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家電の処分について
家電と言ってもすべてのものが同じ処分方法で大丈夫というわけではありません。
家電の処分方法は大きく分けて3つになります。自分が処分したい家電がまずはどこに区分されるのかしっかり確認するようにしましょう。そのうえで、正しく捨てられるようになってください。
家電リサイクル法の4品目
家電のリサイクルと言ったらまず思い浮かぶのがこの法律だと思います。この家電リサイクル法に当てはまるのは以下の4つの家電です。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
記事の後半で詳しく説明しますが、処分方法には業者に頼んだり、自治体に頼んだりするやり方など様々です。自分に合ったやり方を選ぶようにしましょう。
また、業者には無許可で回収しているところもあるので十分気をつけてください。
《ポイント》
- 対象の4品目が「家電リサイクル法」に適用される
小型家電リサイクル法の対象品目
「小型家電リサイクル法」はあまり聞いたこと無い方も多いかもしれません。
小型家電リサイクル法は、2013年に運用が開始されました。小型家電に含まれるレアメタルなどの都市鉱山の資源を有効活用するために作られた法律です。回収対象となっている家電は、携帯電話・ゲーム機・時計・炊飯器などおよそ28品目になります。
自分の処分したい家電が小型家電なのか、不安なときはまずは確認しましょう。
《ポイント》
- 2013年に運用が開始された法律
- およそ28品目に適用される
粗大ごみとして捨てられる家電
粗大ごみとして捨てられる家電もあります。粗大ごみの基準は市区町村によって異なるので必ずお住まいの地域に電話などで問い合わせてみましょう。
一般的にはPCと特定家庭用機器以外の1辺が30cm以上の家電は基本的に粗大ごみとして回収されます。1辺が30cm以上の家電とは具体的に言うと掃除機やオーブントースターが当てはまります。
他にも当てはまる家電は多数あるので確認することが大切です。
《ポイント》
- 1辺が30cm以上の家電が当てはまる
- 粗大ごみの基準は市区町村によって異なる
家電リサイクル法対象の4品目の場合
では、実際に家電を処分するときにはどのようなやり方を取ればいいのでしょうか?
ここからは、家電リサイクル法対象4品目の処分方法についてご紹介していきます。
対象品目と回収方法を確認
まずは対象品目と回収やり方をきちんと確認しましょう。誤って粗大ごみとして出しても返ってきてしまい処分費が無駄になってしまいます。正しい知識を持つことが大切です。
改めて、対象品目はエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機です。市区町村では収集してもらうことができません。家電販売店や廃品回収業者に申し込みするようにしましょう。
買い替える場合
家電量販店または家電量販店のHPで買い換えるやり方は2つあります。
家電量販店で購入する
- 引き取って欲しい家電を持っていく
- 新しく購入したい家電を選ぶ
- 家電を引き取ってほしいことを伝える
- 料金を支払って家電を引き渡す
家電量販店に持っていくと、実際に説明を聞きながら処分を申し込みすることができるので安心です。
また、家電量販店には引取り義務があるので必ず回収してもらえます。下取りキャンペーンなどでポイントが付く場合もあるのでお得に処分することが可能です。
家電量販店のHPから購入する
- HPで購入したい商品を選ぶ
- 購入画面で回収希望を選択
- 商品が届くのでそのときに処分したい家電を引き渡す
HPから購入する場合、古い家電を持っていく必要が無いのでとても楽に買い替えができてしまいます。
家電量販店やHPから購入する場合は必ず市町村指定場所ではなく店舗または家電量販店の運搬業者に引き渡すようにしてください。
《ポイント》
- 引き取って欲しい家電は事前に運び出ししやすいようにまとめておく
- 下取りキャンペーンを利用するとお得に処分できる
処分のみの場合
処分のみの場合は指定場所に持ち込む場合と市区町村の指定業者に申し込みする場合があります。
指定場所に持ち込みする
- 家電の製造元会社・テレビは画面サイズ・冷蔵庫は内容積を控えておく
- 郵便局でリサイクル料金を振り込む
- 振替振込受付証明書に捺印をもらう
- 指定場所を確認する
- 家電リサイクル券を廃棄するものに貼る
- 廃棄するものを指定場所に持っていく
リサイクル料金はATMからでも振り込むことが可能です。その場合は、ご利用明細の写しでも証明書になるので大切に保管しましょう。
リサイクル券は指定の場所に貼るようにしましょう。場所が違うと貼り直さなければならなくなります。確認してから作業しましょう。
市町村指定の回収業者に申し込みする
- 回収の連絡をする
- 見積もりを出して契約する
- 業者が受け取りに来る
- 製品を引き渡す
回収業者に頼む際には必ず許可を得ている市町村指定の業者に頼むようにしてください。許可を得ていない業者は高額請求してきたりと悪質なことも多いので気をつけましょう。
受け取りは基本的に自分が空いている日に指定する事ができるので、好きな日にちにしておいてください。
受け取り当日になったら引き渡しがスムーズにいくように準備しておくと時間の短縮にもなるのでおすすめです。
《ポイント》
- リサイクル券は正しい位置に貼る
- 市町村指定の業者に頼む
家電リサイクル券の控え
リサイクル券をもらった際にリサイクル券の控えも一緒にもらうとおもいます。そのリサイクル券は捨てずに取っておくようにしましょう。
控えに書いてあるお問い合わせ番号で自分が廃棄した家電のリサイクル状況を確認することができます。
《ポイント》
- リサイクル券の控えは保管しておく
- リサイクル状況を確認できる
処分にかかる費用の相場
リサイクルにかかる相場は以下のとおりです。
家電 | リサイクル料金 |
エアコン | 1,404円 |
ブラウン管テレビ (15型以下) |
1,836円 |
ブラウン管テレビ (16型以上) |
2,916円 |
液晶・プラズマテレビ (15型以下) |
1,836円 |
液晶・プラズマテレビ (16型以上) |
2,916円 |
冷蔵庫・冷凍庫 (170L以下) |
3,672円 |
冷蔵庫・冷凍庫 (171L以上) |
4,644円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,484円 |
自分がリサイクルするものをよく確認して、お金を準備するようにしてください。
また、上記はリサイクル料金単体の値段です。収集業者や家電量販店にお願いすると、運搬料金などが上乗せされてかかってきます。
《ポイント》
- 業者に頼む際は運搬料金などの手数料がかかる
小型家電リサイクル法対象品目の場合
小型家電の廃棄物・リサイクルは家電リサイクルと処分やり方はほぼ同じです。
- 市町村に回収してもらう
- 家電量販店に回収してもらう
- 製造元会社に回収してもらう
- 業者に回収してもらう
基本的に使用済家電は回収ボックスが設置されているのでそこに廃棄すれば大丈夫です。ただし、業者に頼む場合には料金がかかってしまうので気をつけましょう。
《ポイント》
- 回収ボックスに廃棄する
- 業者の場合は手数料がかかる
家電を処分する際の注意点
家電を処分するときに最も気をつけなければならないのが回収業者に申し込みするときです。
回収業者に申し込みする場合は無許可の業者には頼まないようにしてください。そのような業者は、不法投棄や高額請求などをされる可能性が高くなります。
見積もりをとってもらう段階で許可を取っているか、その証明になるものはあるかきちんと自分の目で確認することが大切です。
《ポイント》
- 無許可の業者には申し込みしない
- 見積りを取って行政の許可を得ている会社かチェックする
最後に
今回は家電の処分やり方についてご紹介しました。
家電の処分には細かい法律があります。この法律は自然を守る大切なものです。きちんと正しく捨てられるようにしましょう。また、回収業者にお願いするときは許可の降りている業者を選ぶようにしてください。
この記事を参考に正しく家電をリサイクルできるようになりましょう。