目次
靴下の正しい洗濯方法
靴下を洗うときは、そのまま洗濯機に入れてはいけません。ひと手間かけるだけで、靴下の生地の傷みを防いで洗い上がりを向上させることができます。
洗濯ネットを使う
靴下は、洗濯ネットに入れてから洗濯機に投入しましょう。繊維の絡みつきを防ぎ、傷みの防止になります。洗濯ネットは小さめのものを使用しましょう。ネットが大きいと中で靴下が動いで擦れてしまい、入れた意味がなくなってしまいます。
表面の汚れがひどくなければ裏返す
衣類を洗濯するときは、裏返っていたら表に返してから洗濯機に入れる人も多いでしょう。靴下の場合はどっちにするのが正しいのでしょうか。
靴下を洗うときは、汚れの種類を見極めて表のままにするか裏返すかを決める必要があります。表面に目立つ汚れがない場合は、裏返して洗いましょう。なぜなら、内側に足裏の皮脂汚れが付着しているからです。裏返して洗うことで、汚れがよく落ちます。
また、表面の擦れが防げるため、毛玉の発生も防げるでしょう。表面に泥汚れなどが付着している場合は、表側の状態で洗います。ひと工夫することで、洗濯機の洗浄力を挙げる意外な方法があります。
ビー玉を使う
洗濯機にビー玉を入れて洗うと、洗浄力をアップさせることができます。洗濯ネットに靴下と一緒にビー玉を入れて洗ってみましょう。ビー玉が左右前後に回転することで、靴下の汚れを擦り落としてくれます。ただし、ビー玉の入れすぎは繊維を傷めますので、使うのは3~5個程度にします。
臭いが取れない靴下の洗濯方法
きちんと洗っているのに、靴下のくさい臭いが取れないことがあります。そんなときの対処方法を説明しましょう。
漂白剤でつけ置き
もっとも効果的な方法の1つが、洗う前に漂白剤につけ置きをすることです。臭いの元となる菌を殺菌して消臭してくれ、頑固な汚れ落としにも使えます。塩素系漂白剤を使うと生地を傷めたり脱色したりする恐れがありますので、必ず衣類用の酸素系漂白剤を使用しましょう。
漂白剤を使うと、汚れ落としにも臭いとりにも効果があります。より効果を上げるポイントを知っておきましょう。
高温のお湯がおすすめ
つけ置きは、冷水ではなくお湯を使うと効果が上がります。40~50℃のお湯を使うと良いでしょう。これは、お風呂より少し熱いと感じられる程度の温度です。お湯に適量の漂白剤を混ぜてよく溶かし、そこに靴下をつけ、冷めないように蓋をして30分程度待ちましょう。
なお、熱湯は生地を傷めますので使ってはいけません。一般的な洗濯洗剤のほかにも、臭いを取るのに効果的なものがあります。
重曹が効果的
手にも環境にも優しくエコ洗剤として人気のある重曹も、臭い取りには効果的です。靴下の臭いは酸性の性質をもっています。重曹はアルカリ性のため酸性を中和でき、結果として靴下の臭いを消せるのです。
酸性が強すぎる場合は臭いが残ることもありますが、ある程度の臭い対策になるでしょう。つけ置きの仕方は、ぬるま湯1リットルに対して重曹大さじ4杯を入れてまぜ、そこに靴下をつけるというものです。夜につけ置きして翌朝に洗濯すると、より消臭効果が上がるでしょう。
靴下の泥汚れの対処方法
泥汚れがこびりついている場合は、洗濯機で洗うだけではなかなか綺麗に落ちません。すっきり落としたいなら、洗濯機に入れる前に予洗いをしましょう。予洗いは、固形石鹸を使って手で揉み洗いをします。
最初に靴下の表面の汚れに石鹸を塗りつけて揉み洗いし、次に裏返して裏面も同様に洗いましょう。その後、洗面器に50℃程度のお湯を入れて洗濯用洗剤を多めに入れてよく溶かし、つけ置きします。2~3時間ほどつけておき、軽く絞って洗濯機で洗えば、頑固な泥汚れも綺麗に落とせるでしょう。
靴下の素材別洗濯方法
靴下に限らず、洗濯をするときは素材に注意する必要があります。なぜなら、素材によって洗剤の効果が出にくかったり、生地を傷めてしまったりすることがあるからです。
素材別の洗濯方法早見表
洗濯方法 | 素材 |
中性洗剤で洗濯 | ウール、アンゴラ、モヘア、シルク、カシミヤなど |
乾燥機での乾燥不可 | ウール、アクリルなど |
手洗い必須 | アンゴラ、モヘア、カシミア、シルクなど |
中性洗剤を使用した方が良い素材
デリケートな素材は、中性洗剤を使いましょう。たとえば、ウールやアンゴラ、モヘアなどです。一般的な洗剤を使うと独特の風合いが損なわれる可能性があります。
また、非常にデリケートなシルクやカシミヤなども、中性洗剤で洗うことが大切です。一般的な洗剤を使うと、柔らかな手触りがなくなったり、光沢を失ったりする恐れがあります。素材によっては、乾かす際にも注意が必要です。
乾燥機使用不可の素材
雨の日などに洗濯物を乾かすのに重宝する乾燥機ですが、素材によっては使用不可のものもあります。たとえば、ウールに熱をくわえるとフェルトのようになってしまうでしょう。
アクリルも熱に弱く、縮んだり変形したりする可能性があり、乾燥機で乾かしてはいけない素材です。洗濯機で洗えれば楽ですが、素材によってはできないものあります。どんな素材が良くないか、知っておきましょう。
手洗いが必要な素材
デリケートな素材は、洗濯機で洗うと傷んだり繊維が毛羽だったりする可能性があります。アンゴラやモヘア、カシミア、シルクなどの素材でできた靴下は、面倒でも手洗いをしましょう。
靴下の正しい干し方とたたみ方
靴下は、不適切な方法で干すと履き口が広がったり伸びたりしてしまいます。正しい干し方を知りましょう。
干し方
靴下を干すときは、履き口のゴム部分が上になるようにしましょう。できるだけ履いているときと同じような状態になるようにして干すと、靴下への負担が軽くなります。
また、ゴム部分は紫外線に弱いです。外に干すときは陰干しするなど、なるべく紫外線を避けるようにしましょう。たたみ方にも注意することで、靴下を傷めず長持ちさせることができます。
たたみ方
靴下を保管するとき、左右をそろえて重ね、一方の履き口を広げて折り重ねてまとめている人は多いでしょう。しかし、この折り方で保管していると、靴下の履き口部分のゴムが伸びてしまう可能性があります。
長持ちしやすいたたみ方は、足裏部分を上にして左右を重ね、上部をぱたんと折りたたみ、つま先を上になった方の靴下の履き口に入れ込む方法です。すっきりコンパクトにまとまります。
靴下の正しい洗い方をマスターし綺麗な状態を保ちましょう
靴下は、汚れによっては洗濯機で洗っても汚れや臭いもすっきり落ちないということがあります。また、靴下はデリケートなため、間違った干し方やたたみ方をすると傷んで伸びてしまうこともあるでしょう。
頑固な汚れが落ちないときや臭いがとれないときは、予洗いやつけ置き洗いをし、洗濯機で洗うときはネットに入れましょう。素材に注意することも大切です。