目次
木製まな板の除菌方法
まな板には大別して木製とプラスチック製があります。それぞれ材質に特徴があり、除菌方法もやや異なります。共通しているのは、洗剤で洗ったり、水で流すだけでは除菌が出来ないということです。
木製まな板の特徴
木製まな板は、他のまな板と比べてやや手入れに手間取りますが、包丁のあたりがよく、食材の調理にとても向いています。
まな板に使用される木材は、「檜」「桐」「銀杏」など色々ありますが、どれも手入れをちゃんとしていれば、プラスチック製まな板とほぼ同じくらい使い続けることができます。しかし木製はプラスチック製と比べてカビが生えやすい弱点があります。
洗剤を使わないで木製まな板を除菌する正しい洗い方
熱湯をかけて温度で殺菌する方法が、もっとも手軽で安全なやり方になります。その他の調理器具も一緒に殺菌できるので一石二鳥です。
- 洗剤でまな板を洗う
- 食器桶などに80度以上の熱湯を入れる
- 熱湯に木製まな板を浸けておく
これで強力なノロウイルスでさえ完全に殺菌することができます。ただし、熱湯はタンパク質を凝固させてしまうので、熱湯除菌する前には、あらかじめ洗剤でまな板を洗い、木の目などに挟まった汚れをしっかり落としておきましょう。
アルコールをかけて木製まな板を殺菌する
洗剤で余計な汚れを落とした木製まな板を、除菌アルコールのスプレーをふきかけてサッと一拭きするだけでも殺菌効果を得られます。調理をする直前に、食中毒防止策としても有用です。
洗剤や漂白剤の木製まな板にかける方法
時間に余裕があるなら、食器用洗剤や塩素系の漂白剤を木製まな板にたっぷりかけて、その上にラップを貼り、5~10分ほど置いておきます。これも強力な殺菌方法ですが、木製まな板に漂白剤を使う際は色落ちや変色に要注意です。
プラスチック製まな板の除菌方法
プラスチック製まな板の特徴とは?
プラスチック製まな板は、木製まな板と比べて汚れや匂いが付着しにくいので、手入れが楽というのが最大の特徴です。料理の初心者から玄人まで幅広く使うことができます。
しかし手入れには注意が必要です。たいていの方は、プラスチック製まな板を食器用洗剤で洗いますが、洗剤で洗うだけでは汚れは落ちないので要注意です。プラスチック製まな板は白いので、黒ずみが目立ってしまいます。
基本的には、木製まな板同様に、日頃から手入れをしなくてはなりません。プラスチック製まな板に「木目」はありませんが、包丁の刃でついたキズに食材のカスや雑菌などが入り込み、汚れの原因になります。そうした汚れは、食器用洗剤では対応しきれません。
プラスチック製まな板を除菌する正しい洗い方
プラスチック製のまな板は、漂白剤を積極的に活用しましょう。木製まな板とは違い、もともと白いので変色や色落ちの心配がないからです。
プラスチック製まな板を浸け置きして殺菌する
プラスチック製まな板の汚れや黒ずみ、黄ばみがそこまで目立たない場合は、除菌ができる食器用洗剤で汚れを落とした後、漂白剤を入れた食器桶にまな板を浸け置くだけで十分に効果があります。
晩御飯の調理後はおそらくまな板を使わないでしょうから、就寝前に漂白剤で浸けておけばタイミング的にバッチリですね。食器桶の殺菌にもなるので一石二鳥。ついでに、他の調理器具も浸けておくと良いでしょう。翌日、漂白剤を洗い落とせば殺菌作業完了です。
浸け置き以外の漂白方法
他にも、漂白剤を塗布したプラスチック製まな板にラップを貼り付けて放置する方法があります。これは、木製まな板の時と同じ要領で行えばOK。
- まな板の汚れや黒ずんだ箇所に塩素系漂白剤を塗布する
- そこをラップで覆って1時間~2時間程度放置する
- 水洗いで漂白剤を落として乾かせば殺菌完了
また、アルコール除菌スプレーを吹きかけるのもポピュラーな方法として知られています。調理後にサッと吹きかけるだけなので手軽にできます。
まな板を除菌する時に気を付けること
熱湯を使う時に気を付けること
熱湯で殺菌する際は、火傷に十分気を付けましょう。また、耐熱性でないと、熱湯で溶けてしまうこともあるので、その点に関しても要注意です。
直射日光を避ける
まな板は、直射日光が当たると変色してしまいます。それは、木製まな板、プラスチック製まな板どちらにも共通した注意点です。除菌中や乾燥中は、日差しを避けて日陰に置いておくようにしましょう。
割れたまな板は雑菌が繁殖しやすい
まな板を長年使用していると、どうしても傷が深くなってしまいます。何度も包丁が当たるので、それは仕方のないことです。傷が深くなってきたら、買い換えを考えたほうがいいですね。傷が深いと、その溝に入り込んだ汚れや雑菌を洗い落とすのが難しくなるためです。
漂白剤に浸けても対処しきれなくなるので、買い換えを検討したほうが良いでしょう。
黒ずみやカビのひどいまな板も買い換える
黒ずみやカビが、漂白剤で何度処理してもなかなかとれないようなら、買い換え時期です。木製まな板なら、表面を削ることで対処するテクニックもありますが、プラスチック製まな板の場合はそうもいきません。頑固な黒ずみやカビが発生したら、新しいまな板の購入をするべきです。
まな板の除菌が必要な理由と除菌する頻度
まな板の除菌が必要なのはどうして?
まな板は、使いこめば使いこむほど、包丁の傷が増えていくものです。包丁を使うポイントが同じであれば、そこに集中して傷が深くなることもあります。その傷は、汚れや雑菌が繁殖する場所になります。
除菌は使うたびに行ったほうがいい
まな板は食材をのせるので、とても汚れやすいです。基本的には調理後に毎回除菌する必要があります。漂白するのが大変なら、除菌アルコールスプレーなどをかけて処理しましょう。
まな板の除菌にあると便利なアイテム4選
まな板の除菌を助けるアイテムを紹介します。漂白よりも簡単にできるので、ひとつ用意しておくだけでも手間が省けて便利です。
カビキラー 除菌剤 スプレータイプ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B003JOWRZU/
まな板・台ふきんを毎日手軽に除菌ができる便利アイテム。二度拭きや洗い流しが一切不要なので手間いらず。高濃度の強力アルコール除菌で一拭きするだけで高い効果を発揮します。スプレータイプなので、使用後にサッと処理を行うだけでOKなのが嬉しいポイントです。使用している洗剤も人体に有害ではないので小さな子供がいても安心です。
チャーミーマジカ 食器用洗剤 除菌プラス
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01J1GENQK/
いま話題の「ナノ洗浄」ができる一品。嫌なベタつき油汚れもサッと落とせて、まな板だけでなく、その他の調理器具やスポンジまでも一緒に殺菌できるキッチン洗剤です。チャーミーマジカの最大の特徴は、洗いあがりの良さ。多くの洗剤は、水洗いしたあとにぬるぬるとした感触がぬぐい切れませんが、チャーミーマジカはサラサラとした洗いあがりです。この点がユーザーにとても高く評価されています。
ドーバー パストリーゼ77
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B003JLV3GM/
酒造会社が提供する除菌アルコールスプレーです。とても頼もしい除菌力で、使用している成分は厚生労働省が公認した安全な食品添加物。食品にかけてもまったく無害。安全性も抜群です。
ジェイワン 重曹電解洗浄水 アクアイオンマジックネオ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00U2EXUAQ/
原産国:日本
内容量:1000ml
材質:材質:袋/PP
素材に優しいアルカリ性の洗浄水です。強い洗剤で傷みやすい木製まな板におすすめ。まな板だけでなく、食器や調理器具にも幅広く使えます。
まとめ:まな板は洗剤だけでは除菌できない!手入れは欠かさず
まな板は、調理後に洗うだけでは殺菌できません。定期的に漂白などをしてまな板のキズに潜む雑菌などもしっかり処理しましょう。