目次
醤油の正しい捨て方
そのまま排水口に捨てるのはNG
醤油は調味料ですが、排水口にそのまま流して捨てることは環境破壊につながるそうです。たった大さじ1杯程度の醤油でも、魚が生きてける水質に戻すのに400~500リットル程度の水が必要になると言われています。
水環境を汚すのは醤油に限ったことではなく、生活の中で出てくる排水全般に当てはまることです。環境のためにも、余った醤油は少量でも排水口にそのまま捨てるのは控えるようにしましょう。
なお、トイレに流すという方法も、水質の環境にも良くないうえ、詰まる可能性もあるためやめておきましょう。
環境にも優しい正しいしょう油の捨て方
醤油などの調味料は燃えるごみとして回収している自治体がほとんどですが、容器に入ったままでは回収はしてもらえません。そこで、容器に残った醤油は紙類や布類などに吸わせて燃えるごみとして出しましょう。
- ビニール袋や牛乳パックなどを用意して、くしゃくしゃにした新聞紙や古布を中に詰め込みます。
- 余ったしょう油を1の中に流し入れ、紙や布で醤油を吸わせます。
- 中身がこぼれたりしないよう封をしてから、さらにビニール袋に入れて密閉します。
醤油を捨てるタイミング
醤油の賞味期限
醤油の賞味期限は、未開封であればペットボトルの容器の場合は1年半くらい、ガラス製の瓶入りタイプは2年くらいとされています。ただし開封後の醤油の賞味期限は1ヶ月ととても短いのです。醤油は開封すると、空気に触れることで酸化が進み風味が変わっていきます。
開封後は冷蔵庫などの冷暗所での保管が望ましく、1ヶ月以内で使い切るように心がけましょう。醤油は塩分が高いため、賞味期限を過ぎていたり開封後数ヶ月経過していても、腐るようなことはあまり考えられません。
しかし酸化により劣化は進み色が濁った黒色に変色すること、保管状態によっては雑菌が繁殖する可能性もあるそうです。そのため腐るものではありませんが早目に使い切るのが良いでしょう。
賞味期限が切れた醤油の使い道
賞味期限が切れた醤油は、多少の風味や香りが落ちていても使えるものもありますので、期限が切れたからとすぐに捨てる必要もありません。酸化が進んだ醤油は、刺身や豆腐につけたりドレッシングに使ったりするのは不向きで、加熱する料理に使うのが向いています。
加熱することで、風味を損なった醤油でも香りが良くなるそうです。炊き込みご飯の味付けや、煮物、炒め物、つくだ煮などがおすすめです。使う前には味や臭い、状態を確認してから使ってください。加熱する料理に使う場合も、明らかに劣化している醤油は捨てるようにしましょう。
捨てる前に掃除に使うこともできる
醤油が掃除に使えるとは、知らない人は驚くかもしれませんが、醤油には油の汚れを落とす作用があると言われています。
使い方は、捨てようと思っている醤油をスポンジにしみ込ませます。レンジやガス、フライパンなど油汚れが気になるところを古スポンジでこすってみてください。油汚れがみるみる落ちていきます。最後は、お湯を流したり布巾で水拭きをすれば醤油の臭いや色、べた付きも気になりません。
醤油容器の正しい捨て方
醤油が入っていた容器を捨てる際はきれいにすすいでおきます。その時も、少量の残りもできるだけ排水口から流さないように心がけましょう。
容器の材質によって、資源ごみで回収できるか、そのまま燃えるごみとして回収できるかなど、お住いの自治体によってさまざまです。醤油以外の空の容器も同様のため、捨て方があいまいの場合は、事前に捨て方を確認しておくと良いでしょう。
調味料に限らずボトル系の容器の分別は見分けが難しいですが「ペットボトルリサイクル」の識別マークがついているものは、調味料の容器でもペットボトルと同じ捨て方ができます。同じような容器でもシャンプーや化粧品などのボトルはプラスチックになります。
調味料は、物によってペットボトルかプラスチックか分かれますので、表示を確認してみてください。また、容器の中身は少し残っている場合でも、捨てる時はきれいにすすいでから捨てるようにしてください。
醤油以外の調味料の捨て方比較
ソース・ケチャップ・マヨネーズなど
ソースは醤油と同じで、排水口に流して捨てるのは環境に良くないため、新聞紙や古布に吸わせてから、燃えるごみとして捨てるようにします。容器は中まできれいに洗って、自治体の分別方法に従って捨てましょう。
マヨネーズやケチャップは液体のものとは異なり新聞紙などで吸わせることが出来ません。新聞紙などに中身を出してくるみ、ビニール袋に入れて燃えるごみとして捨てるようにしましょう。容器は中まできれいに洗って、自治体の分別方法に従って捨てましょう。
チューブの容器のプラスチックは、自治体によっては燃えるごみに捨てられることもありますので、確認してみて下さい。
バター
新聞紙に包んでから、ビニール袋に入れます。溶けた時に漏れてこないように、ビニール袋は2重にして、しっかりと口を閉めて捨てましょう。燃えるごみとして捨てられます。
粉もの
小麦粉や片栗粉などの粉ものは、紙の袋や牛乳パックに入れたり、広げた新聞紙に包んで袋に入れたりしましょう。燃えるごみとして処分できます。
ホットケーキの素やお好み焼きの素など味がついている粉ものには「粉ダニ」が発生してアレルギー被害も出ていますので、開封後日にちが経過しているものは、早目に捨てるほうがよいようです。燃えるごみとして捨てられます。
食用油
紙パックを使う牛乳パックに新聞紙や古布を入れ、冷ました油を流し入れてしみ込ませて下さい。この時に一緒に水もしみ込ませると、自然発火の防止になります。液漏れしないように、牛乳パックの口をテープでとめて、さらにビニール袋に包んでおくと安心です。燃えるごみとして捨てられます。
ポリ袋やレジ袋を使う紙パックと同じように、新聞紙や古布をポリ袋やレジ袋に入れて、冷ました油を流し入れてしみ込ませて下さい。この時に一緒に水もしみ込ませると、自然発火の防止になります。袋の口は輪ゴムでとめて、袋は念のため2重にしておくと安心です。袋に穴が空いていないかの確認だけ忘れずにして下さい。燃えるごみとして捨てられます。
油凝固剤を使う市販の油凝固剤を使うと、用意する物もなく手軽に処分できます。固めた油は燃えるごみとして捨てられます。
袋入りの調味料
調味料でもふりかけやだしの素、ゴマや海草類の乾物など容器に入っておらず、袋に入っている食品はそのまま捨てられます。包装袋や入っている箱などは、お住いの自治体のルールに従って、燃えるごみか不燃ごみか確認のうえ分別してください。
まとめ
醤油など調味料をそのまま排水口に流すことは、環境に良くないということは知らない人も多いと思います。少ない量も残ってしまった多い量の醤油も、紙や布類に吸わせて適切に処理をしましょう。
醤油に限ったことではなく、その他の調味料も同様に環境を守るためにも、正しい方法で捨てるように心がけることが大切です。