目次
電子レンジのオーブンの使い方
予熱する
オーブン機能を使う時は、調理する前に予熱をしておくことが大切です。電子レンジと違いオーブン機能は調理温度になるまで時間がかかります。予熱をせずに調理を始めると、レシピ通りの時間に設定してもしっかりと火が通らず、焼き上がりに失敗することが多いです。
庫内の温度は室温と同じなので、予熱をしないと膨らむタイプのケーキなどは特にベーキングパウダーに熱が通らず、膨らみが足りないケーキになってしまうので気を付けて下さい。
オーブン皿を使用する
オーブン皿とは電子レンジの時には使わない、オーブン専用の天板で「角皿」とも呼ばれている耐熱のお皿です。もし天板が見当たらず、電子レンジ用のターンテーブルも付いていないオーブンレンジの場合は、庫内のフラット部分の底に直接置くようになってしまいます。
天板を使うことで、上下から熱が伝わり火がしっかりと通るため、天板を使わないと火の通り方が変わってしまうこともあります。失敗なく料理をするのであれば、オーブン機能を使うさいは天板を使用することをおすすめします。
天板が見当たらない場合は、電子レンジで使う丸いターンテーブルで代用することも可能ですが、オーブンの温度でも使える耐熱性かどうかを確認してから使ってください。
クッキングシートが便利
オーブン機能は電子レンジよりも高温で調理ができるため、天板やお皿に食品が焦げ付きやすい特徴があります。そこでクッキングシートやオーブンシートを使うと、食品にくっつかずサラッとはがすことができ料理の型崩れも防止できます。
クッキングシートなどは、紙の両面にシリコン樹脂やテフロン加工が施されているため、熱はもちろん油や水にも強いため片付けが楽になります。クッキングシートが家に無い場合はアルミホイルで代用することもできます。
電子レンジにはアルミホイルは使用できないため、ボタンの押し間違いなどには注意しましょう。またクッキングシートは耐熱温度が250度というものが多く、長い時間使っていると燃えてしまう可能性もあります。
オーブンで長時間加熱する調理のさいは、念のためクッキングシートの使用上の注意点を確認してから使いましょう。
電子レンジのオーブンの注意点
扉の開閉は速やかに
予熱で庫内の温度を設定温度にしているため、オーブンの扉の開閉は速やかにしましょう。せっかく予熱で設定温度まで温めても、料理を入れる際に扉を開けている時間が長くなると、庫内の温度はどんどん下がっていきます。
このことはレシピ通りに作っても仕上がりに失敗する原因の1つでもあります。予熱後に料理を庫内に入れる時は、あらかじめオーブンレンジの近くに料理を置いておき、扉は素早く開け閉めするよう心がけるとよいでしょう。
300度までの耐熱皿を使う
電子レンジを使う場合もオーブン機能を使う場合も、耐熱皿の使用が必須です。耐熱皿の素材は色々あって、陶磁器・ガラスのほか、耐熱性のプラスチック容器などもあります。
また、耐熱温度も容器によって違い、電子レンジだけ使える耐熱容器や、電子レンジもオーブン調理でも使える耐熱容器、直火調理も使える耐熱容器などさまざまです。
電子レンジだけであれば140度程度の耐熱容器で使えますが、オーブン機能で使う場合は耐熱温度は300度までの容器が必要です。電子レンジでいつも使っているから大丈夫ということではないため、オーブン機能を使う際には300度までの耐熱容器を必ず使いましょう。
電子レンジのオーブンの機能とメリット
機能
オーブン機能付き電子レンジには、「スチームオーブン・加熱水蒸気オーブンレンジ」と「オーブンレンジ」と大きく分けると2種類あります。
スチームオーブン・加熱水蒸気オーブンレンジは、レンジ内に蒸気を発生させて調理ができるオーブン機能付き電子レンジで、Panasonicの「Bistroビストロ」やSHARPの「ヘルシオ」などがあります。
オーブンレンジのほうが「Bistroビストロ」や「ヘルシオ」に比べると、手ごろな価格で購入できます。電子レンジのオーブン機能は、クッキーやケーキなどのお菓子作りや朝食にトーストを焼くのに使ったり、魚や肉、野菜のグリル料理にも適しています。
熱風を循環させる機能が付いているものは、揚げ物をノンフライで調理することもできます。
メリット
オーブンレンジはその機能性の高さが魅力です。食品を温めるだけでなく、グリル料理など本格的な料理から、トーストや冷凍ピザを焼くこともできます。さらに、加熱水蒸気オーブンレンジは、余分な油や塩分を落としてヘルシーに焼き上げることもできます。
そして、食材の乾燥を防ぎながら調理できるので、肉や魚料理も中はしっとりとパサつかず、外側はパリッと焼き上げる点も魅力です。
デメリット
電子レンジのオーブン機能のデメリットは、オーブンで使用した後は庫内が高温になってしまうことです。とても高温のため、庫内の温度が下がるまでは電子レンジとして使うことができません。
当然ですがオーブン機能を使っている最中も、電子レンジは使えなくなるので不便に感じる時もあるでしょう。そして、さまざまな調理方法に対応しているため、電子レンジ単体よりも本体の価格が高めとなっています。
電子レンジとオーブンとオーブンレンジの違い
電子レンジ
電子レンジは電磁波によって食品を温めます。現在ではどこの家庭にもあるものですが、家庭用として普及し始めたのは1960年代と言われています。電磁波で食品に含まれる水分を振動させて温めるため、電子レンジの庫内は熱を持たず入れてある食品だけが熱を持ちます。
またアルミホイルなど金属類を電子レンジ機能で温めると、電磁誘導という現象がおき電流が発生することで火花が散ります。そのため、アルミホイルだけでなくアルミ製品が含まれている容器を使うことはできません。
オーブン
オーブンは、最大250度くらいまで庫内を温めることができます。その熱で食品を温めたり、パンを焼いたりできます。使っている間のオーブンは、庫内だけでなく近くにいるだけでもその熱を感じるほど熱くなっています。
そのため、温めた直後に食品を取り出すときには素手のまま庫内に手を入れると火傷をしてしまう危険もあります。庫内ではオーブン専用のトレーを使い、その上に食品を置いて温めるような使い方が一般的です。トレーごと取り出すときはミトンや布巾を使って取り出します。
オーブンレンジ
電子レンジにオーブンやグリル機能がついているものをオーブンレンジと呼びます。手軽に食材を温める電子レンジと比べると、オーブン機能は温めるだけでなく焼くこともでき、料理のバリエーションも広がります。
比較的、価格が高い電子レンジを購入するとオーブン機能が搭載されているものが多いようです。
まとめ
オーブン機能の付いた電子レンジは、食品を手軽に温めることのほか、ケーキを焼いたりグリル料理を楽しんだりできます。また食パンを焼いてトーストもできるため、トースターやオーブンをキッチンに置かずに済む点も嬉しいですね。
電子レンジとオーブン機能では使い方が違うので、混同しないようにしましょう。