や金券、現金でお返しはNG。
- シーツや枕、パジャマなどの寝具類や長く使える品物もNG。
快気祝いのお返しを贈るときのマナー
贈り方
お見舞いのお返し品が決まったら、次はその品にかける熨斗紙(のしがみ)を選びます。お見舞いに対するお返しというのはお祝い事になるので、熨斗のついた熨斗紙を使います。
「蝶結び」と「結び切り」の二種類の水引のうち、快気祝いには、「入院を二度と繰り返さない」という思いを込めて、「結び切り」の紅白の水引を使います。
表書きは全快して退院したのであれば「快気祝」「全快祝」「御礼」、退院後も、リハビリや自宅療養が続く場合には「御見舞御礼」「快気内祝」「退院内祝」とします。
熨斗紙に記入する名前は、贈り主である本人の苗字のみの場合が殆どですが、基本的にはフルネームでも問題はありません。
挨拶文
お見舞いのお返しを直接会って渡すことができるのでしたら特に必要ありませんが、遠方の方には手紙やメッセージカードに感謝の気持ちを記したものを添えて贈ります。
お見舞いのお返しに添える手紙は、次のような流れで書いてみましょう。
- 時候の挨拶
- 退院した報告と退院後に関すること
- 相手に心配をかけさせてことに対するお詫び
- お見舞いに対するお礼
- お返しの品を贈る旨
- 6、相手の健康を気遣う内容
- 7、結びのあいさつ
《 ポイント 》
- 快気祝いには、「結び切り」の紅白の水引を使用する。
- 全快して退院した場合は「快気祝」「全快祝」「御礼」
- リハビリや自宅療養が続く場合には「御見舞御礼」「快気内祝」「退院内祝」
- 遠方の方にはお見舞いのお返しと一緒に感謝の気持ちを記した手紙やメッセージカードを添える。
快気祝いお返しに関するQ&A
A.全快祝いの意味は、入院した人や退院後に自宅で療養していた人の病気やケガが完治した後に、お見舞いに来てくださった人にお礼と報告を兼ねてお礼の品物を贈ることです。
A.病気やけがなどが完治した時に贈る快気祝いに対して、一旦退院する、退院して自宅で療養するといった場合に、お見舞いをしていただいた方へ御見舞御礼というかたちで贈ります。
A.病気や事故などで入院していた人に対して、退院を祝って渡すギフトです。また、入院中にお見舞いに行くことができなかった代わりに、退院祝いとして贈り物を渡す場合もあります。
《 ポイント 》
- 病気やケガが完治した後にするお礼は「全快祝い」
- 一旦退院する、退院して自宅で療養する場合もお礼は「御見舞御礼」
- 入院していた人に対して、退院を祝って渡すのが「退院祝い」
快気祝いのお返しおすすめ5選
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贈る想いを花言葉に込めた「香りのブーケ」ギフトです。毎日、素敵な香りにつつまれながらするお洗濯、もらってうれしい日用品の贈りものです。
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ヨックモック バラエティーギフト
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くるりと巻いた葉巻タイプの生地、「プティシガール」と、クリームをサクサクの生地ではさんだ「チョコレートサンドクッキー」の詰め合わせギフトです。
最後に
快気祝いを贈る時期や相場、定番の人気商品についてご説明しましたが、参考になりましたでしょうか?
快気祝いを贈るうえで最も大切なことは、「おかげさまで元気になりました」「心配してくれてありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えることです。そして、できることなら直接お会いして元気になった姿を見せたいものです。
後に残らないお菓子や飲み物、水に洗い流せる洗剤やタオルなどと一緒に、心配をしてくれた方々に対して、きちんと丁寧な対応でお礼の気持ちを伝えてくださいね。