正しい和食の並べ方と一汁三菜の配置

和食の基本となるのが一汁三菜です。健康的な食事として世界からも注目されていますが、こだわりたいのは食事の献立だけではありません。一汁三菜には配膳の決まりがあり、日本人としては正しい並べ方を知っておきたいものです。そこで今回は正しい和食の並べ方、基本的な一汁三菜の配膳や配置などについて調べてみました。

正しい和食の並べ方

丼もの
日本人であれば、普段の食事の中でも和食を作る事が多いと思いますが、実は和食には正しい並べ方が決められています。

基本的な和食の配置は?

和食の献立となると、ご飯や味噌汁のほか、メインとサブのおかずで構成されますが、その並べ方は向かって左側に主食のご飯を置きます。向かって右側にはお味噌汁、メインの主菜がお味噌汁の上側、サブのおかずとなる副菜が左側のご飯の上、さらに副副菜の小鉢はご飯と味噌汁の間に配置します。

その他の料理はどうするの?

また和食と言えばうどんやそば、丼などもあります。そばやうどんを単品で食べる時は特に決まりはありません。

ただ一般的には、そばが出される時は麺の入った器を左側に置き、そばちょこを右に置くパターンが多いです。そして親子丼など丼は左側に主となる丼椀、右側に汁物を置き、かやくごはんとうどんのセットではかやくごはんを左に、うどんを右側に置くのがマナーです。

つまり和食のどのようなメニューであっても、主食である米を左に置いて、汁物を右に置くというルールを守っておけば間違いありません。

基本的な一汁三菜の配膳と配置

和食イメージ

和食の基本となるのが一汁三菜です。どのおかずをどこに置くべきか、配膳や配置を知っておくと、どのような場面でも安心です。

配膳

一汁三菜とはご飯と漬物を除く汁物、主菜、副菜、副々菜で構成される献立の事を言います。ちなみに、お味噌汁やお吸い物などが汁物、焼き魚やお刺身、肉類などが主菜、煮物などが副菜、そして胡麻和えやお浸しなどが副々菜に分類されます。

配置

一汁三菜の配置は和食の並べ方と同じ、まず向かって左の手前に主食のご飯を置きます。そして右の手前には汁物を配置します。主菜となるおかずは右側の奥で汁物の上に、副菜は左側の奥でご飯の上に、副副菜の小鉢はご飯と汁椀の間に置くようにします。

そして一汁三菜には含まれませんが、お漬物がある場合は真ん中に置いておきます。食事をするための箸は一番手前に横向きに、持ち手が右側になるように置くのが基本で、箸置きも用意しておくのが来客に対してのマナーです。

また、食事をしながらお茶を飲む人も多いですが、畏(かしこ)まった場では食事と一緒にお茶は出ません。食事が終わりデザートも食べた後に、改めてお茶が運ばれてくるというのが正式なマナーとなっているのです。

つまり最初から食事と共にお茶がセッティングされているのは良い事ではありません。ただ、もう少しくだけた場面では食事と一緒にお茶も用意出来ます。この場合は一汁三菜の配膳の中には入れず、食卓の中でも下位となる右奥に配置します。

魚を置くときの注意点

焼き魚
一汁三菜の中でも主役となるのが主菜の魚料理ですが、魚を置く時にも決められたルールがあります。

尾頭付きの魚

一般的には頭を左側にし、お腹の部分が手前になるように置きます。ただイワナなど川魚は背中を手前にして盛る事が基本となっています。

いずれにしても、お皿の上で魚が泳いでいるかのように盛り付けるのも、和食ならではの演出です。サンマなど長い魚は半分に切って盛り付ける事も多いですが、頭を左にお腹が手前にくるように盛り付けます。

切り身

切り身の場合は、魚の種類によって置き方も違ってきます。基本的には皮が上になるように盛り付けるのですが、鰻や鱧など身が柔らかい魚は身が上になるように置きます。

また鯖のような脂身が多い魚は、食欲がそそるように皮目を上に置きますが、脂身が少ない時は皮目を下にして盛り付ける事もあります。さらに鮭のように皮が長く付いている魚は、皮を奥にして身の厚い部分が左になるようにすると綺麗に見えます。

その他注意すべき盛り付け方

朝食などに出す干物は頭側を左に、身を表にして出します。また大きさが左右対称ではないような形がいびつなものに関しては、左から右に向かって小さくなるように盛り付けると、バランスが良くなります。

そして焼き魚を出す時は、一緒に大根おろしやレモン、すだち等あしらいものも用意する事がありますが、これらは魚の手前、右横に置くのがルールとなっています。

ご飯が左でお味噌汁が右の理由

ご飯食べる
和食ではご飯を左に、お味噌汁を右に置くと決められていますが、その理由はいくつか挙げられます。

まずは左上右下の考え方です。実は和食の文化では左上右下という言葉があり、左を上位にするのがしきたりとなっています。主食となるご飯は昔から大切な食材と認識されており、汁物より上位である事から、自然と左にご飯を置くようになったという説があります。

また汁物が茶碗の奥にあると、手に持ち上げて口にする時にご飯茶碗の上をまたぐ事になるため、無作法とされてお茶碗の奥に汁物を置かなくなったという説もあります。そして単純に大半の人が右利きであるため、右利きの人が食べやすいようにこの配置が決められたという、食べやすさを重視した説も挙げられます。

和食の並べ方は左利きの人や地域によって違う

左利き食事イメージ
和食の並べ方には定められたルールがありますが、左利きの人や地域によって違いはあるのでしょうか。

利き腕で変わるの?

まず左利きの人用に配膳が変わるのか?という事に関しては、決して変わる事はありません。一汁三菜の配置は右利きの人用の配膳になっているので、食事をしながら手をクロスさせるなど、左利きの人にとっては不便に感じるものです。

しかし食べにくいからと言って、配膳を逆にするのはマナー違反となります。ご飯の位置とお味噌汁の位置も逆にする事は出来ず、変えられるのは箸の向きを通常の逆にするだけです。つまり食べにくさを解消するには、右利き用の配膳に慣れていくか、食事をする時は右手が利き手になるよう訓練するしかありません。

地域ごとの違いは?

そして日本は様々な地域に分かれていますが、配膳の位置は全国共通となっています。メニューによって副菜の位置が違ってくるという事もありますが、基本的にはご飯が左で汁物が右という置き方になっています。

ただ、関西の一部の地域では、右にお味噌汁を置いていると食事がしにくいという理由から、汁物は左の奥に配置する所もあります。各地域、家庭ごとにルールが決まっている事もあるので、どのような配膳が正しいのか、一緒に食事をする相手に確認をしておいた方が良いかもしれません。

まとめ

一汁三菜
和食の正しい並べ方には細かいルールがあります。それを一つ一つ覚えるのは面倒ではありますが、その配置は意味のある事なので覚えておいても損はありません。

一汁三菜の配置はしきたりも重んじられていますが、見た目も重視されています。一生懸命作った料理を美味しく見せるためにも、正しい並べ方で食卓に出したいものです。

和食イメージ

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