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まな板を漂白する正しい方法
日常使用しているまな板は、使用するたびに汚れが付着していきます。漂白したいけどどうしていいかわからない方のために、ここでは漂白の正しい方法をわかりやすくご紹介していきます。
除菌ができる食器用洗剤を使う
手順
- 洗ったまな板に食器用洗剤の原液を塗布
洗った後しっかり水分を拭き取ってから洗剤を塗りましょう。洗剤は、スプーンなどを使ってまんべんなく伸ばしてください。まな板1枚に対して原液約8ml(大さじ1/2杯)が目安です。 - 約20分おいてから、水で洗い流す
熱湯を使わないように気をつけましょう。
タワシと食器用洗剤を使う
タワシは硬い繊維を持っているので、包丁などでできた傷跡に入り込んでしまった汚れをかき出す際に効果があります。
手順
- タワシを傷に沿わせてこすり、汚れを落とす
傷には方向があるの、それに沿わせてこすりましょう。 - 水でしっかり洗い流す
汚れが残らないように流しましょう。
熱湯を使う
まな板に限らずあらゆるものに使える、手軽な消毒方法です。
順序は、いつも通り洗剤でまな板を洗った後、熱湯(80〜90度ほど)をまな板の上にゆっくりとかけるだけ。両面に行えばより高い効果が得られます。
殺菌効果は洗剤を使う方法より劣りますが、安全に行える方法です。ただ、この方法は日々継続して行うことが重要なので、掃除がマメに行えない人には不向きです。
また、高温のお湯を使うため、火傷には注意するようにしてください。プラスチック製のまな板は一般的に熱に弱いため、木製まな板用の方法として認識しておきましょう。
手順
- 水ですすいで汚れを落とす
最初から熱湯をかけてしまうと肉や魚のタンパク質が固まってしまうので、必ず水で汚れを落としてからにしましょう。 - 熱湯を全体にかけ流して乾かす
しっかりと乾燥させることが重要です。水がきちんと切れるところに置くか、引っ掛けることで、カビや細菌の繁殖をかなり防げます。
ふきんと漂白剤を使う
台所で使うふきんも、漂白剤でまな板を洗浄する際に使えます。この時に使用する洗剤は塩素系漂白剤でも酸素系漂白剤でも問題ありません。どちらかというと酸素系の方が漂白効果以外にも軽い汚れであれば簡単に落とすことができます。以下が具体的な手順です。
手順
- 台所用漂白剤のうすめ液をつくる
1Lの水に10ml(小さじ2杯)が目安です。 - まな板に白物のふきんを巻き、液に浸ける
約30分が目安。液につけるときゴミ袋など大きな袋に入れて密封すると、場所も取らないのでやりやすいようです。 - 水ですすいで乾燥させる
最後は乾燥させます。ふきんも同時乾かしてしまいましょう。
食用重曹を使う
合成洗剤を使わない、地球に優しいナチュラルクリーニングと言われる方法です。
- 汚れの気になる部分に重曹をかけ、そこにお酢をかける
お酢をかけることで重曹がクリーム状になり、消毒効果があります。 - スプーンなどでまな板に塗り込み1時間放置
時間が短すぎると汚れが除去できないことがあります。時間を取れるときに行うと良いでしょう。 - 水で洗い流す
まな板を漂白する際のコツ
カビや黒ずみには酸素系漂白剤を使う
カビや黒ずみを除去するには、先ほど説明した酸素系漂白剤につけてふきんなどで包む方法がおすすめです。酸素系漂白剤には過炭酸ナトリウムという素材が入っており、アルカリ度が高く汚れを落とす力が強力です。
また、水に流しても炭酸ソーダ、酸素と水に分解されるので環境にも優しい方法です。この方法はまないただけでなく換気扇や排水溝、浴室などでも応用が可能です。
しっかり乾燥させる
水が切れないところに置くと、せっかく乾燥したのにまた細菌が繁殖してしまいます。また、適度な低音の場所に保管して置くことが大切です。
意外と日々の保管に無頓着な人が多いのではないでしょうか。漂白後は乾燥させること、またジメジメしたところに置かないように気をつけましょう。
まな板を漂白するべき頻度は?
まな板は毎日使う、直接食べ物に触れる調理道具です。放っておくと菌が繁殖してしまうので、漂白剤を使った本格的な除菌は週に1度ぐらいが目安です。もちろん、夏はマメに行うことが大切です。
まな板の漂白におすすめの商品
オキシクリーン
塩素系漂白剤とは違って、ツンとした刺激臭がありません。特にお子様のいらっしゃる方におすすめです。まな板全体に塗るような感じでこすりつけると、ぶくぶくと泡が出て汚れを浮き立たせてくれます。
キッチンハイター
つけ置きで、すみずみまで除菌・漂白・消臭ができる台所用漂白剤です。値段も安く大体どこのスーパーでも売っています。まな板の深部まで入り込んでしまったカビを除去できることが特徴です。ただし、木のまな板に使うと変色する可能性があるのでNGです。
天然重曹 食品用 NICHIGA
お酢と合わせて掃除に使えるのはもちろん、パンづくりやお菓子づくりに使えます。頑固な汚れにたっぷりと振りかけ、水を垂らして塗り込み、ラップをかけて30分ほど放置すると驚くほどキレイになります。臭いも残らないのでおすすめです。
まな板の漂白でやってはいけないNG行為
使用直後の熱湯
使用直後に熱湯をかけると、肉や魚のタンパク質が固まってこびりついてしまいます。熱湯を使った漂白する場合は、使用後洗って乾くのを待ってから行うようにしましょう。
木製のまな板に漂白剤を使う
木の中まで成分が入り込んで変色する可能性があるため、漂白剤に浸けるのはNGです。熱湯消毒ですと白くならないので、木製のまな板を使っている場合は熱湯を使った方法を選ぶようにしましょう。また、木製のまな板に重曹を使うと黒ずんでしまうので、重曹を使った方法も使えません。
塩素系洗剤に酸素系洗剤やアルコールを混ぜる
「混ぜるな危険!」と書いてあるのでわかっている人も多いと思いますが、塩素系洗剤に酸素系洗剤やアルコールを混ぜると有毒ガスが発生してしまいます。
ありがちなのは、しばらくつけおきしている間に飲み残しのお酒やお酢を流してしまうことです。失神するほど危険なガスなので、塩素系洗剤を使っているときは必ず周囲の人に伝えましょう。
まな板を漂白しないと危険なの?
台所という環境そのものが、細菌にとって絶好の繁殖環境なのです。細菌が繁殖する主な条件が以下の3つです。
- 多湿の環境にある
- 食材の汚れが付着している
- 25度前後の温度が保たれている
家の中でこの3条件を兼ね備えているのは台所です。雑菌の繁殖したまな板は、食中毒の原因になります。実際、室温が最も高い8月の食中毒が最も多いと言われており、台所の環境と食中毒は密接な関係があるのです。
水や生ゴミなどキッチンは細菌の温床となりやすい場所。見た目は綺麗でも細菌が繁殖している場合があるので、入念に掃除しておきましょう。
最後に
木のまな板は壊れにくく包丁も傷みにくいという長所があるものの、カビが発生しやすいという短所があります。また、プラスチック製に比べて漂白方法が限られていて衛生管理が難しい面もあります。
マメに掃除するのが難しいという人は、そもそも木製よりもプラスチック製のまな板を使用した方が良いでしょう。本格的な掃除はなかなか面倒ですが、飲食店では毎日行っていることです。家族の安全な食生活のためにも、週1回の漂白を心がけましょう。